『旅の宿』・『好きだよ』・『再会』続編です。

「達也って脚フェチだよねー」
　ドライブ帰りに寄ったラブホ。シャワーを浴びローブを羽織って、ベッドに二人寝転んで。オプションで貸し出してくれるコスプレ衣装のカタログを、達也は熱心に眺めている。
「えっ、そうかなぁ？」
　自覚は…無いんだ。さっきからいいなぁって選ぶコス、みんなブーツやオーバーニーソックスやルーズソックスが着いてるんですけど。
「理香子は童顔だからさ。絶対似合うって」
　ルーズソックスの制服姿を指差す。
「えー…それなら、こっちがいいかなぁ…」
　あたしが指差したのは、オーバーニーソックス＋ミニのメイド服。
「おおっ……うんうんっ。これもいいなぁ」
　あーもう、にやけた顔になっちゃって。達也はいそいそとフロントに電話をかけ始める。この頃ＳＥＸに工夫してくれるのは嬉しいんだけど、そっちの方向へ行くのかぁって感じだなぁ…。

「じゃあ、今日は俺のことをご主人さまと呼びなさい」
　届いたコスに着替えて、あたしがバスルームから出て来ると、偉そうに椅子にふんぞり返って座って達也が言った。達也のこういうところ、可愛いなって思う。同時に、そんな達也を裏切ってることを考えてチクっと心が痛む。
「はぁい。ご主人さま」
　紺色の超ミニのワンピースに、白いフリフリのエプロン、頭にはレースをあしらたカチューシャ、脚は白いオーバーニーソックス。くるりと回って返事をして
「お茶でもお淹れしましょうか？ご主人さま」
　ふざけて聞くと
「いや…そんなことより、ご主人さまを愉しませて欲しいな。そこへ跪きなさい」
　ますます偉そうに、自分の前の床を指差す。
　いきなりフェラって好きじゃないんだけどな…って思ったけど、後ろめたさも手伝って素直に跪いてあげる。
「では、ご主人さま」
　膝立ちで、達也のバスローブを肌蹴る。黒いブリーフの上から、そっと撫でると、すぐにそこがむくむくと硬くなって来る。
「ん…いい感じだぞ」
　台詞が板についてないから、ついくすっと笑ってしまう。
「こら、笑うな」
　達也があたしの額を軽く小突く。
「すみません。ご主人さまぁ…」
　笑いを堪えながら、ブリーフを下げていく。達也は腰を浮かせて協力。
　現れたモノを両手で挟んで、そっとそっと撫でる。
「んっ…」
　擽ったそうに、達也がお尻をもじつかせる。
　そんな反応をちらっと見ながら、根元から舌を這わせ、唾液を絡ませる。
　片手で扱きながら、片手は袋を柔らかく揉んで、ぴちゃ…ぴちゃ…ぴちゃ…わざと、音を立てて舐める。
「うぁ…理香子……」
　半立ちだったモノが、すぐに硬く大きくなってくる。
　先っぽから、透明な液体が滲んでるから、舌先で液体を掬い取る。
　上目で見ると、とろんとした達也と目が合って。
　目を合わせたまま、伸び上がって、先端を唇に挟んで、ちろちろと舌先で擽る。
「エロいメイドさんだなぁ…」
　あたしの頭を撫でる。声が上擦ってるよ、達也。
「ん……」
　少しずつ、口の中へ咥えていく。舌を絡ませ、軽く歯で擦ったりして。
　口の中で彼のモノの大きさや硬さを感じていると、それが中に入ったことを考えちゃって、身体の奥がじわじわ疼く。
　くちゅ…くちゅ…
　頭を上下に動かして、唇で扱くようにすると、唾液がやらしい音を立てる。
「はぁ…いいよ…」
　袋を揉み解している手を、少しアナルの方へ這わす。
「うぅっ…」
　達也の腰がびくって動く。ここ…感じるのかな？
　ちゅ…って吸い上げ、深く咥えながら、指を動かすと
「ふぁ……だめだぁ…」
　達也が裏返ったような声を出すから、咥えたまま見上げる。
「そこ…力、抜ける…」
「ん…ん………んんっ…」
　頭の動きを早める。強く吸ったり、舌で擽ったり。
　指先でアナルの入り口の周りを撫でる。
「…はぁ……たまんねぇ…」
　達也が両手であたしの頭を持って動かす。
　喉の奥に当たって、少し苦しくて
「んぅ…」
　首をイヤイヤって振ったら、歯が軽く当たっちゃった。
「いてっ…」
「あ…ごめん」
　一旦、口を離して謝る。
「はぁ…やべ…逝かされそうだった」
　達也はローブの前を直して立ち上がり、あたしのことも手を引いて立ち上がらせる。
「ベッドに手ついて。今度はメイドさんの番」
「え…」
「やっぱ奉仕のあとはお仕置きだよな。ほら、早く」
「えー…そんなコース決まってないと思うけどぉ…」
　言われるままにベッドに手をつく。
　こんな姿勢になると超ミニのメイド服だからお尻が丸見えだよね…だってあたし…
　達也が、うひゃっ…っていう感じの妙な声を出す。
「理香子、穿いてないし」
　すっごく嬉しそうな声。
「達也が…喜ぶと思ったからっ」
　さっき着替えた時に、わざと下着をつけずにいたんだけど、いちいち指摘されると恥ずかしい。赤くなって、乱暴に言うと
「こら、ご主人さまと呼びなさい」
　達也、あたしのすぐ後ろにあぐらをかいて座っちゃった。
「やらしいメイドだなぁ…お仕置きしないといけないなぁ」
　語尾に音符がつきそうな弾んだ口調。
　お尻の肉を開くようにして、あそこを覗き込まれる。
　見られるのって…感じちゃう。
「ほら、もっとお尻を後ろに突き出しなさい」
　命令口調で言うと、達也が指先で花びらを指で開く。
「ぁん…」
　つぅ…っと透明な液が滴っていく。
「咥えてただけで濡れちゃったんだ？」
「…ん……」
　頷いて、あたしはお尻を後ろに突き出す。
「まだ触ってもいなかったのに、こんなに感じちゃってるんだ」
　花びらを開いたまま、達也の動きが止まって。
　ふぅっ…って息を吹きかけられる。
「やぁ…んっ」
　それだけで身体の奥がとくんって疼く。
「やっぱ俺、脚フェチかなぁ。ここ、たまんないね」
　オーバーニーソックスの上の太腿、達也の唇が吸い付き、舌が這わされる。
「っふぁ…ぁぅ…」
　くすぐったくて、爪先立ってお尻を左右に揺らしちゃう。
「こら、動くな」
　腿を舐めながら、達也の指が花びらの上を往復していく。
「ぁんっ…でも…っ」
　愛液がとぷんって溢れて、腿に流れていくのが分かる。
「理香子は濡れやすいなぁ…淫乱メイドだな」
　クリを指先で責められと、膣口がひくひくってする。
　達也の舌は腿からあそこへと動いて、溢れる愛液を舐め取ってくれる。
「ぁはぁ…達也……」
　舐めてもらうのって…すごく愛されてる感じがして好き。
　気持ちよくって声をあげると
「今日はご主人さま」
　いちいち拘る達也。
「ぁん…ご主人さまぁ…」
　ふざけて言ったつもりだったけど、『ご主人さま』ってフレーズ…ドキドキする。
　聞いた達也の方も、気に入ったみたい。
「ん？なんだ？もう欲しいのか？」
　偉そうな達也って変…ってうっすらと思うんだけど
「欲しいですぅ…ご主人さま……」
　甘えるように答えて、お尻を左右に振って誘ってみせる。
「こんな淫乱じゃ、お仕置きにならないかなぁ」
　ベッドに手をついたままのあたしに、立ち上がった達也が硬く屹立したモノの先端を宛がう。
　早く入れて欲しいような、もっと焦らして欲しいような気持ち。
　後ろからって…お仕置きっぽくて興奮する。
　達也の腰が動いて、アレの先っぽが入り口のところを行ったり来たりするから
「や…ぁん…入れて…ご主人さまぁ…」
　あたしもお尻を動かす。
「ほんとに淫乱メイドだなぁ」
　ずんっ…っと奥まで一気に貫かれて
「ぁ……あぁぁぁっ！」
　大きく声をあげちゃう。後ろから挿れられると、いつもと違うところに当たるし、いつもよりきつい感じ。
「後ろからってやらしいよな……入ってるところ…全部見えるよ…」
　達也の腰が前後に動いて、ずるっずるって出し入れされる。
「ぁん…いぃ……」
　気持ちよくて、あたしはお尻を高く掲げて動かして。
「淫乱、メイドに、お仕置き、」
　腰を突き上げながら、達也が言う。
「ぁん…淫乱で…ごめんなさぃ…ご主人さま…」
　突き上げられる度に、膣がきゅって締まって、挿入されたモノをもっと奥へ入れて欲しいって言うように蠢く。
「理香子のここ…すごい締め付けて来る…」
　一番深く挿入して、達也が腰を回す。
「ぁはぁっ……それ…いぃ…達也ぁ…」
　あたしも合わせるように腰を使う。
「お仕置きで感じちゃうんだな…理香子…」
「ぁぁんっ…ごめんなさい……ぁんっ…いいですぅ…ご主人さまぁ…」
　達也の腰の動きが激しくなる。
　メイドプレイで謝っているのか、達也自身に謝ってるのか…頭の隅でちらっと思う。
　達也の腰は、ぐいぐい回るように動いたり、浅く深く突き上げるように動いたりする。
　もっと…気持ち良くして。他の事何も考えられないくらいに。
　あたし、後ろから挿入されたままの状態で、手を伸ばしてクリトリスを弄り始める。
「やらしぃ…理香子…自分で触ってる…」
　達也の息遣いが荒くなってる。
「ぁん…だって…ぁぅ…もっと…ご主人さまぁ……」
　クリに触れると溢れる蜜が増える。あそこの中もひくひくって動く。
　あたしは突き上げられながらクリを激しく擦り、大きく身体を仰け反らせ、膣をひくつかせて中のモノを締め付ける。
「ぁ…イっちゃぅ…達也…もぉだめぇ……」
「俺も…もう……」
　ぐんっ……って一番奥まで突き上げられたところで、きゅぅぅって膣壁が締まっていく。身体の奥で達也のモノが膨れたような感触があって、どくんどくんって脈打つのが分かる。
　この頃、二人一緒に逝けることが多くなったかも……脱力してベッドに倒れこみながら、ふわっとそんなことを思った。



「――で、淫乱なメイドさんは奉仕しただけで濡れたんだ」
　達也とメイド遊びをした翌週、あたしは佐伯さんとホテルの一室にいる。佐伯さんは取引先の課長さん。定例の進捗確認会議の後、シティホテルのラウンジで待ち合わせて夜を一緒に過ごすのは今日で三度目。
「ん………ぅん……」
　上着を脱ぎネクタイを緩め、ソファに座った佐伯さん。その膝に跨るように後ろ向きに座って、ニットの上着を捲り上げられ、ブラをずらされて乳首を責められ、下着の上からクリトリスを弄られながら、あたしは達也との行為を報告させられている。
「理香子の口は、今まで何本のペニスに奉仕して来たのかな？」
　佐伯さんは『嫉妬心も良いスパイス』なんていうけど、あたしのことを単なる遊び相手だと思ってるから出来るんだと思うの。そう思うんだから、もう会うのを止めればいいのに、会議の終わりに『じゃあ後で』って一声かけられるだけで身体が蕩けちゃうあたし。
「知らないっ…いや…そんなこと…聞かないで…」
　どうしてかな…佐伯さんが好きだっていうから、会議のある日は必ずガーターストッキングにＴバックの下着を穿いちゃうあたし。
「正直に言ってごらん…理香子のこと…全部知りたい…」
　耳元で囁かれ、耳朶に佐伯さんの舌が這う。クリを弄る指先は、下着の上で動いたり止まったりして答えを催促する。
「んっ…ん…六本……」
　もっと…って腰を動かしながら答える。
「厭らしいね…六本のチンポを咥えこんだ。ここ…」
　言いながら、佐伯さんの指は下着をずらしてあたしの花びらを撫でる。
　膝に跨らされたときからもうびしょびしょだから、指がぬるって動く感覚がたまらない。
「ぁ…ん…いや…」
　腰をくねらせちゃう。
「それで…メイドの理香子は何回逝ったのかな？」
　浅く、佐伯さんの中指が挿入される。
「や…んっ…」
　挿入したまま指が動かないから、あたしは悲鳴のように声をあげて、腰を跳ね上げる。答えないと、佐伯さんは次の動作に移ってくれない。
　それが分かっていても、答えられない。焦らされたくて答えないのか…自分でもよく分からない。
「何回？」
　少しだけ指を揺らしてもう一度聞かれる。
「ん…ぁ…ん……っ…二回…」
　質問に答えると、少しだけ指が深く挿し込まれる。
「二回で満足できたのかな？」
「んっ……ぅぅん……」
　そう答えた方が、佐伯さんが喜ぶかなと思って答えている自分がいる。
　挿し込まれた指が、ゆっくりゆっくりと動いて、膣の壁をひっかくようにしながら出入りする。
「どうやって…入れてもらったの？」
「ぁぅ…最初は…後ろから…ぁんっ…」
　だんだん…焦らされるのに我慢できなくなってくるから、すぐに答えちゃう。
「理香子は後ろから犯されるの、好きだもんな」
　佐伯さんの中指が、愛液を掻き出す。くちゅくちゅ厭らしい音が部屋に響く。
「二度目は？どういう風に？」
「……理香子が…上になって…自分で…入れて……」
　挿入される指が二本に増える。二本の指が中で交互に動く。そうされると、もう何も分からなくなって来て。
「自分から跨って…チンポを咥えに行ったんだ」
　佐伯さんはわざと厭らしい言葉に言い換える。
「んっ…そう……自分で…チンポ…入れたのぉ…ぁ…だめ……イクぅっ…」
　膣の奥がきゅんってする。
　この頃、すぐに逝っちゃう。
　やらしい言葉とか言うと、すぐに逝っちゃう。
　サイドの紐を解かれ、下着を脱がされる。脱がされた下着とあたしの股間の間に、愛液が透明な糸を引く。
「理香子のメイド姿、今度見たいな」
「んっ…今度…見て…佐伯さんと…したぃ…」
　甘く吐息が零れる。
　一度逝っちゃうと、言葉が素直に出てくる気がする。
「俺のことを、ご主人さまって呼ぶの？」
　面白そうに聞き返される。
「…ぁん……」
　挿入したままの二本の指を、またゆっくりゆっくり出し入れされると、逝ったばかりの膣がひくひく収縮する。
「ご主人さまって呼ぶと感じるんだろ？」
　指先が、あたしの中の一番感じるところを刺激する。蜜が、迸るように溢れていく。
「ぅん…感じる……」
「可愛いね…理香子…」
　肩越しに覆いかぶさるようにして、少し煙草の匂いのする唇に唇を塞がれる。
「んぅ……」
　舌が絡んで、唾液がとろっと口の中へと流れこんでくる。
　それだけで、またあそこがひくついて、指を締め付けながら達しちゃう。
「はぁ……はぁ……」
　唇が離れ、指を抜かれて、あたし、ぐったりして佐伯さんに凭れかかる。
「このまま指で、何度も逝く？」
　愛液でてらてらと光る指で、唇を撫でられる。
「いや……佐伯さんも…逝って……」
　舌先を出し、自分の愛液を舐め取りながら答えると
「じゃあ、メイドさんにしてもらおうかな」
　笑いを含んで佐伯さんは言って、あたしを膝から下ろす。
　腰から下に力が入らなくて、床にぺたんと座り込んじゃう。
「ダメなメイドさんだなぁ…」
　座り込んだあたしをお姫様抱っこして、ベッドまで運んでくれる。
　中途半端に捲り上げられていた服を順に脱がされて、裸にされていく。
　自分だけ裸なのも、相手だけ裸なのも…なんかエロいなってぼんやり思う。
　両脚を掴まれ、ぐいって大きく広げられて、さっきからいっぱい濡れているところに佐伯さんが顔を埋める。
「ぁ…んっ…」
　クリトリスを強く吸われ、身体が大きく仰け反る。
「俺はメイドさんにされるより、自分が責める方がいいなぁ…」
　佐伯さんの舌先がクリを弾く。その度にあたしは腰を跳ね上げる。
　じゅる…って音を立てて愛液を吸われ、浮かせた腰が左右に揺れる。
「ぁ…ぁんっ……や…あたしだけ…んくぅっ…」
　花びらとクリ、交互にキスされながら、指を挿入されて、その瞬間また軽く達しちゃって…。
　ベッドの上で快感に身体を震わせているあたしを満足そうに見下ろしながら、佐伯さんが服を脱ぎ始める。
　肌が重なると、ほっとする。
　佐伯さんとしてると、今日はちゃんと抱いてもらえないんじゃないか…っていう気がしちゃうから。
　自分から、ぎゅぅってしがみついて、腰をすり寄せる。
「入れて…佐伯さんの……いっぱぃ…」
　抱きついて、囁く。
「たくさん逝っても、まだ欲しい？」
　佐伯さんも腰を寄せてくれる。硬く猛ったモノが腿に当たって、あたしは手を伸ばしてそれを扱きはじめる。
「ん……欲しい……理香子に…入れて…」
「淫乱理香子」
　佐伯さんの手が背中に回され、身体を引き寄せられる。
「淫乱だもん……佐伯さんのせいだもん……」
　脚を佐伯さんの腰に絡め、手に握ったモノを熱い蜜が溢れているところへ導いていく。
「どこに…何を入れたいの？」
「佐伯さんの…チンポを……理香子の…淫乱なおま○こ…にぃ…」
　佐伯さんの上に跨るようにして、おま○この中へと入れていく。
　硬くて…大きくて……あたしの中がいっぱいになっていく。
「自分で動いてごらん…気持ち良くなるように…」
　佐伯さんの手が、あたしの腰を支えるように添えられる。
「ぁん……ん……はぁ……」
　腰を、回すように動かす。
　奥の、いちばん感じるところに当たる。
「あぁ……いいよ…理香子…」
　佐伯さんが掠れた声を出すと嬉しい。
　もっと、あたしの中で感じて。
　厭らしく腰を動かし、意識して膣を窄めて締め付ける。
　腰を、浮かして、落とす。
　太いモノがが出入りする感覚がたまらなくて、佐伯さんを感じさせたいって思ってたのに、結局自分が感じてるだけみたい。
　出し入れする度に中で引っかかるような感触があって、それが物凄く気持ち良くて
「いぃ…佐伯さん……ぁ…ぁんっ…んっ……」
　佐伯さんが手を伸ばして、乳首を摘む。
　きつく、痛いほどに摘まれて、乳首から腰のあたりにずぅん…って快感が走る。
　あたしは佐伯さんに跨ったまま、腰を前後に振りたくり、身体を反らして胸を突き出す。
「理香子…可愛い…」
　身体を起こして、強く抱きしめてくれる。
「佐伯さん……いぃの………すごぃの…」
　下から突き上げられる。
「イク……イっちゃぅ……っ」
　しがみついたまま身体が硬直する。
「あぁ…きつい…理香子のおま○こが締め付けてくる…」
　仰向けに押し倒される。
　脚を大きく開かれ、ずん…ずんって突かれる。
「いやぁ…また…イっちゃぅ……」
　何度も逝きすぎて怖い。
　あたしの身体はびくびく震えて、止め処なく溢れる愛液であそこはぐしょぐしょで。
「いや……佐伯さんも……お願い…一緒に逝って…」
「ん……理香子…一緒に…」
　佐伯さんの腰の動きが激しくなる。
　あたしはもう自分で腰を振ってるのか、翻弄されてるだけなのか分からないくらい。
「…逝くよ…理香子……」
「んっ…ん…ぁ……もぉ…だめ……っ…」
　深く貫かれた一番奥に熱いものが溢れてくるのが分かる。
「ぁ……はぁ………イクぅ…………っ」
　今日、何度目か分からないくらい…でも、一番深く絶頂に達して。
　堕ちて行くって…こういう感覚なんだなって思う。
「理香子…」
　佐伯さんは、ぐったりしたあたしの髪をそっと撫でてくれる。
　ついばむような優しいキス。
「理香子にはメイド服より、………が似合いそうだ」
　佐伯さんが何て言ったのか、聞き返すだけの力もあたしには残っていなかった。