最終話19.「共有される人妻」


「ただいま」

　一日の仕事を終え、自宅に帰ると玄関には自分のものではないビジネスシューズが脱いである。
　リビングに入ると、亜紀は全裸にエプロンだけを身につけ、キッチンに立っていた。

「あ、あなた･･･お、お帰りなさい･･･部長さん･･･来ているわ･･･」

「そ、そうか･･･」

　あの日以来、森部長と亜紀は何度も二人で会った。
　亜紀から聞くところによれば平日、正之が会社に来ている間にも正之の自宅に足を運んでいるらしい。それほど森部長が亜紀の体を求める回数は頻繁だった。

「おお、木内君帰ったか。ご苦労さん。お邪魔させてもらっているよ」

　奥から洗面器と正之が亜紀にプレゼントした浣腸器、リアルなペニスの形をしたバイブレーターを携えて森部長が現れた。

「お、お疲れ様です。部長･･･」

　森部長はそのままキッチンの亜紀のところへ進み、露になっている亜紀の美尻を平手でぴしゃりと叩いた。

「奥さん、浣腸するから足広げて･･･」

「は、はい･･･」

　我が物顔で亜紀に羞恥責めを行う姿はすっかり板についてきた。亜紀も素直に従う。夫の視線が加わったことで表情が変わる。亜紀の羞恥心に火がついたのが正之にも感じ取れた。300CCの浣腸液を恍惚の表情で飲み込んでいく。
　キッチンに上半身を倒し、森部長に震える美尻を突き出し、オマ○コにバイブレーターを出し入れされる。どこで手に入れたかはわからないが、リアルに勃起したペニスを象ったそのバイブレーターの根元には人工繊維を使って陰毛をイメージした黒い縮れ毛があしらってある。

「奥さん、すごいでしょう?このバイブはね･･･特注で作らせたんですよ。私の勃起したペニスを実際に型取りして作ったんです」

「は、はい･･･す、すごいです･･･」

　肛門をヒクつかせながら便意に耐え、腰をくねらせる亜紀･･･やがて森部長に促されるがままに洗面器に排泄をした。

　興奮冷めやらぬまま、３人で簡単に亜紀の作った食事を取る。
　亜紀は食事の間も隣に座る森部長にエプロンの隙間から体をまさぐられ、まともに食事を取ることすらままならない。

「木内君、悪いが･･･先に･･･いいかな？」

　食事を終えると、森部長は立ち上がるや否や、亜紀の手をとり、寝室のほうを指差してから両手を腰の前に出して、腰を振る動きを正之に見せた。

「ええ、どうぞ･･･」

　正之も同じように興奮で食事があまりのどを通らなかった。
　テレビのリモコンを取り、画面を切り替えると寝室の様子が写った。亜紀は知らないが、森部長との話し合いの末、寝室にカメラを取り付けた。

　全裸の二人が激しく交わる姿を見つめ、正之はリビングで一人、オナニーをした。決して虚しい気持ちではなかった。美しい愛妻を他人の男性に抱かれる行為は本当に刺激的で、正之を興奮させた。
　かといって正之と亜紀の行為が単調なものになることはなかった。
　二人きりになればおたがいに激しく求め合い、交わった。
　他人の男性に抱かれた後の亜紀の体は火照り、オマ○コは柔らかくとろけた肉で勃起を包み込みながらやさしく締め付け、正之にたまらない快感を与え続けた。
　太田が最後の調教として、亜紀とセックスをする前に話したとおり、二人の愛の絆は以前よりもずっと深いものになっていた。

　翌月、亜紀の妊娠が発覚した。夫の正之、調教師の太田、森部長･･･３人の精液を体内に受け止めた亜紀･･･いったい誰の子供なのかは亜紀自身にもまったくわからなかった･･･。


おわり