第１４話

　ソファに腰掛け、食後のコーヒーを飲みながらこれからおこるであろうことを考えていた。
　まさか、祥子の方から望んでくるとは……。女２人に、男１人で３Ｐ。男なら、誰もが憧れる行為だろう。しかも、憧れていた２人の人妻。彼女達を並べ代わる代わるに肉棒をぶち込む。なんて素晴らしいんだ。しかし、２人の女を満足させねばいけない。はるか昔に雑誌で読んだ記事によると、女２人を同時に愛するには相当の体力、精力が必要とのことだ。体力には自信がある。しかし、問題は精力のほうだ。とりあえず、精力剤は補給しておいたが、どうだろうか？　少し不安もあるが、なるようにしかならない。いざとなれば、愛から例の薬を提供してもらえばいいだろう。
　夢があと、数時間後に迫っていると思うと、否が応でも肉の塊は膨らんでくる。未知の世界を妄想しながら、１人にやけていると、来客を知らせるチャイムが鳴った。
（愛だ！）
　現実の世界に戻され、慌てて立ち上がり、玄関へ向かった。

　愛はシックなダークブルーに白地のストライプが入ったワンピースといういでたちで来た。ディオールのプアゾンの甘く官能的な香り、匂いだけで性欲を刺激する匂いが、期待を感じさせる。
「早かったね」
「うふっ。一時間でも早く、会いたくて、部屋の掃除もしないできたのよ」
　部屋にあがり、その言葉に僕はにやけた。
「会いたい？　セックスしたくて仕方がなかったんだろ」
「そうよ。私をこんなにして、悪い人……」
　愛は僕の手を握り、スカートの中へと導いた。驚いたことに愛はパンティを履いておらず、女唇を外気にさらしていた。すでに、女唇は淫らな汁で潤っている。
「すごい、ビショビショだ」
　指で狭間を叩くとピチャピチャと淫らな水音がする。
「ああん。だって、２日も我慢したんだもん」
　愛がなやましく腰を動かす。
「ねえ、早くしましょう」
　愛は僕の前に跪き、短パンをブリーフごと足首まで下ろした。はきれんばかりに勃起している肉棒の鈴口から透明な液がでている。
「あぁ、素敵……」
　艶かしくいい、ペロペロと舌で透明な汁を掬い取り、唇を被せてきた。相変わらず美味い舌裁きだ。過敏になっているものにはきつい刺激だ。
　あやうく果てそうになりかけ、慌てて腰をひいた。
「あぁん」
　愛がものほしそうな顔をし、再び唇を被せようとするのを制止した。
「ちょっと、待って」
「いいのよ。口の中に出しても……それとも、こっちの口がいいかしら」
「違うんだ。実は……」
「その先は言わなくてもわかっているわ。祥子ちゃんを呼ぶんでしょ」
「どうして、それを」
「昨日、彼女も講習にきたのよ。でも、なんか、様子がおかしいかっんだよね。私に視線を合わせようとしないし……それで、講習の後、彼女に問いただしたの。そしたら、全て話してくれたわ……。あなたとＨしたことや私を交えて３人でしたいってこともね」
「それなら、話が早い。でっ、愛はどうなんだい」
「いいよ、あなたが望むなら。私も、一度３人でしてみたいと思っていた……ねえ、私、もう待ちきれないの。早く、電話して」
　携帯電話で祥子の携帯番号を呼び出した。
「もしもっ、うっ」
　祥子がでて、僕が話し出すとすぐに、愛が耳元に舌を這わせながら、肉棒を弄り始めた。　
「ずるいよ。今からいくから」
　僕の息の荒さを察し慌てたのか祥子は言い放ち、通話を閉ざした。
「今すぐ来るよ」
　と言って肉棒を握り締める愛の手を剥がし、床で丸まっているブリーフと短パンを手に伸ばそうとすると、素早く愛はそれらを奪い取った。
「だめっ。どうせ、脱ぐんだから、このままでいいでしょ」
　意地の悪いことをいうが、愛の言うことはもっともだ。どうせ、祥子もすぐに裸になるのだから、恥じる必要はない。
　しかし、下半身だけ裸というのは、あまりにも滑稽だ。この際だから、全て脱いでしまえ。ティーシャツを脱ぎ、床に落とす。
「まあ。大胆なのね」
　そう言う愛に向かってニヤッと笑い、全裸で祥子を招きいれに行った。
　
　玄関の扉を開くと祥子はキャッと小さな悲鳴をあげた。
　祥子は、愛の情熱的な唇で嘗め回され、濡れ輝く肉の塊を見つめながら頬を赤らめた。
「……もう、したの？」
　細い声で祥子が囁く。
「これからだよ。あがって」
　祥子の腕を引っ張り、部屋に戻ると愛も一糸まとわぬ姿になっていた。
「祥子ちゃん。もう、始まっているのよ」
　愛は僕の側にきて、首に両手首を絡ませて、唇を求めてきた。舌と舌をたっぷり絡ませながら愛の視線の先が僕の背後に立ち尽くす祥子に向けられている。
　愛が祥子を挑発しているは明らかだ。
　愛の舌が、肉体の中心部を這い降り、肉棒のところで止まった。
「ああん。すごぉい。何度も見てもあなたのチンチン、逞しいわ」
　愛は悩ましく言い、太幹を支え、裏筋を舐める。たまらずに、「うっ」と声がでる。
　祥子はどんな顔でこの痴態を眺めているのだろう。僕は気になり、彼女が見える位置へ身体をずらした。
　祥子は唇を半開きにし、愛の積極的な口淫を食い入るように見つめながら、清楚なホワイトのワンピースの上から股間を弄っている。
「祥子ちゃんは見ているだけでいいのかい」
　僕の言葉に促されたかのようにワンピースを脱いでいく。光沢のある白いブラジャーとパンティを床に落とし、愛の隣に跪き、ジュブジュブと卑猥な音を奏でながら肉棒をしゃぶりつづける愛にもの欲しそうな視線を投げかける。
「愛さんばかりずるい。私にも舐めさせて」
　祥子の要求に応じ、愛が唇を離した。
　しゃぶり続けられた肉棒には泡立つ唾液がまとわりついている。そんな汚れた肉棒を嫌がることなく、直に祥子が舌を這わせてくる。　激しく舐め、しゃぶる愛とは違って、張りついた愛の唾液を拭取るように。全てを自分の唾液に塗り替えてから、亀頭を小さな唇で包み込んできた。ねっとりと這いまわる舌が気持ちいい。こないだ咥えてもらった時より、はるかに上達している。口の中が次々と唾液で溢れ、飲み込むのが大変だ。
「うう、気持ちいいよ祥子。もっと、舌を使ってごらん」
　祥子は抑えていた欲求を解放し、一匹の牝へと変貌しかのように、じゅる、じゅると音をたてながらしゃぶりだした。
　愛はそんな祥子をうっとりと見つめながら
「ああっ、いやらしいわ。祥子ちゃん」
　と言い立ち上がって僕の乳首に舌を這わす。２人の美女が人妻のテクニックを駆使し感じるところを舐めてくる。膝が諤々と振るえ、立っていることが出来ない。
　僕はゆっくりと腰を落とし冷たい床の上に寝そべった。


つづく