１．

　たけしと久仁子は、一緒にその書き込みを読んでいる。

「ありがとうございます。昨日から奥さんで、２回抜かせていただきました。ぜひ、自分で触りながら、舌を出している彼女を見せて下さい。」

　たけしは、この書き込みに異常な興奮を覚え、久仁子は恥ずかしさで顔を赤らめながらも、自分の裸で興奮してくれる人がいる事に、歓びを感じていた。

　４２才のたけしと３７才の久仁子は、今年で結婚１５年目の仲のいい夫婦で、性生活もとてもうまくいっていた。
　たけしは、最近、体力の衰えを感じ、昔ほど頻繁に性交渉を行えない事を自覚していたが、いまでも、妻の綺麗に手入れをされた美しい裸を見ると、すごく興奮するし、妻を悦ばす事には支障はないと思っていた。
　以前から、妻の美しい裸を誰か他の人にも見せたいと考えていた、たけしは、最近になって、ベッドの上の裸の妻の姿を撮影して、それを画像掲示板に投稿するようになっていた。
　たけしは、妻の裸を見て喜ぶ、他の男の書き込みを見ると、なぜかとても嬉しい気持ちになり、且つ、実際の妻の裸をみる自分の眼が、より熱く情熱的になっていくのを感じていた。
　はじめは、恥ずかしさから、これを嫌がっていた久仁子も、掲示板の、自分の身体を賛美する多数の書き込みに、次第に恥ずかしさより嬉しさの方が強くなっていった。

　何回か妻の写真をアップして、いつものように書き込みをチェックしていた、たけしは、いつもと少し違う書き込みを発見した。
　通常は、妻の身体を褒める内容のものや、別の角度から撮った写真を求める書き込みが多い。
　だがこの書き込みは、「奥さんは、とても綺麗な人ですけど、自分の裸を他人が見て、喜んだり興奮したりするのを、どう感じているんでしょうか？」と、久仁子の心の内を尋ねる内容になっていた。
　たけしは、正直に、久仁子がいつも言っている（恥ずかしいけれど、褒められると嬉しい。）という気持ちを、掲示板に書き込んだ。
すると今度は、同じ相手から、「ご主人は、奥さんの裸を他人に見せるだけではなく、誰かに愛撫されているところも、見てみたいと思いますか？」という、質問が書き込まれた。
　たけしは、久仁子に相談する事なく、（自分は、妻の悦ぶ姿を見てみたいが、妻が承知しないだろう。）と、レスを返した。
　ところが、これをみつけた久仁子が「あなたが喜んで興奮してくれるなら、私はやっても構わないわよ。」と、言い出した。
　たけしが驚いていると、久仁子は、「ただし、相手が私好みの素敵な男性でないと、駄目だけどね。」と笑いながら、注文をつけた。
　たけしは、掲示板を見ている他の男が喜ぶかもしれないと思い、久仁子のこの意見を掲示板に書き込んでみた。
　すると、相手からまた書き込みがあり、「じつは他にも、あなた方と同じ趣味を持った人を知っています。もしよければ、僕のＨＰを見に来て下さい。」と書かれていて、下にＨＰのアドレスの記載があった。
　たけしが、どうせ業者の宣伝だろうと思いながら、そのアドレスにアクセスしてみると、そこは個人のＨＰだった。
　ＨＰには、彼の趣味に関する記載と日記、それから彼のメールアドレスとプロフィール、それに顔写真まで載っている。
　それによると、ここの主の秀明という男性は、二十歳の大学生で、年上の美しい女性がとても好きだと書かれていた。
　それから、恋人を募集しているので、僕を気に入った人はメールを下さい。とある。
　たけしは（この秀明という青年は、いつもここで中年の女性をみつけているんだろうか？）と考えて、少し嫌なイメージを想像した。
　しかし、この顔写真を見た久仁子は、「まぁ、素敵！、すごい美形じゃない。この写真が本物だったら、ぜひお願いしたいわ。」と、喜んでいる。
　たけしは、これは女性相手の援交の誘いか、ホストの宣伝だと思ったが、久仁子のために、一応彼にメールを送ることにした。
　メールの送付元名には、掲示板で使っているニックネームを使った。何日か後に、相手から返事が来た。
　秀明からのメールには、

　−自分は、母親と同じぐらいの歳の女性でないと好きにならない性分で、同じ嗜好の友達と一緒にセックスフレンドを探しています。
　−ただ、その年齢の女性には、大概は配偶者がいるので、夫が公認でないと付き合うことができません。
　−もし夫婦共にこれを望んでくれるなら、よろこんで奥さんの相手をします。
　−さらに、夫婦共に了解してくれるなら、旦那さんの観ているところで、二人の望むように、奥さんとセックスをします。

　と書かれていた。そして最後に、
　−これは金銭を抜きにした純粋な関係なので、どうか安心して下さい。
　と、付け加えられている。

　二人は、あまりに突飛なメールの内容に、しばらく言葉も無く考え込んでしまった。
　最初に口を開いたのは、たけしの方だった。「相手がどんな人間かわからないし、トラブルに巻き込まれる可能性もある。この件は、なかった事にして忘れよう。」と、久仁子に言った。
　これに対し久仁子は、「すこし、メールのやりとりをして、相手を観察したらどうかしら？」と、未練がある様子で答える。
たけしは、「君がそう望むなら、そうしよう。」と、渋々、合意した。

２．

　それから何度か、秀明とメールのやりとりをした二人は、その文章の書き方や内容から、相手が本当に若い男であること。中年の女性に対する知識や興味が深いこと。金銭が目的ではないこと。などの事柄を確信するようになった。
　そして、一度会ってみようということになった。
　直前のメールで秀明は、「以前お話しした、同じ嗜好を持った友人２人を紹介したいんですけど、一緒に連れていっても構わないですか？」と言ってきた。
　二人は秀明と同じぐらいの年齢で、とても久仁子に憧れているという。
　久仁子は、笑顔でこれを了承した。

　待ち合わせの場所に現われた秀明は、本当にあの写真のままの美青年だった。
　秀明は、他の二人を紹介した。
「竜也です。どうぞよろしく。」竜也は、細身の身体で、背は中ぐらい。八重歯と目元の凛々しさが印象的だ。
「はじめまして。徹平です。」徹平は、女性的な顔つきで、色が白く、声がとても可愛い。久仁子は最初、白人とのハーフだと思っていた。
　３人とも、年齢は二十歳前後で、全員が好印象のイケメンだった。
　１時間ほどその場所で話をした５人は、お互いに相手のことがとても気に入った。
　話の中で秀明は、たけし夫婦に思いがけない提案をしてきた。
　３人で一緒に、久仁子の相手をしたいというのだ。
　一人では、経験豊かな久仁子を十分に満足させられないし、今までは、この方法でとてもうまくいっていたという。
　想像以上の３人の美しさに、まるで少女のように、胸をときめかせていた久仁子は、喜んでこの提案を受け入れた。
（「少し不安だったけど、３人とも、とても感じのいい青年だわ。こんな人たちが私の相手をしてくれるなんて、まるで夢見たい。とても信じられないわ。」）
　一方、たけしは、秀明たちの容姿と妻の異常な喜び方を見て、すこし複雑な気持ちになったが、妻がこの３人に抱かれながら、気が狂ったように乱れる姿を想像して、どうしてもそれを見たくなった。
　３人の青年とたけし夫婦は、相談の上、次に合う場所と日時を決めた。
　たけしと久仁子に余計な不安を抱かせないため、場所は夫婦の側で決めることにした。

　約束の日、５人はホテルのロビーで待ち合わせをして、一緒に部屋にむかった。
　この時、久仁子の方は３人の顔に見蕩れて気がついていなかったが、３人の青年の視線は、久仁子の豊かなヒップラインにくぎ付けになっていた。
　その日久仁子は、グレーのタイトスカートを穿いていたが、久仁子が座ったり、屈み込んだりする度に、その豊かな尻にくっきりとパンティラインが浮かぶ。
　それとスカートのスリットから覗く白い太ももや、細く括れたウェストなどが相俟って、年上好きの３人には堪らない光景になっていた。
　３人は、チラッチラッと久仁子の熟れた身体を見やりながら、それぞれ自分の股間を熱く勃起させていた。
　部屋に入った秀明は、（乱暴はしない。奥さんの嫌がる事はしない。膣内への射精はしない。）ことなどを、二人に約束した。
　それから最後に「僕らは、奥さんが望めば何時間でもやり続けることができます。それぞれが一晩に、１２，３回の射精の経験がありますから。もう十分な時には、そう言ってください。すぐに止めます。」と、付け加えた。
（「えっ！？、まさか・・そんなに・・」）久仁子はこれを聞いて、これから起きる事を頭の中で想像し、興奮して息を荒げた。

３．

　たけしは、部屋の隅に移動して、そこの椅子に腰を降ろした。
　３人は久仁子の目の前で共に服を脱ぐと、ブリーフ一枚の姿になり、浅く筋肉が着いた、その美しく、しなやかな身体を久仁子に見せつけた。
　次に秀明は、久仁子をベッドの端に優しく座らせると、自分もその横に座った。
　徹平は、久仁子の反対側に座り、竜也は、久仁子の前に膝立ちの恰好で跪いた。
　すでに久仁子の瞳は潤み、胸の鼓動はドクドクと高鳴っている。
　３人は同時に久仁子の顔に自分の顔を近づけると、ふーーっと軽く息を吹き掛ける。
　麗しい青年の甘い息の薫りが、久仁子の顔のまわりで霧のように漂う。
　久仁子は押さえきれない期待から、眼を閉じ「ふうっーーっ」と、深い吐息を漏らした。
　続いて３人は、チュッチュッと軽く唇が触れるだけの浅いキスを、唇を除く久仁子の顔全体に与える。
　久仁子は、３人の美青年のキスの雨を顔中に受けながら、その刺激に思わず唇を開き、そこから舌を突き出した。
　すかさず、前の竜也がその舌を唇で咥える。そのまま、久仁子の舌を自分の口の中に深く咥え込むと、彼女の舌に自分の長い舌を絡めてゆく。
　それと同時に、ディープキスをする久仁子の耳を、横に座る秀明と徹平がそっと引っ張り、その中に自分の舌先を差し込んでいた。
　二人は、先を窄めた舌先で、久仁子の耳の中を擽る。それから、舌の腹を使って、大きく耳全体を舐め上げた。
　３人は久仁子の顔に口を使う間も、手で休みなく久仁子の身体を愛撫していた。
　前の竜也は、久仁子のウェストに両手を伸ばし、服の上から彼女のわき腹を撫で回す。
　久仁子の左側に座る秀明は、左手を彼女の白くむっちりとした太ももの間に差し入れ、内側をゆっくりと撫でる。右側の徹平は、右手で彼女の首の下、鎖骨のつけ根あたりを撫でまわしていた。
　竜也が、久仁子の唇から自分の唇を一旦離した時、もう既に久仁子は、極度の興奮から息をハァハァときらしていた。
　続いて竜也は、久仁子のブラウスのボタンを、一個一個ゆっくりと外してゆく。
　徹平はその間、ピンクのマニキュアを塗った彼女の細く繊細な指を口に含み、秀明は「あぁ、久仁子さん。とてもいい匂い。」と呟きながら、甘えるように久仁子の左肩に頬を預け、彼女の首に鼻を押しつけていた。
　やがて、久仁子の胸元から、薄い上品な柄のレースブラが現われる。
　これを見た竜也は「綺麗ですね。今日のために？・・素敵ですよ。」と静かな声で言いながら、顔を傾け久仁子の首の横に、そっと口づけをした。
　その瞬間、久仁子の頭に血が上り、顔がカーッと熱くなる。
（「な、なんて優しいの。もう、蕩けそう。」）

　前を開けたブラウスを、両側の二人が優しく脱がす。
　久仁子がブラを外すために、手を後ろに回そうとすると、右側の秀明が「久仁子さん。」と声をかける。
　久仁子が秀明の方へ顔をむけると、いきなり両手で顔を包まれ、情熱的な口づけをされた。
　秀明が唇を離すと、今度は、今までわき腹を撫で回しながら肩に口づけをしていた徹平が、久仁子の顔を自分の方へ向けさせて、口の中へ舌を入れてくる。
　竜也はその間、久仁子の、透き通るように白く豊かな胸の谷間に顔を埋めながら、背中に手を回しブラのホックを外していた。
（「ああ、素敵なキス。みんな綺麗なだけじゃなくて、とても上手。堪らないわ。」）
　久仁子が夢中でキスをしている間に、いつの間にかブラは脱がされていて、右の乳首には竜也が吸い付いていた。
　竜也は舌で乳首を転がしながら、久仁子の右手を取り、そのまま自分の股間へ導く。そして、それをブリーフの上から自分の熱いペニスに押しつけた。
　久仁子は、抗い切れない好奇心から、その熱い塊を上から下まで、じっくりと撫で回す。
　竜也のペニスはもう硬く勃起していて、その先端部は小さなブリーフの上から、大きく飛び出していた。
（「ああ・・凄い、とても長くて、硬いわ。こんなの初めて。」）
　久仁子が頭の中で驚嘆していると、今度は彼女の左手を秀明が掴んだ。
「こちらもお願い・・」と囁きながら、自分のブリーフを前に引っ張り、その中へ久仁子の左手を誘い入れる。
　久仁子は誘われるままに、秀明のペニスを握った。「・・はっ！！」驚いたように、大きく眼を見開く久仁子。それは指が回らないほどに、太かった。
　久仁子は、徹平と口づけをしながら、撫でるように左手を上下させて、その形を確認する。
　それは、とてもほっそりとした美青年のものとは思えないほど、太くゴツゴツとしていた。
　久仁子の小さな手には収まりきれないそのペニスは、カリから先の亀頭部がさらに横へ張り出していて、まるで獣の一物のように逞しかった。
（「す、凄いッ・・この人、ものすごい物を持ってる。あぁ、あの顔で・・これを・・」）
　久仁子はすぐにでも顔を秀明の方に向けて、彼の顔とその股間を同時に見たかったが、口づけをする徹平が焦らすように彼女捕まえて、これを許さない。
　キスをしながら、赤く上気した顔で、魅入られたように秀明の股間を触り続ける久仁子の耳元に、微笑みを浮かべた秀明が顔を近づけ、甘い声で「あぁ、気持ちがいい。久仁子さんの指、繊細で堪らない。これ以上触られたら、俺、もう・・」と囁きながら、久仁子の耳に、はぁーと、深い吐息を吹き掛けた。
　とても我慢が出来なくなった久仁子は、おもわず、秀明の方に顔をむけ「お願い。見せて・・はやく。」と、口走る。
　秀明は、久仁子の横でゆっくりと立ち上がると、自分でブリーフを下まで引き下げた。
　久仁子の目の前に、秀明の太いペニスがそそり勃つ。
　久仁子は、秀明の顔とその股間を、じっくりと見比べた。
　そして、彼のペニスに手を伸ばしてこれを掴むと、愛おしそうにペニスの横にくちづけをする。
　それから、うっとりとした顔で瞳を閉じると「あぁ・・凄い匂い、太くて固い。あーッ・・素敵、はぁ・・ふぅ」と言いながらペニスに頬ずりをした。
　徹平と竜也はその間、久仁子の胸に吸い付き、舌を使いながら彼女の下半身に手を伸ばし、スカートとストッキングを脱がしていた。
　秀明は、夢中になってペニスの裏側に唇を押し当てている、久仁子の髪を優しく撫でながら「さあ、横になろうか？」と囁く。
　そして、久仁子の上体をそのまま後ろに倒した。

４．

「ああぁ・・はうっ！、あっあっ・・あんっ」
　ショーツ一枚の姿で、ベッドに上体を横たえる久仁子の豊満な身体を、全裸になった３人の身体が包み込み、３本の舌が久仁子の身体を隅から隅まで舐め回している。
　竜也は、久仁子の右手に自分のペニスを握らせながら、彼女に口づけをする。その手は彼女の右胸を撫で回していた。
　徹平は、久仁子の下腹部に舌を這わせながら、彼女の左手を自分の太ももで挟み込んでいた。
　久仁子の左腕の内側に、徹平の熱いペニスが押しつけられ、ドクン、ドクンという彼の脈動を久仁子に伝えている。
　秀明は、久仁子の股の間に座り、彼女の綺麗に手入れをされた脚を、優しく愛撫していた。
　秀明の長い舌は、久仁子の脚の指の間から始まり、引き締まったふくらはぎから、太ももの付け根まで舐め上げた後、焦らすように、また足先に戻ってゆく。
　久仁子は自分の身体の上を、複数の指と舌が這い回っている事に、頭の中で狂喜していた。
（「あぁ・・凄い。こんなの初めて。なんて、なんて・・気持ちがいいの。もう、おかしくなりそう。」）
　久仁子は夫の目の前で、「はあぁーーんっ！」と甘い声を漏らし、眼を閉じ微笑むような恍惚の表情を浮かべながら、頭を後ろへ反らした。

　たけしは、妻のこの姿を見て（「なんて色っぽい声を出すんだ。初めてだよ。君のこんなに悦ぶ姿を見るのは。」）と、心の底から興奮が沸き上がってくるのを感じた。
　そして、久しぶりに大きく勃起している自分のペニスをスボンから取り出し、手で扱き始めた。
　これを見た秀明が、いったん久仁子の身体を離れると、たけしの近くへ歩み寄り、「女性を一人用意しました。奥さんを見ながら、彼女の身体を使ってください。」と、たけしに、思いがけない事を耳打ちした。
　その後秀明は、部屋からどこかへ電話をかけて、すぐに入り口のドアへ向かった。
　部屋に戻ってきた秀明は、一人の女性を連れていた。
　歳は２０代半ばだろうか、髪は肩までのセミロングで、すこし俯きかげんだ。服は、下着なしでネグリジェを着ている。
　彼女は何も言わず、たけしの座る椅子の前まで来ると、そのまま彼の足元に脚を横にして座った。
　それから、たけしの股間に手を伸ばし、勃起したペニスの先端に口を近づける。
　この時たけしは、この女性が久仁子と似た容姿である事に気がついた。
　歳こそ久仁子より１０才ほど若いが、同じ髪型で、似た化粧している。顔の輪郭も体型もそっくりだ。ただ、目にはサングラスをかけていた。
　彼女はたけしのペニスを深く咥え、顔を前後にゆっくりと動かし始めた。
　たけしは、彼女の髪を指でもみくしゃにしながら、再び、悶え続ける妻の身体に視線を戻した。

　３人は久仁子の上半身に愛撫を集中させていた。
　秀明は、久仁子の左の乳首を２度ほど舐め上げた後、口を大きく開けて乳房に吸いつくと、乳首のまわりで舌の先を回し始める。
　徹平は、久仁子の右の乳房を手で揉みながら、両腕を頭の上に挙げさせて、彼女の腋の下を舐め上げている。
　竜也は、久仁子の頭の上側から顔を出し、愛おしそうに彼女にくちづけをする。さらに、彼女の首筋や耳に舌を這わせていた。
　久仁子の方は、３人が舌を使うべちゃべちゃという音や、すぐ近くで聞こえる「ハアッ、ハアッ」という彼らの息づかいに、先程から酔い痴れていた。
（「ああっ、あの３人が、私の身体を愛撫してる。あの綺麗な口や手で、私に奉仕してる。あぁ、もっと・・もっとして。」）
　久仁子は３人の愛撫を受けながら、とろりとした眼で、ただ、うっとりと彼らの美しい横顔を眺めていた。

５．

　陶酔しきった久仁子の顔を見て、秀明は次のステップに移った。
「久仁子さん、僕らにあそこを見せて下さい。」と言いながら、久仁子の脚に手を伸ばした。
　３人は久仁子の脚を折り曲げ、ベッドの端に乗せると、そのままＭ字の形で一杯に股を拡げさせた。
　３人はベッドの下に降り、久仁子の股の間に座り込んで、彼女の股間に顔を近づける。
　これを見た久仁子が、「お願い。恥ずかしいから、そんなに近くで見ないで。」と、顔を真っ赤にして頼んだ。
「恥ずかしがらないで、僕らに全てを曝け出して下さい。」秀明は静かにそう言うと、久仁子のショーツの膨らみに自分の掌をそっと置いた。
「はぁんっ」なにをされるのか、予想できない久仁子は、それだけで声を上げてしまう。
「力を抜いて。優しくしますから。」秀明はそう言うと、久仁子のショーツの上の部分を捲り、その中へ長い舌を差し込んだ。
　そして、彼女の陰毛の上からへその下あたりを舐め回し始める。
　その間、徹平と竜也の二人は、久仁子の左右の太ももの付け根あたりを、大きく舐め上げる。
　３人はゆっくりと、まるで久仁子を追い詰めるかのように、彼女の下半身に優しい愛撫を繰り返した。
　しばらくすると、いっぱいに拡げられた久仁子の股間の中心に、小さな染みが滲み出してくる。
「ハァ、ハアッ、あぁ・・お願い・・もう焦らさないで。」久仁子は、３人の口から与えられる弱い刺激に身を捩りながら、こう哀願した。
　３人は、久仁子のショーツの染みを見ながら、ニヤッと口元を歪める。
　それから「もっと強い方がいいですか？」と、意地悪く問い返した。
　久仁子は「ええ、お願い。もっと・・」と、口淀みながら要求する。秀明は微笑みながら「わかりました。」と、より強い快楽を確約した。
　秀明は、ショーツの上部から右手を差し込むと、人差し指と薬指で、久仁子の陰唇を左右に大きく開いた。
　徹平と竜也は、久仁子のショーツの股間部分を、左右から捲り上げて、その中に両側から舌を差し込む。
　薄いレースのショーツが、みるみるうちに、二人の舌の湿り気で透き通ってゆく。
　大事な場所に柔らかい感触を感じた久仁子は、屈み込んで自分の股間を覗き込もうとするが、秀明の腕が邪魔になって見えない。
　そのうちに、下半身から強烈な快感が伝わってきた。
「あっ！、あんっ・・ああぁーーっ！」声をあげた久仁子が、大きく背中を仰け反らせる。
　ショーツの内部では、左右から差し込まれた二人の舌が激しく上下に動き、久仁子の拡げられた割れ目の内側で、お互いにぶつかり合いながら暴れ回っていた。
　ショーツに右手を差し込んだままベッドの上にあがった秀明は、中指で久仁子の陰核を弄り回しながら、
「気持ちいいですか？もっと、よくしてあげますよ。」と久仁子に囁く。
　そして、夢中で抱きついてくる久仁子の上に覆い被さり、大きく開いたままになっている久仁子の口に、自分の口を重ねていった。

　腰を浮かせながら、「はあうっーーっ！」と獣のような歓声をあげる久仁子を見て、たけしもまた、堪らなくなっていた。
　自分の股間に吸い付いている女の頭を両手で掴むと、自分で腰を振り始める。
　女の喉深くまでペニスを突き入れる、たけしの眼がギラギラと輝き、その呼吸が徐々に荒くなっていった。

　３人は、べちゃべちゃに濡れた久仁子のショーツを脱がせながら、既に一度絶頂に達し、ぐったりと横たわっている久仁子の身体に、優しく、口づけをしていた。
「さあ、もう一度してあげます。」秀明は久仁子の耳元でこう囁くと、彼女の乳首に吸い付いてゆく。
　一方、久仁子の下半身では徹平が、ベッドの端から枝垂れ落ちている久仁子の脚の間で四つん這いになり、下から両手で彼女の脚を大きく押し開いていた。
　そして、すでにびしょびしょに濡れている、久仁子の股間にふたたび顔を埋めてゆく。
　さらに竜也が、徹平の上に重なるように体を寄せると、両手で久仁子の陰唇を押し開きながら、陰核に唇を合わせる。
　そして、口の中へ久仁子の蕾を吸い出すと、舌でこれを執拗に舐った。
　久仁子のピンク色の内部は、既に全体が透明な液体に包まれ、左右の襞を引き拡げている竜也の指までが、ヌルヌルに濡れて輝いていた。
　二人は顔を寄せ合うようにして、久仁子の股間に舌を伸ばし、ねちゃねちゃと音をたてながら、彼女の内部を執拗に舐め回した。

　すこしすると、今まで、ぐったりとしていた久仁子の身体が、徐々に刺激に対して反応を始める。
　眼は軽く閉じられ、上気したその顔は、必死に快感に耐えている様にみえる。
　久仁子の口が徐々に開きはじめ、「あぁ・・あぁ」と、小さく声が漏れだした。
　下腹部は小さく上下をはじめ、やがて大きく波打ち、うねり始める。
　いっぱいに開かれた両脚は、細かく振動をはじめ、その後、ゆっくりと閉じたり開いたりし始める。そして、だんだんその動きが速くなっていった。
　やがて、久仁子の声は徐々に大きくなって、ついには大きく開かれた口から、悲鳴のような歓声が響いた。
「アッ、アッ、アーーーッ！、アッ、ハッ、ハアッ！」
　久仁子は今までに経験したことのない、多人数による口唇愛撫に、頭が痺れるような猛烈な快感を感じていた。
（「凄い。気絶しそう。こんな凄い世界があったの。あぁ・・もう・・身体中が痺れて動けない。」）
　久仁子の獣のような声を聞いた３人は、ラストスパートをかけるように、さらに激しく舌と口を動かし始める。
　やがて、３人の執拗な愛撫に、久仁子の腰がビクン、ビクンと跳ね上がり出す。
　そして、腰が空中にいる時間が徐々に長くなっていった。
　ついには、「はぅあんっ！、アーーッ、いくッ！、アァン、アッ、アンッ、アッアーーーッ！！」という絶叫と共に、久仁子の身体は大きく反り返り、海老反りの状態で、しばらくビクビクと痙攣した後、崩れ落ちて動かなくなった。
　久仁子は口から涎を垂らしながら大きく息をして、ぐったりとベッドに上体を預けていた。
　股間からは、半透明の液体が床に流れ落ちている。

６．

　横寝の恰好で、そっと久仁子の傍に寄り添った秀明が、彼女の顔を撫でながら「入れてもいいですか？」と訊く。
　久仁子は「お願い・・もう・・我慢できない。」と、息も絶え絶えの声で答えた。
　秀明が、他の二人に対して大きく頷くと、竜也と徹平が久仁子の身体をベッドの中央まで運び、脚をたけしのほうに向けて寝かせた。
　まず徹平が、久仁子の膝を持ち、彼女の股を大きく開くと、その間に覆い被さる。
　徹平の紫色のペニスは、既に天を衝く角度で勃起していて、彼の腹に貼り付いたままになっていた。
　徹平は右手で自分のペニスを押え込みながら、腰を前に進める。
　久仁子のピンクの前庭に、ペニスの先端を何度か擦りつけた後、ぐっしょりと濡れた彼女の膣口にそれを突き入れた。
「はあんっ！・・ああぁ」久仁子が小さな呻き声を上げる。
　徹平は、何度か腰をゆっくりと前後させた後、上体を前に倒し、久仁子の身体に抱きついた。
　そして、久仁子の耳元で「ああ、凄い。久仁子さんの中は、燃えるように熱いですよ。」と言いながら、腰を刳るように大きく、くねらせ始める。

　たけしの座る場所からは、二人の結合部がはっきりと見えている。
　久仁子が発する「あっ！あっ！」という叫び声も、その耳にはっきりと届いていた。
　男のペニスには、抜き差しの度に、久仁子の乳白色の分泌物がべっとりと付き、久仁子の脚の指先は、その強い快感を表わすように、きつく内側に丸まっている。
　そのうちに、男が腰を、円を描くように大きく、ゆっくりと回しながら、前後させ始める。
　それに答えるように久仁子が「はぁーっ、はぁーっ」と荒い息を吐き、男の首に腕を回し、強くしがみつく。
　それから、男の腰に自分の脚を絡めると、足首を交差させて、しっかりと男の腰を抱き込んだ。
（「夢中になっている。」）たけしには、すぐにわかった。
　今、たけしがみている久仁子の姿は、新婚のころ、たけしのペニスが勃起したまま何も出せなくなるまで、何度も何度も、久仁子を抱き続けた時以来、見たことがなかった姿だ。
　たけしは、若い男の身体に、我を忘れて熱中している妻の姿を見て、少し悔しい気持ちが起きたが、それよりも、貪欲に快感を求める久仁子の獣のような乱れ方に、より強く興奮していた。
　そして、先程、女の口に射精したばかりの自分のペニスが、再び硬く勃起している事に気がついた。
　たけしは、椅子から立ち上がると、目の前に居る女を手荒くうつ伏せにさせ、ネグリジェの裾を捲ると、その尻を高く持ち上げた。
　それから、女の腰を掴み、その身体にペニスを突き入れながら、ベッドの久仁子を見つめる。
　激しく女の尻に自分の腰を打ちつける、たけしの口から「あぁ・・久仁子、いいよ・・久仁子。」と、独り言が漏れ始めた。

　ぐちゅ・・ぬちゅ・・くちゅ・・「あぁ・・ハァ、ハッ、あんっ、アッ、ハァーーッ」・・「うぅ、ううんっ」
　長く、ゆっくりとした脈動の後、ベッドの上で先に音を上げたのは、徹平の方だった。
　一旦動きを停めた後、久仁子に口づけをして「すいません。久仁子さんの身体、凄すぎてもう無理です。交代させてください。」と言った。
　徹平が首にしがみついている久仁子の腕を解いていると、ベッドに竜也が上がってくる。
「久仁子さん、お願い。」と言いながら、自分の腰を久仁子の顔に近づけると、彼女の首の上に、その長いペニスをそっとのせた。
　久仁子は、潤んだ瞳でペニスを掴み、愛おしそうに、その裏側を舐め始める。
　徹平の方は、久仁子の身体から自分のペニスを抜くと、彼女の腹の上で、それを激しく扱いていた。
　すぐに「うっ！、うっんんーーっ！」という絶頂の声と共に、熱い精液が久仁子の身体の上に噴き零れる。
　その瞬間、久仁子は思わず、眼を閉じ顔を仰け反らせながら、「はんっ！、ハァーーッ」と、深い吐息を漏らした。
（「ああッ・・熱い。凄い量だわ。あぁ、こんなに・・何度も、何度も噴上げて。ああぁ・・」）
　身体に大量の精液を降りかけられた久仁子は、久しぶりに感じる若い血潮の迸りに、手足をダランと伸ばしたまま、痺れたように動けなくなっていた。

７．

　徹平が久仁子の身体の精液を拭きとる間に、代って竜也が久仁子の中に入ってくる。
　力無く横たわる久仁子の脚を、Ｍ字型に押し拡げた竜也は、彼女の膝を持ち、その股間に自分の腰を近づける。
　そのまま、その長く硬いペニスを、一気に久仁子の身体の奥深くまで、突き入れた。
「はぁうっ！」声をあげた久仁子の背中が反り返る。
　竜也は、久仁子の膝を掴むと、リズミカルに腰を前後させ始めた。
「あんっ、ハッ、ハッ、あっ、うんっ、ハッ、ハッ」竜也の腰の動きに合わせて、久仁子が小さく声を上げ続ける。
　時々、竜也が大きく腰を前に突き出すと、久仁子は「はあうッーーッ！」と、大きく歓声を上げながら、その頭を仰け反らせた。
　竜也は何度かこの動作を繰り返した後、今度は、久仁子の身体を傾け横寝の恰好にさせると、彼女の片足を上に持ち上げた。
　そのまま、二人は両脚を十字に交錯させた姿勢で腰を密着させ、お互いに相手の股間を銜え込むように深く交わる。
「あっうぅぅ」竜也の長いペニスを、身体の一番奥、子宮の入り口まで差し込まれた久仁子は、思わず上半身を丸め、うずくまるようにしながら、呻き声を上げた。
　それから竜也は、自分の腰を前に突き出すようにようにして、股間を密着させたまま、小刻みに腰を動かし始める。
　さらに、時々、揺するように自分の腰を大きく回した。
　しばらくすると、久仁子の表情が、だんだんと、けわしい顔から柔らかい顔に変化してくる。
　瞳を閉じ、口を軽く開いたまま、顔を軽く上に仰け反らせる。彼女の右手は、顎の下で硬く握り締められている。
　そして、天国にいるような恍惚とした表情を浮かべながら、「はあぁーーーっ」と、甘い喘ぎ声を漏らした。
　すこしすると、久仁子は、股間に意識を集中するように、うっとりとした顔で瞳を閉じたまま、「あっ！・・あっ・・いい、アッアッ・・イキそう・・アッ、あーーッ気持ちいいッ！」と、歓声をあげ始めた。
　そのうちに、両手を竜也の方に伸ばし、彼にしがみつきたいような仕草をみせる。
　これを見た竜也は、ペニスを久仁子の身体に入れたまま、体位を正常位に変化させ、彼女の上に覆いかぶさった。
　そして、そのまま激しく腰を振り始める。
「アッアッ、あーーっ！、イクッ、逝っちゃうーーっ、あぁーーっ！」
　久仁子は、下から竜也にしがみつき、大きな声で悲鳴を上げ続ける。そして・・
「はあっうっ！、アッ、アウッ・・あっあぁーーーッ！！」
　久仁子は、腰をビクンッビクンッと上向きに突き上げながら、激しく全身を痙攣させ、絶頂に達した。
　竜也は、久仁子の身体の震えが止るまで少しの間動かずに、そのまま彼女を優しく抱きしめていた。

　しばらくすると竜也は、「ちょっとの間、我慢して下さい。すぐにもっとよくなりますから。」と、久仁子に告げて、再び自分の腰をゆっくりと、くねらせ始めた。
　久仁子は、下半身にくすぐったいような痛いような感覚を感じて、「やめて・・お願い・・動かないで。」と、竜也に訴える。
　竜也は久仁子に口づけをしながら、「もうちょっとだから、我慢して。」と、腰を動かし続ける。
　少しの間、不快感のようなものを下半身に感じた久仁子だったが、竜也が緩く優しい動きを続けるうちに、それが気持ちのよさに変わり、やがて、強い快感に変わった。
　竜也は相変わらず、ゆっくりとした動きを続けているだけだったが、久仁子の方は、先程よりも短い時間で絶頂に達してしまう。
「アッアッ、あっあーーっ、あっうーーっ！！」
　再び痙攣する久仁子を、竜也が優しく抱きしめる。そして、しばらくするとまた腰を動かし始めた。

　もう、久仁子は夢中だった。
「あっあっ！、ひっ・・ひいぃーーっ凄いーーっ、あぁ・・もうどうなってもいい・・お願いッ！、やめないでぇーーッ」
　気が狂ったように叫びながら、快感を貪り続ける。
　竜也の身体の下で、久仁子が幾度か絶頂に達した後、ようやく満足感を感じた竜也は、腰を何度か激しく動かしてから久仁子から離れ、彼女の腹の上で射精した。
　ビュービューと勢いよく噴出した精液が、大きく上下に動く久仁子の腹に降りかかる。
　竜也はその後、久仁子の身体に残る精液をきれいに拭きとり、彼女に優しく口づけをしてから、ベッドを降りた。

８．

　続いて秀明が、その巨根を扱きながらベッドに上がった。
　久仁子の股を押し開きながら、彼女の上に覆いかぶさる。
　秀明が、その異様に太いペニスを久仁子の身体に突き立てた途端、久仁子は大口をあけ「あっうぐぅーーっ！」と叫びながら、その背中を大きく反らした。
　秀明は、久仁子の反応を調べながらその腰を動かし、久仁子の膣内にあるウィークポイントを探した。
　その間久仁子は、顔を左右に激しく振りながら、「アーーッ、アーーッ」と叫び続けていた。
　久仁子の膣の中では、秀明の太く硬いペニスが久仁子の絶頂ポイントを探して、浅く深く、縦横無尽に暴れ回る。
　そして、ついにその場所をみつけたペニスが、強くその内壁を擦り上げた瞬間、
「ひいぃ」久仁子は一瞬息を止め、眼を大きく見開いた。
　そしてすぐに、頭を後ろへ大きく仰け反らせ、全身をぶるぶるぶると麻痺したように震わせる。

　ようやくその場所をみつけた秀明は、上半身を起こし、自分の左手でペニスの角度を調節しながら、規則正しく腰を前後させる。さらに、その右手は久仁子のクリトリスを摘み、ぐりぐりと揉みあげている。
　久仁子は、溺れるような感覚を覚えていた。
　腰の奥深いところから、次々にざぶーん、ざぶーんと快感の波が押し寄せてくる。
　そのうちに、久仁子の腰が勝手にビクッビクッと痙攣を始め、すぐにそれは全身に拡がっていった。
「はんっ！、ハッ、ハッ、はうっーーっ！、ハッ、ハァ、あうぅーーっ！」
　久仁子は全身を痙攣させながら、連続してイキ続ける。
　その眼は、どこにも焦点を合わさずに、空中をぐるぐると彷徨い続け、その手は頭の横でぴくぴくと震えている。
　秀明の方は、相変わらずゆっくりとしたペースで、久仁子の一番感じる箇所を突き続けていた。
　久仁子は、しばらく天国を彷徨い続けた後、限界に達した。
「ひいいぃーーっ！、ハッ、ハッ、ひっ・・」
　酸欠状態になったように、悲鳴のような音をたてながら空気を吸い込んだ後、一瞬呼吸を止める。
　それから、身体をぶるぶると激しく痙攣させながら、股間から勢いよく潮を噴いた。
　久仁子は、膣の中を擦り上げる力強いペニスの動きに合わせて、ビュー、ビュー、ビューと３回、結合部から潮を噴き上げた後、白目を向いて失神した。

　秀明は、射精に達しないまま久仁子の身体から、静かにその身を離す。
　望んでいた拷問から、やっと開放された久仁子は、気を失ったまま、ピクッ、ピクッと痙攣し、その口は鯉のようにぱくぱくと勝手に動いていた。

９．

「うっ！、あうっ、うーーんっ」
　たけしは、女の尻に激しく射精をしながら、ベッドの上で潮を噴き、白目をむいたまま気絶している久仁子を、空ろな眼で見つめていた。
（「気持ちがよかったか、久仁子。満足したか？」）
　足元の女が、たけしの方に向き直り、汚れたペニスを口に咥えて、舌で精液をきれいに舐め取っている。
　たけしは、射精による満足感よりも、言い知れぬ喪失感を、その胸の内に強く感じていた。

　数分後、やっと目覚めた久仁子が横を見ると、秀明が枕元に座り彼女の髪を優しく撫でていた。
　久仁子はボーッとした意識のまま、秀明の手を取り、掌にそっと口づけをする。
　そして「ありがとう。」と、感謝の言葉を口にした。
　久仁子が、そのままふと秀明の股間に目をやると、秀明のペニスはまだ上を向いたまま、そそり勃っている。
　やっと状況を理解した久仁子は、「ごめんなさい。私だけ勝手にイッてしまって。あなたは、まだ一度も・・」と、照れながら謝った。
「いいんです。」秀明は、心にもない言葉を、久仁子のために口にした。
　秀明の態度に、優しい愛情を感じた久仁子は、しばらく潤んだ瞳で秀明の顔を見つめた後、静かに仰向けになった。
　それから、両方の乳房を自分の手で持ち上げながら、「ここへ来て。」と秀明を誘う。
　秀明が素直に久仁子の身体を跨ぎ、その胸の上に馬乗りになると、久仁子は秀明のペニスを両方の乳房で挟み込み、外側から両手でぎゅっと、その豊かな胸を押しつける。
　そして「好きなだけかけて。」と言いながら、舌を長く出した。
　興奮に胸躍らせた秀明が、夢中で腰を振り始める。
　久仁子は、首を前に曲げ、舌を長く伸ばして、両方の乳房の間から飛び出してくるペニスの先端を、一生懸命に舐めた。
　さらに、両手で両方の乳房を上下に激しく揺する。
　秀明の腰の動きに合わせて、久仁子の身体は大きく揺さぶられ、ベッドがぎしぎしと音をたてていた。

　長い時間をかけて、ようやく下半身に高揚感を感じた秀明は、身体の中を駆け登ってくる精液を察知して、
「ああぁ・・出る、あっ！、イクッ、イクよ、あっ・・あーーっ！」と、声を上げた。
　秀明の絶頂が近いのを感じて、久仁子は秀明の尻を上に押し上げ、自分の顔を彼のペニスの真下に潜り込ませる。
　それから、両手でペニスを掴み自分の顔の前に引き寄せると、舌を長く出したまま顔を素早く上下させて、秀明のペニスの裏側を舌の腹で激しく擦り上げた。
　秀明のペニスはビクンッと大きく一度跳ね上がった後、その先端からビュッと精液を迸らせる。
　久仁子は右手でペニスの先端を、左手で根本の部分を強く扱きながら、舌をペニスの裏側で激しく振動させた。
「あっ！、ああぁーーっ久仁子さんッ！、あうっ・・うぅくぅーーっ！！」
　ペニスを強く扱きたてられた秀明は、久仁子の名前を大声で叫びながら、身体を歓びに震わせ、精液を噴水のように何度も何度も、遠くへ飛ばした。

　長い射精の後、久仁子は、秀明の大きな陰嚢を口に含み、舌で優しく愛撫する。
　それから、舌を長く伸ばして、ペニスの先端に残る精液をきれいに舐めとった。
　久仁子は秀明の精液を舐め取りながら、「またいつか、抱いてくれる？」と、秀明に問いかける。
　秀明は、「ええ、何度でも。」と、真顔で答えた。

（「あぁ、すぐにでもまた抱いて欲しい。たぶん、もう忘れることはできない・・きっと、もう離れられないわ。」）
　久仁子は頭の中で、そう予感していた。