淫 獣

高雄 守 作

 

 玄関のベルがなった。ごめん下さい、ごめん下さい、いんじゅう紹介所からまいりました。どっかで聞いた様な台詞。出て行くと、見知らぬおばさんが、立っていた。太目だが、顔は、細長で美人、年は、40代に見えた。
 何か聞くと、淫獣ですと言った。確かにネットで淫獣というホームページに迷い込んで淫獣無償引き取り募集に応募はしたのだが、どうなっているのかと淫獣ホームにアクセスしたのだがパスワードの入力を求められてつながらなかった。
 どうしようと思っていると、メールが来ていたので開いてみると、淫獣飼育員という方からでした。

 本日淫獣をあなた様のもとへご送付申し上げました。
 本来淫獣は、有償なのですが、お送りした淫獣は、複数での御使用場合どうしても淫乱度が低く、かといって、お客さまのみ御使用の場合には、淫乱度が高すぎ、困っておりました。
 誠に、お引取り有難うございます。
 淫乱度は、非常に高いのでご注意下さい。
 男性器をみることにより、淫モード(30分継続)に入り、挿入により、乱モード(30分継続)、に入り、奥までとどくと、淫乱モード(射精まで継続)に入ります。
 通常は、乱モードで十分かと思われます。
 バイブのご使用は、間違って淫乱モードになる可能性が高いのでご注意下さい。
 騎上位の御使用は、お控え下さい。淫乱モードになってしまいます。
 お送りした淫獣は、特に騎乗位を好みますのでご注意ください。
 お送りした淫獣は、淫語を多用し、あなた様にも言わす様に仕向けますが、言ってしまうと、淫乱モードになりますのでご注意ください・
 食事は、乱モードで御使用の場合は、週1回の膣への精液注入で十分です。
 ただし、淫乱モードで御使用の場合は、使用ごとの膣への精液注入が必要です。
 注入回数が不足しますと、暴力的になりますのでご注意ください。並の男性では、対抗出来ません。
 保管場所は、押入れでも結構です。注入回数が十分であれば大しくしています。  
 くれぐれもお体にご注意いただきますよう、お願いいたします。
 なお、返品は、お受けいたしかねますので、ご了承ください
 以上

 そこで、家のなかに入ってもらい、さっそく男性器を見せてみました。
 とたんに目つきが変わり、服を脱ぎ始めました。脱ぎ終わると、近くにやってきて、こちらの服も脱がし、仰向けにされ69の形で跨ってきました。
 舐め回され、どこに入れたいと聞くので、思わずおXXこと言ってしまった。とたんに、ああー、と言うと、クリトリスが、親指の先ほどに膨れ上がり、ビラビラが左右に広がり、淫液があふれ出てきました。
 向きを変えると、跨ってきて、挿入すると、大きく体をくねらせ始めました。
 しばらくして行きそうと言う、まだよ、と言い、小さくゆり動かし、波がひくとまた大きく体をくねらせ10分程すると、がばっとしがみついてきて、ああ、いきそうと言いながら耳に吐息を吹きかけながら、腰だけをくねらすのです。
 こちらがいきそうになってもいかさせず、自分がいく寸前になっても、腰の動きを遅くし、ああーいきそう、ああーいきそうと言いながら、自分からいこうとしないのです。
 こちらが中折れしそうになると、射精も出来ないぐらい入り口をきつくしめ、腰をくねらします。
 しばらくして、いってと言うので心置きなくいきました。
 これで終わりかと思っていると。
 まだよ、締めていたから何も出てないよ、これからよ、と言うと、押さえつけられ、腰を再びくねらせ始めた。
 それから5分ほどして、ああーいきそう、ああーいきそう、とまた始まりました。しばらくして突き上げると、だめーと言いました。
 すると、子宮が下りてきて先が呑み込まれとどうじに、いちゃう、いちゃう、うう、うう、うう、うう、と同時に、しまりが少し緩くなり、射精を促すかごとき、子宮の動きにたまらず、思いっきり、子宮に精液を注ぎこみました。
 すると、もっと、もっと、いいー、と今まで以上に強くしがみついてきました。
 肋骨が折れそうです。
 終わった後、節々は、痛いし、体中あざだらけ、その上、首筋には、キスマークが何個も。
 当然、股間は、腫上がっています。
 注意書きの意味がよくわかりました。
 地獄の始まりです。
 トイレでも、浴室でも内側から鍵をかけます。
 万が一でも見られようものなら、大変です。
 腕力では、かないません。犯されます。抵抗しても、腕力で、仰向きにされ、股間が腫れて大きくなるまで、叩かれ、騎乗位で犯されるのです。
 今も、獲物を見るような目で見られています。いつ一線を越えて、服を脱がされて、犯される様になるか、心配です。
 どこか党の議員の様に、入院も考えましたが、1週間も入院すると、大変なことになりそうなので、別の対抗策をと考えています。
 皆さんも、考えてください。お待ちしています。

あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2006.4.19掲載
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