憧れの先輩を犯して脱童貞した話 「佐伯ヤドロクの官能小説ブログ」佐伯ヤドロク 作
こんにちは。今日は僕の初経験についてお話したいと思います。 　高校時代、僕はテニス部に所属していました。腕はあまり良くなく、万年補欠で、レギュラーの人たちからは馬鹿にされ続けていましたが、それでも僕がテニス部に在籍し続けたのには訳があります。好きな先輩がいたからです。 　一学年上の小百合先輩は、黒髪のセミロングがよく似合っている人で、すごい美人でした。可愛い、という表現はあまり似合いません。美人とか綺麗とかそういった表現のほうが似合います。 　先輩は高校三年生でしたが、大学生くらいに見えました。確か身長は百六十六センチで、スラリと脚も長く腰は細く、抜群のスタイルを誇っていました。 　しかしなにより目立つのはそのバストでして……。 　制服やテニスウェアの上からでもわかる、こんもりとした膨らみは、大人顔負けのものでした。 　先輩がテニスラケットを振るたびに、おっぱいがプルンプルンと揺れて、僕ら男子テニス部の者はそのたびに歓声をあげたものです。 　小百合先輩も男子の目線には気が付いていたらしく、男子が多いときはあまり激しい練習をしなかったり、またこれは想像ですが、少し締め付けのきついブラをつけたりしていたようで、とにかく、なるべくいやらしい目つきで見られるのを避けたいと思っていたようです。 　小百合先輩はまじめな人だったので、その手のいやらしい男子生徒とはほとんど付き合いをもつことがなく、逆におとなしいタイプの僕には割と優しかったです。客観的に見ても、仲はそこそこ良かったほうだと思います。──だからと言って、特別な関係ではなかったんですけどね。 　少なくとも、あの夏合宿までは。 　夏休み、テニス部の夏合宿が開かれました。朝から晩まで地獄の猛特訓です。 　山奥にある運動部用の宿舎に一週間泊まりこんで、練習をしまくるのです。 　僕は補欠ですから、雑用仕事も多く、しかも補欠ということで一年生にさえどこか馬鹿にされていました。悔しかったですね。 　一年坊どもは適当に手を抜いて、僕に仕事を押し付けていました。それだけでも腹が立つのにやつらときたら、 「小百合先輩ってすげえ胸でかいよな」 「ブルンッブルンッしてるよ。マジたまんねー」 「いやいや、あのケツは反則でしょ。男誘ってるってマジで！」 「あーむしゃぶりつきてー」 「やりてー、マジやりてえー」 　などと小百合先輩を卑猥な目で見て、勝手に興奮しているのです。 　小百合先輩をいやらしい目で見るのは仕方がないことです。僕もそうでしたから……。 　実際、小百合先輩のことを考えながら何度もオナニーしました。しかしこの生意気な一年坊たちがそれをやっていると思うと、自分のことを棚にあげてですが、腹が立ってくるものです。 　それでもここまでなら、なんとか我慢ができたでしょう。 　僕と一年坊どもが、揃って雑用を終えたあと。合宿所の部屋に戻ったその直後に、彼らが発したセリフが、僕を激怒させることになったのです。 「あのさー、俺、チューハイ持ってきてんだよね。だからさ、小百合先輩に飲ませて、酔わせてさ、ヤッちゃわね？」 「……マジ？」 「マジ、マジ。ヤッちゃおうぜ。俺、もう我慢できねえもん、小百合先輩にむしゃぶりつきてー」 　なんてことを言う連中でしょうか。冗談じゃありません。もしも、このガキどもと小百合先輩がセックスするようなことがあったら、僕はこいつらを許しちゃおけません。 　とは言え、僕はおとなしい性格でケンカも弱く、ここで「やめろ」と言っても、彼らに殴られて、押さえつけられるだけでしょう。──僕は彼らの計画を聞かなかったかのように、本を読むふりをしていました。 　一年坊どもは僕のほうをちらちらと見てきましたが、僕が読書をしているのを見ると安心したようです。彼らにしてみれば、僕のような男は空気も同然なのです。 　やがて彼らが酒をもって女子の部屋に向かったの見届けると、僕も遅れること数分、部屋をこっそりと抜け出しました。 　小百合先輩は他の女子生徒と一緒に、二階の隅っこの部屋に泊まっています。僕はその部屋の前まで来ると、ドアに近づいて聞き耳を立てました。 「先輩、ぐっといっちゃってください、ぐっと！」 「えー……だめだよ。お酒とか飲んじゃまずいって」 　小百合先輩の声です。困惑しつつも、拒否しきれないという感じでした。 　他の女子たちは酒を飲んで盛り上がっているようです。まじめな小百合先輩は飲酒などしたくないと思っているですが、周囲の盛り上がりを崩すのにもためらいがあるようでした。 「小百合先輩、ちょっとだけ！　ちょーっとだけスから！　先輩っ！」 「ん……」 「なんなら俺が口移しで飲ませてあげるっすよーっ！」 　馬鹿な後輩の声が聞こえました。このとき僕は、この声の主を絞め殺してやりたいとさえ思いました。 「わかった、わかったから。飲むから。でも少しだけだよ？」 「オーッ！　さすが先輩！」 　ドアの向こうの光景は見えません、ですが嫌々ながら酒を飲む先輩の姿が目に浮かびました。 　僕は怒りにふるえ、顧問の先生のところに急ぎ、そして、女子の部屋に男子が来ていることや、飲酒行為が行われていることを通告しました。 「嫌がっている小百合先輩に、無理やり飲ませたりしているようです！」 　この一言をもちろん付け加えました。こうしなければ、先輩まで巻き込まれてしまうからです。 　叱られるべきは馬鹿な一年坊どもです。停学処分でも食らえばしめたものです。 「コラーッ！　なにをしとるか、お前ら！」 　顧問の先生が部屋に怒鳴り込みます。まさに間一髪でした。 　部屋の中の男女は酔っ払って盛り上がっていたようで、実際、半裸になっている者もいました。 　そして小百合先輩はと言うと、完全に酔いつぶれているようで、顔を真っ赤に染めたまま横になっていました。 　おぞましいことに先輩は、上のジャージを脱がされ、ブラジャー姿にされてしまっていました。赤い、ちょっと大人っぽい感じのブラジャーです。 　それにしても間一髪！　危ないところでした。あと一分遅かったら、おそらく先輩のブラは剥ぎ取られ、白く大きな乳房が露わにされていたことでしょう。 　深い胸の谷間は、わずかに汗ばんでいました。張りのある白い乳肌を見ていると、思わずその場でしゃぶりつきたくなりましたが、そこはぐっとこらえました。 　顧問は大声でみんなを叱りつけています。部屋の中の男女は、特に一年坊どもは僕のほうを、よくもチクったな、という目でチラチラと見てきます。 　正直、怖かったです。どんな報復をあとで受けるかわかったものではありません。しかし小百合先輩があのままレイプされてしまうくらいなら、僕がリンチされるくらいなんでもありません。 「おい、お前、とりあえず小百合を別の部屋に寝かせてやれ」 　顧問の先生は僕にそう指示しました。先生は、先輩が自分から飲酒したとは思っておらず、僕の通告通り、他の者に無理やり飲まされたと思っているようです。小百合先輩が日頃からまじめな性格だったからでしょう。 　僕は眠っている小百合先輩を抱きかかえました。──上半身がブラジャー姿でまばゆいばかりです。 　もちろん、先輩が来ていたはずの上のジャージを探しましたが、見当たりませんでした。詳しく探す余裕も無かったので、僕は仕方なく、ブラジャー姿の先輩を抱きかかえて空き部屋に向かいました。 　空き部屋の電気を点け、布団を敷くと、先輩を寝かせます。静かに小百合先輩の口元に耳を近づけると、可愛い寝息を立てていました。先輩は完全に眠っているようです。 　唇からはわずかにお酒の香り──フルーティなカクテルの匂いが、そして髪からはリンスの良い匂いが漂ってきて、僕の鼻腔をくすぐりました。 　それにしても役得です。夜の部屋に寝ている小百合先輩と二人きり。それも上半身がブラジャー姿の。こんな機会はめったにあるものではありません。僕は先輩の寝姿を、ブラジャーを、目に焼き付けておくことにしました。 　それにしても大きなおっぱいです。 　真っ白で、大きく、形の良い胸が規則的に上下しています。そしてそんな白い乳房を包んでいるのは、清純な先輩には一見似合わない、装飾も豊かな赤いブラなのです。 「ん……」 　小百合先輩がかすかに声をあげました。 　──ただの寝言でしょうか。僕は一瞬慌てました。なぜなら、僕の両手は先輩の胸より手前わずか三センチのところで止まっていたからです。 （揉みたい！） 　僕は猛烈にそう思いました。眠っている先輩のおっぱいを、思い切り触りたい！ 　後になってみれば、僕もあの一年坊どもと大して変わらない発想をしていたんだとうなだれますが、しかしその時の僕の欲求は本物でした。とにかく、小百合先輩の胸に触りたい！ 　ああ、もうだめだ、我慢できない……。 　──むにゅっ。 　僕はついに、小百合先輩の胸に触りました。 　何度も何度もズリネタにしていた先輩のおっぱいは、思ったよりもずっと弾力があり、少し硬かったです。だけどそれは、まだ男に揉まれたことがないからじゃないかと思いました。 　そうに違いない。 　先輩は処女だ。 　僕が、親以外では一番最初に彼女の乳房に触れた男になったのだ。 　そう思うと、興奮はいっそう増してきます。 「んー……」 　先輩はときどきうめくような声をあげましたが、起きる気配はありません。 　僕は生唾を飲み込んで、さらに先輩のおっぱいをもみ続けました。 　もう無我夢中でした。ブラジャー越しとは言え、小百合先輩の大きく張り上げた谷間を、僕はひたすら触り続けたのです。 　やがて僕は、ブラジャー越しに揉み続けることに我慢ができなくなりました。先輩のナマおっぱいを触りたくなったのです。 　鼻息も荒く、僕は先輩のブラをゆっくりゆっくりと上にずらし始めました。 　先輩を起こしてはいけないと思い、少しずつ上にたくしあげます。なにせ初めての経験ですから、なかなかうまくいきません。先輩が起きやしないかとヒヤヒヤしましたが、先輩はまだ眠り続けています。その寝顔はとても綺麗でした。 　やがて、先輩のブラが上にズレて―― 　素晴らしく大きな、それでいて形の良いおっぱいが、ぷるるん、と、目の前に現れました。 　その時の興奮を僕は一生忘れないでしょう。お椀型の、真っ白で、形の良い美巨乳。その頂には、小さくて可愛らしい乳首が乗っかっています。 　僕は指で乳首をつつき、つまみ、弄んでいましたが、やがて我慢ができなくなり、ついに荒々しくむしゃぶりつきました。 「んっ……！」 　先輩の声が少し大きくなりました。 　起きたのか、起きていないのか、わかりません。 　しかし僕はもうそれどころじゃありませんでした。ただひたすらに、先輩のおっぱいをしゃぶり、舌を使って責めたて、さらに唇を離すと、濡れきった乳首を指でコリコリと弄りまわし、処女の豊満な乳房を思う存分楽しんだのです。 　先輩の胸の谷間に顔をうずめたときは、もう極楽気分でした。生きててよかったと思いました。弾くような胸からは、ほんのりと石鹸の匂いがしていて、僕をいっそう興奮させるのです。 「ん……はン……ううん……」 　先輩は、まだ目をつぶっており、夢の世界にいるようでしたが、しかし僕の愛撫には反応していました。眠っていても女性は感じるものなのでしょうか。 　僕が小百合先輩の胸をしゃぶっていたのは二、三分のことだと思いますが、しかし無限に思えるくらいの素晴らしい時間でした。 　やがて先輩の乳首をよくよく見ると、先ほどまで可愛らしく収まっていた桜色の頂きは、少し赤く膨れ、せり上がっていました。 （小百合先輩、感じているんだ） 　そう思い、嬉しくなると同時にとても興奮したものです。 　もう、僕のムスコはカチカチに勃起していました。もしオナニーをしたら一分もたずに果ててしまっていたと思いますが、僕はそれをする気にはなれませんでした。 　ここまでくると僕の理性はどこかに吹っ飛んでしまっていました。本能が、先輩の中に怒張を挿入し、その膣内で射精しろと命令してきます。大人びた肉体をもちながら、男を知らぬ処女の子宮を、徹底的に犯してやれとささやくのです。 　いま思えばひどい話ですが、しかし高校生の健康な男子が、目の前に片思いしていた女性、それも半裸になっている女を見て、我慢しろというのは酷でしょう。 　僕は先輩の下のジャージを脱がしました。 　予想通り、赤い、色っぽい下着が姿を現します。 「先輩、こんなエッチなパンツ履いちゃって……」 　僕はニタニタしながら、パンティ越しに、先輩の陰部を指でなぞりました。 「んンッ……！」 　先輩が可愛いうめき声を漏らします。 　パンティ越しに、先輩の陰毛の感触が伝わってきました。ザワザワしています。そしてその中には確かに、わずかに湿った柔らかい穴が── 　僕は、右手を先輩のパンティの中に入れました。中は先輩の体温で暖かかったです。 　僕は右手の指で先輩の膣口を弄びながら、左手でゆっくりとパンティを脱がせていきました。その間、口は先輩の乳首をずっと吸い続けています。 「はふン……」 　先輩の口から熱い吐息が漏れてきます。 　陰部は次第に愛液を垂れ流し始め、数分後にはもうヌルヌルになっていました。先輩はうめき声をあげながら、しかし時々寝息のような可愛い息もしています。 　もう充分だと判断した僕は──というか僕自身、もうガマンならなくなっていたのですが──先輩を仰向けにして、そして彼女の両脚を僕の肩に乗せました。 　僕の男性器と、小百合先輩の陰部が次第に近づいていきます。やがて、くにゅっとした、やわらかくも吸い付くような感触を僕のムスコが感じました。 「せんぱぁい……」 　僕はもう夢だか現実だかわからないような気分で、そのまま腰を進めました。 　ついに童貞喪失のとき！　にゅるるっ、という感触と共に、僕のムスコの先端が先輩の中に入り、しかしカリの部分まではなんとか入ったものの、なかなかその奥に入りません。 　絶対に入れなければならないと思いました。貴重な処女の女性器です。他の男に、先輩の処女膜を破らせるわけにはいきません。 　僕はさらに、今度はひときわ強く、腰を前に突き出しました。怒張が、さらに膣粘膜を犯していきます。 「ひううっ……！」 　先輩の声が一瞬激しくなり、とろんとした目が開きます。 「い、痛っ、ひうぅん……な、何これ？」 　先輩が目を覚ましました。ヤバいと思いましたが、僕の理性はもうそんなことを考えられません。ひたすら腰を進めていきます。 「ひっ、ひぐ、い、いた、なにこれ、私、なにしてるの……？」 　先輩は半分目を開けた状態で、あえぎ声とも悲鳴ともつかぬ声をあげます。 「小百合先輩、好きでした。ずっとずっと、好きでした」 「はう、はっ、あ、あん、いた、痛い。わ、私、なんで、してるの。エッチ、なんで、してるの」 「大好きです」 「んぐっ……」 　僕はみずからの唇で、先輩の口を塞ぎました。 　と同時に腰をどんどん進めていき、やがて僕の逸物は、先輩の奥地、最後の壁の部分にまでたどり着いたのです。 　分身が、打ち震えているのが分かります。あとひとつ、あとほんの少しだけ腰を進めることで、先輩の女性器は完全に、僕を受け入れてしまうのです。そしてそれは同時に、先輩が少女でなくなってしまうことを意味します。 　脳裏に、普段の先輩の姿がよぎりました。制服を着た小百合先輩。ハーフパンツ姿の先輩。テニスウェア姿の先輩。スクール水着を着ていた先輩を、プール前で見かけたこともありました。先輩、先輩、先輩―― 「先輩……！」 　一言だけそうつぶやくと、僕は思い切り、腰を前に進めたのです。 「んっ、んっ！　んあ、あーーーーーーっ」 　先輩は眉間に深いしわを寄せ、艶めかしい声をあげました。 「先輩、入りました……。最後まで入りました！」 「あっ、ああっ、い、痛いっ、いた、ああンっ……！」 　先輩が、苦悶と快感の両方に耐えるような声をあげると、僕の興奮はいっそう増します。 　僕は先輩の揺れるおっぱいを揉みしだき、乳首に吸い付きながら、腰を振ります。キュウキュウと、先輩の性器のヒダが、愛液と共に僕の逸物にまとわりついてくるのが分かりました。 「先輩……！」 「んっふ、んあっ……」 「先輩、先輩、小百合先輩っ……」 「んあ、ああっ、ああン、あンッ……！」 　先輩のおっぱいに吸い付くと、僕の髪の毛に小百合先輩の息がかかりました。 　熱い女の息でした。甘い吐息です。僕はますます興奮し、腰を何度も何度も激しく動かします。そのたびに、先輩はまた声をあげ、女性器の締め付けを強くするのです。 　無我夢中でした。腰を振って振って振りまくり、そのたびに先輩の白く豊かで綺麗な乳房が、プルンプルンと揺れまくり、それは大きく波打つのです。 　僕はもう限界でした。この上ない興奮に、頭の中がもう真っ白でした。 「うっ、う、せ、せんぱぁい、僕、僕、もう」 「な、なに？　何するの？　もしかして……あっ、それダメ、ほんとダメ、やめて」 「う、うああああっ！」 「い、いや、いやいや、ああああ……！」 　先輩の豊満な体が、一瞬、弓なりに大きく仰け反ります。それと同時に、先輩の中の僕自身も大きく弾けました。 　快感が、全身を貫きました。 　と同時に、僕自身が先輩の膣内を通り抜け、未踏の子宮を犯した事実に気が付きました。 　小百合先輩の初めての人は、僕だ。 　決定的な達成感。 　男に生まれてよかった。そう思う瞬間でした。 　──やがて時が経ち、僕は先輩の中から抜け出しました。 　先輩の膣口には、たっぷりの愛液と、失ってしまった純潔の証である鮮血、そして僕の精液が……。 　小百合先輩は気絶してしまったのか、もうウンともスンとも言わず、股を広げたまま、目を閉じています。その目には涙が浮かんでいました。まさか死んでいるのではないかと口元に耳を近づけてみると、息をしていたのでひとまずホッとしました。 　ここに来て僕は冷静になり、大変なことをしてしまったと思いましたが……。とにかく先輩の身体を濡れタオルで綺麗に拭きあげ、元通りに衣服を着用させると、掛け布団をかけました。 　傍目には、ただ寝ているようにしか見えません。僕は小さく、 「すみませんでした、先輩」 　とだけ言って部屋を後にしました。 　どこに行く気にもなれず、ひとまず僕は誰も使っていない部屋に行き、横になりました。そのまま二時間くらい寝ましたが、やがて目が覚めて── 　先輩とのさっきのセックスを思い出し、トイレに行ってオナニーをしました。 　翌朝、先輩は頭を抱えながら歩いていました。 　そして僕を見るなり、 「あー、おはよう」 　と声をかけてきました。 「昨日ね、私、変な夢見ちゃったよー」 「夢？」 「うん、私と君が付き合ってるような夢」 　それだけ言うと、先輩はにっこり笑って、その場を去っていきました。 　僕はホッとしました。昨日のことを、先輩は夢と捉えていたのです。 　しかしもちろん、夢であろうはずがないのです。その証拠に、後輩の一年生たちは坊主頭にされていました。 　そして何より、小百合先輩── 　先輩の歩く姿は、どこかヒョコヒョコとして、股のあたりをかばうような歩き方でした。恐らく、処女を失った痛みで、あんな歩き方をしているのでしょう。もちろん、先輩は知る由もないのですが。 　──その後、小百合先輩は幸いにも妊娠することなく、通常の学校生活に戻りました。もちろん僕との関係も進展することなく。 　しかし、僕のこの手には、まだ先輩の肉体の感触が残っています。小百合先輩の若く豊満な身体を、最初に楽しんだ男は、間違いなく僕なのです。 　いま思い返しても最高の初体験でした。おそらくもう二度と、あれほど気持ちいいセックスはできないでしょう。 　小百合先輩は、いまどこにいるのでしょう。あんなことをしておいてなんですが、幸福になっていてほしいと思います。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（了）
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2015年6月13日掲載
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