１．

　小ぢんまりとした平屋の一軒家、庭に面した縁側に、７０才ぐらいに見える小柄なお年寄りが座っている。
　そこに、庭の通用口を開けて、若い女の子が入ってくる。
「遅くなってごめんね。待った？」
「いいや。」
　お年寄りは、女の子の顔を見ると嬉しそうに顔を綻ばせ、彼女を家の中へ招き入れた。
　女の子が部屋に上がると、そのおじいさんは、注意深く辺りを見回し、誰も家の中を覗いていない事を確認した後、部屋の障子を全て閉めきった。

　おじいさんの名前は慎吉、今年で７２才になる。妻を２０年ほど前に亡くし、今はこの家に一人で住んでいる。
　女の子の名前は初音、１９才で近くのコンビニに勤めている。
　二人は、近所の老人福祉施設が主催する、慈善バザーで知り合った。
　定期的に不要品を処分して、その代金を届けてくれる初音に対して、慎吉は毎回、自然な形で彼女とスキンシップを繰り返し、徐々にその中に織り交ぜた、好色な愛撫の頻度を増していった。
　そして、いつの間にか、気持ちのいい場所を的確に触ってくる慎吉の指の動きに、初音は完全に魅了されていた。
　最近では、初音が慎吉の家を訪ねてくる度に、老人は若い女の子の身体を心ゆくまで満喫し、女の子の方は、老人が与えてくれるうっとりするような快感を、毎回、心待ちにするようになっている。

　この日も初音は、本来の用事もそこそこに慎吉の脇に座り、潤んだ瞳でその腕に撓垂れかかりながら、目眩く陶酔を彼に強請った。
　全てを心得ている慎吉は、ミニスカートを穿いた初音の生脚にそっと手を這わせ、すべすべの彼女の太股を何度か撫で回した後、そのままその手をスカートの中に差し入れる。
「はっ・・んっ・・もう、おじいちゃんたら、スケベなんだから・・あっ、上手・・あぁ・・」
　暫く、自分のスカートの中で蠢く、老人の手をそのまま自由にさせていた初音だったが、そのうちに慎吉の手から与えられる絶え間ない快感に我慢が出来なくなり、その場で立ち上がると、自分からスカートを脱ぎ始めた。
　彼女がデニムのミニスカートを下に降ろすと、中から透け透けの白いレースのショーツが現われる。
　慎吉は薄いショーツの下に透けて見える、初音の黒々とした陰毛をじっと見上げながら、「おぉ・・丸見えじゃないか。年寄りには、刺激が強すぎるぞ。」と、嬉しそうに眼を輝かせた。
　それから、初音の足元に擦り寄り、その長く美しい両脚を両手でゆっくりと撫で回しながら、彼女の股間に頬ずりをする。
　自分の股間を穴があくほどに見つめながら、その匂いを一心不乱に嗅いでいる慎吉の顔を、両手で愛おしそうに撫で上げた初音は、そのまま屈み込んで、慎吉の頭を強く抱き締めた。
「おじいちゃん、私のこと好き？」頬をバラ色に染めた初音が、上ずった声で慎吉にそう訊ねる。
「ああ、大好きだよ。食べてしまいたいほどだ。」慎吉は、初音の身体から匂い立つ、若い女の色香を胸一杯に吸い込みながら、満足そうな声でそう答える。
　それを聞いた初音は、慎吉の背中から彼の身体に抱きつき、甘える様に彼の肩に自分の顎を乗せた。
　そのまま、後ろから慎吉の下半身に右手を伸ばした初音は、ズボンのファスナーを降ろすと、その中に手を入れる。
　そして、興奮した慎吉のハァ、ハァという荒い呼吸音を聞きながら、股引を引き下げて、さらにその中に手を滑り込ませた。
　すぐに、慎吉のズボンの前の部分が大きく波打ち始め、その中では初音の白く繊細な指が、パンツの上から包み込むように、慎吉の大きな股間の膨らみを愛撫していた。
　あまりの気持ちのよさに、思わず前屈みになって丸くなる慎吉に、初音は、彼の上から覆い被さるようにして、さらに力強く右手の指を動かし続ける。
「どう？、気持ちがいい？」慎吉の耳元で、初音のうっとりするほど艶っぽい声が響く。
　夢中で指を動かす初音のピンク色の唇からは、鮮やかな桜色の舌が出たり入ったりしている。
　初音は、右手を慎吉の股間に使いながら、左手を彼の胸元に差し込んで、異常に興奮している慎吉の胸の鼓動を楽しむかのように、肉の落ちた彼の胸板を撫で回す。
　さらに、後ろから慎吉の身体全体を包み込むように優しく抱き締めて、豊かな二つの胸の膨らみを彼の背中に強く押しつけた。
　しばらくすると「あぁ・・はぁ・・はぁ・・」と、苦しそうに喘ぐ慎吉の股間が変化を始め、硬くなり始めた男性自身がパンツの中でその長さを増した。
「わあ、元気ね。・・もっと気持ちよくしてあげる。」歓びに顔を輝かせた初音は、右手で垂れ下がった慎吉の袋をゆっくりと揉み上げながら、さらに左手もズボンの中に差し込んで、パンツの中で反り返っている慎吉の裏側を優しく擦り上げた。
「あっ！・・おおぉ・・うぅ・・もう駄目だ・・苦しい・・ハァ、ハァ・・やめてくれ・・頼む・・」
　初音は、慎吉の苦しそうな悲鳴を聞くと、すぐに指の動きを止めて、手をズボンから抜いた。
　そして、そっと慎吉を寝かせると、優しく口づけをしながら、「ごめんね。つい夢中になっちゃって。苦しかった？」と、慎吉の顔を覗き込んだ。
「ハァ、ハァ・・いいや、気持ちがよかったよ。ありがとう。」
　慎吉が、大きく息を荒げながらも、にっこりと初音に笑いかけてみせると、やはりにっこりと笑顔を返した初音は、嬉しそうに起き上がり、いつものように胸の前を開けて、白く豊かな乳房を剥き出しにした。
　それから、慎吉の目を楽しませる様に、着ている服を一枚一枚ゆっくりと脱ぎ、一糸纏わぬ姿になると「お願い・・」と、添い寝の恰好で慎吉の脇に横になる。
　慎吉は、初音の細い身体をそっと抱き寄せると、その胸に顔を埋め、熟練の技で彼女の全身に愛撫を施し始める。
　ねっとりとした長い愛撫の末、初音の全身が慎吉の唾液で、てかてかと光り出した頃、彼女は、目眩く快感に我を忘れて夢中になっていた。
　うつ伏せにした初音の、腰骨からウェストにかけてをゆっくりと揉み上げながら、その白く丸い尻を舐め上げていた慎吉は、彼女の股間から夥しい量の愛液が滴り落ちているのに気がつくと、初音の身体を裏返した。
　そして、押し拡げる様に彼女の白い太股を左右に分けると、濃い陰毛の中に、伸ばした舌を潜り込ませる。
「あぁ・・イイッ・・はあぁ、凄いッ・・あっ、あーーッ！」
　慎吉が初音の下腹部に顔を埋め、その舌と指を縦横無尽に使い始めると、おもわず彼女は歓びの悲鳴をあげ、口から舌を突き出しながら弓の様に背中を撓らせた。
　そしてすぐに、「あうぅ・・あっあぁ・・あっぐうぅーーっ！」と、呻き声を上げ、全身を痙攣させながら絶頂に達してしまう。
　だが慎吉は初音の暴れる腰を放そうとせずに、そのまま彼女の感じる場所を執拗に攻め続ける。
「あっ！、うんっ、逝くッ、アッアッ、んーーッ！・・あんッ、だめ、いやぁ、うっくッ！・・ん゛ーーッ！・・」
　それから初音は、釣り上げたばかりの魚の様に、ぴちぴちとその裸体を跳ね上げ、波打たせながら、連続して何度も逝かされ続ける。
　やがて汗だくなった初音がぐったりと動かなくなると、慎吉は身体を起こし、慰めるようにゆっくりと、火照った初音の身体を撫で回しながら、大きく上下している彼女の下腹部に優しく口づけをした。
「あぁ・・はぁ・・もう、頭の中が真っ白・・おかしくなりそう・・」
「凄く色っぽいよ、初音。熟れた女の匂いがぷんぷん漂ってくる。もう、すっかり大人だね。」
　慎吉は嬉しそうにそう言うと、もう一度、初音の陰毛の中にその顔を埋めた。
「あっ・・いやぁ〜・・やめてぇ〜・・あんっ！、ふっぅんん〜〜っ・・」堪らずに、初音の腰が飛び上がる。
　それから長い間、戸を閉めきった部屋の中からは、若い女のかん高い嬌声が絶え間なく聞こえていた。

　数十分後、口の周りをびしょびしょに濡らした慎吉は、初音の股間から顔を上げながら、改まった声で彼女に話しかける。
「実は、初音に頼みがあるんだが・・」
「ハァ、ハァ・・・なに？、私・・おじいちゃんのためなら、なんだってするわよ。」
「ありがとう。実は・・とても言い難いんだが・・・初音が若い男に抱かれているところが見たいんだ。」
「えっ？・・他の人と？・・でも、平気なの？、私が知らない人とセックスしても。」
「ああ、初音が誰かの太いペニスを受け入れているところや、そいつの迸り出る精液を飲んでいるところを、どうしても見てみたいんだ。だめかな？」
「それは・・おじいちゃんが喜んでくれるなら、私も嬉しいけど・・でも、相手がいないわ。・・そんなことを頼める人は・・」
「それについては、あてがあるんだ。わしの孫の慎二なんじゃが。前から初音の事をとても気にいっていて、あんな綺麗な人と、一度付合ってみたいと言っておった。どうだろう？」
「ええ〜っ、おじいちゃんの孫なの？・・私、知ってる人とするの嫌だな。」
「そんな事を言わずに、ぜひ頼むよ。わしの最後の願いだ。」
「最後だなんて・・変な事を言わないでよ。おじいちゃんが、どうしても見たいと言うなら、その人と会ってみるわ。」
「ありがとう。わしが言うのも変じゃが、慎二はとてもいい男だから、きっと初音も気に入ってくれると思う。」
　次回、初音がこの家を訪れる時に、二人を引き合わせることにした慎吉は、上機嫌で初音を家から送り出した。

２．

（「またか・・」）隣で買い物をする女性の、自分を観察する視線に気がついた慎二は、心の中でそう思った。
　人影も疎らな大きなドラックショップの店内で、陳列棚を覗き込んでいるその女性は、薬を見る振りをしながら、すぐ隣に立っている慎二の身体を、横目でじろじろと舐め回すように眺めている。
　一日に何度もこんな事があって、すでに慣れっこになっている慎二は、中年女性の露骨な視線に呆れながらも、いつものとおりにその女性の方に顔を向けた。
　突然、自分の顔をじっと見つめられたその女性は、びっくりした表情で慌てて慎二から視線を逸らし、再び商品棚に目線を戻す。

　慎二はローティーンの頃から、女性に不自由した事が無かった。放っておいても、女性の方から寄ってくるからだ。
　彼は決してハンサムでは無かったが、色白の童顔で背がとても高かった。
　守ってあげたくなるほど可愛い顔の慎二は、すらりとしたカモシカの様に細くしなやかな脚や、引き締まった逞しい尻、それに細く括れたウェストなどが、とても人目を引いて栄えて見えた。
　大概の女性は、慎二が近くに寄ると、うっとりと憧れるような視線で、彼に見蕩れてしまう。

（「結構、いい女だな。」）珍しくその女性の白いうなじに興味を持った慎二は、頬を赤く染めているその女性に、静かな声で話しかけた。
「とても綺麗な方ですね。あなたのことを抱かせてくれませんか？、お願いします。」
　相手の女性は、一瞬驚いたような表情を浮かべたが、すぐに慎二の目を真っ直ぐに見つめながら「ええ、いいわ。」と、答えた。

　薬屋の裏の、隣の建物との間の狭いスペースで、慎二とその女性は抱き合っていた。
　慎二は、ボーッとした顔で彼の顔に見蕩れている、その女性の胸元に手を伸ばし、彼女のブラウスのボタンを一つずつゆっくりと外し始める。
　彼女は思わず慎二の手に自分の手を添えて、彼の手首を掴んだが、その手の動きを止める様子はない。
　慎二が女性の服の前を開け、その中を覗き込むと、女性の胸元から、ブラウスの下に着ていたスリップのレースの縁どりが顔を出す。
　これを見た慎二が「上品ですね。」と、心にもない世辞を言って、そのまま女性の胸元に顔を埋める。
　下着を褒められたその女性は、歓びに顔を真っ赤に上気させながら、自分の胸元に口づけをしている慎二の頭を、愛おしそうにぎゅうっと抱き締めた。
　慎二は、女性の首から胸にかけて次々と口づけをしながら、彼女の肩に掛かる下着の紐を一本一本丁寧に外し、ゆっくりと女性の上半身を裸に剥いてゆく。
　女性の方は、慎二の優しく手慣れた指使いに、恥じらう事も忘れて夢中になっていた。
　やがて、上半身の下着を全部脱がされた女性の、白い乳房が剥き出しになり、慎二はその乳首に吸い付くと同時に、今度は右手を女性のスカートの中に差し入れた。
　慎二は暫く女性の下半身を撫で回した後、その女性の足元にしゃがみ込んで、彼女のスカートの中を覗き込もうとする。
「あっ、やめて・・お願い・・恥ずかしい。」
　女性は形ばかりの制止の言葉を口にして、慎二の手から逃れるように下半身を捩ってみせるが、その顔は嬉しさのあまりに引き攣り、その唇は極度の興奮のためにぶるぶると震えていた。
　慎二は、女性のスカートを大きく捲り上げ、豊かな尻をゆっくりと撫で回した後、パンティストッキングを太股まで引きずり下す。そして、そのまま彼女のショーツの中に右手を忍び込ませた。
　女性の喘ぎ声を聞きながら、既にびしょびしょに濡れている彼女の股間を、思う存分擽った慎二は、次に、ゆっくりと立ち上がると女性の背後に回る。
　後ろから二本の手を、女性のスカートの中に入れた慎二は、両手の指で女性の大事な部分を愛撫し始める。
　左手をショーツのウェスト部分から、右手は脚が通っている下の部分から、それぞれ女性の薄い下着の中に潜入させた慎二は、女性の右脚を持ち上げながら、上と下から両手の指で、彼女の一番感じやすい場所を、的確に、且つ執拗に弄り回す。
　繊細な動きで、ヌルヌルの中心部を弄り回された女性は、堪らずに「はあんっ！・・んっ・・あうぅ、ああぁ〜〜」と、大きく開けた口からかん高い歓声を漏らしながら背中を反らし、慎二の身体にもたれかかった。
　慎二は、自分の腕の中で震えながら悶えている女性の唇を、後ろから自分の口で塞ぎ、両手の指をさらに忙しなく動かし続ける。
　やがてその女性は、慎二の腕の中でブルブルと全身を痙攣させながら、指だけで逝かされてしまう。
　慎二は、自分の足元にぐったりと踞まっている女性を見下ろしながら、「飲んでくれる？」と、ズボンのファスナーをゆっくりと降ろした。
　女性が、ハァ、ハァと荒い息を吐きながら、血管の筋を浮かべる慎二の硬いペニスを咥えて、その頭を前後に振り始めると、慎二は何か別の事を想像するかのように、閉じた瞳で天を仰ぎ見た。
（「ああ、あの子の唇の感触は、どんな感じなんだろう？」）
（「きっと、柔らかくて気持ちがいいんだろうな。・・でも、許されない。あぁ、あの子の顔に、おもいっきり掛けてみたい・・」）
　慎二は違う人の唇と舌を想いながら、自分の足元に跪く、中年女性の喉奥に、熱い精液を勢いよく噴上げた・・

３．

　初音と慎二はお互いに相手の顔を見つめながら、ついに理想の相手に巡り合えたことを感じていた。
　二人は今、慎吉の家で引き合わされ、初めて言葉を交わしている。
（「あぁ、素敵。ドキドキしちゃう。なんてキュートなんだろう。・・私、もう濡れてきちゃった・・」）
（「わあ〜、近くで見るとさらに綺麗だな。それに凄く色っぽい。あぁ、我慢出来ない・・勃ってきた・・」）
　二人の様子をじっと観察していた慎吉は、計画がうまくいったことを確信して、「さあ二人とも、約束通りに服を脱いで、お互いの身体を相手に見せてくれ。」と、計画の続きを急がせる。
　二人は促されるままに立ち上がり、お互いに相手の身体を盗見しながら、服を脱ぎ始める。
　やがて二人が最後の下着を脱ぎ去ると、二人とも相手の身体のあまりの素晴らしさに、一時も相手から目を離せなくなってしまう。
　これを見た慎吉が、（「しめしめ、二人とも完全に相手に夢中だ。」）と、内心でほくそ笑んだ。
　初音は、外国人の様に長く、しなやかな慎二の脚と、筋肉に被われて、ぎゅうっと引き締まった彼の腰に、思わず目を見張った。
（「わぁ〜凄い身体。あの腰にはやく脚を絡めたい。・・あぁ、感じちゃう。」）と、じっと彼の腰の辺りを見つめながら、生唾を飲み込む。
　一方慎二の方は、豊かで張りのある胸と、驚くほどに細い柳腰を持つ、真っ白な初音の裸体に完全に見蕩れていた。
（「あ〜堪らない。こんな綺麗な身体を間近に見られるなんて、まるで夢みたいだ。」）　上から下まで舐める様に、初音の身体を凝視する慎二の股間は、みるみるうちに大きくなって、初音の目の前で天に向かって硬くそそり勃った。
　やがて二人は、お互いに相手の裸体を見つめ合いながら歩み寄り、そして自然に抱き合い、口づけを交わした。
　それから、一旦唇を離した二人は、大きく息を荒げながら、二人同時に相手の身体に手を伸ばす。
　初音は、硬く熱り勃っている慎二のペニスに手を伸ばし、繊細な指でその太い肉棒をゆっくりと扱き始める。
　慎二は、右手で初音の細いウェストを揉む様に優しく摩りながら、左手で彼女の豊かな乳房を鷲掴みにした。
　激しい興奮に、みるみるうちに二人の顔が赤く染まってゆく。
もうこれ以上我慢出来なくなった二人は、敷いてあった布団の上に静かに横になった。
　すぐに慎二が初音の上に乗り、舌と唇で彼女の全身に愛撫を施し始める。
　激しく縺れ合いながら、相手の身体を愛撫し合う若い二人の姿を眺めながら、自分の股間が怒張し始めたことを感じた慎吉は、ベルトを緩め、ズボンを脱いだ。
　激しく興奮した初音と慎二は、前技もそこそこに、頂点に向かって突き進む。
　最初に、仰向けになった初音が、脚を大きく左右に拡げて、慎二の腰をその間に誘うと、慎二は四つん這いの恰好で自分のペニスを扱きながら、初音の上に覆い被さる。
　そして、初音の股の間に割り込んだ慎二の腰が、細かく前後しながら、徐々に深く沈みこんでいった。
「うぅッ・・おおぉ・・」「はっ・・あっあぁ〜〜っ」
　慎二の太い紫色のペニスが、汁を滴らした初音の、ピンク色の割れ目を左右に大きく押し拡げながら、ゆっくりとその中に頭を突っ込んでゆく。
「おお〜・・」慎吉は涎を垂らしそうな顔で、二人の股間を覗き込んだ。
　この時、結合してゆく若い二人の欲望の塊を、夢中で観察する慎吉の股間は、知らないうちにその長さを増し、硬くそそり勃っていた。
　やがて二人の腰がぴったりと密着して、暫く、くねくねと波打ちながら、お互いの存在を身体の中で確認し合うと、すぐに、二人の激しい身体の交歓が始まった。
　初音は慎二の首に両腕を巻き付けながら、彼の腰に両脚をしっかりと絡ませて、慎二にきつく抱きつく。
　慎二の方は、初音の唇に夢中で吸い付きながら、その下半身を大きくくねらせて、自分の腰を激しく彼女の腰に打ちつけた。
「ハッ、ハッ、おっ、おぉ・・うぅ〜凄いよ、初音さん・・」「アッアッ、ハッ、ひっ・・あぁ〜イィ、もっと、もっとぉ〜〜・・」
　ぶちゅ、ぐちゅと湿った音を立てながら、二人は夢中でお互いの身体を貪り合う。
　二人のすぐ脇に陣取った慎吉は、周りの事も全て忘れて大声を上げている初音の顔を、喜悦の表情で見つめていた。
　やがて、感極まった慎二が絶頂を迎え、急いで初音の身体から自分のペニスを抜きさると、そのままそれを手で扱きながら、彼女の顔の上に持っていった。
　直後に、慎二のペニスの先端から、勢いよく熱い精液が迸り出る。
　最初の慎二の迸りを、長く伸ばした舌で受け止めた初音は、続いて溢れ出てくる大量の精液を、彼のペニスの先端を咥えて、自分の口の中に注ぎ込む。
　唇の端から白い雫を滴らしながら、ごくごくと濃い精液を飲み下す初音の顔を、慎吉は恍惚とした表情で見つめ続けた。
　やがて、何度かの激しい射精の波が去り、ぐったりし脱力した慎二が初音の脇にごろりと寝転がると、慎吉は初音の上半身に近づき、慎二の精液で汚れた彼女の頬をそっと拭った。
　息を荒げた初音が、虚ろな瞳で慎吉の方に視線を向けると、慎吉の股間が、今までに見たこともないほど硬く、大きく、熱り勃っているのが見えた。
「あぁ・・おじいちゃん、凄い。こんなに硬くして・・舐めさせて・・お願い・・」
　慎二の精液の味と匂いに、激しく興奮して我を忘れていた初音は、思わず、近くにあった慎吉のペニスにしゃぶりついてしまう。
「あっ、駄目だよ、初音。あっ！・・はあぁ・・ううぅ・・おぉ・・」
　慎吉の股間に顔を埋め、激しく頭を前後させる初音に、長い間、粘膜の刺激を受けることがなかった慎吉は、忽ち悶絶してしまう。
「ハッ、ハッ・・あっぐうぅーーッ！」
　愛しい初音の頭を抱き締めながら、なす術もなく絶頂に上りつめた慎吉は、何年かぶりの射精にその身を震わせた。
　しかし、その幸福も長くは続かなかった。
　初音の口の中に少量の精液が噴出すのと、慎吉が胸を押さえて苦しそうに前に崩れ落ちるのが、ほぼ同時だった。
「あっ！、おじいちゃん、どうしたの？、大丈夫？・・しっかりして！、おじいちゃん！、おじいちゃん！」
　驚いた慎二が慎吉を抱き起こし、彼の名を呼んだが、すでに返事は無かった。
　慎吉のペニスを咥えたまま、彼の体の下敷きになった初音は、何が起きたのか判らず、ただ呆然としている。
　その後慎吉は、救急車で病院に運ばれたが、ついに息を吹き返すことはなかった。

　初七日を終えた慎吉の家。慎吉の遺影の前で、慎二と初音が裸で抱き合っている。
「きっと、おじいちゃんも感謝してるよ。最後に、大好きな初音のセックスを見ることができて。」
「私はただ、おじいちゃんを、悦ばせたかっただけなのに・・」
「おじいちゃんは、きっとこれを望んでいたんだ。本望だったと思うよ。極上の幸せの中で、死を迎えられたんだから。」
　慎二は初音の上になると、激しくその腰を振り始めた。初音は、押し寄せる快感に思わず背中を反らしながら、夢中で慎二に抱きつく。

　この時、抱き合う二人には届かなかったが、 二人の頭上で慎吉の声が聞こえた。
（「馬鹿もん。わしの事を、ただのスケベ爺みたいに言うな。わしはただ、二人に幸せになって欲しかっただけだ。」）