３．本部長づき

　真垣に依頼されていた作業は昨日で終わったため、仁美は、自分の所属する課にもどって、朝の真垣のことばを思い返していた。

　朝、真垣よりも先にホテルを出ようとした仁美を、真垣は抱き締め、耳元で囁いた。
「今日から、正式に私の下で仕事してもらおうかな」
「えっ・・・いいんですか？わたしで・・・」
「いいよ。」
「ありがとうございます。」
「午前中に通達があると思うから・・・・」
「はい」
　真垣の下にいた塚本早苗が、結婚のため退社し、後任が決まるまでということで、仁美の課から何人かが交代で真垣のところで作業を手伝っていたのだが、後任を正式に仁美に決めると言ってくれたのだ。

　１０時を過ぎた頃、仁美は課長に呼ばれた。
「吉川君、突然なんだが、真垣本部長から、正式な依頼があって、今日付けで君は、本部長付きということになったので、これから本部長室に行ってくれるか？」
「はい。今すぐですか？」
「そうだ。昨日の作業の続きがあるそうだ。」
「わかりました。」
「ああ、正式な異動だから、荷物も持っていってくれ。いいね。」
「はい。」
　すでに、荷物はまとめてあった。

「本部長、よろしいでしょうか？」
　仁美は、開いていた本部長室のドアから、中を覗いた。
「いいよ。入って」
　仁美が中に入ると、真垣はドアを閉めるように手で合図した。
「ありがとうございます。嬉しいです。」
「そう、喜んでもらえて嬉しいよ。でも、仕事はちゃんとやってもらうよ。」
「大丈夫です。一生懸命やりますから・・・あっ昨日の続きがあるって聞きましたけど・・・」
「ああ、こっちに来て」
　仁美が真垣のデスクの横に立つと、真垣も立ち上がり、ぎゅっと、仁美を抱き締めた。
「続きは後」
　そう言うと、真垣は、仁美の唇を舌で開かせ、深く舌を入れた。右手は仁美の乳房をまさぐり、左手は背後からスカートを捲り上げ、ストッキングをはいていない生の仁美のお尻をパンティー越しにぎゅっと鷲掴みにした。真垣のオフィスだが、ドアに鍵がかかっているわけではない。人が入って来る可能性もないわけではなかったが、仁美にはそれを気遣う余裕はなかった。この部屋の主は真垣で、仁美はそれに従うだけだった。
　真垣は、ブラウスのボタンをはずし、直接ブラの中に手を入れ、乳首を直接いじり始めた。左手はパンティーの中に入れられ、後ろから秘部をまさぐられた。
（真垣さん・・・どこまで・・するの？）

４．言う通りに

　仁美は口の中に、ひっきりなしに流し込まれる真垣の唾液を、飲み込みながら、息苦しさに耐えていた。
（真垣さん、そんなにしたら、がまんできないよ。・・・ここで、して・・・お願い・・・立ったまま昨日のように・・・して）
　ようやく、真垣が離れ、真垣は椅子に座った。
「仁美、おいで」
　真垣は、自分の広げた両足の間に、仁美をしゃがませた。仁美は、ためらわず、真垣のファスナーを下ろし、真垣の肉棒を取り出し、真垣を見上げながら、肉棒の先端に口をつけた。
（いままでなにをやってきたんだか）
　自分でそう導きながら、正直なところ、真垣は驚いていた。自分のペースではないことに違和感を感じながらも、一方でその状況を楽しんでもいた。
　仁美は、丹念に先端をしゃぶると、ぐっと一気に根元まで飲み込んだ。
（気持ちいいですか？気に入ってもらえますか？）
　仁美はそんな気持ちを込めて、ずっと、真垣の顔を見つめながら、ゆっくりと顔を上げ下げした。

「仁美、立って」
　仁美は、言われた通り、真垣の前に立った。
「後ろ向いて」
（するの？したいけど・・・・ほんとに？・・・ここで？）
「スカート持ち上げて」
（やだ、さっきしゃがんだとき・・・・）
　仁美は、パンティーが食い込んでいることに気づいて、それを直そうとした。
「だめ、そのまま、スカートを持ち上げて」
　仁美は、スカートを少し、持ち上げたが、できなかった。
「恥ずかしい・・・です」
「もっと、持ち上げて」
「は・・・はい」
　仁美の少し、小ぶりだが形のいいお尻が徐々に真垣の前に晒されていった。パンティーは股間に着込み二つの肉丘が完全に露出した時、真垣が、パンティーに手を掛けた。
「あっ・・・・だめ・・・です」
　仁美は小さな声で拒否したが、真垣は躊躇なく、パンティーを膝までおろした。
（ああ、見られてる。目の前にお尻を晒してる）
　真垣は、ただ、見ていた。
（真垣さん、・・・触って・・・・仁美をいじって・・お願い・・入れて）
「真垣さん・・・・・」
　とうとう、耐え切れず、仁美は真垣を呼んだ。
「どうした？」
「あのう・・・もう、スカート下ろしていいですか？」
「だめ」
「ああ・・・・変になっちゃいます。・・・・お願いします。」
「何を？」
「ああ・・・・お願いです。いじめないでください。」
「いじめてる？ごめん、ごめん、そんな気はないよ。仁美のお尻がかわいくて見とれてたんだ。」
「恥ずかしいです」
「もう少し、見てていいか？」
「いいですけど・・・・」

「仁美、したいか？」
「・・・・・・・はい・・・」
「入れて欲しいか？」
「・・・・・・はい・・・」
「自分で、入れな」
　仁美は、腰を落とし、真垣のものに手を添えて、自分の肉壺へと導き、先端を捉えると、ゆっくり腰を落としていった。
（ああ、・・・・いい・・・・奥まで・・・奥まで・・・あたるわ）
　仁美は、真垣の左右の膝に手をついて、腰を上下に動かした。仁美の動きは、最初から激しかった。
（俺が好きなのか、セックスが好きなのか・・・まぁ、どちらでも大差ないか）
「ああ・・・・ああああ・・・あああああ」
　真垣よりも先に、仁美の方が絶頂を迎えたようだ。仁美の動きが止まった。真垣は、仁美を再び、足の間にしゃがませ、仁美の顔の前で、自分の肉棒を手でしごいた。
「仁美。口をあけて」
　仁美は、口をあけて、真垣の肉棒の先端を受け入れた。
「出すぞ。口に出すぞ。」
　そう言って、真垣は、仁美の口の中に放出した。さらに、真垣が、放出し終えた自分の肉棒を仁美の口の中に入れると、仁美は、それを丹念にしゃぶった。

「仁美」
　まだ、真垣のものを咥えたままの仁美に真垣が呼びかけた。
「はい」
「仁美は、ずっと、わたしが好きだったのか？」
「はい・・・・だめですか？」
「いや、だめじゃないよ。うれしいよ。」
「本当ですか？」
「ああ」
「ここに、ずっと、いさせてくれますか？」
「ここって？わたしのオフィスっていうことか？」
「はい」
「ああ、そのつもりだけど」
「よかった。ありがとうございます。」
「条件があるんだがいいかな」
「はい？」
（えっ、何、条件って・・・なんか、まずかったのかな？）
「仁美、わたしの言う通りにしてもらえるか？」
「真垣さんの言う通り？」
「そうだ。仁美のお尻がかわいくて気に入ったんだ。いつでも、わたしが見たいときに見せてくれるか？」
(お尻を見せるの・・・・・どうしよう・・・・)
　じっと仁美を見つめる真垣に、NOとは言えなかった。
「・・・・はい・・・・」
「お尻が見たいから、パンストははかないでくれるか？かわりと言っちゃなんだが、今度、いっしょに下着を買いに行こう、いいかな？」
「・・・・はい・・・」
「ありがとう、いい子だ。今日は、そのまま、ノーパンでいてくれ」
「えっ」
　思いがけない真垣の言葉に、仁美は、驚いて声を上げた。
「言う通りにするという約束だろう。」
（まぁ、いいか。どちらにしろ、ここから出ないわけだし）
　そう思うと、仁美は、頭を縦に振った。