（１２９）

「んーむ・・・・・なるほど。恐らく滝川と前会長の高田、そして大川はグルだな。」
「ええ、そう思います。」
「高田は、責任を取って引退した事になっているが、それ自体も偽装だろう。まだ、裏で山之内商事を仕切っていると考えた方が、つじつまは合うな。」
「そうですね・・・」
「しかし、どうするかな・・・・」

　西田は、頭を悩ました。
　裕二も鏑木も居ない状態では、大掛かりな作戦は立てられない。

「亜美君、内容的に滝川を攻めるより、大川を先に調べたほうが、結論が早いかもしれん。原始的な方法で大川を調べてみるか。」
「というと？・・・・」
「現社長の大川は、表立って裁判には、証人出頭していない。それは、高田が、引退したことによって、会社の源泉所得税の納付した証拠をカモフラージュしているからだ。つまり、滝川が勝ちに持っていくために仕組んでいる訳さ。」
「じゃ、大川を裁判に引きずりだせば、局面は変わるという事ですか。」
「んむ、十分、可能性はある。」
「大川と接触するきっかけが無いですものね。」
「フェニックスの稲葉さんに頼むのも危険だしな・・・」

　亜美は、少々、考えた後、西田に案を具申した。

「次長、私がフェニックスの店員で潜り込みます。」
「な・・なんだって？」
「大丈夫です。・・その・・・つまり、身体は許しませんので。」
「し、しかしな・・・・」
「私も、業務を預かる長です。やります。」
「んー・・・・・・・」

　西田は、亜美の進言に頭を悩ました。

「次長、やらせてください。」
「・・・・・・・・解った。　ただし、何かあったら、いつでも引く準備でいてくれ。」「はい、解りました。」

　亜美は、早速、真央に電話をし内容を説明して了解を得る事が出来た。
　明日から、大川と接触するまでの間、フェニックスの店員として潜入する事になったのだ。

　そして、亜美は、現時点での公判中の内容を理解するため澪に会いに行った。
　澪も、東大法学部を出ており、元弁護士で、スワン企業調査社という事務所を経営していた事がある。
　企業裁判にかけては、滝川よりも澪の方が長けていると考えたからだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

　亜美は、澪が専務を勤める甲斐カンパニーに足を運んでいた。

「あら、亜美ちゃん、いらっしゃい。」
「澪さん、こんにちは。」
「珍しいわね。どうしたの？」
「ちょっと、澪さんに教えてもらいたい事があって。」

　澪は、星野鋼機と山之内商事の合併問題で現在公判中の内容を説明した。
　そして、星野鋼機が、山之内商事に一審敗訴をしており、証拠不十分のため苦労している事も詳しく話し助言を貰おうとしたのだ。

「なるほどね。つまり、合併無効判決の確定に基づいて更正の請求をしたところ、税務署長は、更正をすべき理由がない旨の通知処分を行った。という事なのね。」
「ええ、しかし、実際には、策略だと私は思うの。合併する担当は太平洋本社の企画総務会議で決定するんだけど、立案が漏洩されていたとしか思えないのよ。」
「なるほどね。でも亜美ちゃん、覆すのは難しいわよ。」
「というと？」
「ちょっと専門的で説明が難しいけど・・・。」
「いいわ、話してみて、澪さん。」
「ええ。つまり、これは、いったん合併が行われると合併が有効にされたことを前提に多数の法律関係が積み重ねられるものなのよ。」
「へぇー・・」
「そして、民法の一般原則のとおり遡及効を認めると、取引の安全を害し、いたずらに法律関係の混乱を招く恐れがあるから、合併無効判決が確定しても従前の権利義務に影響がないとして、合併無効判決の遡及効を制限しているものと解されちゃうの。」
「そんな・・・」
「そして、租税法上、課税関係における合併無効判決の効力に関する規定はないんだけど、私法上の効力と別異に解すべき理由はなくて、課税関係においても、合併無効判決の効力は、遡及しない。と解するのが相当だわ。
　要するに合併無効の判決が確定したことをもって、国税通則法２３条２項１号で更正の請求事由とすることはできない。って言ってるわけなのよ。 」
「でも、逆転判決は可能なわけでしょ。」
「勿論よ。・・・ただ、それを覆すだけの証拠があればね。」
「どうすれば・・・」
「例えば、合併無効判決の効力は遡ることなく、既往の関係においては、合併が有効であったのと同様に取り扱って、合併後存続した会社又は合併により新設された会社が、その社員及び第三者との間に生じさせた権利義務は影響を受けることがないという事を主張させてしまうのよ。」
「・・・というと・・・」
「それだけの判決に止まっても相手は、莫大な費用を費やす事になるわ。そこまでして、相手は裁判を続けると思う？　普通は、降参するでしょ。」
「でも、そこまで持っていくのが難しいわね。」
「そうかしら？・・・・・まあ、一番簡単な方法は、口を割らせればいいのよ。よく貴女たちが使う手で。」
「え？」
「私も１０数年前、貴女の父、康平さんと敵対していた時に、心理的、肉体的に落とし込まれたわ。完璧に負けた方法よ。」
「お父さんに？」
「・・・フフッ、亜美ちゃん、それからなのよ、私が康平さんに全てを預けたのは。」
「どうやって負けたの？」
「そ、そんな事は言えないわよ。恥ずかしくて・・」
「教えてっ！」
「・・・・・ど、どうしたの、亜美ちゃん、そんなに真剣に。」
「・・・私が、解決の糸口を掴んでみたいの。」

　亜美は、身体を張ってフェニックスに潜入する事を澪に説明した。

「えぇーっ・・・・あ、亜美ちゃん・・・あ、あなた・・・・裕二君が・・」

　澪は、そこまで言うと、亜美の瞳に光る意志の強さを実感していた。

（・・・・亜美ちゃん・・・・康平さんの目と・・そっくりだわ。）

　澪は、亜美の性格を考え、康平から引き継ぐ亜美の優れた素質を垣間見た気がした。

「いいわ。どうやって康平さんに負けたか教えてあげる。」

　澪は、時間を掛けて、当時の全ての出来事を亜美に話した。
　途中、何度も股間に手をやってしまう澪だったが、亜美は真剣に話を聞いていた。

「す、凄いわ・・・・」
「ふぅー・・・最後の抱かれた時の話をして濡れてきちゃったわよ。」
「フフッ、澪さんって、うちの補佐に似てる。」
「補佐？」
「鏑木次長の奥さん・・」
「ああ、結婚式の時、上手な歌で笑わしてくれた・・・」
「そうそう、その人・・・・・・・・」
「でも、亜美ちゃんも凄い事考えたわね。」
「それより、女性である私が、お父さんのような・・・・・・」
「亜美ちゃん、同じ事よ。要は、心理的に揺さぶるのよ。よく考えれば、意外と簡単な事だと思うんだけどね。最終的には、それを担当する人が引き継ぐわけでしょ？」
「うん、裕二さんが専門なんだけど。」
「まあ、そうなの？　夫婦で大変な仕事をしてるわね。」
「うん、まあね。・・・とにかく、やってみるわ。ところで、澪さん、・・まだ濡れるんですね。」
「ば、馬鹿言っちゃいけないわよ。まだ四じゅう・・っとと・・・」
「フフッ・・・澪さん、ありがとう。頑張ってみる。」
「え、ええ・・・また、解らない事があったらいらっしゃい。」
「うん。」

　亜美は、澪に手をふって急いで部屋を出て行った。
　澪は、優しく笑いながら亜美の後姿を目でおった。
　そして、思い出したように、引き出しを開き、康平と一緒に撮った写真を見つめる。

（康平さん、・・・亜美ちゃん、凄い人間になるわよ。）

　澪は、そんな事を思いながら、知らず知らずに、股間に手が行ってしまった・・・

（や、やだ・・・本当に濡れちゃってるわ・・・）

　澪は、一人で顔を赤くしトイレに走った・・・・・

−　フェニックス　−

　仕事を終えた亜美は、フェニックスに足を運んでいた。
　今日から、要領を得るため、早速、働く事にしたのだ。

　真央が、亜美に店での客に対するプレー内容を説明していた。

「大体解ってると思うけど、まず、登録するタイプを決めておかないとね。」
「大川は、どちらを好むの、真央さん。」
「あの人は、奥さんが虐められる姿を見るのが好きだから、Ｓなんだけど、その間は、奉仕される方が好きなのよ。」
「というと？」
「オ○ンチンにローション塗ってマッサージされるのが好きなのよ。」
「へぇー・・・」
「あと、女の人の、お汁を吸うの・・・・ハハ・・まぁ、よくいるパターンね。」
「えぇっ、そんな人が、よくいるの？」
「いるわよ。まあ、中年以降が多いけど。」
「ふぅーん。じゃ、真央さんと同じサドで店員リストを作ってもらおうかしら。」
「いいわ。じゃ、衣装は、私のを使いなさいよ。」
「ええ、ありがとう。」

　真央は、さっそく亜美を連れて自分の専用室に入った。

「亜美さん、好きなのを選んで。メイン衣装だから、ずっと同じ物を着るのよ。」
「へぇー、そうなの。」

　亜美は、衣装ケースに入ったコスチュームを選び始めた。
　そして、散々、悩んだ挙句、真っ赤なビキニ風のホットパンツと同色のチェーンブラジャーを選んだ。
　ホットパンツの後ろは、Ｔバックで露出が多く、ブラジャーには、銀色のチェーンが無数にぶら下がっている。

「着てみたら？」
「ええ。」

　亜美は、早速、服を脱いで、その衣装を着てみた。
　全てを着終えると鏡の前に立って格好を確認する亜美・・・

「・・・・・似合うかな？」
「かなり、いい線いってるわ。・・あと、ブーツを履いて同色のシューレをはめるの。お化粧も、なるべく強面にキツめのメイクをしたほうがいいわ。」
「ええ。」

　亜美は、言われたとおりブーツを履き、早速化粧をすると、リストに載せるため写真を撮った。
　高いヒールのブーツを履く亜美の身長は、有に１７０を超えており、真央と共にかなり目立つ風姿になっている。

「いいわねぇ・・・亜美さん・・・かなり、人気出るわよ。」
「そうかな・・・」
「一応、フリーだから、指名されたら接客しなくちゃいけないけど、大川夫妻が来たら、プレー中でも、亜美さんを呼ぶようにするわ。」
「ええ、お願いします。」
「後、１時間で開店するから、カウンターに入って準備しましょ。」
「ええ。」

　亜美は、真央と共に店内のカウンターに向かった。

（１３０）

　店内では、既に他のスタッフ達が、開店前の準備に取り掛かっていた。

「みんな、集まって。」

　真央の声でスタッフ全員が集合した。
　真央は、実質、フェニックスを任されており、数ヵ月後には、経営権も得る事になっているのだ。

「紹介するわ。スタッフの中には、彼女を知っている人もいるかもしれないけど、しばらくの間、ここで店員として働く事になった香坂亜美さんよ。よろしくね。」

　亜美を見ながらスタッフが拍手を送った。

「無理を言ってお世話になることになりました。皆さん、よろしくお願いします。」
「彼女の源氏名は、サリーよ、間違っても本名を使わないようにね。」

　全員が、真央の指示に頷いた。

「真央さん、サリーって・・」
「私が、この世界に入った時、最初に使ってた名前よ。私の事も、ちゃんと魔子って呼ばなくちゃ駄目よ。」
「ええ、解ったわ。」

　亜美は、頭を入れ替えＳＭクラブの店員として集中する事にした。
　亜美が担当するカウンターは、ソファが集中する奥の場所にある。
　さっそく、同カウンターで一緒に接客する蘭子という女性とペアを組んだ。
　蘭子は、スタッフリーダーで、真央に次ぐナンバー２の存在だった。

「サリーさん、よろしくね。魔子さんから聞いてるわ。どんな事でも、協力するから遠慮なく言って頂戴ね。」
「はい、お願いします。」

　蘭子は、トップレスで、乳首には、弓を形どったピアスが刺さっており、臍周りには、ブルーの月桂樹に似たタトゥが施されている。
　恥丘は、綺麗に剃り上げ、腰からぶら下げた短冊のような布が、ぶら下がっているだけの格好だった。

「サリーさん、その姿イカすわ。人気がでるわよ。」
「そうでしょうか・・・」
「間違いないってば。」

　蘭子は、グラスを拭きながら亜美にエールを送った。

　１時間後、フェニックスが開店した。
　怪しい音楽と共に、開店の歓迎ショーが、中央ステージで行われている。
　ボックスに座ってステージを囲む者、さっそくプレーを申し込む者など様々だ。
　亜美の担当するカウンターにも、男性客３人が座った。

「いらっしゃいませ。お飲み物は？」

　男達は、亜美の注文に答えながら、全身を食い入るように眺めた。
　そして、一人の男性が亜美に声を掛けてきた。

「君、イカすねぇー。ニューフェイスなの？」
「ええ、今日からなんです。サリーって言うの、よろしくね。」

　男達は、背が高く真っ白な肌に真っ赤なコスチュームを纏った亜美の姿に目が釘付けになった。

「君、スタイル抜群だね。いくつ？」
「ぇ・・・・と、歳？・・・・・歳は・・・」

　それを隣で聞いていた蘭子が助け舟を出した。

「功ちゃん、ここは、年齢も不詳にするのよ。ヤボな質問は、しちゃ駄目っ。」

　功ちゃんと呼ばれた客は、常連のようだった。

「功治っていうんだ、後から君を指名してもいいかな？」
「そ、それは、勿論・・・・・お客様ですし。」
「思いっきり踏んずけてよね。」
「ふ、踏んずける？」

　蘭子が、笑いながら小声で説明をした。

「功ちゃんは、Ｍなのよ。思いっきりオ○ンチンを踏んずけてあげなさいよ。それから、鞭も使わないと、功ちゃんは満足しないからね。後は、彼が色々と、注文をしてくるから、そのとおりにやれば問題ないわ。頑張って。」

　亜美は、蘭子に説明は受けたものの、かなり不安が過ぎっていった。

（・・・だ、大丈夫かしら・・・私・・・）

　２時間も経つと、店は客で溢れかえってきた。
　ショーも、一段と過激になっていき客もボルテージが上がってきている。

　席を立っていた先程の男、功治が、カウンターに戻ってきた。

「サリーさん、今、予約してきたから頼むね。」
「え、あ、はい・・・」

　そう返事した直後、店内アナウンスで、亜美の名前が呼ばれた。

《サリーさん、・・サリーさん、・・プレールーム７番入りました。》

　蘭子が、亜美に話し掛けてきた。

「とにかく、キツイ言葉で功ちゃんを虐めるのよ。プレーが始まると性格が豹変するけど、びっくりしないでね。貴女は今から女王様よ。」
「わ、解りました。」

　亜美は、その男性と共に、指定された部屋に向かった。
　亜美がフロアーを歩くと皆が亜美に注目した。
　形のよいヒップと白い肌が、赤のコスチュームで一際目立つのだ。
　ヒップの割れ目に食い込むＴバック型のホットパンツが男性客を翻弄していた。

「どうぞ・・」

　亜美は、部屋に入ると功治を中に招いた。
　功治は、急にオドオドした目になってくる。

　亜美は、蘭子に教わったように、命令調で功治に言い放った。

「さ、服を脱ぎな。」
「は、はい・・・・」

　功治は、節目がちに服を脱ぎ始めた。
　そして、亜美は、鞭を功治の背中に打ち付けた。

「早く脱ぐんだよっ！」
「ウガァァァァァー！」
「きゃぁー、ごめんなさいぃ！」

　功治の悲鳴にびっくりして、つい謝ってしまった亜美だが、功治が、シラケながら呟いた。

「サ、サリーさん・・・あの・・・・大丈夫なので・・・遠慮しないで。」
「あ、ご、ごめんなさい・・つい・・・・・」

　亜美は、状況になれるのに苦労をしていた。

（本当にいいのかしら？・・・・よぉーし、じゃ・・）

　功治が、トランクス１枚になると、亜美は、功治の顎を鞭の柄で突き上げながら演技を開始した。

「それも、脱ぐんだよ。」
「・は・・はい・・・」

　功治が、トランクスを脱いだ。
　しかし、まだ、肉棒は萎えたままだ。

「そこに仰向けになって寝るんだよ。」
「は、はい・・・わかりました・・・」

　仰向けになった功治に、亜美は欄子の言葉を必死で思い出していた。

＜ヒールで、男性器を踏んだり、ブーツを脱いで顔を踏みつけるの。そして、四つん這いにさせて、アナルバイブを使って入れてあげて。その時、オ○ンチンを握って刺激する事を忘れないでね。最後は、功ちゃんが、こうしてくれって言うから、その通りにしてあげると爆発するわ。貴女は、とにかく平然を装って置く事を忘れないで。＞

（・・・・・やってみるか・・・）

　亜美は、功治の前に立つとヒールで肉棒を押さえつけた。

「なによ、このだらしないオ○ンチンはっ！」
「うぅぅ・・・も、もっと、強く踏んでくださいぃぃー。」

　功治は、自分で乳首を摘み始めた。
　亜美は、鞭で功治の手を打ち付けて怒鳴るように言い放つ。

「勝手な真似をするんじゃないよ。」
「すい、すいません・・・お許しを・・・」
「私のブーツを脱がしな！」

　功治は、上体を起こすと亜美のブーツのチャックを下ろして脱がし始めた。
　亜美は、功治の胸を蹴飛ばし、再度仰向けに寝かせる。
　そして、蘭子に教わったとおり、功治の顔を踏み始めたのだ。

「んぐぐぅぅぅー・・・・気持ちいいです・・・」

　功治の肉棒は、すでに完全に怒張していた。
　亜美は、椅子に座りながら両足で功治の顔を踏みにじっている。

「さ、私の足を舐めるんだ。」
「はい。」

　功治は、椅子に座って足を組む亜美の片足を両手で丁寧に持つと、舌で足の指を一本一本、味わうように丁寧に舐め始めた。

「・・ゥッ・・・・く、くす・・・ぐ・・・」

（・・・・・ぁぁぁ・・・だ、だめ・・くすぐったくて・・・・・我慢・・が・・）

　亜美は、身体中がムズムズし、耐えられなくなってきた。
　しかし、功治は、目を輝かせて満足そうに亜美の足を嘗め回している。

（・・・・だ・・・・駄目だわ・・・・・こ、こんなんなら・・・）

　亜美は、功治を蹴飛ばすとホットパンツを脱いで足を大きく開いた。

「・・・・こ、ここを綺麗に掃除しな。」

（や、やだ・・・私、何言ってるんだろう・・・掃除なんて・・・）

　しかし、功治は、亜美の命令に従って蜜壷を丁寧に舐め始めたのだ。
　亜美も足を舐められるよりも、まだこちらの方が我慢できそうだった。
　音を立てながら蜜壷を嘗め回されるうちに、亜美も密を流し始めてしまう・・・

「ぁぁ・・サ、サリーさま・・・み、蜜を吸わせてください・・」
「い・・いいわ・・・・・お舐めっ！」

　ズルズルと音を立てて蜜壷の中の液体を飲み込んでいく功治・・・
　亜美は、自分が先にイカないように必死で我慢をした。

（だ・・・だめ・・・何をされても感じちゃう・・・）

　功治は、いつのまにやら菊門にも舌を入れてきた。

「うぉぉぉぉー・・・サ、サリー様・・・・美味しいですぅぅぅーっ！」

（も、もぉぅ・・いや・・・我慢できない・・・）

　亜美は、功治を突き飛ばした。

「・・・ぅ・・・そ、そんな下手な舌使いじゃ、気持ちよくならないわ。」
「す、すみません・・・・すみません・・・」
「お仕置きよ、四つん這いになりな！」
「はい・・・」

　功治は、両手を床につき四つん這いになった。
　亜美は、棚からア○ルバイブを取ると、功治の菊門にローションをたっぷり塗りつけていった。

「おぉぉぉー・・・か、感じますぅぅ・・」

　亜美は、ア○ルバイブを功治の菊門に、ゆっくりと入れ始めた。

「ぐふぅぅぅー・・・た、たまりません・・・・・」

　亜美は、怒張した功治の肉棒にもたっぷりとローションを塗り、丁寧に上下しながら摩擦し始める。

「ガァァァー・・・いい・・・最高だ・・・・」

　功治の目は、虚ろになり肉棒も血管が浮き出てきた。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・サリー様・・・・出していいですか？」
「・・・いいわ、出しなさい！」

　亜美も、早くプレーを終了したいため功治の放出を許した。

「で、では、私の顔に、オシッコをおかけください。」
「えぇぇぇーっ！」

　功治は、声を上げる亜美を無視して和式風に作られた透明ボードの下に顔を突っ込むと仰向けになって肉棒を握り締めた。

「サ、サリー様・・・早く・・・早くくださいぃぃぃー・・」

　確かに出なくもなかった亜美だが、さすがに躊躇してしまう。

<サリーさん、お金を貰っているんだから極力、注文を聞かないといけないわよ。>

　ふと、蘭子の忠告が耳をついた・・・

（・・・んー・・・・しょ、しょうがないかも・・・・）

　亜美は、やむなく功治の寝ている頭上のボードーに跨って腰を下ろした。
　股間の真下では、功治が口を開けて待っている。

（ぁぁぁぁー・・・恥ずかしくて・・・出ないわょ・・・）

　亜美は、リラックスをしようとするが、裕二以外に放尿など見せた事がない。
　中々、出ないでいた亜美だが、何とかイキみながら下っ腹に力を入れた。
　チョロチョロと雫が、功治の顔に落ちていく。

（や、やっぱり・・・・駄目だゎ・・・）

　その時、真下から功治の指が亜美の菊門に伸びてきた。
　力を入れるたびに蠢く菊門に興奮したのだろう、強く指を押さえられてしまったのだ。

「キャッ！」

　指を入れられた驚きで、亜美の膀胱が一気に緩んでしまった。
　蜜壷から勢いよく、小水が飛沫を上げ功治の顔面を直撃していく。

「うおぉぉぉー・・・・・ングッ・・ングッ・・・」

　功治は、唸り声を上げながら激しく肉棒を上下した。
　亜美は、両手で顔を覆いながら恥ずかしそうに放尿を続ける・・・

（・・・も・・もぉう・・・こうなったら、どうでも・・・いいわ・・・・）

　亜美は、開き直って真下を覗き込んだ。
　功治が自分の小水を興奮しながら口で受け止めている。
　激しく肉棒を扱く姿を見て、亜美も興奮を隠せなかった。

　その時・・・
　功治の叫び声と共に白い爆弾が真上に噴射した。
　放尿を終えた亜美の亀裂からは小水と違った透明の蜜が糸を引きながら功治の額に落ちていく。

　功治は、肉棒から手を放すと上体を起こし亜美の蜜壷に吸い付いた。

「んぅ・・ぐっ・・・ジュ・・・」

　功治が、強い吸引で亜美の蜜を吸い始めた・・・
　亜美は、顔を顰めながら、その行為に耐えている。

「ふぅ・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・・さ、最高だ、・・・サリーさん・・・」

　亜美は、真っ赤に顔を染めてボードから下りた。
　起き上がった功治をシャワールームに連れて行く事を忘れない。
　綺麗に身体を洗い流しタオルで拭き上げていく。

「サリーさん、堪らなかったよ。綺麗な○○○してるし、セクシーな声と、その肌が最高だね。また、君を指名させてくれないかな。」
「え、ええ・・・あ、ありがとう・・・」

　亜美は、そう答えると一気に疲れを感じ始めた。

（ちょ、ちょっと後悔・・・かも・・）

　功治が、料金を亜美に払って部屋を出て行くと、亜美は、室内の掃除をしカウンターに戻った。

「サリーさん、どうだった？」
「蘭子さん、物凄く大変なお仕事ですね・・・」
「まあね。でも、私たちは、ほとんどが半分趣味だからね。」

　亜美は、大川夫妻が来店するまで、場の雰囲気とプレー内容に早く慣れなくてはいけないと感じた。
　しかし、何より、身体が持つかに不安を募らせていたのだ。