夏彦はローターのスイッチを入れた。
　凄まじい快感が秀美を襲い、腰を引きそうになる。しかし、夏彦の命令を思い出し、必死の思いで我慢した。
「ああ…あっ…あっ…ああ…」
「秀美、今の気持ちを正直に話してごらん。」
「ああ…だめ…あ…ひい…」
「…何を言っているのか全く分からないな。お仕置きしようか。」
　夏彦はそういうとローターのスイッチを少しだけ強めた。
　ただでさえ、耐えられない快感を我慢しているのに、威力を強められたら耐えられるはずもない。秀美の腰が少しづつ後ろに引けてゆく。
「秀美、腰が下がってゆくぞ。」
「だめ〜…耐えられないの。」
「何が耐えられないんだい。」
「…何か出ちゃいそうなのぉ…」
「我慢して腰を突き出すんだ。」
　夏彦は容赦なく秀美に命令する。
　秀美は渋々、腰を前に突き出していった。いっそう我慢ができなくなり、頭の中が真っ白くなる。それでもなんとか耐えた。
「さあ、秀美、今の気持ちを言うんだ。どこが気持ちいい？」
「ああ〜っ…全部気持ちいい…」
「全部じゃ分からないよ。」
「…ひ、秀美の…あ…あそこが…あ…あ…焼けるみたい…」
　秀美は突き出した腰をブルブルと震えさせながら言った。気持ち良さは倍増してゆく
「あそことはどこのことだい。具体的に…」
　夏彦は意地悪くきいてくる。
「…な、夏彦さんの意地悪〜…イきそうなのお…」
「いっちゃダメだ。ぼくの質問に答えるんだ。」
　秀美の顔は快楽の波のため、恍惚としていた。すでに快感の波が強く襲ってきており、秀美の頭の中はグルグルと回転していた。
「…秀美の…あ…クリ、クリトリス…あ…あ…尿、尿道…あ…い、陰唇…ああ…あああ…膣の中も、みんな、みんな、気持ちいいのぉぉぉ〜！」
　そう言うと、ビクンと痙攣し、腰を引いてしまった。エクスタシーの波が秀美を大きく包みこんだ。

　秀美は意識を取り戻した。皮手錠の感触を感じる。
（あ、あたし、すごいこと言っちゃった。どうしよう。どうしよう。）
　秀美ははしたないことを平気で口走ってしまったことを思い出した。夏彦に叱られると覚悟した。
　夏彦は秀美に近づき、唇にそっとキスする。
（えっ！？）
「秀美、君はすばらしいよ。…ぼくの求めていた答えを答えてくれたね。…ぼくは君がとても好きになったよ。だから、もう一度腰を突き出して、君のすべてを見せて欲しい。」
「で、でも、あたし…」
「恥ずかしがらないで。ぼくは君を全部受け止めてあげる。」
　そういうと夏彦はローターをクリトリスと尿道の間にセットし、陰唇でくるみ込むようにしてパンティの中に収める。パンティはさっきの絶頂のときの愛液で肛門の方までベットリ濡れていた。
夏彦は秀美にキスした。不安を取り除くように舌を絡めながら、時間をかけて、唇を合わせた。
　そして、おっぱいを撫で回しながら、唇を離すと言った。
「さっきのときより、パワーをあげるよ。」
「で、でも、それすると…」
「それすると？」
　夏彦は訊いた。
「…出ちゃうの。」
「何が？」
「…分かんない。…多分、おしっこだと思う。お腹の奥が熱くなって我慢できなくなるの。」
「その姿見せてくれる？」
「え〜、恥ずかしいわ…」
　秀美は恥ずかしかった。でも夏彦は自分を愛してくれているのだし、愛に答えるには自分のすべてを夏彦にさらけ出すしかなかった。
　夏彦は秀美の耳元で囁く。
「いくよ。」
「……」
　夏彦はスイッチを入れた。今度はレバーを最強にする。
　秀美の脳天に凄まじい快感が突き抜けた。未だかつて味わったことのない快感であった。下半身が痺れ、すぐにでも腰を引きたかった。
「だめだめだめだめ〜〜〜〜〜っ！」
　痺れは今度は尿意に変化してきた。膀胱からもの凄い圧力が尿道にやってきた。秀美を責めるこの快感から逃れるにはおしっこを出すしかない。謎の液体の正体はおしっこだった。それを秀美は今確信した。秀美は我慢しようとしたが、我慢できるという状態ではなかった。尿道括約筋より尿圧の方が遥かに勝っていた。
「おしっこ出ちゃう〜っ！…いやああああああ！」
　その声と共に、尿道から熱い小水がほとばしるのを感じた。ローターを巻き込みながらパンティへと小水はとめどなく溢れてくる。
　股間からビチャビチャと床におしっこが飛散する。
　そのとき、夏彦の手が秀美のパンティに侵入したのを感じた。
　ローターを秀美のクリトリスと尿道に押し付ける。夏彦の手には秀美の漏らした小水がピューピューかかっている。秀美にさっきより大きな波が襲ってきた。
「いい、秀美…また…いっちゃうっ！」
　おしっこはまだ出続けていたが、秀美は快感に襲われて、身体をビクビクッと上下に震わせた。
「いいいっ…いくっ！」
　ガクッと秀美の身体から力が抜け、皮手錠から宙吊りの状態になった。おしっこはまだ少し股間から漏れでていた。

　おしっこの匂いがして秀美は目を覚ました。
　床には自分の漏らしたおしっこが水溜りを作っていた。パンティは股間の部分が冷たく濡れている。秀美はひどい罪悪感に苛まれた。
（どうしよう。…やっちゃった。夏彦さんに全部見られちゃった。…生きてゆけないよぉ。）
　秀美は小学生にあがる前までに１度おもらししてしまった経験があった。それは今でも覚えている。幼稚園のお遊戯の時間…先生に言い出せなくて我慢していたら、漏らしてしまった。みんなに注目され、泣いてしまった。先生が秀美を連れてトイレへ行き、びしょ濡れのパンツを脱がせた。その日はノーパンで帰った記憶がある。次の日に母が替えのパンツをかばんに入れてくれたのを思い出す。それ以来、おしっこが近くなると必ずトイレに行くことにしている。おかげでおもらしはその後なかった。
　そのとき、夏彦が部屋に入ってきた。モップと水の入ったバケツとタオルを持っていた。
　夏彦は秀美の前に来ると何も言わず、モップでおしっこの水溜りを拭き取り、タオルを水で濡らして秀美の腿からひざ、ふくらはぎと綺麗に拭いた。
「…夏彦さん……ごめんなさい。」
　秀美は耐えられなくなって謝った。自分の不始末を夏彦にさせてしまっている。
「どうして君が謝るんだい？」
　夏彦は怪訝そうにきいた。
「だってあたし…粗相してしまって…」
「君が粗相してしまったのは仕方ないよ。ぼくが望んだことなんだから。…君の不始末はぼくの不始末でもあるんだ。…でもさっきの君はよかった。とても綺麗だった。…さあ濡れたパンティを脱ぐんだ。」
　夏彦は秀美のパンティを脱がせた。秀美の股間は冷たい水の感触でヒヤッとした。夏彦はその秀美の股間をタオルで綺麗に拭いてあげた。秀美の秘部は淡い叢に覆われていた。着色もなく、無駄毛もカットされた綺麗な秘部であった。恥丘がほんのりと盛り上がり、美しいＹゾーンを照らし出していた。
　夏彦はモップ、バケツ、パンティ、タオルを片付け、秀美の拘束を解いてやる。秀美の手をとり、地下室の壁のところまで来ると、隠しボタンを押した。
　ウィーン
　音を立てながら、隠し通路が現れ、秀美を隠し通路の先に案内した。隠し通路の先は楽園があった。人工照明により花が咲き乱れ、水路が循環し、噴水が湧き出ている。
　そして中央にはフカフカのベッドがあった。
　夏彦は素っ裸の秀美をベッドにそっと押し倒した。

つづく