それ以来、文房具屋に入り浸りになった。
　暇を見付けては奥へ上がり込み、店との間の扉を閉め切って、おばさんにフェラチオを強請った。
　すでに柔らかい唇とよく動く舌の虜になっていた僕は、気が済むまで何度でも飲ませた。
　長時間おばさんの頭を抱えたまま、口で奉仕させ、そのまま好き勝手に喉奥へ注ぎ込んだ。
　それでもおばさんは、黙ってそれに応えてくれた。
　すすんで僕の嚢を口に含み、白く汚れた舌で、尻の穴まで舐め回してくれる。
　そして再び硬くなり、感じ始めると、たっぷりと時間をかけて、また痺れるような絶頂へ誘ってくれた。
　この頃になると、学校にいてもおばさんの事を想うことが多くなった。
　何か別の事に集中していないと、すぐにおばさんの事を思い出して、淫らな妄想に取り憑かれてしまう。
　興奮したあそこがズボンの前を突き上げて、机の裏側に貼り付いてしまい、すぐには席を立てないことが度々あった。
　そんな時は決まって、取り憑かれたように僕の股間に顔を埋める、おばさんの姿を思い浮かべていた。

　そんなある日・・
　文房具屋を訪ねた僕が、とりあえず溜まった欲望をおばさんの舌の上に吐き出して仰向けに寝転がり、荒い息を整えていると、おばさんが右手で僕の太ももを撫で回しながら、上下している腹の上に自分の頬をあずけてきた。
　僕は、「なぜ今まで誰ともつきあわなかったの？」と、訊ねてみた。
（「こんなに男好きなのに。」とは、あえて言わなかった。）
　おばさんは遠くを見るような目つきになると、独り言の様に話し始めた。
「あの頃は、ソバージュヘアにミニスカートで、踊りに行くのが流行っていたのよ。」
「でも私は、何時間か残業をしてから帰るのが日課になっていたから・・」
「きっと、誰にも相手にされない現実を、知るのが恐かったんだと思う。」
　僕は無意識のうちに、左手でおばさんの髪を撫で、首筋から肩にかけて右手を這わせていた。
「優しいのね。」
「もう一度する？」
　おばさんが顔を上げて、僕の顔を下から見詰めながら、いつものようにそう訊いてきた時には、もう僕のあそこは勝手に勃ち上がって、むくむくと頭を擡げようとしていた。
「素敵・・大好きよ。」
　嬉しそうに頬を朱に染めたおばさんが、スリップの前裾を捲り上げながら、僕の上に覆い被さってくる。
「抱き締めてあげる。」
「目を瞑って、誰か他の人の身体だと思えばいいわ。」
「誰か好きな人の、手や唇だと思うの。安心して、声は出さないから。」
　僕は言われた通りにした。
　すぐに、濡れた唇が腹の上を這い上がり、服を捲り上げながら、僕の胸に口づけの雨を降らせた。
　続いて、柔らかくむっちりとした太ももが僕の腰を跨いで、下着を着けたままの湿った股間が、裏側を晒している僕のあそこをすっぽりと包み込む。
　それから、相手の手が僕の手を導いて、豊かな乳房が揺れる、剥き出しの胸元へ引き寄せた。
（「触って、お願い。」）
　声は聞こえなかったが、その手の動きはそう言っているように思えた。
　下から大きな乳房を揉み上げると、相手の腰がゆっくりと波打ち、僕の股間を擦り上げ始める。
「あぁ・・」
　二人同時に歓喜の声をあげた時には、お互いに相手の感触に夢中になっていた。
　僕が、両腕で相手の尻を抱き寄せると、上に乗る女体は、覆い被さりながら、裸の胸で僕の頭を抱き締めてくる。
　すぐに、相手の腰が激しくくねり始め、固く勃起した僕の股間は相手の腹に突き刺さった。
「ハァー、ハァー・・」「ふぅ・・はぁ・・ふぅ・・」
　僕は夢中になって相手の乳房に吸いつき、硬くなった乳首を舌の上で転がした。
　顔のすぐ横からは、話さないと言ったおばさんの、上擦った声が聞こえてくる。
「あぁ・・もうダメ、我慢出来ない。お願い、入れて・・入れて頂戴・・お願いよ。」
　すぐにショーツをずり下げる気配がして、僕の太ももにじょりじょりとした陰毛の感触が伝わってきた。
　おばさんの手が、二人の下腹部の隙間に滑り込んできて、僕の先端を掴み、自分の股間へあてがう。
　手に掴まれた僕の先端は、相手の尻の谷間で、何かを探すように忙しなく上下した。
　自分の先端が、どろりとした液体で濡れていることがわかった。
　その液体が、亀頭を伝い、茎の部分まで滴り落ちる冷たい気配がする。
　やがて、おばさんの腰が、ガクガクと揺れて一旦下まで落ちた後、再び高く持ち上がった。
「あ・・凄い・・はやく・・」
　彼女の両膝が、僕の腰を両側から挟むようにして固定して、その中心が、真上から僕の先端をゆっくりと銜え込んでゆく。
　だが僕の方が、もう保たなかった。
　先端を熱い肉壁で包み込まれた途端、それは爆ぜた。
　バネのように相手の股の間を外れて跳ね上がり、僕の腹の上で弾みながら、熱い精液を撒き散らす。
「やだ・・だめよ、だめ・・あぁ、お願い・・」
　おばさんは必死に僕を掴みながら、もう一度それを自分の中へ挿入しようとしたが、もうすでにそれは、二人の下腹部をびしょびしょに濡らして、柔らかくなりかけていた。
　多分、興奮し過ぎたせいだと思う。この時の僕はまだ、自分自身を制御する方法を知らなかった。
　おばさんは、荒い息を吐きながら僕の上で踞まり、胸に頬を埋めている。
「ハァ、ハァ・・」という、呼吸音が僕の胸に伝わってきた。
　僕は、ごめんなさい、と素直に謝った。
　おばさんは、そのまましばらく黙ったままだったが、やがて重い口を開いた。
「うんん、いいの。これでよかったの。」
「馬鹿みたい・・」
「まるで餓えた獣だわ。勝手に犯そうとするなんて・・」
「ごめんね、二度としないから許して。」
　僕はおばさんを援護するように、僕もしたかった、もう一度して、と必死に訴えたが、おばさんはそれっきり返事をしようとしなかった。
「さあ、お風呂場に行きましょう。」
　冷えた精液が乾いてバリバリになった頃、普段の表情に戻ったおばさんは、僕の手を引きながらそう言った。


　気がつくと、つい今し方起きた、夢のような出来事を思い起こしながら、脱衣所の床に立ち尽くしていた。
　上に乗る人の重み、激しくくねる腰、揺れる乳房、切なくなるような女の吐息と喘ぎ声、そして突然の絶頂・・。
　目を瞑っていたせいか、それらの感覚は、どれも実際に起きた出来事だとは思えなかった。
　隣では、おばさんが下着を脱いでいる。
　僕が服を脱ぎ終わった頃には、すでに、浴室に入りシャワーを浴び始めていた。
「いいわよ・・入って。」
　中から、おばさんの声が聞こえてくる。
　僕が浴室に入ってドアを閉めると、彼女は僕に背を向けて身体を洗っていた。
「待ってね。すぐ終わるから。」
　おばさんは、こちらを振り返らずに、石鹸で全身を洗いながら、僕にそう声をかけてきた。
　初めて見る、母以外の女の人の裸。
　おばさんが身を屈めたり、腰を捩ったりする度に、大きな胸や黒い陰毛が、チラ、チラと見え隠れしていた。
（「おばさんの裸・・凄くＨ。」）
　僕は、心の内で、とてもびっくりしていた。
　店先に立つおばさんは、野暮ったくて、かなり老けて見えたが、あの時、目の前にいたおばさんは、まるで別人のようだった。
　きっと、全裸のおばさんを見たのが、あれが初めてだったからだろう。
　背は僕と同じくらい。
　色白で、大きな胸と幅の広い腰骨が目立つ、どちらかというとぽっちゃりとした体型だった。
　だが、ウェストまわりの腰の印象だけは、全く違っていた。
　横から見た下腹の部分が、うすく平らで、すっきりとしている。
　それに、へそから陰部にかけて、縦にうっすらと線が走り、脚と腹の境界線の部分にも、Ｖ字型に美しいラインが入っていた。
　それは、鍛えたアスリートというよりも、男を知らない少女のようだった。
　その時は思いもしなかったが、もしかすると、毎晩、何か特別な運動をしていたのかもしれない。
　僕は無意識のうちに、細く括れたウェストと大きな尻の対比に目を奪われていた。
　そして、引き寄せられるように、後ろからおばさんの背中に抱きついてしまう。
「やだ・・」
　びっくりしたおばさんが、首を後ろへ回して、僕の下腹部を覗き込む。
　そこでは、半勃ちになった僕のペニスがおばさんの尻に当たっていた。
「まさか・・まだしたいの？」
「ついさっき、あんなに激しく逝ったばかりじゃない。」
「今日はもうやめて。」
　だが、僕は手を放さなかった。
　拗ねた駄々っ子の様に、より強くおばさんの腰に抱きつき、相手の尻に自分の下腹部を擦り付ける。
「ちょっと・・」
　尻に男の硬さを感じたおばさんは、焦ったように僕の両腕を引き剥がそうとする。
「ダメ・・やめてったら。」
　おばさんは、上半身を捩って後ろを向きながら、僕の胸を強く押した。
　そのまま、僕の身体を１ｍほど突き離す。
　直後に、後ろに向き直ったおばさんは、いつになく声を荒げた。
「今日はもう終わりよ。シャワーを浴びたら帰って。」
　おばさんのこの言葉に、僕は強いショックを受けていた。
　いつもは、優しく何度でも相手をしてくれるのに・・
　おばさんは、腹を立てているのだと思った。
　すぐに出してしまう子供で、何の役にも立たないから。
　そう思ったら、悔しくて涙が出てきた。
　まだ幼くて、相手の気持ちを気遣う余裕がなかった。
　僕が、俯いたままシャワーの中に立ちつくし、湯に紛れて涙を流していると、おばさんが僕の変化に気づいた。
「どうしたの？」
　僕の顔を覗き込んで、泣いていたのを発見する。
「えっ・・うそ・・」
「違うの・・違うのよ。怒っていたわけじゃないの。」
「ただ、自分に腹を立てていただけなの。」
「本当よ。だから、泣かないで。」
　僕はおばさんの言葉を無視して、シャワーの輪から出ると、そのまま背中を向けて浴室から逃れようとした。
　すると・・いきなり、強い力で手首を掴まれた。
「待って。」
「ねえ、また来てくれるでしょう？」
「お願いだから、このまま居なくならないで。」
　この時僕は、なぜかおばさんの事をもっと虐めたくなっていた。
　おばさんに興味の無いフリをして、彼女を困らせ、泣かせてやりたいと思った。
　僕は、振り返らずにおばさんの手を振り解いて、そのまま歩き出そうとした。
　だが次の瞬間、おばさんが後ろから抱きついてきた。
「行かないで！」
「好きよ、大好き。」
「こんなに誰かを好きになったのは、生まれて初めて。」
「だから、お願い・・見捨てないで。」
　おばさんは、僕の肩に頬を預けながら、前に回した両手で、裸の胸を撫で回してくる。
　背中に、豊かな胸の膨らみを感じた。
　すると、僕の意思とは関係なく、股間のものが勝手に膨らみ始めた。
　背中に密着するおばさんの裸体を意識すると、硬くなり始めたそれは、ますます上を向いて起き上がってくる。
　その時偶然、硬くなった僕の先端におばさんの指先が触れた。
　おばさんの手が、一瞬、ビクッと硬直した後、動かなくなる。
　そこからは、もう無我夢中だった。


　いきなり後ろを振り返ると、呆然としているおばさんの身体に抱き付いた。
　素早く相手の背中に両腕を回して、二つの乳房の間に顔を埋めると、ウェストラインに沿いに降ろした両手で、大きな尻を握り締める。
　おばさんは最初のうち、びっくりした様に僕の顔を凝視していたが、やがて静かに瞳を閉じると、僕に身を任せた。
　僕はおばさんの全身を撫で回しながら、自分の腰を何度も突き上げて、固く勃起した一物を彼女の腹に擦り付けた。
　身体が勝手に動いていた。
　おばさんは、僕が身体中を撫でている間、目を瞑り、じっと耐えているような表情を浮かべていた。
　僕にはそれがとても嬉しくて、一生懸命に愛撫の真似事を続けた。
　やがて僕は、おばさんの胸に吸いついていた口を徐々に下へずらすと、彼女の股間、深い陰毛の中へ自分の唇を埋めた。
「あんッ！・・」
　そんな事をしたのは、それが初めてだった。
　驚きの声をあげたおばさんは、目を開き、僕があそこへ顔を埋めているのを発見すると、どうしていいのかわからない、というような表情で、下腹にある僕の頭を両腕で抱き締めた。
　調子に乗った僕は、固く閉じた太もものつけ根を両手の指で押し拡げながら、陰毛の下から現れたピンクの粘膜に舌を這わせる。
「はッ！、ダメッ・・許して。」
　その瞬間、電気が流れたようにビクビクと震えたおばさんは、前に倒れるように力なく踞まった。
「ハァ・・ハァ・・」
　風呂場の床の上に丸く踞まったおばさんは、大きく肩で息をしながら、何ともいえない悩ましい表情で僕の事を見上げている。
　僕は我慢出来なくなって、おばさんの背中に抱き付いていた。
　もうこの時は、自分で扱いて出したいほどに、激しく興奮していた。
　後ろから無理やりおばさんを抱え起こし、彼女の尻に自分の股間を擦り付ける。
　先程の続きをするつもりだった。
　おばさんの柔らかくて大きい尻が、僕の股間に当たって堪らなく気持ちがいい。
　おばさんは、前と違って、全く抵抗しようとしなかった。
　僕は無意識のうちに、犬の様に腰を振っていた。
　さらに、股間に手を入れると、一杯に勃起したペニスをおばさんの股の下、両太ももの間の隙間に差し込み、夢中で腰を前後に振り始める。
「ひッ？！・・やだ、なにをするの。」
　なぜ急に、あんなことをしたのかわからない。
　ただ、雌の背後から抱きついた雄の本能が、自然にああさせたのかもしれない。
「やめて・・」
「きゃあ！・・いや、やめて！」
　びっくりしたおばさんが、悲鳴のような声をあげる。
　おばさんの股の隙間から突き出た僕の先端が、勃起力によって上向きにせり上がり、女の大事な部分に密着して全体を力強く擦り上げていた。
「ダメッ！、駄目よ。あッ・・お願い、やめ・・あんッ！・・ぁんッ・・」
　ものすごく気持ちがよかった。
　石けんの泡が、おばさんの太ももの間で僕のペニスを心地よく滑らせ、僕自身をより強く、より逞しくしてゆく。
　僕は自分の両脚で、おばさんの脚を外側から強く挟み付けながら、狂ったように腰を振り続けた。
「あぁ・・ダメ・・許して・・」
「あ゛〜〜ッ・・いゃ・・ぁ・・アッあ゛ぁーーーーッ！！」
　やがて、おばさんの背中がブルブルと震え、両腕を回していた下腹が、ギュウゥーッと深く収縮する。
　直後に、おばさんの全身からガクッと力が抜けた。
　もうだいぶ前から身体の芯が疼き、女の奥底が蕩けていただろうおばさんは、刺激を受けてすぐに昇りつめ、逝ってしまっていた。
　だが、柔らかい女体の感触に熱狂しきっていた僕は、構わずおばさんのウェストにしがみつき、なおも腰を振り続けた。
「お・・お願い・・やめて・・お願い・・」
　全身の力が抜けて立っていることができなくなったおばさんは、崩れるように前に倒れてしまう。
　僕は、おばさんの背後から覆い被さり、その尻を持ち上げるようにしながら、さらにこの行為を続けようとした。
　しかし、完全に脱力してしまっているおばさんの身体はとても重たくて、思うように持ち上げることが出来なかった。
　そうこうしているうちに、肉づきのいい太ももと尻の感触に堪え切れなくなった僕のペニスは、絶頂を迎えようとしていた。
　どうすればいいのか判らなくなった僕は、急いでおばさんの尻を左右に押し拡げ、奥にある赤い中身を剥き出しにすると、そこに全てをぶちまけることにした。
　先端を割れ目に擦り付けるようにしながら、素早く右手で扱く。
　やがて、痺れるような快感と共に、最初の一波が迸り出た。
「ひッ！・・いッ？！」
　大事なところに熱い精液をかけられた途端、火がついたように騒ぎ始めたおばさんを見て、より興奮した僕は、おばさんの太ももに全体重を乗せたまま、彼女の背中をきつく押さえつける。
　そしてそのまま、赤い割れ目のすぐ上の穴に、精液を噴き上げ続けている自分の先端を、強引に押し込んだ。
「あぁ〜〜いゃあぁ゛ーーーッ」
　おばさんは気が違ったみたいに絶叫したが、僕はお構い無しに彼女の背中に覆い被さり、腰を上下に揺らしながら、おばさんの尻の中へ残りの精液をたっぷりと注ぎ込んだ。
　後ろからおばさんに抱きついてから、ここまでが、ほんの一瞬の出来事だった。


　それが、その日３度目の射精だったが、放出は驚くほど長く続いた。
　きっと、裸の女体に抱き付きながら、絶頂を迎えたせいだと思う。
　肉づきのいい尻が、下腹部に密着する感触は想像以上に気持ちがよくて、いつまでもそこを離れたくなかった。
　僕が身体を起こした時、あそこを真っ白に汚されたおばさんは、浴室の床の上に横向きに寝転がり、両脚をピクピクと痙攣させていた。
　おばさんの尻から溢れ出した精液は、重ね合わせた内腿を伝い、床にまで流れ落ちている。
　僕はおばさんの頭の横にしゃがみ込み、彼女の肩をそっと撫でた。僕なりの謝罪のつもりだった。
「酷い事をするのね・・」
「まるで違う人みたい。」
　おばさんは、怒った様な表情で僕の顔を見上げながらも、顔を起こし、柔らかくなった僕のペニスを口に含んでくれた。
　この後もう一度興奮した僕は、おばさんの身体に擦り付けながら昇りつめ、彼女の胸の谷間で果てた。
　まったく、よくあれだけ出来たものだと思う。今思い出すと、自分でも呆れてしまう。
　おばさんは何も言わず、それを全て許してくれた。
　身体中を撫でられ、舐め回されて、素肌に熱い男根を押し付けられたあげく、何度も濃い精液をかけられたおばさんだったが、最後までそれ以上の深い関係は求めてこなかった。
　当時子供だった僕から言うのもおかしいけど、おばさんは、とても健気で真面目だったと思う。
　そこがとても可愛いかった。

　それからは、店を閉めた後風呂場に篭り、暗くなるまで湯船の中で抱き合う事が、二人の日課になった。
　僕はよく、おばさんのあそこを口で愛撫した。
　風呂桶の縁におばさんを座らせ、真っ白な太ももを左右に押し拡げる。
　それから、彼女自身の指で、下の唇を一杯に開かせて、その中心に顔を埋めた。
　明るい照明の下、おばさんの内側を隅々まで観察しながら、心ゆくまで舌を使い続ける。
　僕はすぐに秘密の穴の位置を知り、淫楽の蕾の扱い方も覚えた。
　おばさんは連日、初めての感触に腰を跳ね上げ、ウェストを左右に捩りながら、身悶えして歓んでくれた。
　おばさんの悲鳴に興奮した僕は、延々と舌と唇を使い続け、おばさんが息が出来なくなり、「助けて。」と叫ぶまでそれを止めなかった。
　その後、暖かい湯船に二人で浸かり、おばさんに抱き締められながら、勃たなくなるまで交わり続けた。
　始めはおばさんが、僕の上に覆い被さり、湯の中で蕩けるまで腰をくねらせる。
　最後には僕が、下からおばさんに抱き付いて、湯船から湯が溢れるくらいに激しく腰を突き上げた。
　それを、飽きるまで何度でも繰り返した。
　おばさんは、妊娠する心配は無いからと、そのまま中へ出させてくれた。
　僕たちは、湯に逆上せて真っ赤になりながら、失った時間を取り戻すために、あるいは、覚えたての快楽に耽溺するために、夢中で相手の身体を求め続けた。
　この時間は、セックスの経験が無かった僕ら二人にとって、他の何物にも代えられないくらいに貴重で、素晴らしい瞬間だった。

　その後、おばさんとの関係は、中学２年になる直前まで続いた。
　別れの発端は、休日の文房具屋のシャッターをくぐる僕の姿を、同級生が目撃した事だった。
　同級生は友達にその話をして、その友達の母親はＰＴＡの役員だった。
　おばさんは、その週のうちに店をたたんで、どこかへ引っ越して行った。
　僕には事前に何も知らされなかったが、両親が揃った席で、文房具屋のおばさんはどこか遠くへ引っ越したので、もう会うことはできないと言い渡された。
　店に行ってみると、もうそこは蛻の殻だった。
　降ろしたシャッターには、都合により閉店します、と貼り紙があって、裏に回って家の中を覗いてみると、家具が全て無くなっていた。
　机の引き出しの奥に隠してあったおばさんの下着も、いつのまにか無くなっていた。
　本当のことを知ったのは、それからずっと後になってからだ。

　僕は今でも後悔している。
　なんで、おばさんに、一度でも好きだと言ってあげなかったのか。
　僕の方は、あんなに何度も、欲望を飲み干してもらったのに・・。
　あれからもう１５年。
　おばさんは、誰か他の人に抱かれただろうか？
　もしかすると、眼鏡を外し、服を着替えて、同年輩の素敵な人と恋に落ちたかもしれない。