「君、見たかね…奥さんのイキっぷりを…激しいじゃないか…ふふ…」
　部長は満足げに引き抜いたバイブに付着した由紀子の淫汁を見つめた。
　夫の正夫は部長の言葉に答えることもせず、由紀子から目をそらして手酌のビールをあおった。由紀子は美尻を部長に突き出した格好のままうつろな表情で深い吐息を漏らしていた。
「バイブをクイクイと締め付けてきおって…この尻の穴もヒクヒクと…ふふ」
　部長の指が再び由紀子のアナルを捕らえる。ビクンと震える由紀子の美尻…アナルは拒絶するようにすぼまったり、また揉み解される指によって力が抜けふっくらと膨らんだりと、まるでじわじわと部長の指を自らの見込んでいくようにも見えた。

「あぁ…部長さん…そ、そこは…嫌です…汚い…」
「何を言うんです奥さん、汚いことなんかありませんよ…とてもきれいな尻の穴だ…」
　そういうと部長は再びかばんの中をあさりだし、大きな注射器のような器具と、透明の液体の入ったビンを取り出した。

「まさかこれを使うことになるとはな…初めての女性にはなかなかしないんだが奥さんがあまりにもいい尻をしているのでね…」

　器具には200MLまでメモリが刻まれ、ビンのラベルには「グリセリン」とかかれていた。
　怪訝な表情で正夫が器具を見る。

「ぶ、部長…まさか…それ…か、浣腸…」
「おお、君、よくしっとるじゃないか。そう、奥さんに浣腸してやろうと思ってね」
　由紀子がはっとした表情で振り返る。
「か、浣…腸…」
　紀子は浣腸をされた経験がない。しかしその行為ををされることによって自分の体にどんな変化が起こるのかということぐらいは知っていた。
　真っ先に正夫が声を上げる。
「部長！…これ以上妻を辱めないでください！もう十分でしょう！浣腸なんて…私の妻をいったいどうする気ですか！！」
「君！大きな声を出すんじゃないよ。何か誤解しているようだね。奥さんは自らこうされることを望んでしているんだぞ。自ら裸になって…こうして私に股間をさらしてくれている。私は奥さんの期待に沿って刺激を与えているに過ぎん…そうですね？奥さん…」
　由紀子は夫と部長の目を交互に見つめながら困惑の表情を浮かべる。
「あ、あの…あぁ…私…でも…か、浣腸なんて…」
「ほう、浣腸は嫌なんですか？奥さん…」
　そういう部長の目は由紀子に決断を迫っていた。断れば夫の昇進は白紙撤回されてしまう。しかし浣腸などというおぞましい行為を自ら進んで受け入れることも出来ない。苦悶の表情を浮かべる由紀子。
「ぁあ…お願いです…お願いですからほかの事に…」
　由紀子が部長に許しを乞うた時だった…。ピンポーン…高らかに玄関のチャイムが鳴る。
　正夫が立ち上がってインターホンの受話器をとろうとすると部長が静止した。
「奥さん…出てください」
「は、はい…」
　由紀子は浣腸の恐怖から解放されたい一身で立ち上がり、夫の代わりにインターホンの受話器をとった。
「は、はい…どちらさま…？」
「あ、奥さんですか？こんばんわ町会長の大田です。今月の町会費、頂きに来ました」
　受話器の向こうの声は町会長の大田だった。大田は人事部長の鈴木よりもやや年上、どこにでもいるような中年男性だったが人付き合いがマメで自ら進んでこのような役を引き受けていた。

「あ、こんばんわ…えっと…は、はい…ちょっと待っててください」
　由紀子はこの町会長が苦手だった。ここに引っ越してきたとき、町会長は由紀子の美貌に目をつけ、夫のある身であると知りながら、ことあるごとに由紀子を食事に誘ったり、いやらしい内容の話をしてきたりした。由紀子は正夫に払ってもらおうと考え、受話器をおいた。
「あなた…町会費お願いできるかしら…」
「ああ…」
　会費を夫に手渡そうと財布を開けたとき部長が立ち上がった。
「奥さん…浣腸がいやなら…裸のまま…奥さんが会費を払ってきてください」
　ほぼ同時に驚きの表情で部長の顔を見る由紀子と正夫。
「そ、そんな！…そんなことできるわけがありません！」
　由紀子は初めてはっきりと部長の要求を拒絶した。
「それなら浣腸です。さぁ、もう一度四つんばいになって」
「そ、そんな…！」
　玄関では催促するようにインターホンが再びなる。
「部、部長！…もういいでしょう！」
「君は黙っているんだ！奥さんに聞いているんだ！」
　制止する正夫を尻目に、部長は有無を言わせぬ表情で由紀子に決断を迫る。
　由紀子は冷静な判断など出来る状態ではなかった。（どちらか…決めないと…）
　夫の昇進が白紙撤回されてしまう恐怖、そして浣腸などという未知の羞恥行為、そして嫌悪している男性への全裸露出…由紀子に逃げ道はなかった。
　ここで部長に逆らっては今までの努力が水の泡…でも浣腸は…。

「お、お金を…払って…きます…」
「わかりました…それじゃ、行ってきてください」
　由紀子はお金を持って、ゆっくりとためらうような足取りで玄関に向かっていった。
「おくさーん…まだですか？」
　白い扉を隔てた向こうから町会長の声が聞こえる。
「は、はい…今…開けます…」
　ガチャン…鍵を開けてドアノブをまわし、ゆっくりと扉を開けた。
「こんばん…！！…お、奥さん！？…」
「す、すみません…こんな格好で…」
　由紀子はうつむいたまま、両手で美乳と股間を覆った。
「いや、その…お風呂でも入ろうとしていたところでしたか…しかし…裸とはねぇ…」
　はじめは驚いていた表情を見せていた町会長もだんだんといやらしい目つきになりまじまじと由紀子の裸体を見つめる。
「おいくらですか…会費…」
「あ、会費ね、えっと…お二人で1000円だね…」
　由紀子の股間を覆っている手に千円札が握られているのを見て町会長はにやっと笑った。
　由紀子は仕方なくきれいに生えそろった陰毛を町会長の視線にさらし、会費を手渡した。
　陰毛を見つめながら、町会費を受け取る町会長。
「はいどうも、しかしいい体してるねえ…旦那さんとこれから・・？？？」
　いやらしい笑みを浮かべる町会長。
「…い、いえ…あの…その…」
　まさか夫の上司を接待するためにこの格好でいるとはいえない。
「おい、由紀子、まだか？」
　リビングのドアを開けて玄関に向かってきたのはなんと全裸になった部長だった。
　しかも浅黒い肉棒をビンビンに勃起させ、手には先ほどまで使っていたバイブが握られている。
「きゃ！いやっ！・・・部長さん！！」
　その光景に目を丸くして驚いている町会長。
「部長さん？…ほう、なるほど…旦那さんの会社の…」
　町会長はすべてを悟ったような顔をした。
「ご用件は済みましたか？由紀子と取り込み中なので失礼していただいても？」
　わざとらしく由紀子を呼び捨てにする部長。裸の美尻をゆっくりと撫で回し、熱く硬いペニスを太ももにこすり付けてくる。
「え、ええ…それじゃ、領収書を」
「早くしてくれませんかね…」
　そういってすぐ脇のトイレに消えていく部長。
　町会長は領収書に判を押し、由紀子に手渡した。
「奥さんもかわいい顔して…なかなかやりますね。このこと…旦那さんに知れたらまずいんじゃないんですか…？」
「・・・・」
　まさか夫のいる前で辱められているとはいえない由紀子。
　それ以前に近所の広告塔のような、この男に近所にこのことを話されたらもうここでは生活できない。
「私が誘ってもずっと拒否していたのに…まさか奥さんがねえ…」
　今にも近所に言いまわりそうな勢いの口ぶりの町会長。
「お、お願いです…ご近所には…このことは内密に…」
「私はかまいませんけどね…まぁ…その代わりといっては何ですが…」
　町会長はそういいながら由紀子の美乳に手を伸ばし、ゆっくりと揉みながら、人差し指で乳首を転がした。
「私にも…奥さんの体…楽しませてもらえませんかね？」
「ぁあ…そんな…」
「今度の水曜日…お昼過ぎにうかがいますから…待っててくださいよ…今日みたいに…全裸で…」
「困ります…そんな…」
　硬いごつごつした手が由紀子の美尻を撫で回し、軽く尻肉を揉み込む。
　由紀子には了承するしか道はなかった。
「ね、奥さん…私の硬いの…ぶち込んであげますから…一緒に気持ちよくなりましょうよ…ヒヒヒ…」
「………わ…わかり…ました…」
「ヒヒヒ…それじゃあ今日はここで…あんまり燃え上がり過ぎないようにね…」
　町会長はそういって扉を出て行った。
　これで町会長にも頭が上がらない…あのいやらしい中年男の言いなりにならなくてはならない…。由紀子は絶望に打ちひしがれていた。
　トイレから全裸の部長が出てきて、リビングに戻ろうとする由紀子の体をまさぐる。
「あっ…いやっ…もう…」
　そして再び部長の指は由紀子のアナルを触り始める。
「奥さん…やはり…奥さんに浣腸したい」
　はっとして体を硬直させる由紀子。忘れていた、逃れられたと思った恐怖が再びよみがえってくる。
「そんな！…約束が違います！…ご指示通り…裸で玄関に…！」
「奥さん…？お忘れですか？私を満足させないと…ご主人の昇進は…それに奥さんは今日は自ら進んで辱めを受ける…そういう約束だったはずだ…約束を守っていないのは奥さんのほうじゃないんですか？」
「そんな…ひどい…浣腸なんて…」
　全裸のままリビングに向かう廊下でしくしくと泣き始める由紀子。
　部長は泣いている由紀子に、これからの夫の前での振る舞いを耳元でささやき始めた。
　ささやかれる部長の指示を聞けば聞くほど由紀子の涙はあふれていった。

　数分後、部長に促されて涙を拭いてリビングに入っていく部長と由紀子。
　夫の正夫は右ほほにあざを作っていた。全裸になって玄関に向かおうとした部長を止めに入ったのだろうと由紀子には容易に想像できた。上司に手を上げることまではさすがに出来ない正夫に対し、いとも簡単に正夫を殴り飛ばす部長の姿が由紀子の頭の中に繰り返される。
「…（これ以上…夫につらい思いはさせられない…私さえ我慢すれば…）」
　そう思った由紀子はゆっくりと部長の指示通りの台詞を口から漏らした。
「あ、あの…部長さん…私、さっき部長さんからお尻をいじってもらったときから…なんだか…変な気分で…やっぱり…その…浣腸…していただけないでしょうか…」
　驚きの表情で由紀子を見つめる正夫。その夫の視線の前で由紀子はさらに続けた。
「ああん…もう我慢できない…早く…早くお願いします…私を…由紀子を…変態にしてください…」
　そういいながら由紀子は立ったままやや膝を折って、部長のほうに美尻を突き出し、自らの両手で尻肉を割り開き、アナルを晒すのだった。