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たかぶった気持ちも落ち着き、昨夜の淫らな行為の残骸を片付け、ソファに座り紅茶を１口すすった。
テーブルの上には伊藤が残していったバイブレーターが置かれている。初めて使われたバイブ。はじめてそれに興味をしめしたのは女性雑誌でオナニーについて特集記事を読んだときだ。たくさんの方法がある中で定番といえば大人の玩具だった。ピンクローターは新婚の時に主人が購入してきたので使用感はしりつくしていた。鶉の卵大のものが小刻みに振動をクリ○リスにあてると最高だ。バイブレーターの体験告白があった。本物の肉棒よりいいと書かれていた。一度使ったら手放せなくなるらしい。欲しい、使ってみたいと思っていたものが目の前に置かれている。
昨夜、伊藤がバイブを取り出したとき、思わず身震いしてしまった。見ただけでジュクジュクと淫裂から女の汁がにじみでてくるのが自分でもわかった。
それを挿入されたときの快感。肉棒とは違った感触。本体がグリグリっと膣壁をこねくり回し、根元から伸びるもう一本の細い突起が微妙なタッチてクリトリスを刺激する。想像してたより、ずっと気持ちよかった。
さっき、主人の優しい言葉に涙を流したばかりなのに、昨日の痴態を思い浮かべていると淫裂が疼いてくる。肉体は官能の刺激を求めている。
多恵はティーカップを置き、思い切ってバイブレーターを握った。ゴクリと喉を鳴らしてスイッチをいれた。太い棒がクネクネと艶かしい動きをし、細い棒が小刻みに振動しはじめた。
（こっ、こんなイヤラシイものが私の中に入ったのね）
もう我慢できない。腰を浮かしてショートパンツとパンティを一気に膝までおろした。ピンクのパンティの股座には白濁した女の染みがこびりついている。まだ何もしていないのにすでに本気汁が流れている。
バイブの回転を止めゆっくりと太いものをぱっくりとわれた淫列にその先端をあてた。
「あんっ」
たまらずに声をあげてしまった。誰もいないから恥ずかしがる必要はない。ゆっくりとバイブを淫裂の中に沈めていく。再びスイッチを入ると膣の中を強烈に掻き回してきた。棒全体が膣壁をねっとりと擦りあげる。
（ああっ、いいっ。すごい、すごすぎる）
太い棒の根元から割れている小さなものの先端にある髭がブルブルと小刻みに振動させながら小さな豆を擦ってくる。下半身に鳥肌がたってきた。
「ああん、いいっ、いい。気持ちいい」
多恵は夕べの痴態を思い浮かべながら、淫らに喘ぎ、尻を突き上げシリコン製の太いものの抽送を繰り返した。絶え間なく溢れ出る淫らな汁によるピチャピチャという水音に、いっそう気分がたかまってくる。
（はぁぁん。もうだめっ。おかしくなっちゃう）
「くっ、くう、いくっ、いっちゃう」
グイッと奥まで突きいれたとき、多恵の全身に震えが走り、意識がぶっとんだ。全てが真っ白になった。身体から力が抜けていく。バイブを支えていた右手の力も緩んだ。バイブが回転しながらポトリと床に落ちた。
ガサッ。窓の向こう側から音がした。音のした方向に顔を向けると、レースのカーテンごしに男の姿が見えた。一瞬、今の淫らな行為を見られていたのかと思った。しかし、男はこちらの視線には気づいてないようだ。部屋の中には電気が灯されてはいない。差との光のほうが強いので中の様子は窓に顔を張り付けない限り見えないはずだ。
多恵は外にいる男を観察しながらそっと膝まで下ろしたショートパンツと紫のレースのパンティをあげてから、床の上でイヤラシイ振動の音をたて転げ回っているバイブレターを手にとりスイッチを切った。男は洗濯物の前でとまっている。目的は洗濯もののようだ。下着泥棒か？男の手がピンクのパンティに伸びた。干してから、30分ほどしか経っていないので、その布キレはまだ、たっぷりと水分を含んでいるはずだ。そのまま持ち去るのかとドキドキしながら様子を伺った。突然、男は予想外の行動をとった。ズボンの中から肉棒を取り出したのだ。手にしていたピンクのパンティを1枚抜き、肉の棒に被せ、右手を動かしはじめた。
多恵の肉体は完全に火照りきっている。鼓動の高鳴りを感じながらも、窓の側に近づいた。窓の側まで行くと男の顔がはっきりと現れた。隣に住んでいる男だ。確か、予備校に通っている。
多恵は洗濯物を干していたり、庭の手入れをしているときに隣の家の二階の窓から自分に視線が注がれていることを感じていた。何度か、窓のほうを見あげた時に彼との視線が交わったこともある。その時は決まって彼は視線から逃れるように姿を消していた。きっと、多恵を見つめながらオナニーをしているのだ。決して、悪い気分はしなかった。むしろ、その視線で犯されていることに感じていた。たっぷりと視姦にさらされていることを楽しみ、部屋にはいって、彼を誘惑するシーンを思い描きながら満たされていない身体を慰めたりもしていた。だが、それは全て妄想の世界。いくら肉体的に満たされぬとはいえ、多恵は人妻である。夫以外の男性と身体を重ねるわけにはいかない。
しかし、昨夜の出来事で多恵の気持ちに変化が起きていた。一日に旦那以外の男3人と交わった。決して、自ら望んだわけではないが、その事実は変わらない。それに、多恵の肉体は気持ちに関らずに久しぶりに味わう男に激しく反応してしまった。公園で犯してきた男、伊藤、山崎、全ての肉の棒に感じ、頂点を迎えた。
どんなに夫が優しい言葉をなげかけてくれても、肉体を満たしてくれることはないだろう。そんな生活をおばあちゃんになるまでつつづけていくのは熟した身体にはあまりにも辛い。もう、日照り暮らしはこりごりだ。もう、肉体は走り出してしまった。夫に気づかれないように楽しめばいい。あの時の妄想を現実にしてしまおう。
多恵は意を決して、さっとレースのカーテンを左右に開いた。隣の男の子と視線が交わった。彼は目を見開き口を歩カーンと開いたまま扱く手の動きをとめた。と同時に彼が握り締めてるものから、白い液体が溢れ出てきた。多恵の視線に驚き、彼は多恵から視線をそらした。しかし、ピンク色のパンティにくるまれた肉棒は握り締められているままだ。多恵は鍵を外して、窓を開いた。予備校生はうつむいている。
「ねえ、君。私のパンティでなにしているの」
「ごっ、ごめんなさい」
予備校生は肉棒からパンティを剥ぎ取り、多恵に向かってそれを差し出した。あらわになった肉棒は精液にまみれながら完全に力を失いダラリと垂れている。多恵は黙ってそれを摘んだ。パンティには出したばかりの温かい精液が糊のように粘着質のあるドロドロとしたものが付着ている。意地悪く言った。
「あぁ、どうしてくれるの。洗濯したばかりなのにこんなに汚しちゃって」
多恵は意地悪く言った。
「ごっ、ごめんなさい。昨日のこと見てたらどうしても我慢できなくなっちゃて」
多恵はドキリとした。（昨日のことって、もしかして見られていた！）
「ここではなんだから、こっちに来て」
大学生は汚れた肉棒を拭きもせずにチェックの短パンとストライブのトランクスを上げ、多恵に従い窓から部屋にはいった。
つづく
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