はちみつ太郎 作
| ６ 『「ブラックの嫁」さま。 ３連続の投稿動画に興奮が醒めません。 盗撮動画のような構図と、小柄な奥さまが膝まづき、いちもつを咥えるさま、今まで見たどのＡＶより勃起させられました。 その後の正常位、騎乗位とも、押さえ気味の喘ぎ声、かわいぃぃとしか言いようがありません。 出張から帰宅後の動画とお見受けいたしますが、三度も射精なさるとは、出張先での浮気もなかったようで、奥さま一途であることをうかがい知りました。 今回より古い動画などあれば、また投稿お願いいたします。ところで、奥さまの他人棒指数は、今いかほどですか？ ＭＡＤ』 『「ＭＡＤ」さま。 投稿動画のご評価ありがとうございます。すべてのご指摘が、ピタリと当たっており、驚きました（笑）ＭＡＤさまであれば、うちの嫁も・・・。 という、気持ちがないわけでもありませんが。あれから、嫁と他人棒についての話を何度かしています。今、８０：２０くらいに傾いている感じだと言っていました。 感想コメントなどを拝見するのと、ＭＡＤさまの他の投稿に対するコメントをお読みするにあたり、うちの嫁のお相手をしてくだされば、と考えております。 ９０を超える指数になりましたら、ＭＡＤさまのアドレスにメールを送らせていただきますので、迷惑フォルダーに入れないよう（笑）お願いします。』 「どう？小春、こんな感じ・・・そろそろ、ＭＡＤと。」 「本部長は、早くするよう言ってるんですか？」 「２、３日の内に、結果をだせと。白でも黒でも。」 「金、土、日かぁ。」 「黒田巡査長も、連れていく？」 「いえ、私だけで、・・・出張でいない時って感じで、いいんじゃないですか。」 「興奮するシチュエーションね。旦那の留守の間に、他人棒を若妻が・・・。」 「あずささん、サポートしてくれるんでしょ。」 「勿論よ、黒田巡査長になりかわり、メールの送受信させていただくわ。」 「じゃぁ、９５位になったと、メールしてください。」 「ＯＫ！」 キーボードを叩くあずさの横顔は、他人事のような感じで、恋人にメールを打っているように見える。 他人棒承諾のメールは、金曜の夜に送信された。返信が返ったのは、３０分後で、土曜になったばかりの時間だった。 ＭＡＤの所在地は、近県で電車で１時間程のところであった。名前などは記されていないが、自らのＳＥＸフレンドとの動画をご丁寧にも送ってきていた。 特異な性癖は、短い動画では確認できなかったが、紳士的な男であることは、あずさにも小春にも理解が出来た。 「明日の、１９時、西急鉄道の深大寺駅のシティーホテル『チャペルスイート』の７０９号。」 「一人で、入るんですか。」 「えぇ、予約はしてあるそうよ。違うところで待ち合わせにする？」 「そうすると、尾行、大変ですよね。」 「そうね、そのまま、直行してもらえたら人員も少なくて済むわ。」 「わかりました、直行にします。シティーホテルに女一人って・・・。」 「大丈夫よ、そういうホテルに入るのは、デリヘル嬢ぐらいにしか思ってないわ。」 「・・・。」 その言われように、言葉をなくした小春は、隠したままの緊張を解すように缶チューハイで咽喉を潤した。 『ＭＡＤさま 全ての項目、目に通しました。妻も、緊張しているようですので、粗相をしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。明日は、遠方へ出張のため、メールでしか対応できませんが、動画撮影にて妻のあられもない姿を確認したいため、顔の写っていない動画を「他人との相性」にＭＡＤさま名で投稿をお願いします。 今は、指数９５ですが、ＭＡＤさまとお会いしたら１００になるよう楽しみにしていたいです。 ブラックの嫁 より』 「終わりの時間って記載されてないけど・・・。」 「成り行きってことですか？」 「黒なら、踏み込むし、白なら、あなた次第。灰色なら・・・。」 「継続調査ってことで。」 「そうね、灰ならこっちで尾行。小春は、発信機の設置と身元確認ね。」 「潜入の始まりって、こんなに落ち着かないものでしたっけ？」 「私は、ワクワクしてるわよぉ。」 残りの缶チューハイを飲み干した小春は、２４時間勤務に出た黒田の部屋を見つめた。 |
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| 2012.11.14掲載 |
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