魔性の映画館


魔性の映画館ＹＯＵ作

高級中華料理店。　一組のカップルが談笑しながら、食事を楽しんでいた。　涼子と雅夫は、昨年入籍を済ませたばかりだ。新婚といっても恋愛期間は5年になる。二人は長く不倫の関係にあった。上司であった雅夫との関係も、奥さんが亡くなり、正式に妻の座を手に入れた昨年までのことだ。　涼子は29歳、雅夫は一回り上の41歳になっていた。　その夜、昔話に盛り上がった二人は、久しぶりに飲んだ。もともとあまりアルコールに耐性のない雅夫は、すでにふらふらと足元もおぼつかない。普段はほとんど酔わない涼子も今日は少し飲みすぎたらしい。二人は、もつれるようにして店を出た。　しばらく歩くと、古びた映画館が見えてきた。「へえ、こんなところに映画館なんてあったっけ・・。」　昔を思い出して思わず立ち止まってしまった涼子は、雅夫の手を引いて、「ねえ、昔みたいにまた探検してみましょうよ。」と鼻にかかった声を出した。　付き合っている頃は、酔っぱらって、よくこういうポルノ映画館で映画を見た。スクリーン内で繰り広げられる猥褻で過激な描写、周りの男達のぶしつけな熱い視線、古い映画館特有のかび臭いにおい・・・。　興奮しきった二人は、家まで待てずに、近くの安ホテルで激しいセックスに酔いしれたものだった。　でも、どうしてこの時こんなことを言ってしまったのか、涼子にもよくわからなかった。この一言が、後にとんでもない結果をもたらすことになる。　防音の分厚いドアを押して中に入ると、そこは暗闇の別世界だった。しんと静まり返った館内では、女の湿ったあえぎ声が大きく響いている。　涼子は、彼女の放つ甘い香水の匂いに反応した男たちの熱い視線を痛いほど感じた。軽い緊張感に子宮の奥のほうが、きゅんと収縮する。　二人は、人気のない最前列右端に座った。涼子は、周りを見回したが、当然ながら涼子以外女性の姿は見えなかった。男同士座っているのがちらほら見える。よく耳にするホモセクシャルかもしれない。　映画は、夫の横で妻が痴漢されているという設定であった。臀部を撫で回されている妻役の女優の表情が妙にリアルで、涼子も思わず見入ってしまう。　ふと横を見ると、雅夫はすでに舟をこぎ始めていた。しばらくすると完全に寝入ってしまった。「ちょっと、あなたぁ。」　ここでいちゃいちゃするのを楽しみにしていた涼子は、少々乱暴にゆり動かした。が、雅夫は小さく鼾をかいたまま微動だにしない。　涼子は仕方なくスクリーンに目を戻した。痴漢が、片手で女の両腕をらくらくと拘束し、乱暴に唇を奪っているところであった。　涼子は席を立ち、トイレに向かった。男達の視線がいっせいに涼子に集まる。欲望の前には、まったく遠慮も躊躇もなかった。涼子の心臓がバクバク音をたて始める。　トイレは館内の後ろにあった。涼子は小走りに客席を抜け、トイレに駆け込んだ。個室に踊り込んで急いで鍵をかけ。便器に腰掛け、大きく息をついた。　突然、トイレの扉が開く音がする。えっ、女性、居た？『奥さん、きれいだねえ。』　突然、男の声が聞こえて、涼子の体がびくっとこわばった。男が入ってきた・・・？『いい匂いだ。香水の中にあんたの体臭を感じる・・・たまんねえ。』　涼子は思わず広げた足を閉じた。ファスナーをゆっくり降ろす音。『あんたもこれが欲しいんだろ？知ってるぜ。あんた、昔、あの旦那と不倫してたろ。してはいけないことをしているという甘美で強烈な刺激。あんた達は会社のトイレでも姦ってたな。』　涼子は酔った頭で必死に考えた。えっ、うそ、会社の人？まさか・・・。『運よく結婚できたあんたは、今、死ぬほど退屈している。そうだろ？それでこんな所へのこのこやって来たってわけだ。薄汚い浮浪者たちに犯られるためにね。』「ち、ちがっ。」　涼子は思わず声が出そうになった。激しい擦過音が聞こえた。明らかに男は扉のすぐ外で自慰にふけりながら、しゃべっていた。『何が違うもんか。あんたのお○んこは俺のちん○を想像して、もうしっぽり濡れているじゃないか。』　完全に見透かされていた。心では否定しても股間が熱く濡れてくるのを感じる。　涼子は、個室の扉に耳を押しつけて、男の荒い息遣いと激しくペニスを擦り上げる音が聞いた。目を閉じ、荒い呼吸を整えようとしたが、うまくいかない。唇が震えた。手は自然とスカートの中へ滑り込んでいく。　しばらくして獣の咆哮のようなうめき声がした。男の荒い息だけが聞こえる。　扉が開く音とともに男の声がした。『じゃ、せいぜい楽しんでってくれよ、奥さん。それと、ここには淫精を吸い取る魔性のものがたくさん住み着いてるから、気をつけてな。』　男が出て行った後の張り詰めたような静寂。また、子宮の奥が疼きだした。　涼子は手早くブラジャーを外し、ストッキングを脱いだ。スカートのベルト部分を折り曲げ、スカート丈を短くする。　涼子はそっと扉を開けて外に出た。むせ返るような青臭い匂い。扉には大量の精液が付着していた。　中に入った涼子は、館内全体を見渡した。席はかなり空いているもかかわらず、立ち見もいるようだった。涼子は、一番後ろの座席、後ろにある手すりに手を置き、旦那の方を見た。完全に寝入ってしまったのか、傾いた後頭部はピクリとも動かない。と、後ろで人の気配がする。　ふと、振り返ると真後ろに、よれよれのシャツにズボンというみすぼらしい格好をした老人がいた。薄汚れた浮浪者のように思われた。先ほどのトイレの男だろうか。もっと若い男の声だったような気がしたが・・・。　涼子は、しばらく知らぬ顔でスクリーンを見つめていた。映画は、夜這いのシーンのようであった。中年女が若い男の部屋に忍び入った。面白そうな映画ではあるが、涼子は、気になって映画どころではなかった。　程なく、真後ろに人の体温を感じた。うなじに熱い息が吹きかかる。骨ばった手で、軽いタッチを繰り返す。爪の先が尻肉の谷間を往復する。涼子は、感じてない振りをするが、腰がくねってしまうのをどうすることもできなかった。　拒否しない涼子に、何かを確信したらしく、大胆にも涼子の後ろにぴったり密着してきた。手がブラウスの裾から中へ侵入し、爪先で引っ掻きながら、ゆっくり腹の上を這い上ってくる。もう片方の手は、前に回し、太ももから上に動いて、スカートの中へ達しようとしていた。さっと、その手を振り払う涼子。　男の手がとうとうブラジャーの着けていない乳房の下部に達した。涼子の全身がびくんと反応して、男の手が一瞬止まった。　男の震える手がブラウスの中の柔らかい乳房をゆっくりまさぐり始めた。指先が乳首にまで達すると、突然、乳房全体を力いっぱい鷲掴みにされた。柔らかい乳房が無様に変形する。指先が乳首を摘み、捻り上げられると、またも涼子の全身に電流が流れ、思わず声が漏れてしまったほどだ。　これ以上は・・・。涼子は男を強引に振りほどこうとしたが、後ろからがっちり抱きしめられて身動きできない。　さっきの声を聞きつけたのか、別の男が目の前に割りこんできた。ヒゲを生やした肉体労働者風のがっちりした体格の男だった。二人に前後挟まれた涼子は逃げようと懸命にもがく。　ヒゲの労務者は、大胆にもいきなり酒臭い顔を涼子に近づけてきた。涼子は暴れて逃れ、後ろの初老の男を引き摺りながら、その場にしゃがみこんだ。労務者はゆっくり近づいてきた。足が不自由らしく、少し片足をひきずりながら歩いてくる。その場に仁王立ちになった。　男はおもむろに作業ズボンのファスナーを下ろし、涼子の髪を掴むとぐいっと腰を突き出した。涼子の顔は男の下腹部にまともに押し付けられた。口と鼻は完全に塞がれ、身動きもとれなくなった涼子はなすすべもない。　湿ったブリーフから発する尿と汗といやらしい分泌物の匂い、怒涛したとても硬いあのモノの起伏の感触・・・。涼子は気を失いそうになった。「奥さん、いい匂いだろう？2、3日、風呂、入っていないんだ。」　男はそのまま腰をグラインドさせて陰部を執拗に顔面にこすりつけてきた。涼子の鼻は押しつぶれ、変形した唇は強引に開かれていく。　　突然、場内が明るくなった。一本の映画が終了したのだ。涼子は、一瞬、力をゆるめた男達を振り切って逃げ出した。そして、再びトイレに駆け込んだ。　個室の中で気を静めていた涼子は、場内でブザーが鳴っているのを聞いた。二本目が始まろうとしているようであった。隣のボックスからまた奇妙な声が響いて、全身が凍りついた。今度は、女の声だった。『どうだった？あのヒゲの男はねえ、女性を強姦した経験があるわ。それに旦那さんとはちょっとした知り合いよ。』　涼子は息を呑んだ。隣との間の壁をにらむ。雅夫の知り合い？「な、何を・・・。」『あなた、旦那さんの元奥さんの死因って、知ってる？』　涼子は、あわて個室を飛び出し、声のした隣の扉をそっと開けてみたが、すでに誰もいなかった。まさか、この短時間に外に出られるはずはないが・・・。　涼子は、席に戻ろうとして、雅夫の隣に例のヒゲの男が座っているのが見えた。二人は何か言い争っているようだ。　　彼らの前に立った涼子は、ずいっと男の前に立ち、強気に睨みつけた。「そこ、私の席なんですけど？」「お？あんたは、さっきの・・。斉藤課長の奥さんだったか。」「ちょうどいいや。これ。」　ヒゲの男は、にやにやしながら携帯の小さい画面を見せる。その画面には、誰もいないオフィスで、席に座った雅夫とその膝の上にまたがった若い女が映し出されていた。　最初、雅夫の不貞かと目を見張ったが、みるみる自分の顔が紅潮していくのがわかった。画像をよく見ると、勤めていた頃の涼子自身だったのだ。スカートが捲くれ上がり、豊かな美尻があらわになっている。交わった性器までがきれいに写っていた。「いいケツしてるなあ、奥さん。見ているだけで,ビンビンくるぜ。」　男は、周りを見回した。「さっき、送られてきたんだ。ここに知り合いでもいるんじゃないか。奥さん、あんたとは入れ違いで初対面だが、旦那のことはよく知っている。俺はあんたの旦那に首にされたもと社員の鮫島というモンだよ。」「私の元家内にあんなことをしておいて、よくも・・・。」　雅夫は憮然として答えた。　雅夫の脳裏に、断片的に映し出される映像。跳ね上げられた黒ストッキングの両足、その間に割って入った鮫島の広い背中、ブラウスからこぼれた乳房が鷲づかみにされる・・・。「確かに俺はあんたの奥さんを犯したさ。だが、これもちょっと、やばくないか。」　鮫島は、携帯を振った。「これが上に知れたら、あんたは確実に終わりだ。」　夫が不安そうに涼子を見上げる。「涼子。」　涼子は、しばらく男を睨んでいたが、腹をくくったように溜息をついた。「どうしようっていうの。」　後ろから咳払いが聞こえた。　鮫島は、一席ずれて、涼子を間に座らせた。3人はスクリーンに眼を移す。　スクリーンには、男根を飲み込む女の口のアップが映し出されていた。　涼子は、何気なく（を装い）鮫島のほうを見る。びっくりしたことに、ズボンのファスナーから手を入れ、明らかにペニスをしごいているのが見えた。男のオナニーを見るのは初めてだった。　涼子は、その見え隠れする黒光りした巨大な肉棒から目が離せなくなった。鮫島は、そんな涼子を横目に見ながら、なんら臆することなく自慰行為を繰り返している。　鮫島は、腰を捻ってわざとよく見えるように角度を変えた。涼子は、慌てて目を逸らす。男の熱い視線を強く感じた。「奥さん、フェラチオしてくれよ。」　画面の女と涼子が重なった。反り返った巨大で醜い、淫液で濡れた肉棒を根元から舐め上げていく涼子。今、3人の脳裏には同じ映像が見えていた。「い、いやよ。できるわけないでしょ。」　ヒゲの口元がほころんだ。今や弓なりに反りかえっている肉棒をゆっくりさすりあげている。涼子は、その巨大で醜悪なものから凝視する。鮫島は躊躇する女の背中を押した。「旦那がどうなってもいいのか。」　涼子は、男のペニスに手を伸ばした。それは、熱く、少し湿り気を帯びた鉄の棒であった。２、3度さすると、鮫島の口から哀しげなうなり声がして、先端から透明な液体が垂れてきた。　涼子は、そのモノに顔を近づけた。強烈な淫臭にむせ返りそうになる。スクリーンの淡い光の中で、がまん汁に濡れた肉棒が不気味に脈打っていた。　しばらく、その黒光りする肉棒を見つめていたが、涼子は大きく舌を出し、先走り汁に濡れたペニスを根元から舐め上げはじめた。手は玉袋に這わせてやさしく揉みこむ。涼子の厚めの唇が側面の起伏に吸いつき、下から上へとゆっくり往復した。　がまん汁をすべて舐めとると、大きく口をあけ、先端から咥えこんだ。陰茎に舌を巻きつかせ、ゆっくり上下する。先端が喉の奥に当たるのもかまわず、ゆっくり回しながら飲み込んでいった。涼子の強力な吸い込みに鮫島は声を上げた。　いつしか鮫島の足の間にしゃがみ込んだ涼子が、夢中でその汚らしい浮浪者の陰茎をしゃぶっている。雅夫は、それを熱病患者のような眼で見つめた。不意に横の席から女の声がする。どこかで聞いたような声だった。『あーら、だめでしょ、奥さんが他人棒しゃぶっているところ見て、くそチン○、おっ立ててちゃ。』　女の手が雅夫のズボンの上から股間を撫でさすっていた。雅夫のモノは、はち切れんばかりに怒涛していた。雅夫は、あることに気付いて、恐怖のために隣の席を振り返ることができなかった。ファスナーがゆっくりと下ろされていく・・・。　夢中でしゃぶりつく涼子の後ろで人の気配がした。後ろに目をやると先ほどの痴漢老人がいた。背後から密着され、スカートの中に手を差し入れてきた。巨尻を撫でまわす。　悲しいほど薄く小さいパンティなど、時間稼ぎの役目すら果たさない。いとも簡単に取り去られてしまった。　しゃがんだ格好では双丘が開き無防備になったアナルからヴァギナを、その老人の手が、ダイレクトに撫でさすっていく。涼子は、小さく悲鳴を上げた。　口からペニスが外れ、大きく弾んだ。上気し、火照った美しい顔が眉根を寄せて、凄みのある眼が老人を睨んだ。　老人は、奪ったパンティに顔を埋めて、深く息を吸い込んだ。分泌液とアンモニアが入り混じった刺激臭に、老人は満足げにうなずいた。「返して。」　涼子は、顔を上気させて必死に取り返そうとしたが、さっとかわされ、すばやくポケットに仕舞い込まれてしまった。　涼子の全身の力が抜けていく。スカートがたくし上げられ、陰部が外気にさらされる。ひんやりした風を感じた。こんな不潔なところで・・・。　老人は、涼子の耳に口が触れるまで近づき囁いた。「いいだろ、奥さん。」　あのトイレの声だ。老人には似合わない野太い脂ぎった中年の男の声であった。「旦那に見られながら犯される気持ちはどうだい？」　老人の舌が、涼子の汗で髪の毛の張り付いた頬をぺろっと舐めた。「うああああああ。」　涼子は、老人から逃れるように、自ら、鮫島の足の上に乗ってしまった。　追いかけていく老人の手は執拗であった。堅く膨れたクリトリスをなぶるようにこねくり回す。「いいいいい。」　鮫島は、接吻を求めて顔を寄せてきた。男には老人が見えていないようだ。涼子は、唇を捕えられそうになって、あわてて横を向く。どうして、こんなやつと・・・。　　老人は、両手と口を使って涼子を責め始めた。クリトリスに舌を這わせながら、蜜つぼに指を挿入させる。まだ蕾のアナルを人差し指で刺激する。「だめっ。」　雷に打たれたように体が反り返った。蕾のような肉豆が唾液まみれにされ、閉じた秘肉も強引に押し広げられて、デリカシーのない舌にいたぶられてゆく。老人の舌が動くたび、涼子の体はビクンビクンと反応し、跳ね上がるのだった。　鮫島は、舌先で耳の溝や穴をくすぐってきた。息が耳に吹きかかり。耳から首筋へ、伸した男の舌が這いまわった。首からあごへ、舌は伸びていく。さらに鮫島のヒゲが柔肌を刺激して、嫌悪感が次第にぞくぞくする快感に取って変わられていく。　　突然、老人の口がアナルへ吸いついた。「きゃっ」　じゅるじゅる音を立てて、菊の門を嘗め回す。　涼子は、思わず眼を閉じた。　それを承諾と受け取った鮫島の動きは早かった。一瞬で涼子の唇に吸い付いていた。涼子は、あわてて男の胸を押して、引き離そうとするが、後頭部を強い力で抑えられ身動きできない。唇と唇は深く重なり合っていく。　鮫島の接吻は激しく執拗だった。否応なく唇が開かれ、汚らしい唾液とともに分厚い舌が侵入してきた。　スクリーンの中の女優の声が遠くで聞こえた。「大切にしていたものがどうでもよくなっていく感覚がありました。快感に身を任せたいという欲求が全身を包み、頭がぼうっとして何も考えられなくなってしまったのです。」　鮫島に口内を蹂躙されているうち、いつの間にかその舌に反応し、激しく応えている自分がいた。涼子は自ら舌を絡めていった。男の鼻息の荒さから、かなり興奮していることがわかる。　涼子は、こんな浮浪者まがいの男を相手に、恋人たちがするような熱いディープキスをしてしまっているのだった。　と、雅夫が茫然と立っているのが、眼の隅に写った。我に返った涼子は、強引に唇を引き離す。離れた瞬間、二人の混ざりあった唾液が飛び散り、大きく糸を引く。　雅夫には老人の姿は見えていなかった。妻が鮫島にいいように弄ばれている。　フェラチオを強要され、強引に唇を奪われる妻。　だが、スクリーンの淡い光に中で、信じられない光景を見ていた。唇が離れる刹那、涼子の舌が男の口に入っていたのが見えたのだ。いやがる素振りはしていても、明らかに涼子の意思で、涼子の方から舌と舌を絡ませていたことになる。こんな浮浪者のような変態男と・・・。　雅夫の耳にまた女の声が聞こえた。「どう？犯される奥さん。わたしの時みたい？あなた、その場にいて見ていたわね。あの時もちん○、こんなにしていたの？」　雅夫のペニスを擦っている女がこちらを見上げている。その顔を見て、雅夫は顔を強張らせた。そう、鮫島に犯され、自殺した元妻であった。どうしようもなく怒涛した肉棒を、彼女はおいしそうに口に含んだ。　涼子は、雅夫の姿を見て絶句した。わたしが犯されているのを見ながら、勃起したモノを取り出して自慰に耽っている・・。「どうだい。旦那さんも感じているようじゃないか。じゃあ、そろそろ・・。」　老人は、鮫島の巨大なペニスを涼子の無防備な蜜口にあてがった。なぶるように上下に擦り上げる。涼子は、ヒッと叫んでのけぞった。「ちょっと、待っ・・」　涼子自らが導いたと勘違いした鮫島は、狂喜して思い切り腰を突き上げた。しとどに濡れたヴァギナに、ペニスの半分までが深々と突き刺さった。「きいいいいいい。」　映画館にいることも忘れ、涼子は苦悶とも歓喜ともつかないうめき声を上げた。それも女優のあえぎ声と重なり、すぐに闇の中にかき消されてしまう。　鮫島は腰を大きくグラインドし始めた。肉棒が突き刺さるたびに陰嚢が肛門付近に当たり、ピタピタ音を立てた。こんな大きな肉棒を入れたのは初めてあった。しかも男は容赦なく突っ込んでくる。「いや、だめ・・これ以上、動かさないで・・お願い、抜い・・。」　膣道を強引に押し広げながらずぶずぶと押し込まれていく。「ああ・・奥まで来てる・・。」　鮫島は、欲望の赴くまま、鉄のよう硬い肉棒で膣内を掻き回した。「だめぇ、いっちゃう。」　雅夫は、極太の肉棒を差し込まれている妻のヴァギナをじっと見つめていた。数十センチの距離だ。突かれるたびに乳房が激しく上下に揺れた。　やがて肉棒の動きが一段と激しくなり、涼子自身からは愛液が溢れ、周りに飛散した。それは雅夫の顔にも少なからず降りかかる。　雅夫は、見えない女の口の中で大量に射精した。　鮫島は、突然、動きを止めた。えっとなる涼子。鮫島は乳房に息を吹きかける。涼子は、駄々っ子のように自ら腰を動かし、絶頂を迎えようとするが、男にがっちり抑えられて身動きできない。「ああ・・い、いやあ・・。」　涼子は、もって行き様のない苛立ちで、眉根を寄せる。鮫島を殴りつけたり、顔を撫で回したりして、懇願の意思表示をする。「何だい、奥さん。口で言ってくれよ。」　と言いながら口のなかに指を押しこまれる。思わずその指を舐めてしまう涼子。もう駄目・・頭がおかしくなる・・・。　鮫島は、短時間の再開と停止を繰り返した。涼子は涙を流して訴える。「ああ、お願い・・逝かせ・・て・・。」　涼子は、信じられないことを口走っていた。　鮫島は、性器を繋げたまま体勢を入れ替えた。涼子を椅子に座らせ、涼子の両足を肩に担ぎ上げる。　今までにない激しさで、涼子のヴァギナに巨大な鋼鉄のペニスを突き立てた。肉棒が膣の中で激しく暴れた。突く、突く、突く、突く。「きゃっ、あっ、あっ、あっ、ああああ・・。」　映画館の中であることも忘れ、悲鳴に近い大声をあげながら、涼子は激しく逝かされた。何度も痙攣した。　男の太いペニスをびくびく痙攣した肉洞がきつく締め付けた。鮫島は涼子に静かな余韻を楽しませず、大きなカリを持つ肉棒を強引に引き抜いた。愛液のしぶきが飛び散るのが見えた。涼子は、またも悲鳴を上げ、失神しそうになる。　鮫島は、しとどに放った肉棒を涼子の唇に無理やりねじ込んだ。涼子は、無意識にしゃぶりついた。おいしそうに口に含み、付着した愛液とも精子ともつかない液体をきれいに舐め取っていく。　涼子は、薄れゆく意識の中で、真っ暗な闇の空に見えない星を見つけようとしてでもいるかのように、虚空に向かって手を伸ばした。　床に落ちたパンティと携帯電話。雅夫は携帯電話を拾う。画面に写っている男女の画像が、ゆっくりと消えていった。（了）

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2015年9月5日掲載
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