（１２１）

　一週間が過ぎた。

　仙次郎の心の中は、完全に気持ちの整理がついていた。
　普段と変わらぬ生活に戻り、カウンセリングの仕事にも集中できている。

「よし、佳代君、これをタイプしておいてくれ。」
「はい。」

　仙次郎から、資料を受けとる佳代‥‥‥‥

「あぁー、よかったぁ。」

　そう呟く佳代‥‥‥‥

「ん‥‥‥何がだい？」
「だって、先生ったら、この一週間、ろくに口もきいてくれなかったんですもの。私、何か先生の気の障るようなことでも言ったかと思って心配してたんです。」
「え‥‥‥そうだったのか‥‥‥‥そりゃ、悪い事したなぁ。」
「でも、良かったです。元気になって。」
「ハハ、心配掛けて悪かったね。」
「でも、何があったんですか？」
「‥‥‥‥いや‥‥‥別に大したことじゃないさ。」
「‥‥‥‥そうなんですかぁ？」

　首を傾げる佳代‥‥‥‥
　しかし、佳代は、深く詮索する事はしなかった。
　いつもの仙次郎に戻ってくれただけで佳代は嬉しかったのだ。

「さてと‥‥‥今日は、もう相談者はいないな。」
「ええ。」

　佳代は、返事をするとタイプを打ち始めた。
　首を回しながら欠伸をする仙次郎‥‥‥‥‥
　静かな部屋には佳代のタイプを打つ音だけがリズムよく響いている。

（‥‥‥‥‥‥‥しかし、何ちゅ−速さで打ってるんだ。）

　仙次郎は、佳代のデスクに歩み寄った。
　背後から、佳代のタイプを見つめている。

「‥‥‥んー‥‥‥‥よくそれだけ指が動くね。」
「‥‥‥え？‥‥‥‥‥‥‥大した事ありませんよ。」
「いや、指の動きが早くて見えん。僕も、遅い方ではないが君は早すぎるよ。」
「ヘヘヘ‥‥‥見直しました？」
「まあ、僕が優秀だから、秘書の君も優秀じゃないとね。」
「先生、確かにそうかもしれませんが、自分で言って恥しくないです？」
「フハハハハッ‥‥‥」
　
　仙次郎は、笑いながらソファに腰掛けた。

「はい、出来ました。」
「‥‥‥‥もうかい？」
「ええ、おちゃのこさいさいです。」

　佳代は、データをフォルダにしまうとＰＣの電源を落とした。

「先生、コーヒーでも入れましょうか？」
「ああ、頼む。」

　仙次郎は、何もする事が無く、ぼぉーっと外の景色を眺めていた。

「はい、先生‥‥」

　佳代が、二つのコーヒーカップを運んで一つを仙次郎の前に置いた。

「お、サンキュー‥‥」

　佳代は、仙次郎と向かい合ってソファに腰掛けた。

「いい香りだな。」
「ええ、今朝、前のコーヒーショップで豆を買ってきたんです。」

　そう言ってコーヒーを啜る二人‥‥‥‥

「ズズズズッズズー‥‥‥」
「コラッ、佳代君、音を立てて飲むんじゃないっ！」
「だって、先生ぇ、昨日、ネットを見てたんですけど、男の人のオ○ン○ン咥えた時に唾液を溜めて、裏の部分をこうやって音を立てながら吸うと気持ちいいって書いてあったから、練習のつもりで。」
「‥‥‥はぁ？」

　仙次郎は、呆れながらソファにもたれて呟いた。

「‥‥‥‥‥‥‥君は、家でそんなことを勉強しているのかね。」
「ええ。」
「いつもかい？」「そうですよ。」

　そう言って、互いに見詰め合う仙次郎と佳代‥‥‥‥

　言葉が出てこずに無言が続く‥‥‥‥‥‥

　暫く見詰め合っていた二人は、同時に吹上げた。

「フハハハハハハハッ‥‥‥」「アハハハハッ‥‥‥」
「君は、愉快な女性だな‥‥‥‥」
「え、そうですか？」

　仙次郎は、佳代の存在に、妙に心が和んでいった。

　相変わらず、音を立ててコーヒーを飲んでいる。
　クスクスと笑いながら、その様子を見る仙次郎‥‥‥‥‥
　それを見た佳代は、思い出したように仙次郎に囁いた。

「そうだ‥‥‥先生、試させてくれます？」
「‥‥‥‥‥‥なんとなく、そう来ると思ったぞ。」
「アハハハ‥‥‥」

　佳代は、カップを置くと仙次郎の隣に移動してきた。
　寄り添うようにして仙次郎に胸をくっつけていく。

「セ‥ン‥セ‥ッ」

　甘えた声を上げる佳代‥‥‥‥

「‥‥‥‥‥‥んー‥‥‥‥ま、たまにはいいか。」
「本当ですかっ！‥‥‥ヤッター‥‥」

　佳代は、ジャケットを脱いでスカートのホックを外した。
　ショーツとブラジャーだけの姿になる佳代‥‥‥‥

「何で、君が脱ぐ必要あるんだ？」
「えぇぇー‥‥‥先生、私にはしてくれないんですかぁー。」

　拗ねた顔で仙次郎に突っかかる佳代‥‥‥‥‥

「不公平か？」
「当たり前ですよぉ。」

　笑う仙次郎‥‥‥‥

「まあ、承諾してやるか。」

　一気に笑顔に変わる佳代‥‥‥
　仙次郎のベルトに手を掛けファスナーを下ろしていく。

「あ、佳代君、待て待て。」
「え？」
「また、洋平がノックをしないで入ってくるかもしれんから、鍵を掛けて、外のドアに外出中と張り紙をしておこう。」
「あ、そうですね。」

　佳代は、そう言うと下着だけの姿で、タイプを打ち始めた。
　ヒップの割れ目にティーバックショーツが食い込んでいる。

（しかし、あれが普段穿く下着かよ‥‥‥‥）

　プリントアウトした紙にテープを張ってドアを開ける佳代‥‥‥‥‥

（‥‥‥‥ったく‥‥‥誰か来たら見つかるぞ。）

　しかし、佳代は、腕だけを外に出して器用に張り紙をドアに貼り付けた。

（‥‥‥‥上手いもんだな‥‥‥）

　佳代は、ドアを閉めるとドアの鍵を掛け、ソファに座る仙次郎に飛びついてきた。

「先生ぇぇぇー‥‥‥」
「慌てるなって、逃げやしないから‥‥‥」

　佳代は、仙次郎のスラックスを脱がしていった。
　現われた肉棒を、貪るように咥えていく‥‥‥‥

「ンムゥゥゥー‥‥‥ングゥ‥‥‥ングッ‥‥‥」
「おい、佳代君、さっき言ってたのをやってみなよ。」

　肉棒を咥えたまま頷く佳代‥‥‥‥
　佳代は、舌を激しく肉棒に絡めながら唾液を口の中に溜めていった。
　肉棒に手を添え下から裏筋に舌を這わせていくと亀頭部分で止まり、横笛を吹くような形で絡めた唾液を吸い始めた。

「ジュル‥‥ズズズ‥‥ズズゥ‥‥ジュル‥‥‥」
「おぉっ‥‥‥なるほど‥‥‥意外と気持ちいいぞ。」
「んぅー‥‥‥」

　鼻声で喜ぶ佳代‥‥‥‥
　器用に片手でブラジャーとショーツを脱いでいく。

（なんという素早さ‥‥‥‥感心するぜ。）

　そう思った矢先、佳代は、眉を顰めて肉棒から口を離した。

「なんだ‥‥‥もう終わりかい？」
「先生‥‥‥暫くやっていないから、オ○ンコがぁ‥‥‥」
「佳代君、もうちょっと別の言い方は、ないのか？」
「だってぇぇー‥‥‥」
「しゃぁないな‥‥‥じゃ、挿入するか。」
「ヤッタァッ！」

　佳代は、立ち上がって仙次郎に跨ろうとした。
　佳代の恥丘が、仙次郎の目に飛び込んでくる。

「！‥‥‥ちょ‥‥‥ちょっと待て、佳代君‥‥‥‥」
「な、なんですか、先生ぇ‥‥」
「‥‥‥君って、日ごとに、ここの毛の面積が小さくなっていかないか？」
「ええ、気に入った形にしようと抜いてるんですけど‥‥‥いつの間にか‥‥‥」
「１０円玉くらいしかないじゃないか。」
「でも、先生、海外サイトの女性の画像を見てると、みんな、こんな感じですよ。」
「ま、そうだが‥‥‥‥彼女らは、見せるのが商売だから。」
「いいじゃないですか、私は、気に入ってるんだし。」
「‥‥‥‥‥ここも剃ってるのかい？」

　そう言って、佳代の蜜壷周りに指を這わせていく。

「ァァァァ‥‥‥‥ダメェ‥‥感じちゃうぅぅ‥‥‥」

　仙次郎の指には、佳代の蜜が、べったりと付着した。

「‥‥‥‥‥‥げっ‥‥もう、こんなに‥‥‥」
「だから言ったじゃないですかぁ、我慢できないってぇ‥‥‥」

　佳代は、仙次郎の問いを無視して肉棒を蜜壷に埋め込んだ。

「アァッ、アァァ‥‥イヤァァァァァァァァー‥‥‥‥気持ちいぃぃぃぃーっ！」

　苦笑いする仙次郎‥‥‥‥

（よぉーし‥‥‥‥‥失神させてやるか。）

　仙次郎は、佳代のヒップを下から支えて強く揺すり始めた。
　佳代は、狂ったように絶叫をし始める。

　仙次郎にしがみ付く佳代‥‥‥
　仙次郎にディープをせがむと舌を激しく絡めながら、熱い吐息を仙次郎に浴びせ始めた。

（‥‥‥こ‥‥こりゃ‥‥‥‥今日は、時間が掛かるかも‥‥‥‥‥）

　仙次郎は、貧欲に求めてくる佳代に圧倒されながら、キャノンボールを放つ準備に取り掛かっていった。

「ヒィィィィィィィィー‥‥‥‥‥たまんなぁーぃ‥‥‥」

　佳代の流す蜜は、既にソファにまで到達していた。
　仙次郎は、佳代を抱いたまま駅弁スタイルになる。
　しがみ付く佳代‥‥‥‥

「佳代君‥‥‥バックでしよう。」

　佳代は、無言で仙次郎から離れると、テーブルに手をついてヒップを仙次郎に向けた。
　円を描くように激しく揺すっている。

「先生ぇぇぇー‥‥‥早くぅぅぅーっ。」

　急かす佳代‥‥‥
　仙次郎は、佳代の腰を左右から掴むと肉棒を挿し込んでいった。

「グッフゥゥゥゥゥゥゥゥー‥‥‥」

　仙次郎の腰の動きに合わせて、佳代も股間を打ち付けていく。
　肌が当たる乾いた音と結合部から漏れる卑猥な音が混ざって佳代の興奮は、最高潮に達していた。
　ガクガクと足を震わせて仙次郎のほうに振り向こうとしている。

「せ‥‥‥‥‥せ‥‥‥‥先生ぇ‥‥‥イ‥‥‥‥ァァ‥‥‥ィ‥‥‥ィ‥‥‥」
「‥‥‥‥佳代君‥‥‥フィニッシュだ。」

　仙次郎は、思いっきり肉棒を打ち付けていった。
　蜜壷の奥の壁に仙次郎の肉棒の先が、コツコツとあたり佳代の全身は、鳥肌が立っていく。

「モ‥‥‥‥ゥ‥‥‥‥‥ダ‥‥‥ダ‥‥ダメェー‥‥‥‥‥ングッフゥゥゥー‥‥ァァ‥‥‥‥ィィ‥‥‥ィ‥‥‥ァァァッ‥‥‥イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーッ！」

　絶叫と共に、佳代は潮を噴き上げた。
　床に佳代の放った飛沫が飛び散っていく。
　仙次郎も久々に放出する分身に熱さを感じた。

「グッ‥‥‥」

　佳代は、壁に当たる仙次郎の熱い分身に、遂に力が抜けていった。
　崩れ落ちるように、しゃがみ込む佳代‥‥‥
　ソファに顔を預け、荒い息を吐きながら朦朧としていた。
　股間からは、押し絞るようにして仙次郎の放った分身が、流れ出てきた。

（フゥゥー‥‥‥しかし、佳代君も凄かったな‥‥‥）

　仙次郎は、そのまま、ソファに座り込んだ。
　煙草に火を点けると煙を深く吸い込んでいく。
　仙次郎は、佳代の満足した後姿を見ながら長く細い煙を吐いた。

（‥‥‥‥‥フッ、フッ、フッ‥‥‥‥）

　目を細めて佳代を見続ける仙次郎‥‥‥‥‥
　外から差し込んで来る陽の光が、佳代の身体を優しく包み込んでいた。