「ねえねえ、何してんの？」

　夜中の１時。俺は児童スイミングスクールの前で座り込んで話している２人組みの女に、自転車の上から声をかけた。道路は、すでに閑散としている。

「別に。」

　２人はちらりと俺を一瞥した。２０代前半くらいか、もしくは１０代か、遠目で見て『狙い』をつけたとおり、かなりのいい女である。
　１人は金髪の長い髪をゴージャスにアップに束ねて、ドレスのような色気のある、真っ白なキャミワンピを着ている。もう１人は、シャギーの入ったブラウンのセミロングで、水色のチューブトップにミニのジーンズである。どちらもケバケバしい化粧をして、色気を強調している。

（ヤンキー上がりのキャバクラ嬢か・・・）

　俺はそう踏んだ。服に似合わないうんこ座りで、話を続けている。

「暇なら、俺と遊ばねえ？」

　俺は再び声をかけた。女達は笑った。ぼさぼさの髪に、ぱっとしない顔。何の飾り気もない黒の色あせたＴシャツにジーパン姿の３０男など、自分達には釣り合わないとでも言いたげである。確かに俺は３２歳であり、また、年より若く見られたことはない。

「何の遊びかによると思わなぁい？」

　金髪のゴージャス女が聞き返した。『面白い奴だからちょっと相手してやろうか』というところだろう。

「うーん・・・ＳＥＸ！」

　俺はわざと大きな声で言ってやった。女達はウケた。

「ここででもいいよ。」
「ここでって・・・ここで？」
「ハハハッ、何言ってんのこのオッサン！」

　女達はバカにしながらも食いついてきた。俺は自転車を降りた。

「バーカ。帰んな。」

　俺は、チューブトップが呆れたように手を『しっしっ』とやるのを無視して、少女達の横を通り過ぎて奥へ入る。街灯の届かない、スイミングスクールの自動ドアの隅に立つと、おもむろにズボンから男根を出した。

「！」

　女達の顔から笑みが消えた。驚くほど大きい俺の男根が、すでに天を突いている。

「なにそれ、すごーい。」

　女達は再び笑みを取り戻すと、手で口を押さえた。街中でペニスを露出して驚かないのは、ヤンキー女ならではである。

「きもっ！」

　と、チューブトップは言ったが、ゴージャス女は黙って口を押さえたまま、興味ありげに凝視している。

「近くで見ると、もっと大きいよ。」

　俺はチューブトップを無視して金髪に狙いを定めた。チューブトップは良く見るとそんなに上玉でもない。が、この金髪は驚くほど美人である。短いヒラヒラの裾からにょっきりと伸びた美しい脚と、シースルーのハイヒールサンダルから覗く上品なつま先が、嫌でも目を引く。

　金髪のゴージャス女は、恐る恐る俺に近づいた。目が、興味津々である。

「ちょっと触っていい？」
「おいおいっ」

　ニッコリと俺に微笑んだ金髪をチューブトップの女が制した。

　チューブトップは明らかに俺に敵意を向けている。『こんなダサダサ男に、キャーキャー言ってられるか』というところだろう。そういうつまらないプライドに囚われるのは、心が荒んでいる証拠である。それは裏を読めば、それほど周りからちやほやされていないことを示している。

　それに比べて金髪は、自分の求めるものに頓着がない。今まで、手に入らなかったものなどないのだろう。

「いいよ。」

　金髪女の、手入れの行き届いた美しい指が、俺の自慢の肉棒に優しく触れる。その感触に、肉棒がビクンと弾けた。女は驚きもせず、ゆっくりと慣れた手つきで肉棒を手のひらに包み込んで、大きさを確かめる。

「すごーい・・・・」

　女の顔が、このペニスを求めている。

「ここに手ぇ突いてみて。」
「え？・・え？・・」

　俺は女の手首を掴んで、壁に向けた。女はおとなしく手を突いて、俺の次の動きを待っている。何をされるかは、もう分かっているはずだ。指示に従っているということは、暗に『ОＫ』と言っていることになる。俺はその尻を一回撫でると、スカートを捲りあげた。

「ちょ・・・ちょっと・」
「いいから、いいから・・・」

　意外そうな声を出しながらも、壁についた手を放さない。しかし、だからといって、『やりてえんだろ？』とは、俺は言わない。相手に恥をかかせずに、相手の欲するものを汲み取ることが、女を口説く上で一番大切なことであると俺は常々思っている。こういうタカビー系の女は特にだ。普段ちやほやされている分、些細なことでへそを曲げる。

　俺がパンティーを下ろすと、その動きにあわせて尻がツリツリと突き上がっていく。

（自分で脱いでやがる・・・。）

　俺は心の中で笑った。キャミソールの柔らかく薄い生地が、尻が上がるにつれて勝手にくびれの方へ滑り落ちていく。真っ白い綺麗な尻が、皮を剥かれた白桃のように俺の目を愉しませる。

「おいおい。」

　チューブトップは一応そう言ったが、彼女も、この女が自分から求めていることに感づいているのだろう、止めには入らずに、じっと状況を見守っている。

「んっ・・・・」

　俺が痴丘の蜜肉に指を這わせると、女が小さな声を漏らした。やはり、すでに濡れている。良い加減である。いやがうえにも性欲が掻き立てられる。

「！」

　車が通り過ぎる。街灯の届かない影である。３人の存在は確認できても、何をしているのかは分かるまい。

「はあ・・・・はあ・・・」

　しかし、その車がもたらした緊張に、女が興奮している。

　交差点の角であるが、民家はない。信号と、向かいのコイン駐車場の明かり、そして街灯の死角になっているのはこの一角しかない。それでも自転車や歩行者が通れば、一目瞭然であるが。

「入れるよ。」

　俺の逞しい男根が、クチャクチャという心地いい感触を伴って真っ白い尻に埋没していく。いつもながら、この瞬間の感触がたまらない。

「あぁん・・・うんっ・・・・」
（いい声だ・・・）

　声は俺の性欲に大きく関係してくる。しかしながらその女がどんな声で『鳴く』のかは、実際にやってみるまで分からない。

「んっ・・・んっ・・・・」

　女が自分の世界に入りだした。俺は色あせた黒いＴシャツを捲り上げた。

　俺は、恋愛に興味がない。興味があるのはＳＥＸだけである。そのＳＥＸの虜になった女と２年前に結婚し、ついひと月前に子供も産まれた。しかし、俺は家庭に全く興味はなかった。

　服装をはじめとする自分自身の『見た目』にも無関心だ。別に無理をして女の『目』を引くことはない。『やれば落ちる』のだから。その点ヤンキー女は面白い。普段は『見た目』にうるさいくせに、ＳＥＸとなると自分の欲望に節操がない。美人が多く、夜中でも徘徊し、尻が軽い。簡単にやれて、確実に落ちる。

　仕事は居酒屋の料理人である。その帰りに、しばしばヤンキー女を物色している。しかし、今回は思わぬ上玉に巡り会えた。

「あぁんっ！・・・・はぁん！・・」

　まず、ペニスを肉穴に挿し込んだときの感触に驚いた。中の柔らかい肉が、まるで意思を持った別の生き物のように伸縮しながら、逞しい俺の男根を受け入れ、奥へといざなったのだ。これは生まれつきの体質としか言いようがない。愛液の粘度が高いのもそうだ。しっかりと締め付けるわりに不快な摩擦感が皆無である。というより、相当に心地いい。

「ああ・・・ふう・・・・」

　俺はその稀有な感触を味わいながら、女の身体を見た。

（これが、あの華奢な女の尻か・・・）

　十分にボリュームのある尻である。その尻が、俺の腰の動きに合わせてゆっくりといやらしく上下に動く。突くときは下がり、引くときは上る。その動きによって、男根のストロークが増大し、より奥へと到達する。女の、運動神経とリズム感がいい証拠である。俺は、今女の体の中でその身を潤わせている自分のペニスが、痛いほど固くなっていくのに驚いた。

「んんっ！・・・んっ・・」

　女の尻を責めながら、視線を移した。くびれが驚くほど細い。ボリュームのある尻と対照的なのは、それだけこの女がグラマラスであるということである。その曲線がエロティックである上に、皮膚は、つきたての餅のように、白く、柔らかい。そしてその上に乗った金髪のゴージャスな髪型が、例えようのない色気を放っている。

（この女は、生まれつき持った人より優れた部分を、更に自分の努力によって磨き上げている・・・）

　と、思った。女は自分の『美』のために、ダイエットをするが、痩せるだけでは、男が望むラインを作ることはできない。そのためには、『努力』が必要不可欠なのだ。しかし、大抵の女は、顔立ちが良ければちやほやされる。ある程度痩せていれば尚更だろう。その上に『努力』を重ねられる人間は稀である。
　しかし、それが出来たとして、実はそこにも更に問題があるのである。『人が出来ない努力が出来る女』とは、どんな女であるか。それは、『意志の強い女』である可能性が極めて高い。男は、体と、目と、『脳』で欲情する。精神的に強い女に、俺は『欲情』を覚えない。

　しかし、この女に精神の強さは見えない。ということは、幼少時の教育が、よっぽど良かったのだろう。無意識で自分を磨いている。意識的には、中々ここまでは出来ない。

「お前・・・いい女だな。・・・すごく、いい女だ。」
「あん・・・・」

　優しく囁くと、女が恥じらいに、その見事な身体をくねらせる。その肉の動きがまた、実にいい具合にペニスを刺激する。愛液が量を増し、彼女の体内に埋もれている俺のペニスに熱が伝わる。俺の言葉に、この金髪のイケイケ女は感じている。

「ダメ・・・立ってられない・・・」

　女がそう言ったので、俺はやむなく女の体内から肉棒を引き抜いた。女が色っぽく崩れ落ちる。

　女が四つん這いに這って、再度俺の肉棒を挿し込まれるのを待っている。

「ちょっと、愉しもうよ」

　俺がそう言うと、女は素直に立ち上がった。このまま最後までピストンするだけではもったいない。

　俺の出した舌を、女が吸う。舌を絡めあう。

「！」

　舌が長い。それも俺好みである。あとでこの口ににペニスを挿し込むときのことを想像すると、勝手にほくそえんでしまう。

　香水の好みもいい。キラキラと揺れる派手な細工のイヤリングも、細いネックレスも、嫌味ではない。よく女の持つ色気を引き立てている。毎日毎日、男のエロい視線を意識することが生活の一部になっているのだろう。それが男たちにとってオナニーのオカズでしかないことをこの女は分かっていない。

　中学生くらいから常に男に身体を弄ばれ続けた女は大抵そうである。『男』と『ＳＥＸ』が切り離せない。『エロい』ことと、『美しい』ということの区別が出来ない。
　しかし、『生物』の『生殖本能』という視点で見れば、それはあながち間違いとはいえない。男は『性欲』の上で女を求め、子孫は残されていくのである。『惹きつける』ことが『美』であるならば、女の美とは、『エロス』であってしかるべきである。まあ、なんにしても、エロいのは喜ばしいことだ。

　俺は女を採点していた。この女は今までのところ、ことごとく俺の好みである。しかし、完璧であるはずがない。俺は女の欠点を探るとともに、『もしかしたら』という愉しみも感じていた。

　乳房に手を当てる。

「あん・・・・・」
（ノーブラかよ・・・）

　適度な大きさの水風船のように、大き過ぎず、そのわりに重量感がある乳房。そして、とろけるように柔らかい。初めての感触である。この乳房をどうしてくれようか。体に快感の鳥肌が立つ。

「こんないい女、初めてだ。・・・最高だよ。」

　俺はチューブトップに聞こえないように女の耳元で囁いた。『女はとにかくほめろ』も俺の持論である。もう１人に聞こえないように言ったのは、この金髪女に余計な懸念を持たせずに、優越感だけを与えるためだ。女の眼が、濡れている。

　また、車が通り過ぎる。静まり返った空気を切り裂く車のエンジン音は、俺たちの神経を嫌というほど刺激する。この時間でも、１０分に一台くらいは車が通る。
　チューブトップは、じっと２人の行為に見入っている。もぞもぞしているところを見ると、彼女も欲情してきたのかもしれない。

「舐めて・・・あげよっか？」

　女がとろけた顔で、それでも恥ずかしそうに言う。俺は女の長い舌を思い出した。女をしゃがませる。嬉しそうにとろけた顔で、エロピンク色の厚めの唇が、ゆっくりと口をあける。

「くっ！！・・・おぉっ！・・・」

　俺は己の男根に伝わる快感に顔を歪ませた。

「うふふっ。」

　女が肉棒を咥えたまま楽しそうに笑う。どうやら得意科目らしい。ため息の出るほど美しい顔に、自分の醜いペニスが突き立っている。それだけでも精神的に相当の快感であるが、その上に、この女の舌の動きは『反則』なほど絶妙に、卑猥に、肉塊を弄んでいる。

『クッチャクッチャクッチャ』
「ああっ・・・ぐっ！！・・・」

　女が、自分のよだれをペニスに垂らしてしごく。そしてまた先っぽの割れ目を、ゆっくりと丁寧に舌でなめ、グチュリとくわえ込む。派手なピンク唇から溢れたよだれが、肛門まで伝っていく。

「うっ！・・・うぅ・・・」
「んふふっ。」

　俺は腰が抜けそうな感覚に思わず座り込んだ。壁にもたれた俺の股ぐらで奉仕している四つん這いの女は、すっぽんのように男根に吸い付いている。尻が、恥も外聞もなく揺れて、俺を誘惑している。

「くおぉっ・・・」

　しかし、女に責められて笑われたままでいるわけにはいかない。俺は、自分優位でなければ気がすまないのだ。特にこういうタカビー系に関してはより一層である。

「キャッ」

　俺は立ち上がるとともに女も引き上げ、壁に押し付けた。俺の突然の乱暴な行為に、女の顔に不安が浮かぶ。どちらが相手を笑う立場か、はっきりさせてやらないといけない。

　服の上から乳房にむしゃぶりついた。

「ああっ！・・・・・あん・・・」

　女が思わず大きな声を上げる。舐めながら、キャミソールの肩紐を脱がしていく。女の白い肌は、道路を通る車からも目立ってしまうかもしれないが、いた仕方ない。逆にそういう緊張が女の興奮を増幅させるなら、安いものだ。

　真っ白な乳房が顕わになる。俺はその両乳房をむんずと掴んで、勝ち誇ったように鋭い目で女を見てやった。

「あぁん・・・・」

　女は恥じらいに顔を逸らすが、胸はかえって『なめてください』とばかりに突き出している。スキモノ女が。俺の手によってぷっくりと浮き出た白い肉の頂点に、ピンク色の乳首が頼りなげにたたずんでいる。

　俺はベロリと舌を出すと、女の目を見つめながらゆっくりと顔を乳首に近づけた。

「あはぁんっ！！・・・・・あんっ！・・・」

　思い切りいやらしく、卑猥に、暴力的に、女の乳首をねぶってやった。女が官能に激しく身体をくねらせるが、乳首に吸い付いた口は離さない。絶対に。

「ああっ！！・・・ダメ！・・ダメェ・・・・」

　女が痙攣する。これで俺の優位は動かない。この女はもう、俺の奴隷だ。

　女を四つん這いにさせた。自動ドアの暗いガラスに、うっすらとその横顔が映る。ペニスを挿し込まれるのを待つ美女の横顔。それもたまらなくいい。

「ねえ・・・あたしにも入れてよ・・・」

　チューブトップが近づいてきて駄々をこねるように言った。

「後でな。」

　俺は取り合わない。これからがいいところなのに、うっとうしい女だ。改めて、ため息の出るような金髪女の柔らかい白肉を見つめ、ペニスを挿し込んでいく。

「ああんっ！！・・・・あぁん・・・」

　やはり、気持ちいい。そして、何度見ても欲情する尻であり、声である。今まで入れた男も、さぞかし満足だったことだろう。この作品を作ったご両親に感謝せねばなるまい。ガラスに映る横顔が悦びに歪んでいる。たまらなく、エロい。

「モテるでしょ、すっごく。男がほっとかないよ。こんないいカラダ。」
「あぁん・・・・・」

　これで女は、明日からもそのエロいカラダに磨きをかけることだろう。自分が優位であればあるほど、女を褒める。それによって女は自分に甘え、痴態を残らずさらけ出すのだ。

「お前・・・もしかして子持ちじゃねえ？」

　俺はふと思って口走った。『児童スイミングスクールの前にいたから』というのはあまりにも短絡的な考え方だが、勘だった。

「あぁあ・・・はぁん・・・・」

　女は答えない。ということは『ＹＥＳ』である。俺は寒気のするような快感を覚えた。子持ちでありながら、ここまで簡単に見ず知らずの男のペニスを受け入れたというのか。頭の中が一気に回転する。

（ていうことは、バツイチか、旦那が女房の『エロ』を諦めてるか、どっちかだな・・・）

『バツイチ』の可能性が強い。格好にしても、行為にしても、あまりにも節操がなさ過ぎる。旦那がいるとしたら、精神的におかしいとしか言いようがない。
　おそらく自分の両親とでも同居していて、子供や家事のことは任せっきりなのだろう。そして自分は、男遊びに精を出しているわけだ。

「んんっ！・・・んっ！・・・はあぁぁぁ・・あんっ！・・・」

『ママ』を犯すのは久しぶりである。子供を持つと、やはり女は変わる。『落ち着く』と一言で言えばそういうことになるが、子供特有のウザいテンションが消え、『依存』というものが生まれる。自分が不幸になると、子供も不幸になってしまうような気がして、本能的に他者に依存するのである。

　この女もそうである。ただ自分の欲だけを求めない。無意識の中で相手を気遣い、慈しむ。それが男に、なんともいえない優越感と弄ぶ快感とを与えるのだ。感触に集中し、堪能して、男に身をゆだねる女。そういうしっとりとした柔らかさが、行為にも、その『肉』自体にも顕れるのが『ママ』である。特にこの女の肉の感触は、よだれが出るほど快感である。

　それほど『美味』な『ママ』の肉であるが、俺はあまり手を出したことはない。人妻や母親は、よほど付き合いがなければ、当然隙を見出せない。それは俺にとってかなり面倒くさいことだからだ。そう考えると、今日はかなり『ツイテる日』であり、この女は、やはり稀有の存在である。

「はあ・・・はあ・・・」

　俺は女を仰向けに寝かせると、上から抱いた。こういう女は、最後は正常位に限る。身体と顔をたっぷりと目で愉しみ、また、見つめることによって、眼の奥から女を犯す。そしてそれから力強く抱きしめあい、お互いに汗ばんだ肌を擦りつけ合いながら、果てるのだ。

　大きく開いた脚も、また惚れ惚れするほどエロい。にょっきりと伸びた脚は、細いがふっくらと肉感をもって美しい曲線を描き、つま先はピンと伸びている。観て愉しみ、入れて愉しめる女である。

「気持ちいいよ。ママの肉、気持ちいい。ふふふっ。」
「あぁあんっ！！・・はぁんっ・・・・」

　俺は抱きついて耳元で意地悪く囁いてやった。女の横顔は、容赦なく体内をかき回す俺の逞しいペニスに集中している。クチャクチャと溢れる愛液で、キャミソールは相当染みて、着て帰れないほどになっているはずだ。もちろん、この女にとっては、そんなことより今この瞬間の快感の方が遥かに大切なのだろうが。

「ぁぁああ・・・・・」

　正確なストロークを描いてグラインドする俺の腰の動きに、背中を抱く女の手に力が入る。イク寸前だ。

（・・・ここだ！）

　俺はいきなり動きを止めて、体を起こした。

「あぁあっ！！・・はあっ！・・・」
（やった！・・・）

　我ながら絶妙なタイミングだったと思った。まさにイク直前である。

「あぁあんっ！！・・・んっ！・・んっ！・・・」

　眼下で『ママ』のカラダが激しく痙攣している。『寸止め』されて悶え苦しんでいる。

「へへへ・・・」

　その顔がたまらない。にょっきりと伸びたエロい脚が、小刻みに震えながらうねうねと悶える。太ももに引っかかったままの白いレースのパンティーと、足首のアンクレットがいやらしさに拍車をかける。その真っ白く美しい足の付け根の中心に、逞しい自分のペニスが誇らしげに挿さったまま待機している。

「はぁんっ！・・・・んんっ！・・・」

　このタイミングは中々難しい。ちょっとでも遅ければ、イってしまって『はい終わり』か、早すぎれば、いいところでやめられて女が冷めてしまう。そのギリギリの境界で、女の頭の中が真っ白になってジタバタするこの、『変になっちゃうダンス』が、たまらなくエロいのだ。この女でそれができた自分を褒めてやりたい。

　指先で撫でるように肌に触れる。

「あぁっ！・・・・あん！・・あん！・・・」

　女の痙攣が固まりきったペニスにダイレクトに伝わる。このバイブレーションはたまらない。

　女が落ち着いたのを見計らって、俺は再びゆっくりとピストンを始めた。すぐにはイかせない。徐々に、徐々に、絶頂へ追い詰めていく。

「んあぁ・・・んふぅん・・・」

　必死で声を押し殺す女の蜜壷から、熱い淫汁がどくどくと溢れてくる。女の体内の肉がグチャグチャと俺の極太ペニスを揉みしだく。

（たまんねえ・・・こりゃあ、たまんねえ・・・）
「ああっ！・・・あぁあんっ！・・・」

　俺にも余裕がなくなってきた。女が感じれば感じるほど、俺にも凄まじい快感が次から次へと襲ってくる。そのとき、女の肉がひときわギュウっと締まった。

（うおおおおっ・・・）
「んあっ！！・・・あぁぁぁ・・・あっ！！・・あっ！！」

　女がイった。激しく痙攣する。俺は女が地面で頭を打たないよう首を抱くと、自分も絶頂へ向かった。

「はあっ・・・はあっ！・・・・」

　容赦のないピストンに、女が俺の腕の中で度々痙攣する。胸元でエロい鳴き声が響くのが心地いい。何度もいける『性質』らしい。

「おっ！・・・おっつ！！・・・」

　中に出したいところだったが、何とか腹に出した。最後まで優しさを忘れてはいけない。お互いに幸せなＳＥＸが一番いい。

　女は精液をかけられたままぐったりとしている。その肢体はどこまでもエロい。

「ふう・・・・それじゃあね。」

　俺は自慢のペニスをしまうと、放心している女を尻目に、自転車へ向かった。

「ねえねえ、あたしは！？・・・」

　チューブトップの女が媚びるような目をする。こうしてみると、この女も中々いい。

「また今度な。それまでラブジュース溜めとけよ。」

　俺は笑ってそう言うと、真夜中の道路に自転車を走らせた。