皆さんこんにちは道化師です。
　今日は女性の使用済み下着(ショーツ、パンティ)について、ある下着マニアのお話をさせていただきます。
　男性にとって女性の下着と申すものは特別な憧憬と性的興奮を沸き立たせるものでこざいます。
　もちろん私もそのひとりではあります。
　入浴の際、洗濯籠に無造作に放り込まれていた姉や妹のショーツを手にとって、近親相姦の背徳感にさいなまれつつも、自慰に耽ったことは姉妹を持つ貴殿ならおありでしょう。
　また、少年の日、海の家や親戚の宅などで脱衣所に脱ぎおさめられた、従妹のパンティの残痕や酸味のある臭いに激しく色情したことは男性なら一度は経験ずみのはずです。
　でもそれは女性からしてみれば決して他人には見られたくないものなのです。
　それを見られることは女性にとっては性器をみられることと全く同一であるからです。
　汚れだけでなくクレバスの亀裂の長さや膣やアヌスの位置、オリモノの皆無から性的昂ぶりまでを股くぐりの布地の部分は語ってくれます。
　男性が征服感や彼女の秘密を己だけが知ったような快美感に襲われるのも当然のことといえるでしょう。
　私の友人に中学校の美術教師をしているものがいるのですが、彼が人並外れたこだわりを持つ下着マニアなのです。
　彼は洗濯済みのものには興味が無く、また自分好みの女性のものしか狙いません。
　しかも、彼は下着泥棒ではなくその面でもこだわりがあるのです。
　これからの話を聞いて皆様はそんなに時間とお金を浪費するんだったらその女性の肉体を征服したほうがてっとりばやいじゃないかと思われるかもしれませんが彼にとっての価値感は違うんですねえ。
　まあ、とりあえず暇つぶしに彼の話を聞いてやろうじゃありませんか。

　皆さんどうしてもこの歓喜に満ちた私の自慢話を聞いていただきたく、作者に頼み込んだのですが、このような機会を与えられ大変嬉しく感じています。
　私は愛知県在住の中学の美術教諭を務める三十になる独身男でこざいます。
　この話の発端は一昨年の地元でおこなわれた、モーターショーでのことでした。
　私はこのテのイベントには毎年決まって出掛けております。
　むろん、車などにはまったく興味は無く、お目当てはイベントコンパニオンの女性たちであり、趣味である写真の被写体にとカメラ小僧に混じり、一眼レフのシャッターを切りまくっておりました。
　毎年コンパニオンは代わり映えしないのですが、某大手国産メーカーの前を通り過ぎようとした時でした。
　パンフレットを渡す一人の大学生アルバイトらしいコンパニオンに私の心は激しく惹きつけられたのです。
　白のTシャツに白のミニスカートが良く似合うお嬢さん、艶やかな黒髪と夢をみているような大きな瞳、その先で反り返った睫、美しいといえばそうなんですが冷たさはまったく感じられません。
　健康美溢れる姿態はテニスのサークルか何かに属しているという感じです。
　クロウトっぽくない所が余計に私を魅了したのでしょう。
　私は彼女にお願いして何枚も夢中でシャッターを切ったことを覚えています。
　しかし、それ以来のイベントでは私は彼女を捜したのですが、無念にも二度とみかけることは出来ませんでした。
　私の彼女への関心も薄れかけていた頃のことです。

「おいっ、たまには俺の教室も覗きにこいよ」
　美大の先輩の久慈さんから声を掛けられたのは、去年の八月くらいのことでした。
　彼は四十過ぎのいままで、無い才能にしがみつき、親のスネを齧って画家を目指し絵を描き続けていました。
　ところで彼の作品はというと決してヘタではないにしろ、ナルシストの彼らしく一人よがりで退屈な自分の理想郷を延々とキャンバスに描きなぐるものであるために、業界では妙に気受けが悪いのでした。
　シュールリアリズムもここまで低俗なものとなればダリもマグリットも草葉の陰でさぞ嘆き悲しんでいることでしょう。
　とどのつまるところ、彼は生活力に乏しく現実離れした極度の無想家に過ぎないのでありました。
　普通の人間がとっくに悟っていなければいけないことが彼にはまったく理解できていなかったのです。
　私と会う度に私のことを夢を無くしたリアリストなどと揶揄し、己の砂上の楼閣ともいえる壮大なビジョンを語ることが(安い酒をくらいながら)彼の常でした。
　しかし、そんなドリーマーの彼にも『イチゴ白書よもう一度』がおとずれたようで春から市の絵画教室を任されることになったのです。
　まあ、週一度の土曜日の午後だけということもあり、大した収入にはならず、習いにくるのも家庭の主婦や暇を持て余したサラリーマンやOLが主ということもあり、レベルは決して高くありません。
　私も彼の手伝いとして夏を過ぎた頃から教室にちょくちょく顔を出すようになっていました。
　その中で私が早くから気に留めた一人の生徒がいました。
　彼の絵は油絵で風景が主なのですが、天性の才能、煌きが最初から感じられたのです。
　彼は市内の進学校に通う高校生で学校が土曜日で終わると直に教室にきているようでした。
　ふと気がつくと彼の学生鞄のプレートには禅家の文字ローマ字で彫ってありました。
　育ちの良さを感じさせる美少年なのですが、華奢でおとなしいそれが彼に対する最初の印象でした。

　彼にデッサンなどのアドバイスを与えるうちに打ち解けあい、二ヶ月もすると彼は私のマンションに遊びにくるようになっていました。
　もちろん、私と彼の会話は絵のことばかりではありませんでした。
　年頃の青年らしく性には興味を持っていましたし、本を見せたり、女性の肉体についていろいろ語って聞かせたものです。
　ただ、彼は育ちの良さと教養が邪魔するのかもろ見えのヌード写真が載ったような雑誌はあまり好まないのです。
　彼が好んだのは『我秘密の生涯』や『チャタレイ婦人の恋人』などの海外の古典的ロマン文庫の類でした。
　私は彼が望むものはほとんど貸し出してやりました。
　私と彼との関係は非常に良好にながれていたのでした。

　私はその日の朝、美術会の出張のため学校には行かず、私鉄電車のホームに立っていました。
　乗り継ぎ駅でふと気が付くと、二つ向こうの乗車口に一人の高校生が電車を待っているのが見えたのです。
「おい!　禅家君」私は声を掛けようとして思い止まりました。
　可愛い女性の連れがいたのです。
　彼女は彼より年上のようで、二人は笑顔で何やら話していました。
　しかし、何やらおかしい、恋人同志とは違う雰囲気なのです。
　そして私は記憶の糸がゆっくり手繰り寄せられるのを思考の中に感じ取っていました。
(どこかで見たことあるな、あのお嬢さん……)
「あっ!!」私の頭の中で何かが弾け、全てが繋がったのです。
(あの時のコンパニオンのお嬢さん……禅家君の姉さんだったのか)
　私はシゲシゲとその美しい女性の笑顔を見つめていました。
　しかし、その時すでに、私の心の奥底からは下着マニアとしての押さえ難い黒い欲望が噴き上がってきていたのです。

　彼女の使用済み下着を手に入れるには少年の協力が不可欠でした。
　彼なら常にショーツを手に入れられる位置にいるわけですから。
　しかし、例え私が腹を割って己の性癖を告白し、協力を仰いだところで真面目でおとなしい性格な彼が姉の下着を持ち出す可能性はほとんどないように思えました。
　また、金銭や彼が欲している海外の官能ロマン文庫を譲渡して釣ろうとしても、期待の目は極めて低いといわざるえないのです。
　しかし、私の欲求は日に増して募る一方でした。
　もはや、私の中には強行策も持さずの気運が高まり、彼には申し訳ないと思いつつも実行に移すことにしたのでした。

　私はある日の日曜日、少年をドライブがてらの写生に誘ったのです。
　朝早く出かけ、二時ごろまで高原で絵を描いて過ごし、市内に戻ったのは夕刻の六時を少し回ったところであったようです。
　私は市内の繁華街の傍らにある駐車場に車を入れ、少年を伴なって繁華街へ足を進めました。
　少年には少し寄る所があるので付き合って欲しいと言っておいたのです。
　私は言葉もろくに交わさないまま、繁華街の奥へと歩を進めヘルスやキャバレーなどが乱立する風俗街へと入っていきました。

　突然ですいませんが、私の稚拙な文体ではこのお話がいつ、完結するやもしれません。
　ここから先は事実を簡潔に書き記したいため発行者の筆力を借りたいと思います。

　私の目指す店は比較的目立たない、古いビルの地下にあった。
　その店はピンクサロンと呼ばれているもので、薄暗い店内にボックスの長椅子とテーブルが置かれ、酒が出されホステスが客に濃厚なサービスを行なうというものである。
　お世辞にも今風とはいい難く、当然客の入りも少なく、ホステスはほとんど三十路を超えている。
　しかし、それこそが私に好都合であった。
　私はひと目につかぬように辺りを一瞥すると彼の手首を掴み、客引きさえいない店内に強引に雪崩れ込んだ。
　私はちょくちょくこの店を訪れ常連となっていた。
　三日ほど前にもここを訪れ金を使い、ホステスにチップを弾み、ある頼みごとをしておいたのである。
　彼女たちは最初少し驚いた様子だったが、最後は面白そうね協力してあげるわと快諾してくれていた。
　我々は店内の一番奥隅のテーブルに案内され、ビールが運ばれてきた。
「いらっしゃいませ〜」
　背後から女の声が聞こえると、二人の女性が私と少年の間の座り自己紹介を始めた。
　私の横に座ったホステスは明美といい歳はすでに三十後半はいっているだろう、しかしここでは厚化粧と薄暗い店内が仮面となって彼女のビジネスを支えている。
　いや、このようなピンサロに女の質や若さを求める客など皆無だ。
　安く呑めて、女の肉体とサービスがあればいいのだ。
　もう一人少年に付いた女は憲子と言った、この店では若手とはいってもすでに二十九歳、笑ってしまう。
　少年は席に着いた直後は戸惑っていたが、こちらが思ったより落ち着いている、逃げ出すそぶりもない、こちらの手が分かっていたのか?
　女性二人が乾杯の音頭を取り、少年も進められるがままに、ビールに口を付けた。
　私は明美と会話し、少年は憲子と組んだ。
　やはり、少しでも歳が近いためか、親近感を導きやすいと明美が彼女を選択していた。
　やはり、亀の甲より年の功である、巧みな話術で憲子は彼の興味を引き出していく。
　少年は正直に未成年であることを憲子に告げ、学校でのことや家族のことなどを結構たのしそうに話していた。
　間もなく、私の口は明美の唇に塞がれ、ズボンのジッパーは降ろされていた。
　硬く充血した怒張が飛び出し、それを明美の柔らかな指が玩び愛撫する。
　しばらくして酒が回り快感の度合いが高まりつつある私の頭を、明美は指でつつき、厚化粧にニヤリと笑みを浮べて隣を指さした。
　私が顔を隣に振ると、憲子が少年の首に手を廻して抱き寄せ、覆い被さるように接吻を行なっていた。
　荒い息遣いが陽炎のように立ち昇り、ホステスの指が一つ外されたボタンの隙間から入り込んで胸を撫で回す。
　美少年は官能の眩めを初めて知る処女のように顔を上気させ、鼻を鳴らして、舌を女の舌に絡め委ねる。
　手馴れたホステスは少年の胸をはだけ、乳首に指を移行させつつ、太腿に置いたもう片方の掌を遡上させていく。
　憲子の指が優しくズボンの上から少年の欲望の源を撫でさすり、トランクスの下で充血した屹立への刺激を少しずつ強めていった。
　それを見ていた明美が頃合とみて私から少年の傍らへ移動して、ベルトを弛めながらジッパーを降ろしにかかっいる。
　私も身体を移行して上から覗き込むようになった。
　トランクスを明美が降ろすと華奢な肉体には不釣合いのような怒張が、薄く茂った繊毛から痛いほどに屹立している。
　しかし、まだやはり童貞を示すように、大人の男性器のような赤紫に変色したものとは違い、ピンクのういういしさがみてとれる。
　憲子がその部分に直接刺激を与え始めると当時に、明美は自分が履いていた黒のパン
ティの足先から抜き取り、少年の鼻先に愛液が滲み出た股くぐりの部分をあてがった。
「嗅いでごらんなさい、いい匂いでしょ……これが女が発情した時の匂いよ……」
　明美は少年の耳元で囁きかけた。
　少年は一度は振り払う素振りをみせたが、甘美なバルトリン腺液の香りが脳髄までも麻痺したのか靄のかかった目を宙に舞わせ、大きく喘ぐのみになった。
　百戦錬磨の風俗嬢のテクニックに掛かれば、童貞の少年などひとたまりもない。
　尖端からはすでに先走りの透明なカウパー液が滲みだし、衝きあがる快美感に怒張がビクンビクンと打ち震える。
「お姉さんのパンティの匂いとかこっそり嗅いだことあるでしょ?」
「あなたのお姉さんだったら綺麗なお姉さんでしょうね、お姉さんにして貰っていると思ってもいいのよ……」
　二人のホステスは指や舌で少年の蒼き肉体を責め嬲りつつも、言葉で嘲弄する手もけっして弛めない。
　もはやその玩弄の言葉すら届いているかわからないほど少年の思考回路は麻痺し、他校の女子高生が憧憬する端正な顔を真っ赤に染めて振りたて、腰を揺すりたてる。
　憲子の指がラストスパートへと移行した。
「お……おねえさん……」
　大きく開けた口から夢うつつに姉を慕う言葉が微かに噴きこぼれた。
「いいのよ、イッっても……大きな声でお姉さんの名前を呼んでイクっていうのよ」
　明美が耳もとで悪魔の声を囁いた。
　硬直したからだがふるえ、腰が衝き上がった。
「イクっ……リ…里佳ねえさん…いくううっ」
　初めて異性に己のオルガスムスを委ねた少年は、積もりに積もった白液をテーブルの対面まで飛翔させつつ、何度も愛しい姉の名前を呼び続けた。

　あれから二か月余りの時が経過していた。
　夜の九時すぎに携帯のコールが鳴ると私は車を市内の高級住宅街に走らせ、国産の高級車が二台あまり駐車できるほどのガレージを有する、白塗り二階建ての家の手前でエンジンを切った。
　最初の煙草を吸い終えた時に再び携帯が鳴った。
　私は一言だけ発して電話を切ると、車外に出て白い邸宅の方を眺めた。
　すぐ、禅家と書かれた表札の横の門から少年が、駆け出し来た。
　彼は私の前まで息を切らして走り寄ると、青色のCDを包装するような小型のビニール袋を差し出して言った。
「これで、最初で最後ですからね」
　彼はすぐに踵を返して門の中に消えた。
　私は車に戻り車内ランプを灯すと、袋の中を確かめた。
　最初の電話はもちろん禅家少年からのもので姉の帰宅と入浴しそうだとのことであった。
　袋の底にはレースをあしらった純白のショーツが覗いている。
　私はそれを取り出し、股くぐりの部分を裏がえした。

　鼻を近づけると健康なツンとした若い娘特有の酸の匂いが鼻を衝いた。
　まだ、微かな体温を残すその部分はハッキリと小陰唇の形を残し、膣の位置にはしみが二重の形状を形どっている。
　底で乾きかけているものは黄色はオリモノの類だが、表面に薄く張った透明な粘り気を持つ無臭の液は彼女の性の昂ぶりを立証する花蜜に違いなかった。
　愛液、誘い水と呼ばれるものである。
　なぜ、二か月ものながい間待ったのか、ここにも私の強いこだわりがあった。
　健康な若い女性ならば誰でも生理の前後は性のそして肉体の欲求が強くなる、もちろん彼女も例外ではない。
　生理日前後は精神が不安定になり、オリモノや愛液の分泌も激しくなる。
　月の中でもっともマスターベーションの確立が高い日といってもいいであろう。
　私は少年に姉の生理用品の減る日をあらかじめ調べさせておき、ショーツを持ち出す日を生理前と決めていたのである。

　最後に告白者より

　私のこの時の彼女の秘密の全てを知ったような感激、興奮と言ったら生身の女性とのセックスなど足元にも及ばないものでした。
　でも皆さんに伝わったかなあ。
　皆さんこうして私は女性の下着を取得しているわけなんです。
　まあ、少年とのこの後については、また時間がある時に報告させていただきますね。
　では、永きにわたってお時間すいませんでした。

　筆者より

　いやあ、やっぱり聞くんじゃなかった(笑)
　マニアックなフェチストの他人の迷惑をかえりみない告白など皆さんにとっては退屈極まりないだけだったことでしよう。
　おまけにたった一枚の下着のために、この方は無い知恵を振り絞って最後は恐喝まがいのことまでしている(爆)
　救いようのない阿呆ですな。
　皆様、この罪滅ぼしは次の作品でというこでご容赦を。