俺がそれを見てしまったのは、兄夫婦が盆休みに帰郷した日の、夕方だった。
　涼をとるために開け放った自室の窓から、動物の呻き声のような音が聞こえてくるのを感じた俺は、二階の窓から、すぐ下にある自宅の庭を覗き込んだ。
　窓からそっと顔を出し、聞き耳を立てた俺は、声がする方角を凝視する。
　その呻き声は、庭の奥、何本かの木が植えてあるところから、聞こえてくる。
　さらによく眼を凝らすと、木立の影からチラチラと、女性の白い太股が見え隠れしているのが判った。
　男の手が女のワンピースの裾を捲り上げ、魅力的なその脚を持ち上げながら、女の股を押し拡げている。
　木立の奥で絡み合っているその男女は、帰郷したばかりの兄夫婦だった。
　たぶん兄たちは、急に交わりたい衝動に駆られ、典型的な日本家屋である自宅の中では、自分たちの声が家族に聞かれてしまうと考えて、外に出たのだろう。
　今ごろ母は、台所で夕食の準備をしているはずだ。
　俺はズボンのファスナーを降ろすと、既に硬くなっている自分自身を取り出し、夢中でそれを扱き始めていた。
（「あのお姉さんが・・あの優しくて綺麗なお姉さんが・・今そこで、股を一杯に開いて獣のような声をあげている・・」）
　以前から憧れていた義姉の、そんな姿を想像した俺の股間は、今までに経験した事が無いほどカチカチに勃起して、もう自分の腹にぴったりと貼り付いていた。
　しばらくすると、姉の脚が一旦下に降ろされ、その股間を包んでいた薄手のショーツが、大きく下までずり下げられる。
　そして再び高く持ち上げられた姉の足首には、濡れて重たくなった彼女のショーツがぶる下がっていた。
　今や剥き出しになった姉の股間に、しゃがみ込んだ兄の口が吸い付く。姉の下腹部に埋まった兄の顔が淫らに蠢いた瞬間、啜り泣く様な悲鳴に近い喘ぎ声が静かな庭に木霊して、美しい姉の太股がブルブルと激しく震えた。
　もう俺は、どうにも我慢が出来なくなっていた。
（「あぁ、お姉さんのあそこを舐めたい。あの真っ白な太股の間に、おもいっきり顔を埋めてみたい。あの人は、どんな顔で悶えるだろうか？、あの美しい人が逝く瞬間を見たい。・・あぁ・・お姉さん・・」）
　夢中になって、手が見えなくなるほどの速度でペニスを扱きたてた俺は、そのまま断続的にビュービューと大量の精液を噴上げる。
　射精の快感に恍惚となった俺は、そそり勃つ兄の男根をその身体の奥に導き入れてゆく、妖艶な義姉の下半身を、魅入られたようにじっと見つめた。
　それから、畳に飛び散った精液を拭きとる事も忘れて、再び硬く勃起したままのペニスを扱き始める。
　窓の外からはさらにかん高く、絶頂に震える姉の歓びの声が聞こえていた・・

　その後、夕食と風呂を済ませた俺の家族は、近所の人を誘い、大勢で花火をして遊ぶ事になった。
　帰郷したばかりの兄夫婦も、みんなと一緒に近くの土手に向かう。
　みんなで何発か、大きめの打ち上げ花火をあげた後、各々が線香花火やネズミ花火に火を点けて遊ぶ。
　義姉は、つい先程あんな事をしたばかりとは、とても信じられないような明るい笑顔で、花火を楽しんでいる。
　そんな姉の姿を、知らず知らずのうちに見つめていた俺は、そのうちに、とんでもない事に気がついた。
　土手に座る姉のスカートの隙間から、黒い陰毛の影が覗いているではないか。
　驚いたことに、この時姉は、下着を穿いていなかった。
　だが、周りのみんなは、誰もその事に気がついていない。
　俺は、先程見た、びしょびしょに濡れた姉のショーツの事を思い出していた。
　意識がその一点に集中してしまった俺は、他の人に気づかれないように、もう一度、姉のワンピースのスカートの中をよく確認する。
　やはり、スカートの奥、白い太股の間に、黒々とした姉の陰毛と、暗くてよく見えないが、その下に彼女の神秘の割れ目がうっすらと見える。
　姉のこの信じられない姿に、俺の胸の鼓動が自分でも聞き取れるぐらいに激しく高まり、首筋から大量の汗がどっと噴出し始める。
　それから俺は、手に持った花火が燃えつきるのも忘れて、チラチラと姉の太股の間を盗み見ていた。
　すると、そのうちに、隙をみては姉の座る方向に顔を向けていた俺の視線と、俺の顔を見る姉の視線が、空中でぴったりと重なり合ってしまう。
　姉は俺の顔を見ると、にっこりと笑いかけてきた。
　ドキッとした俺は、思わず姉の顔から視線を外し、そのまま下を向いて俯いてしまう。
　姉はその後も平然と花火を続け、少し膝を立てるようにした両脚の付け根からは、濃く密集した陰毛の先端がはっきりと顔を出していた。
　義姉の真っ白な太股と、その付け根の真っ黒な陰毛の卑猥な組み合わせに、すっかり興奮してしまった俺は、とうとう股間の昂ぶりを抑えきれなくなり、トイレに行ってくるとみんなに告げると、急いで自宅に戻った。
　そのまま自分の部屋に飛び込んだおれは、もう既に、ズボンのファスナーを壊しそうに激しく勃起している自分自身を取り出し、夢中でそれを扱き始める。
　俺が、ついさっき目撃したばかりの、義姉の太股の奥を思い出しながら、無我夢中で自分の股間を扱いていると、突然、音もなく俺の部屋の襖が開いた。
「ね、姉さん！？・・・」そこには、冷ややかな顔で、俺の股間をじっと見つめる姉の姿があった。

　姉は後ろ手に襖を閉めながら、「やっぱり・・さっさと家に戻ったと思ったら、こんな事してる・・」と、揶揄う様に俺にそう言う。
　俺はどうしたらいいのか判らず、両手で自分の股間を必死に隠しながら、姉から見えないように下半身を横に向けた。
　すると姉は、悪戯っぽい瞳で俺の顔を見つめながら、「あの人に報告しちゃおうかな。・・・私の身体でオナニーしてるって。」と、信じられない言葉を投げかけてくる。
「知ってたのよ。スカートの中、覗いてたでしょ？・・ちょっと、刺激が強すぎたかしら？」姉は喋りながらゆっくりと俺のほうに歩み寄ると、俺の座る椅子のすぐ前にしゃがみ込み、俺の膝にそっと手を乗せた。
　姉の身体から薫る、風呂上がりの化粧水のうっとりするような甘い匂いと、膝に乗せられたその手の柔らかい感触に、俺の手の中のペニスが、無意識のうちにビクッと跳ね上がる。
　姉は、下から覗き込むように俺の顔を見上げながら、「仕方がなかったのよ。こっちに来てすぐに、ショーツを濡らしちゃったから。着替えも無かったし・・」と、意味深な言葉を吐いた。
　それから、右手で俺の膝を撫で回しながら、左手を俺の股間に伸ばしてくる。
　俺が、姉のこの信じられない行動に凍りついたように動けずにいると、彼女は股間を隠していた俺の手をどかしながら、
「あなたのここ、お兄さんとそっくりね。少し太いけど・・」と、眼を細めながら俺の股間を覗き込む。
　そして、その白魚の様に白く繊細な指で、燃えるように熱くなっている俺のペニスを包み込み、そのままゆっくりとその左手を上下させた。
　俺は、心臓が飛び出してしまいそうなほど興奮して、ハァ、ハァと荒い息を吐きながら、ノースリーブのワンピースを着た、剥き出しの姉の肩を優しく掴み、その髪をそっと撫でる。
　姉は少し顔を赤らめながら、再び視線を俺の顔に戻し、「ごめんね。こんなに興奮させちゃって・・お詫びに、あなたが見たがっていたところを、好きなだけ見せてあげるわ。」と、俺が狂喜するような言葉を口にした。
　そして徐に、ワンピースの裾を捲り、白い太股を顕にすると、ゆっくりとその股を拡げ始める。
　忽ち、俺の股間が天を衝く角度でピィーンとそそり勃ち、俺の視線は、何も身につけていない、剥き出しの姉の下腹部にくぎ付けになってしまう。
　姉はそのまま床に座ると、その美しい両脚をＭ字に開きながら、腰を浮かせるようにして、その秘部を全て俺に曝した。
　俺が、目一杯に勃起して、既にがちがちになっているペニスを右手で扱き始めると、姉は嬉しそうに眼を輝かせながら、
「わあ〜、まだ太くなるのね。凄いわ・・安心して、お母さんとあの人は、誘われて隣の家に行ったから・・時間はたっぷりとある。さあ、いらっしゃい・・」と、抗いきれない魅力で、俺をこの世の天国に誘った。
　俺は椅子から立ち上がり、ふらふらと引き寄せられるように姉の前に立つ。
　姉は身体を起こし、俺の下半身に纏わりつくようにその身体を寄せると、冷たい手で俺の腰骨の辺りを撫で回しながら、
「もう、もたないでしょう？・・一度抜いてあげる。」と、ぞっくっとするほど艶っぽい声で、俺にそう告げた。
　酒に酔ったようなうっとりとした表情で、ビクビクと熱り勃っている俺の股間に、赤い唇を近づける義姉。
　姉が、燃える様に熱くなっている俺のペニスの先端を掴み、その裏筋を長い舌で大きく舐め上げた瞬間、俺の腰から脳天に向かって稲妻の様な衝撃が走った。
　俺は、痺れるような快感に膝をガクガクと揺らしながら、自分の股の間で激しく前後に揺れている麗しい義姉の頭を、信じられない気持ちで見下していた。
　その時俺の股間では、憧れの姉の顔が俺の陰毛の中に深く埋まり、その鼻息で俺の下腹部を優しく擽ったかと思うと、今度は後ろへ退きながらその唇で俺のペニスを咥えて強く扱き、それと同時に口の中で長い舌を激しく踊らせて、俺の一番感じるところを的確に刺激していた。
「あっ！、おおおぉ・・んッん゛ーーッ」俺はすぐに悶絶して、それからいくらも経たないうちに、身体の奥から勢いよく精液が駆け上がってくるのを感じる。
　ビュッ、ビュウゥーーッ・・ドクッ、ドクッ「んんっ・・んぐっ・・むむッ・・ハァ、ハァ、若いのね。凄い量・・あぁ、堪らない・・この匂い・・」姉は上気した顔で、俺のペニスに残る精液を一生懸命に吸い出しながらそう言った。
　それから、まだ半分勃起したままの俺のペニスを、窄めた唇でまた扱き始める。
「あっ・・ううぅ・・だめ、お姉さん、止めて・・また逝っちゃう・・」俺は、ペニスの先端から伝わる強すぎる刺激に、思わず腰を引き、姉の口から逃れると、そのまま姉を床に押し倒した。
　俺は夢中になって、姉の花柄のワンピースの裾を捲り上げると、ずっと憧れ続けていた、真っ白でムチムチの彼女の太股の間に手を差し入れる。
　そしてオナニーの時にいつも夢想していた通りに、その美しい脚の内側を、思う存分、上から下までゆっくりと撫で回した。
　姉は両手を後ろについて、顎を後ろに反らし、半分開いた口から、「あぁ・・はぁ・・うっふぅっ・・」と、小さな喘ぎ声を漏らしている。
　俺はそのまま、姉の膝を大きく左右に押し開き、剥き出しになった彼女の股間にゆっくりと自分の顔を埋めてゆく。
　その間姉は、赤い唇を薄く開け、大きな瞳を潤ませながら、喜悦の表情で俺の頭が自分の股間に向かって沈みこんでゆくのを、見つめていた。
　やがて俺の口が、彼女の大事な部分に吸い付くと姉は、「あっうぅ〜〜・・んっうぅーーんっ！」と大きな声を上げながら、その背中を弓の様に撓らせる。
　続いて姉の口から「あぁ・・気持ちがいい・・うぅ、堪んない・・はあぁっ！、そこッ！・・イイッ〜・・あーーーッ、そのまま・・もっと・・もっと深くぅ〜・・おおぉ・・んーーッ！」と、信じられないような卑猥な雄叫びが飛び出す。
　俺は姉の尻の下に入れた両手で、彼女の腰を浮かせる様にしながら、長く伸ばした舌で、彼女の内部を隅々まで舐め回した。
「あうぅーーっ！、ハッ、ひっ・・だ、だめえっ〜〜いくっ、いっちゃうぅ〜〜あっ、くうぅーーっ！」
　俺の舌が姉の股間でベロベロと上下に躍る度に、彼女の頭がガクガクと大きく前後に揺れる。
　そのうちに、異常に興奮して我を忘れてしまった俺は、姉の制止の悲鳴も無視して、まるで機械の様に彼女の股間を執拗に愛撫し始める。
「アッアッ、ひぃ・・いやーーッあぐうぅ・・やめ・・やめてッ・・ひっ、ひいっ・・んっ、んっん゛ぅーーっ！」
　悶え暴れる姉の腰を強引に押さえ付け、無理矢理に押し拡げた股の間に顔を押しつけたまま、凄い速度で舌を振動させる。
　夢にまで見た、プルプルと震える真っ白な姉の下腹部や、切なくなるようなかん高い悲鳴が、俺を狂わせ、獣の本性を剥き出しにさせていた。
　やがて、反り返った姉の身体が、ビクンッ、ビクンッと何度か大きく波打ち、「ハッ、ハッ・・ふっうっぐうぅーーッ！」という凄い絶叫と共に、彼女の全身が激しく痙攣する。
　それから、義姉の白く美しい身体は、股間から粘度の高い液体をたれ流したまま、ピクピクと細かく震えて動かなくなった。
　それでも俺は、震えながら声も出せない姉の腰にしがみつき、まだ夢中で舌を使い続けていた。
「はあぁ・・お願い・・止めて・・もう、止めて・・」蚊の鳴くような哀願の声で我に返った俺は、やっとビシャビシャに濡れた姉の股間から顔を上げる。
　すぐに、息も絶え絶えの義姉の姿に気がついた俺は、「お姉さん、ごめん。俺、つい夢中になっちゃって・・」と、彼女に謝った。
　姉は、「ハァ、ハァ・・もう・・ひどいんだから・・死ぬかと思った。・・大嫌い。」と、口では怒った振りをしながらも、俺に向かってにっこりと笑顔を見せてくれた。
　姉のこの仕草にとても幸せな気分になった俺は、横たわる彼女の脇に寄り添って寝転がり、服を着たままの彼女の胸に、そっと頬を埋める。
　姉は「可愛い子。大好きよ。」と、俺の頭を抱き寄せ、額にそっと口づけをする。
　俺は、興奮した義姉の身体から立ち上っている、うっとりするような女の匂いを胸一杯に吸い込みながら、彼女の首筋に唇を這わせ、そのウェストラインをゆっくりと撫で回した。
　その間姉は、俺の下腹部に手を伸ばして、自身のカウパー液と姉の唾液でぬらぬらと輝いている俺のペニスを、揉む様に優しく愛撫している。
　やがて、姉の手の優しい感触に陶酔した俺の股間が、再びむくむくとその頭を擡げてくる。
　俺の身体の変化に気がついた姉は、「逞しいのね。」と、嬉しそうに囁きながら、手の向きを掴む様に変え、その動きを速める。
　堪らなくなった俺が、そのまま姉の上に覆い被さろうとすると、彼女は「ちょっと待って。」と言って身体を起こし、素早くワンピースを脱いで、ブラを外した。
　下からは、汗に濡れた豊満な乳房と、武者振り付きたくなるような美しい背中がその姿を現わす。
　そして再び、その身体を仰向けに横たえた義姉は、俺を誘う様に、真っ白で染み一つ無い腋の下を曝しながら、ゆっくりと両手を自分の頭の上に挙げた。
　丸い形を保ったまま、自身の重みで平たくひろがった姉の白い乳房が、俺の目の前でプルプルと震え、その乳首は上を向いてピンと立っている。
　俺の股間は、姉のこの無防備な裸体を見下ろしながら、いつの間にか、また硬く熱り勃って、その頭を大きく上下に揺すっていた。
　感極まった俺は、そのまま姉の身体の上に覆い被さり、夢中で姉の乳首を舐め回し、その乳房を揉み上げる。
　俺が柔らかな義姉の身体に夢中になっている間、彼女はまるで駄々っ子をあやすかのように、自分胸に吸い付いている俺の髪の毛を、優しく撫でていた。
　やがて俺のペニスの先端が、姉の下腹部にめり込むように何度も当たり始めると、彼女は両脚を左右一杯に開いて、俺の腰をその間に導き入れながら、「さあ、来て・・」と、甘い声で俺を誘う。
　やり方がわからない俺が、そのまま闇雲に自分の腰を前に進めようとすると、「焦らないで。逃げないから・・」と、優しく声を掛けた姉は、密着する二人の股間にその右手を差し込んだ。
　そして、俺のペニスの先端を掴み、それを自分の膣の入り口に宛って、「もっとゆっくり・・そう・・いいわよ・・そのまま腰を沈めて・・そう、そのまま・・あんっ！・・はあぁ〜ぁ・・おっおおぉ・・」と、蕩けるような牝の声で、俺の身体の一部を自分の体の内部に、的確に導き入れる。
　彼女の内部に根本まで潜った俺が、その熱くて柔らかい吸い付く様な感触に悶絶して、動けずにいると、透かさず姉は「動いて・・お願い、動いて・・」と、無理な催促をしてくる。
　俺がペニスから伝わる強烈な快感に耐えながら、必死で腰を動かしていると、我慢しきれなくなった姉は、股の間に俺の腰を挟み込んだまま、両腕を俺の首に絡ませ、両脚を床に踏んばって、自分の腰を高く浮かせた。
　それから、その腰を大きくくねらせて、下から俺の腰に自分の腰を激しく打ちつけ始める。
「あっ！、おおおぉ・・や、やめ・・ううぅ・・でる・・出るッ、う゛ぅーーっ！」
　無理矢理にペニスの出し入れをさせられた俺は、直後に、彼女の内部にドクドクと射精を始めてしまう。
　彼女はそのまま激しく腰を振り続けながら、「ハァ、ハァ、出して。おもいっきり。もっと、もっと・・私のお腹をあなたの精液で一杯にして頂戴。さあ、お願い、もっと流し込んで・・ハァ、ハッ・・はやく・・」と、さらに俺の体液を強請り続ける。

　それから俺は、立て続けに二度、姉の中で果てた。

　力尽きて、姉の身体の上でぐったりと横たわる俺を、優しく抱き締めながら、
「ねえ、私の事、嫌いになったでしょう。」と、唐突に姉はそう言った。
「えっ？、なんで？」意味が解らずに、聞き返す俺。
「スケベで、いやらしくて・・・がっかりしたんじゃない？」姉は少し不安そうな顔で、俺にそう問いかけてくる。
「ううん。」俺は正直な気持ちで顔を横に振った。
「昔も今も、お姉さんの事は大好きだよ。綺麗で優しくて女らしくて・・それに、とても色っぽいし。ずっと、俺の憧れの人なんだ。」
「ありがとう。・・嬉しい。」俺の返事を聞いた姉は、嬉しそうに俺の首に両腕を絡ませる。それから、俺の顔に自分の顔を引き寄せながら、顔を傾け優しく俺に口づけをした。
　感情のこもった姉のこの口づけに、つい俺も夢中になって、いつまでも姉の唇を吸い続けた。
　やがて、愛しい姉の唇の感触に敏感に反応した俺の股間は、出すものも無いままに、また硬くなってしまう。
　俺の身体の変化に気がついた姉は、「まあっ！、また・・今日は、これで何度め？・・もう何回も射精したんでしょう？」と、畳に残る俺の精液の染みを眺めながら、驚いたようにそう言った。
　それから「でも、もう止めなくっちゃ。そろそろあの人たちが帰ってくるわ。続きはこの次ね。」と、泣きたくなるような寂しい言葉を口にした。

　それからの何日間か、休みの期間中、再び義姉と交わる機会は訪れなかった。
　それでも俺は幸せだった。
　姉は機会のある毎に、さり気なく俺の手を握り、肩に手を乗せ、腰に腕を回してくれたからだ。姉はその度に俺に笑顔を見せてくれた。
　俺は愛しい人と一緒に過ごす生活に、強い歓びを感じていた。

　やがてお盆も終わり、兄夫婦が帰る日がやってきた。
　見送りに出た俺は、手を組んだまま仲良く歩いて遠ざかる、兄夫婦の後ろ姿を見送りながら、左右にゆっくりと揺れている、魅力的な義姉の尻を見つめていた。
　そして心の中で、（「さよなら、お姉さん。正月までお別れだね。冬休みには又、その素敵なお尻を抱いてあげる。楽しみにしてて。」）と、愛しい姉に合図を送った。