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一度結婚に失敗した私が再嫁したのは３２歳の時。 相手はひと回り上で、小学校４年生の一人息子・潤平がいた。 一番の気がかりは言うまでもなく、果たして潤平に家族として、そして母親と認めてもらえるのかということだったが、それは杞憂で済んだ。数ヵ月後には私を「おかあさん」と呼んでくれるようになったのだ。 それはそれで良かったが、今度は夫の不在に悩まされるようになってしまった。 男の四十代といえば働き盛り。ただでさえ帰宅が遅いのに加えて、決して短期とはいえない出張が多く、自ずと私は夜、独り寂しくベッドを温めることが恒常化してしまうというものだ。 当然、色盛りにさしかかった私の躯は夜毎啜り泣かざるを得ない。 私は毎晩のように疼く恥裂を指や器具で慰め、写真立ての中で微笑む夫に向けて哀切なメッセージを送っていた。 時には、滞在先の夫と時間を合わせてテレホンセックスを交わすこともあった。 しかし、その場で絶頂を得ることができても、子宮に熱いものを受け止められないのでは、真の悦びを得ることはできない。 子宮の奥に、まるで何かがこびりついたような感覚を覚えるようになってしまったのだ。 そんな私をずっと見続けていたのが、第二次性徴を迎えた頃の義息子・潤平だった。 肉体を繋げてから訊いたところでは、父親が不在の時は、ほぼ毎夜私の部屋の前で聞き耳を立て、私の淫声を耳にしながら、若い肉茎をしごいていたという。 不注意にも私はそれに気づかず、毎夜息子に音の痴態を曝していたのである。 それでも、夫が存命の間は、義理とはいえ母子で肌を合わせることなど夢にも思わなかった。 その夫が他界したのは４年前。出張先で倒れ、意識が戻ることなく息を引き取ってしまった。 あまりに突然のことに悲嘆にくれる私を励ましてくれたのは、誰あろう義息子の潤平であった。 実母に続いて父親まで失い、悲しみの淵に沈んでしまってもおかしくないというのに――――。 そんな彼のためにも、いつまでもめそめそしてはいられない。 息子は高校２年生。せめて彼が社会人になるまでは見届けてあげることが母親たる私の責務だろう―――。 それから１年。夫の一周忌が過ぎ、めっきり肌寒くなった１１月のある日、私は勤め先の呑み会に出、ほろ酔い加減で帰宅した。 迎えに出てくれた潤平は私に肩を貸し、寝室まで連れて行ってくれた。 ちらと横目で見た彼の横顔は、亡き夫の面影を少し受け継いでおり、私の心拍数が上がっていくのが感じ取れた。 『・・・・・・』 そんな彼が無性に愛おしく思え、お酒の勢いも手伝って、私は潤平を横から抱き締めてしまった。 「ど、どうしたの？ 継母さん」 彼も驚いたようだが、腕を伸ばして私を抱き締め返してくれたのだが、その時、腰骨の外側あたりに強張った感触が走った。 その方向に目を向けると、彼の下腹部が当たっており、ちょうどその箇所が、ジーンズの上からでもわかるほど逞しく盛り上がっていたのだ。 「潤平・・・・？」 「ごっ、ごめんっ。俺何だかおかしいみたい・・・・」 「いいのよ。年頃なんだからね」 慌てる息子を優しくフォローするのも母親の役目だ。 寝室に入り、私はめっきり広くなったダブルベッドに腰を下ろした。 「ね、継母さん」 「なぁに？」 「俺、ずっと継母さんの息子でいたいな・・・・」 「潤・・・・」 嬉しかった。息子からこんなに慕ってもらえるなんて・・・・。まさに継母冥利に尽きた。 潤平も横に腰掛け、私のスカートの裾が一層捲れ上がり、薄いストッキングに包まれた太腿の一部が露わになった。 「バカね(笑)。変なコト言ってぇ・・・・。これからも私たちはずっと親子よ・・・・。でも、貴方にもいいひとが出来るわよォ」 「彼女なんて・・・・。俺、継母さんと一緒にいたいんだよぉ」 潤平は私の手を握るや、横合いから私に寄りかかり、顔を寄せると唇を重ねてきたのである。 『ああっ、潤平・・・・』 頭の中が白熱して漂白されたような感覚に襲われ、その後の記憶が今ひとつ定かでないのだが、私は義息子をはねのけることはなかった。 数刻の後、私たちは互いの下着すら剥ぎ取ってベッド上で絡み合っていた。 義理とはいえ、れっきとした息子の、逞しい若茎が私の中に分け入り、ゆっくりピストンしながら奥深く収められた時、私は啜り泣き、狂悦の声を上げてしまった。 私の脚を抱え上げ、薄皮を剥ぐようにストッキングを脱がしながら、潤平は力強くコイタスしてくる。 「ううっ、継母さんのココ、気持ちいいよォ・・・・」 「いやあん・・・・継母さん、おかしくなっちゃうゥッ・・・・」 互いの身体を抱き締め、上下の口で繋がり合いながら、私たちは目的の頂へと駆け登っていく。 枕頭の写真立ての中で微笑む夫が目に入った。 私の双眸に涙が溢れた。 『あなた、御免なさい・・・・。でも、きっとこれで良かったのよ、私たち・・・・』 心の中で夫に詫びると、私は一層腰の蠢きを強めていった。 「ああッ、か、継母さぁん・・・・イッちゃうよぉ！」 「き、来てえーっ、中に射精してぇーッ・・・・！」 母子の叫びが共鳴した時、潤平は私の奥深くへ夥しく射精し、共に果てた。 「ああ・・・・継母さん・・・・」 「潤平・・・・」 私たちは再び抱き合い、長く熱いキスを交わしたのである・・・・。 |
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| 2008.10.18掲載 |
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