はちみつ太郎 作
| ８ キングサイズのベッドで軽い愛撫を重ねた二人。浴室の湯を張るＭＡＤの後姿を見た小春は、なれた手つきのＭＡＤに質問した。 「ＭＡＤさんって、ここ、良く利用するんですか？」 「あぁ、・・・５回目かな、・・・どうして？」 「いや、湯の張り方・・・慣れてらっしゃると。」 「独身なんでね、家でもやってるんだ・・・一人で。」 「いままで、一度も？」 「いや、バツイチ。・・・１８の男の子もいる。」 「何で離婚を？」 「んー・・・性格じゃなく、性の不一致。・・・僕も旦那さんと一緒でね。」 「ね、寝取られ・・・ですか。」 「そう、・・・でも今じゃ、パートナーがいないから、寝取りのほうだけど、でも、旦那さんの気持ちは良くわかるんだ。」 「どんな、気持ちなんですか？」 「コレクションアイテムを晒す、美術愛好家・・・こんな感じなんじゃ。どうだ、俺の嫁さん、かわいいだろって。」 「家で飾るだけじゃ、自分だけ見てるだけじゃ満足できない。」 「んー、満足してしまったからこそ、冒険を心みる。そんな感じかな、お互いを信頼してるから出来ること、他人に奪われてしまっては、もともこもないんだし。」 「奪おうと、思ったことも？」 「んー、それはない。・・・自分は、知らない男に完全に奪われたからね。そういう、思いはさせたくない。帰るところそれがあるから、他人棒も楽しめる。」 「んー、そうかぁ、ＭＡＤさん、・・・・言いにくい。下のお名前は？」 「・・・賢です。」 「一文字違い、・・・賢さん。・・・お湯、こぼれちゃう。」 「あぁ、話に夢中になっちゃった。・・・・キュッ。」 無言の二人は、どちらからともなく一緒に入ることを確かめた。ＭＡＤは、軽装で簡単にトランクスだけになった。 小春の脱衣を手伝おうと、背後に回ったＭＡＤは、少しだけ束ねた髪をはねあげさせ、ワンピースを脱がせる。中に着ていたキャミソールはそのままに、ホックをはずしたショートパンツをずり下げさせた。 ニーハイソックスは、小春が片足を上げたまま脱ぎ捨てる。その間を見て、腕を腹にまわすとキャミソールのなかに手を差し込んだ。 ショーツと同色のピンク色したブラのカップを下から持上げると、大きさを確認するように小春の耳元で囁いた。 「８０の・・・Ｄ？」 「８２の・・・Ｃです。・・・はんっ。」 耳たぶを甘咬みしたＭＡＤは、鼻から吐く息を耳穴に吹きかける。仰け反った小春は、ごまかし加減にキャミソールの襞をもち、脱ぎすてる格好になった。 背後のＭＡＤは、ブラホックを容易く外し、肩口のストラップを腕からするりと抜き去った。鏡に写った小春の半裸。 「きれいな、乳首。・・・旦那さん、あまり舐めてないの？」 「・・・。」 二つのポッチを手の平で隠すと、誤魔化すようにＭＡＤの唇に舌をねじ込み質問を封じた。封じ込めたはずの質問より、新たな尋問が始まる。脇腹から差し込んだ手は、露になった乳房を揉みしだき、尖った乳首を摘んだ。 「あんっ・・・。」 「舐めていい？」 「・・・うん、・・・咬まないでね。」 体を曲げ口元を小春の乳首の高さにあわせるＭＡＤ。片方の乳首を含み、片方は、手のひらで転がした。 「右と左、どっちの乳首が感じるの？」 「はぁっ・・・一緒じゃぁ・・・・あぁぁん。」 「左だね・・・小春ちゃんは、一途な女だ。」 「あぁぁぁ・・・経験上？」 「あぁ、左が感じた浮気女はいなかった。」 「よかった・・・ぁぁぁぁんっ。」 「ぼくは、右が、感じて欲しかった。おっと、・・・湯が冷めちゃう・・・入ろう。」 残り一枚になった二人の下着姿は、タイミングを合わせたようにショーツとトランクスを脱ぎ去った。 |
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| 2012.11.19掲載 |
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