２０　下準備

　携帯電話を放り投げ、手もみをし横たわり佳乃と添い寝をする横山。

　佳乃の髪の毛を撫で回し、唇を奪い、横山の汚れた舌先をねじ込み唾液をすする。
（まっ・・あいつらがお触りだけといってるから、従ってやるか。）
　眠っている佳乃の舌先を吸い上げ、甘い唾液を自分の穢れた唾液と混ぜ合わせ混合物を飲み込む。

　服を脱がすのが面倒くさいのか横山は、白いブラウスの上から胸をもみさする。
「この女・・いいおっぱいしてるなっ。・・経産婦だから乳首が気になるが・・。」
「おま○こも触っとくか・・あいつらカメラで覗いてやがるから・・とりあえず。」
　ともう片方の手でスカートをたくし上げ、白いレースのパンティーの中に手を滑り込ます。

「ほほっう。毛並みもいい。・・少し湿ってるなっ。・・待ってろよ。」
「ニュルッ」と佳乃の膣前庭あたりを横山の指が這い回りその指先をほどよく湿らせている。
　少し膣内に指を挿入しようとしたが、この後自分が計画する仕事を考え指先をパンティーより抜き出す。

　指を抜き出し佳乃の膣液を指先に確認すると、
「んー、ちょっとすっぱい匂いがするが・・しかたがない。緊張してたんだね、俺の自殺話で。」
　その指を口に咥え、佳乃の一日の汚れと牝のエキスを舌で味わう。
「どんな高級ワインより、成熟し子を宿したことのある牝のエキスに敵う物はない。・・・キキッ。」
　と満足そうな顔をする。すると横山の携帯がなり、大島と会話する。
「はい。・・・ええ・・今日はこのくらいで良いです。・・次回はたっぷりと。」

　電話を切ると部屋の電気を切り、佳乃をそのままにしドアのほうへと歩き扉を開け、しかし出る素振りなくそのまま閉める。
　そのまま佳乃のハンドバックを物色し、部屋の鍵を抜き取った。
「これこれ。後のお楽しみ。」
　と鍵をポケットへいれ今度こそ部屋を後にした。

　
　監視小屋では眠そうな金山と大島が横山の戻りを待っている。
「・・お待たせしました。完了ですよっ。・・はいっマスターキーおかえししますよ。」
　とマスターキーを金山に手渡し横山は椅子に座る。

「ご苦労さんでしたなっ。先生さすがお医者や手慣れてるわっ。」
「ええ・・商売ですからっ。・・・あれぐらい出来ないと。」
「産婦人科より、外科とかのほうがよろしいんとちゃう・・先生。」
「いや。産婦人科ですよこれからの医者は・・・キキッキ。」

　この横山という男は、ただの泣き虫でなくれっきとした産婦人科医であった。
　医療嗜好会員でもあり備品たちや、会員たちの性病検査や妊娠時の診察などを無料で請け負う代わりに、嗜好研修を無料でやらせてもらっている。

「ほなっ・・解散しまひょかっ・・・金山も、先生も。」
　とあくびをし大島が二人に同意を求める。
「そうですねっ。・・・また明日しましょ。・・ねっ先生も。」
「・・っああっあ・・そうですね。・・・おつかれでした。」

　三人が地下へ通じるＥＶでＢ２Ｆへと向かう。
「そうだ。・・・金山さん。監視カメラって録画しっぱなしですか。今も。」
「・・え、どうしたんですか？・・いえ、今は何もしてませんよっ。」
「・・何か気になるんで・・さては・・加山佳乃のオナニービデオ見たいんですか。横山先生っ。」

「・・ええまあ。・・なんか今日もしそうでね。・・医者の勘です。・・どうも生理前だしあの女。」
「・・ほう・・なんなら今から録画しにいきましょうか。先生。」
「・いいや、いいんだ・・これからいつでも楽しめるじゃないか。・・キキキッ。」
　となにやら確認してる間にＥＶの扉が開く。横山はストップウォッチを気にする。
「・・・あと二時間かっ。」横山は時間に追われ始める。

　大島が手を挙げると、堅気ではなさそうな運転手が乗るドイツ製高級車が目の前に止まる。
　こちらもやくざ風の警備員が頭を下げ後部座席のドアを開ける。
「ごくろうさんでしたっ。・・・」
「おうっ・・」
　と手を挙げ大島と金山が乗り込む。と横山は何かを気にし、
「大島部長、私はここで・・・ちょっと寄るとこありますから。」
「送りまっせ先生。・・そうでっか・・・・・あっ野暮用ですな。・・ほなまたっ。・・」

「バタンッ・・・・キュキュキュ」
　タイヤを軋ませ、車は地下駐車場を後にする。

「さて、時間が限られてるからなっ・・・・・行くか。」
　と横山は外へ通じる階段をかけあがり、佳乃が眠る隣のホテルへかけだす。

　６０１号室のドアの前で、先程ハンドバックから取り出した鍵でドアを静かに開けた。
「待ってたかい佳乃っ。・・・さあ仕事だよっ。・・これからが俺の本業だっ。」

　横山は佳乃の寝息を確かめ、本業である産婦人科医の仕事に取り掛かり始める。