愛飢男 作
発達不全な少女 自分の目を疑った。 交差点の向こう側に「あの子」がいた。 小学六年生の時の紗世ちゃんだ。 いや、待て…俺はもう定年間近のおっさんだ。 紗世ちゃんのワケがない。だが、あまりにも似ていた。いや本人にしか見えない。 もう40年以上の前の記憶なのだが… 僕の初恋は紗世ちゃんだった。 おとなしくて目立たない子だったが、誰よりも優しい子だった。 みんなが遊んでいるのを、少し離れた場所からニコニコしながら観ていた。 「一緒に遊ぼうぜ！」誰かがそう誘うと、紗世ちゃんは恥ずかしそうに首を三回横に振ってから小走りでその場を去ってしまう。 「変なやつ〜」そうみんなは言っていたが、可愛い紗世ちゃんが好きだった。 六年生になって男と女が別々に遊ぶようになってから紗世ちゃんの姿を見ることは少なくなった。 僕は通学時に紗世ちゃんと「おはよー！」と声をかけるのが楽しみだった。 彼女は恥ずかしそうにコクンと頷いて、小さな声で「おはようございます。」という。 それだけで一日中幸せになれた。 胸が少し膨らみ、全体的に丸みを帯びた紗世ちゃんは図工の教科書に載っていた天使にそっくりだった。 そろそろ色気づいてきた僕は、紗世ちゃんのことを思って夜布団の中で悶々としていた。 紗世ちゃんを思い出すだけで股間が痛くなった。 その夜、初めての精通でパンツを汚した。 紗世ちゃんを穢してしまったみたいで…それからは朝の挨拶もできなくなった。 毎晩布団の中で紗世ちゃんのコトを思い出して、猿のように自慰をして、終わると自分を責めていた。 それでも次の日の夜には、体育の時間に体操着で見学していた紗世ちゃんのブルマー姿を思い出して悶々として同じことを繰り返していた。 夏休み中は学校で紗世ちゃんに逢えないので、とにかくサッカーを頑張って自分の頭のなかから紗世ちゃんを追い出そうとしていた 夜になると練習でぐったりと疲れきっていたので自慰をすることも少なくなった。 でも、追いだそうとすればするほど紗世ちゃんのことがくっきりと頭に刻みつけられていった。 夏休み登校日の全日は馬鹿みたいに浮かれていた。紗世ちゃんに逢えるのだ。 僕は日に焼けて真っ黒になった自分の顔を鏡で観ながら、紗世ちゃんに挨拶をする練習をしていた。 だけど…登校日に紗世ちゃんは来なかった…それどころか… 夏休みが明けた始業式 「えー！紗世ちゃん引っ越したの！？」 誰かの声が教室に響いた。 僕は体がこわばってしまった。 紗世ちゃんでオナニーすることをやめて、やっと前みたいに話しかけることができる自信がついたのに… 声の主を突き止めようと思った。 教室の扉が開く音がして担任の先生が入ってきた あまりにも神妙な顔だったので騒いでいたみんなも静かになった。 「あのね…残念なお知らせがあります。有本さんが…とても大変な病気になって…東京の病院に入院しました。」 クラスは騒然とした。 僕はその日のことを鮮明に憶えている。 帰り道、紗世ちゃんがいつも座っていたベンチに顔をうずめて大泣きした。 気が付くとあたりは真っ暗になっていて、心配した父親が探しに来た。 ぐしゃぐしゃに汚れた僕の顔を見て、父親は黙って頭を撫でるだけで何も言わなかった。 翌日、自転車に乗って紗世ちゃんが住んでいた家に行った。だけどもう、違う誰かが住んでいて紗世ちゃんを思い出せるものは消えていた。 やがて、中学に進み幼なじみとも疎遠になり、紗世ちゃんのことを話す相手はいなくなった。 「そういえば、そんな子がいたっけ…」 成人式で久しぶりにあった幼なじみの言葉にショックを受けた そう、あの日から僕は毎晩、紗世ちゃんのことを想って自慰をしていたのだ。 やがて30歳になり、親に薦められるまま見合い結婚をした。 紗世ちゃんとは全く似ても似つかない妻だが、それなりに愛していたし子供も三人生まれた。 今では三人共独立して結婚をして立派にやっている。 妻は淡白な性格で、もしかしたら安定だけを求めて結婚相手に俺を選んだのかもしれない。 俺は良い夫だったと思うし、良い父親だったと思う。 ただ、妻を愛そうとすればするほど紗世ちゃんのことを思い出していた まったくタイプの違う妻との初夜。俺は童貞だった。 上手く行かなかった。一ヶ月たっても妻を抱くことが出来なかった。 妻は呆れていたようだった。 ある夜のことだ。眠っている妻の顔が紗世ちゃんに見えたのだ。 異常なほどに勃起した。そうだ。一ヶ月以上自慰をしていなかった。 一度勃起した俺のものは治まらなかった。妻に隠れて自慰をしようと思ったのだが… 妻の姿が紗世ちゃんに見えてしかたないのだ。 俺は妻のベッドに潜り込んだ。 巨乳であるはずの妻の乳房が、まだ膨らんだばかりの紗世ちゃんの薄い胸のように感じる。 乳首を責めて背中を舐めると妻が目覚めた。 「できるかもしれない。」俺はそう言って左手で妻の口を塞いだ。 右手を股間に滑りこませた。 熱くて火傷しそうなくらい溢れていた。 妻のパンティーを脱がし、挿入した。 初めてなのに上手く入ったのは、たぶん経験豊かな妻が位置を合わせたからだろう 狭苦しい隙間に俺のモノが入っていく 「あぁあ！大きい！」妻は両手で俺の左手振りほどいて大きく喘えいだ 俺は妻を振り向かせ、キスをして妻の口を塞いだ 「スゴイ…」妻は大声で喘ぎ声を発そうとしていた。 だが 俺の耳には紗世ちゃんの声が聞こえていた 「ゆうちゃん、少し痛い…やさしくして」 俺は背後から一気に妻を貫いた 子宮にあたったのだろう。妻が大声を出した。 「だめ。すごい。こわれちゃう！」 妻がこちらを向こうとするが、俺は背後から責めまくった 紗世ちゃんが悲しそうに振り返った。 いつのまにか部屋の隅でこちらを観ている 遊んでいる俺達を観ていたように 俺は妻を正常位にして顔を見た 俺が結婚したのはこの女性だ。もう紗世ちゃんはいないんだ… 無我夢中で腰を打ち付ける 妻の全身が痙攣しだした 「ねぇ…イッて！お願い！一緒に…」 だが、俺は妻を見つめながら腰を振り続けた 妻は失神した。 力が抜けて重くなった妻を俺は責め続けてやっと射精した 振り返ると紗世ちゃんの姿はいなくなっていた 次の日から、ほぼ毎日妻を責め続けた 妻はすぐに妊娠した。 三人目が生まれたあと、避妊することを約束させられた それを機に妻を抱くことはなくなった 妻も一歳違いの三人の子育てが忙しかったのだろう 夜の交渉がまったくなくなっても文句を言わなかった 大概の夫婦関係はそんなものだと思った だが、子どもたちが独立して定年を迎えることになった時 妻に突然、離婚話を切り出された。定年離婚というやつだ。 どこか俺が心の底から妻を愛していないのを感じていたのかもしれない。 申し訳ない気持ちがあったので、離婚を受け入れることにして淡々と手続きをすました。 今朝、妻は以前から交際のあった男の元へ引っ越していった。 少し驚いたが、あの感じ方をしていた妻が、２０年近くセックスレスで満足するはずはなかった 俺は鈍感すぎたのだろう 妻が去ったその日の昼だった。 交差点の向こうに紗世ちゃんがいた。 あの時の姿のままだった。 「俺は頭が変になったのか？」 ふつうなら紗世ちゃんにそっくりな少女と出会ったと考えるだろう。 だが… 俺は紗世ちゃんが目の前に現れたと信じて疑わなかった。 赤信号の横断歩道を渡り、クラクションの音やキューブレーキの音や怒号は気にならなかった。 いま、見失ったら…その恐怖心でいっぱいだった。 少女は少し離れた老婆と手を握って歩いていた。 「すみません。あの…あの…有本紗世さんではないですか？」 通りすがりの人が振り返るほどの大きな声を出してしまった。 老婆が振り返った。紗世ちゃんは恥ずかしそうに相場の陰に隠れた。 「どちらさんですか？」 「あの…俺…いや私は大阪の東淀川で…」 その時、自分がとても変なことを言っていることに気がついた。 この老婆が紗世ちゃんの母親としておかしくない年齢だ。 だとしたら、この子は紗世ちゃんではない。 もう４０年経っていたのだ。 もしかして紗世ちゃんの娘さんかもしれない…だが、そうであればと思いながら落ちついてもう一度尋ねた 「いや、すみません。人違いかもしれませんが…有本紗世さんのお母様ですか？」 「あなたは…」俺の顔をまじまじと観て老婆が声を発しそうになった時、あの頃と少しも変わらない紗世ちゃんの声が聞こえた。 「ゆうじくん？」 紗世ちゃんが老婆の陰から恥ずかしそうに顔を出しながらこっちを観ていた。 「ああぁ…瀬戸物屋さんところの…」 老婆の表情も柔らかくなった。 信じられない話だった。 紗世ちゃんはあの夏の日に入院して昏睡状態になった。 原因は不明で東京の大きな病院に移送されたそうだ。 そして…四十年間意識が戻ることもなく眠り続けていたそうだ。 不思議なことに発育不全のように歳を取らない状態が続いたのだが、先月、突然に何事もなかったように目覚めたそうなのだ。 紗世ちゃんはあの時のまま変わらずに４０年を超えてきたのだ。 俺はすっかりおっさんになってしまった自分の姿を恥じた。 だが…それ以上に、こうして紗世ちゃんと話ができていることが嬉しくてたまらなかった。 母親は疲れがたまってすっかり年老いてしまったし、父親も３年前に他界してしまっていたそうだ。 東京の真ん中で出会った奇蹟。 さらに離婚して妻が出て行った日に出会うという奇蹟。 なにより、紗世ちゃんの意識が４０年ぶりに戻ったという奇蹟。 おっさんであることを忘れて夢中になっていた。 紗世ちゃんは、そうでなくても恥ずかしがり屋なのに、突然、幼なじみがおっさんになって現れたのだから恥ずかしそうにモジモジするばかりだった。 「あの…失礼な質問で申し訳無いのですが…紗世ちゃんはこの後…どんなふうに…」 母親は困った顔で答えた「小学校に戻してあげたいけど…書類上は義務教育を卒業していることになっていて…いろいろとねぇ…」 「あの、私が力になります。なんでも手伝います。いえ、私にやらせてください。」 その後、教育委員会などの公務員では話にならないので裁判を起こして紗世ちゃんが小学６年生からやり直せるようにした。 長年やってた仕事が役に立ったのだ。母親だけでは難しい問題も、俺が後見人になることで解決できた。 そして、紗世ちゃんは小学校に近いということで俺一人になった家に越してくることになった。 学校から帰ってきた紗世ちゃんは泣いていた。 「どうしたの？」 「なんでもない…」 「でも、泣いているじゃない。」 黙ってしまった。 よく見ると腕に擦り傷がある。 「どうしたのこれ？」 「…転んじゃったの…」 「いや、転んでできる傷じゃないよ。」 「…」 「学校で何かあった？」 「…」 大きな瞳からボロボロと涙がこぼれ落ちた。 震えている肩に両手を置いたら、紗世ちゃんがしがみついてきた。 「あのね…私…おばあちゃんなの？」 「誰がそんなこと言うんだ？」 「みんな…だって…私…本当は５０歳を超えているんだって…みんなが…」 紗世ちゃんは大きな声で鳴き出した。 「いや、紗世ちゃんは…」言葉に詰まった。 紗世ちゃんの背中に手を回した。 胸の中で泣き続け…やがて泣きつかれて眠ってしまった。 紗世ちゃんを抱き上げてベッドに連れて行き寝間着に着替えさせた。 小さな胸が美しくて…寝息は天使の囁きのようだった。 俺は自制して部屋をでようとした。 すると紗世ちゃんが俺の手を握った。 「ねぇ…おじさ…ゆうちゃん。一緒にいて？」 俺は黙って服を脱いでベッドに入り込んだ。 胸にしがみついて紗世ちゃんは、また眠ってしまった。 股間が張り裂けそうな位大きくなった。眠れななかった。 妻と交渉を断ってから、俺は２０年間女性を抱いていなかった。 でも、傍で眠っているのは小学６年生の少女なのだ。 そう、僕が好きだったあの頃の紗世ちゃんなのだ。 唇に指をあててみた。 すると両手で俺の手を握り、俺の指を舐め出した。 寝ぼけているのだろう。 思わず大きくなった股間を、紗世ちゃんの小さなお尻に擦りつけてしまった。 とまらなかった。 寝間着の裾から手を入れた。 着替えさせた時に見た可愛らしい乳首を服の下で摘んだ。 「なにしてるの？」 紗世ちゃんが目を覚ました。 「ごめん…」 俺は慌てて服の下から手を出そうとした。 すると俺の腕を掴んで胸に導いた。 「私ね…子供だけど…おばあちゃんなの…大人を飛び越しちゃったの」 俺を見つめている。 「目が覚めたら、お母さんはお婆さんになっているし…お父さんは死んじゃったし…」 俺の指を舐めながら話を続ける紗世ちゃん。 「なんか…未来に来たみたいで…電話もテレビも…」 俺は黙って聴いていた。 「友達はいないし… おじさんは…ゆうちゃんでしょう。私すぐに分かったの。」 「え？」 「道路の向こうで、ゆうちゃんがいたのを見つけたんだよ。」 「ほんと？」 「うん、禿げちゃってたけどね…」 紗世ちゃんは微笑んだ。 「今だから言えるけど…私ね…私ね…」 「なに？」 「ずっとゆうちゃんを見ていたんだよ…」 「え？」 「みんなと遊んでいるゆうちゃんを見ていたの…」 「…」 「だから、入院中…ずっと夢を見ていたの…ゆうちゃんの」 「ほんとうに？」 「うん、起きた時、まるで一日しか眠っていないと思った」 「…」 「それで、お母さんやお医者さんに話を聞いて…でもね…私にとっては一瞬だったの。」 「紗世ちゃん」 「私…好きだったの。ゆうちゃんのこと…」 「俺…僕もだ…紗世ちゃんが好きだったんだ…ずっとずっとずっと…」 「ねぇゆうちゃん、私を大人にしてくれる？」 「いいの？」 「うん、ゆうちゃんにして欲しい。私を大人にして…」 そういって紗世ちゃんはしがみついてきた。 とてもいい匂いがした。 髪の毛はサラサラで、天使を抱いているようだった。 キスをした。妻以外で初めてだった。 薄い唇だが柔らかかった。 舌を絡めると紗世ちゃんも懸命に舌を絡めてきた。 「これでいいの？」 「うん。気持ちいい？」 「なんか…不思議な気持ち…ほわーんってする…」 首筋から鎖骨、そして首筋に舌を這わすと紗世ちゃんはびくって動いた。 「私ね…ゆうちゃんのことを思って…夜に…イケないことしたの」 いつの間にか、紗世ちゃんは自分の股間に手を這わしていた。 「紗世ちゃん」 「ゆうちゃんを思いながら、ここを触ると変になっちゃうの」 未熟で薄い色の乳首を舐めると、紗世ちゃんが僕の乳首を舐め返してきた。 もう、自分がおっさんであることを忘れて、初めて紗世ちゃんで自慰をした頃の気持ちになっていた。 「紗世ちゃん、おっぱい見せて。」 「うん…でも…はずかしい…」 僕は紗世ちゃんの大きな瞳を見つめながら、自分の服を脱いだ。 紗世ちゃんも、それに連れて自分で脱ごうとした。 「ううん。僕に脱がさせて…」 コクンと頷いて目を伏せた。 寝間着の上下を脱がせると天使のような裸体が震えていた。 「きれいだよ…」 紗世ちゃんは首を横に振った。 「きれいだよ…ずっと紗世ちゃんが好きだったんだ…」 小さなパンツを脱がせるとぐっしょりと濡れていた。 ピッタリと閉じた部分から愛液が滴り落ちている。 「ねぇ…ゆうちゃん…お願いがあるの…」 「なに？」 「もう一回キスして…」 そうだった…順番を間違えていた…。 紗世ちゃんの初めてなのだ。ちゃんと順番を踏んで少女からオトナにしてあげたい…。 「ごめんね…こわい？」 「うん、ちょっと…でも…ゆうちゃんとキスしたい…」 紗世ちゃんには八重歯が生えている。 その八重歯の部分を舌で激した。 ピクっと全身が震える。 頭を撫でながら、逃げようとするのを捕まえた。 「さよ…へんになっちゃう…」 「いいよ。僕に任せて…」 その時、鏡に写った自分を見てびっくりした。 自分も小学６年生になったつもりでいたが、おっさんが幼女と真っ裸で抱き合っているのだ。 少し自制心が働きかけた。 だが、紗世から立ち上る香りが淫靡になって僕を獣にした。 ベッドに倒れ込み、紗世の全身を舐めた。 小さな足の指先から、くるぶし…膝…。 紗世ちゃんはビクンビクンと反応する。 幼い割れ目はぐっしょりと濡れている。 つーっと脚をつたっている。 匂いが強くなった。 酸っぱさがなくなり強く甘い香りになった。 僕の股間は今までになく大きくなっていた。 こんなものは紗世ちゃんには入らないだろう。 擦るだけにしようと思った。 「痛いかもしれないけど、紗世ちゃんのここに当てさせてね。」 「うん。だいじょうぶ…我慢できる…ゆうちゃん…」 小さな足を開いて紗世ちゃんの身体に覆い被さった。 僕の先走り汁と紗世ちゃんの愛液が交じり合ってスムーズに動く。 紗世ちゃんは時々痛そうな顔をする。 「だいじょうぶ？痛くない？」 そういいながらも腰の動きは止まらなかった。 閉じている大きな瞳から涙がこぼれている。 「やめようか？」 「ううん。きもちいい…」 そういって小さな腕を巻きつけてきた。 「きす…して」 貪るように紗世ちゃんの小さな口を責めた。 つづく… |
| あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。 |
| 2014.5.24掲載 | 【次頁】 |
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