禁欲を続けた肉棒は、はちきれんばかりに硬くそそりたち青筋の一本一本が太く浮きあがっている。その先端部は普段より一回りほど膨らみパンパンに張っている。
　美穂子はビクビクと脈打つものを見て、ごくりと喉をならし、ハッとしたように顔をそむけた。
「ふっ、どうしたんだい。ものほしそうな顔をして」
「そんなことない」
　美穂子の頬は心なしか赤く染まっている。
「さて、いつまで強がっていられるかな」
　力強く美穂子の脚を左右に開き、濡れる先端部で膣の入口をなぞった。
「少し、痛いかもしれんが我慢するんだな」
「やっ」
　肉棒を支え亀頭を押し込んでいくと美穂子の顔が苦痛に歪んだ。
　亀頭がスッポリと飲み込まれた。ヌルリとした感触が先端につたわる。
　女の肉体は不思議である。外はあんなに乾いていたのに中はしっとりと潤っている。
　腰を前後に動かし始めるとだんだんと膣がぬかるんできた。
　膣壁がキュッキュッと肉に絡みつき、ピチャピチャと淫らな水音が鳴ってくる。
　美穂子は声を出すまいと硬く唇を閉ざしているが鼻腔から出る息は乱れている。
　溜め込んでいた肉棒は敏感だった。挿入し三分も立たぬうちに、射精感がこみ上がる。
「いくぞっ」
「やだっ。だめっ、中に出さないで」
　美穂子が口を開いた。中出しを避けようと腰をよじる。
　だが、最初から中に出すつもりの俺は容赦なく己の快楽のためだけに激しく腰を前後に動かした。
「うぉっ、ぐっ、うぐぅっ！」
　全身を震わせ獣のように吼えたのち肉棒が脈打ちはじめた。たっぷりと溜め込んだ精液がドクドクと美穂子の体内に放たれる。いつもより、肉の脈動が長い。こんなに出るものかと自分でも驚くくらいに射精している。
　ようやく脈動が収まったが、まだ、俺のものは満足していない。このまま、抜かずにもう一度できそうだ。まるで、体力精力に満ち溢れた若者に戻ったようである。
　美穂子は、信用していた男にレイプされくやしいのだろう、目から涙を流している。
　
「そんなに俺の子供を生むのが嫌かい」
「もう、気がすんだでしょ。帰って」
「そうはいかないさ。まだ、始まったばかりじゃないか」
　俺はようやく美穂子の体内から全く衰えを見せない肉棒を抜いた。栓の抜かれた穴から愛液と精子の交じり合ったものがドロドロと溢れ、美穂子の尻の谷間を伝いシーツを汚す。
「たっぷりと出たな。ほらっ」
　その一部を指ですくい、美穂子の口元になすりつける。
「うぐっ、ううっ」
　美穂子が唇を閉ざし顔を横に振ったため、液体が唇から頬にこびりつく。
「それにしてもいやらしいなあ」
　といいながら、ベッドの足元に置いてあったバッグを引き寄せ、中からデジタルカメラを取り出した。
「いやだあ。撮らないでぇ」
　美穂子は察し懇願してきたが、かまわずに美穂子の淫らな場所を中心に撮影した。
「記念写真だよ」
「変態！」
「ふっ、変態か……最高のほめ言葉をありがとう。でも、これからこの変態な男を欲しくてどうしようもなくなるようにまじないをかけてあげよう」
　カメラを置き、再びカバンの中を探り、前に使用した効果的面の催淫剤を取り出した。蓋を開き、クリームを指ですくい精子が流れ出るこげ茶色の膣口に塗りこんだ。
「やだぁ。変なことしないでよ！」
「そんなに嫌がるなよ。後で俺に感謝するさ。最高の快楽を与えてくれてありがとうってね」
　そう言ってベッドから下り、薄暗い部屋に明かりをいれ、ずっと我慢していたタバコに火をいれた。
　美穂子は俺の視線から逃れるように体を壁側に向けている。剥き出しの丸いお尻がイヤラシイ。今、美穂子はレイプされたことへの怒りと悔しさとこれから自分がどうなり、また何をされるのかという不安で一杯だろう。
　しかし、まだ序章に過ぎない。
　女としての肉体を持った喜びを体の芯まで刻み込むことで完結するからだ。
　俺にレイプされた女たちは悔しさよりも本物の快楽を与えてくれたことに感謝する。だからこそ、誰も訴えたりはしない。むしろ、あなたのことが忘れられないと彼女たちから求めてくる。
　美穂子もそんな女の一人、いや違う。彼女は特別な存在だ。だからこそ、リスクを犯してまでも中に出した。徹底的に俺の性技を叩き込まなければならない。
　　
　二本目のタバコに炎を灯し、三分の一くらいまで吸い込んだ時、美穂子の体に変化が起きてきた。
　さすが即効性の薬だ。この薬は淫らな夜をすごす、芸能人や上流階級の連中が好んで使う代物で馴染のアダルトショップのオーナーが俺のために特別に譲ってくれた百グラム五万円の極上品で日本では販売されていない中国産の媚薬だ。
　もちろん、それ相応の対価は払っている。とはいってもお金ではなく、女を提供しているのだが。

　美穂子が尻をなやましく振り、左右に腿を擦り合わせはじめた。多分、あそこがむず痒くなっているはずだ。俺は”薬が効いている”と確信し、タバコを揉み消し、美穂子の膣を覗き込んだ。まるで新鮮なあわびのように潤い、とめどもなく淫らな汁が溢れこびりついていた精子を洗い流している。
　そこにフウッと息を吹きかけると
「はぁん」
　美穂子はなやましい吐息を漏らす。
　美穂子の反応を楽しむために何度も息を吹きかける。その度に、美穂子の白い尻がプルプルと揺れる。
「……お願い、もう許して」
　耐え切れなくなったのか、美穂子が口を開いた。何度も許してと懇願してきたが、今回は明らかに嫌がる声ではない。
「そこまで、毛嫌いされたら仕方がない。もう止そう」
　美穂子が膣を弄んでほしくてたまらない状態を知りながら意地悪く言った。
「やっ、やめないで！　やめちゃ、嫌ッ」
「あんなに嫌がってたのに、どうしたのかな？」
「あっ、あなたが変なもの使うから……はぁ、ううん」
　内股を擦り合わせながら、美穂子がなやましい声をあげる。
　ここまで、昂ぶればもう安心だ。やっと、張り詰めた神経を解放できる。また、拘束を解いても問題はないだろう。美穂子の両腕を自由にした。
「ねえぇ、早く、弄って」
　美穂子が恥じらいもなく股を開き、肉裂を晒す。
「さあ、どうしようかな……」
「いじわるしないで……」　
　上目遣いに懇願する美穂子の姿に震えが走る。
　俺は中指の先でワレメを上下に擦り、一気に中に突っ込んだ。
「はぁあん」
　グルッと指を回転させ、ざらついた肉壁を探り当て、押し込むように刺激する。淫らな汁がどんどん溢れだす。小指を加え激しくそこだけを集中的に責める。
　美穂子は髪を振り乱し、大きな声で喘いだ。
　美穂子の尻に細かい粒が浮かんできた。
「いやっ、だめっ、やっ、やっ！　漏れちゃう！　おしっこでちゃう」
　美穂子が絶叫すると同時に淫裂から女液が吹き出し、俺の二の腕を濡らした。
　
　美穂子はだらしなく唇の隅から涎を垂らして全身をピクピクと痙攣させている。どれほど気持ちよかったのか男の俺には知ることができないが、美穂子の姿から察すると相当感じたのだろう。
　相変わらず、俺の肉塊は硬さを失っていない。
　まだ、体を脈打たせている彼女を起こし、口元に勃起を突き出した。美穂子はためらうことなくそれを唇で包み込んだ。
　風俗嬢だけあってテクニックは抜群だ。舌が別の生き物のように滑らかに亀頭を這い回る。淫猥な音をたてながら、唇を前後にスライドさせる。
　股間が疼きが収まらないのであろう美穂子は咥えながら右手を女陰に伸ばし自らの指で弄っている。もう、雌猫そのものである。
「ねえ。欲しいの」
　美穂子は濡れた瞳で懇願した。

つづく