『美しい少年』続編です

１．

　最近泰男は、自分の心の中の、互いに矛盾する二つの気持ちに悩んでいた。
（純をいつまでも自分だけのものにしておきたい、という気持ちと、純にもっと大きな歓びを感じてほしい、という気持ち。）
　純はいまだに、女性の身体を全く知らずにいた。
　女性の肌に触れた時、純はどんな表情を見せるだろうか？、女性の裸を見たら、純のペニスはどう反応するだろうか？
　まだ見たことのない純の表情を見てみたい、と泰男は思った。
　美しい女性に抱かれ、歓びに震えながら、その人の中へ射精をする純を見たい、という要求が、泰男の心の中で日に日に強くなっていた。
　そのせいで、泰男は純を失うかもしれない。
　それでもいいと泰男は思った。それで純が悦ぶなら、それは泰男の歓びでもあるのだから。
　だが、どうすればいいのか？
　プロの女性に頼めば簡単だろうが、純がおもちゃにされるようで、とても堪えられそうになかった。
　さりとて、純と同年代の女の子では、純に女性の身体を教え、彼を悦ばせることはできないだろう。
　純より少し年上で、美しく経験豊かで、純の事をとても大事に扱ってくれる女性。
　考えれば考えるほど、そんな女性は簡単にはみつかりそうになかった。
　考えあぐねた泰男は、ふと忍の事を思い出した。
　忍は、泰男が大学生の時につきあっていた女の子で、その当時、高校生だったから、今は２４ぐらいになっているはずだ。
　忍とは、学校の卒業と共に自然と別れたが、別に嫌いになって別れた訳ではなく、今でも、明るくて優しい忍のイメージは、泰男の心の中でそのまま生き続けていた。
　ただ、忍は、泰男が望むようなことを、やってくれるだろうか？
　でも、頼めば他の女性を紹介してくれるかもしれない。
　泰男はそう考えて、忍に連絡をとることにした。

　泰男は自分と純の、淫らな関係のことは隠したまま、純のことを忍に説明した。
（自分の知り合いの中学生で、モテすぎて誘惑の多い子がいる。誰か知り合いの女の子で、彼と真面目につき合って、女性の事を教えてくれる人はいないだろうか？）
　忍は純に興味をもった様子だったが、なぜ中学生がそこまでしなければいけないのか、訝っているようだった。
　自分の純に対する気持ちを話すことができない泰男は、同級生や親しい女性と間違いがあってからでは遅い、その男の子はそれほど魅力的なんだと、純に対する興味をそそるように話を進める。
　忍は、一度会ってみると、約束してくれた。

２．

　約束の日、純には、女の子を紹介してくれる人に会わせるから、家に来てくれと伝えた。
　その際、自分たちの関係のことは黙っているようにと、純に念をおした。

　泰男の家には忍が先に着いた。
　久しぶりに見る忍は、泰男の想像以上に美しい女性になっていた。
　その日、忍は、白いノースリーブのブラウスに、下は短めの紺のタイトスカートを着ていた。
　年は確かに２４の筈だが、まるで大学に入ったばかりの女子学生のように初々しい。
　泰男が「綺麗になったね。」と言うと、忍は何も言わず、白い指で前髪を掻き上げながら、泰男の眼を見て、にっこりと笑った。
　しばらくすると、純がやってきた。
　部屋に入った純を見た途端、忍の眼が少し大きくなり、その美しいまゆ毛がぴくりと上がったのが判った。
（「やはり、驚いている。」）泰男は、心の中でそう思った。
　お互いに挨拶を交わした後、向かい合わせの席に座る。
　純は、落ち着かず、なぜか、そわそわしているように見える。

「純君は、すごくモテる、て聞いたけど、ほんと？」忍は純にそう話しかけた。
　純は、正直に、学校の上級生から毎日のように手紙をもらう事。時々、見ず知らずの中年の女性から、突然、抱きつかれたりする。事などを話した。
「へえー、それは困ったわね。」忍は口ではそう答えたが、（「この容姿じゃ無理もないわ。誰でもそんな気持ちになってしまう。だって、アイドル俳優も真っ青の、超美形だもの。」）と、心の中で思っていた。
　忍は学校の事、家族の事などを純に聞いた後、自分と泰男の関係について話しはじめた。
　だが、忍の話は、純の頭には、ほとんど入っていなかった。
（「なんて素敵な声だろう。優しく女性らしくて、聴いていると、自然にいい気持ちになってくる。」）
　純は頭の中でそんなことを考えながら、半分口を開けたまま、うっとりと忍の動く唇を見つめている。
　純の視線に気がついた忍は、「あの純君、恥ずかしいから、そんなに見つめないで」と、顔を赤くしながら言った。
　ドキッとした純は「えっ、あっ！、す・・すいません。」と言ったきり、下を向いたまま固まってしまう。
　その時、お互いに相手の事を（「カワイイ！」）と思ったことに、どちらも気がついていなかった。

　忍は、大学の後輩を純に紹介すると言った。
「真面目な子を選んで紹介するから、会ってみてお互いに相手のことが気に入ったら、お付き合いをしてみて。」
「純君には、まだ少しはやいと思うけど、何も知らずに大人の誘惑にさらされるより、好きな人に女性の事を教わった方がいいと思う。」
　純は嬉しそうに「ありがとうございます。」と、礼を言った。

３．

　待ち合わせの場所には、忍が先に来て、純を待っていた。

「実はね、３人になっちゃったのよ」会うなり、いきなり忍はこう言った。
「純君の写真を見せて、この子と真面目につき合わないか、と言ったら、感激したその子が他の子に写真を見せて・・」
「写真を見た３人の子が、どうしても自分にして欲しいと言ってきかないの。」
　純はおもわず苦笑した。
「悪いけど、すぐに断るとすごく傷つくと思うから、一応３人全部とデートをしてから、誰かに決めてくれる？」
　純は、わかりましたと答えた。
　それから忍は、３人について説明を始めた。

　忍の説明を聞きながら、先程から純は、忍の股間が気になって仕方がなかった。
　純と向かい合わせに、柔らかいソファーに座っている忍は、自然に尻が後ろに沈みこみ、両脚が上を向いて立つような姿勢になっていた。
　その角度がちょうど純の視線と合い、忍の両脚の隙間から、ちらっちらっとパンストの中の白いパンティが見え隠れする。
　純は我慢できずに、それを盗み見ていた。
　しばらくして、純の視線に気づいた忍が、驚いたような顔をして、スカートの前を押さえる。
　それから、少し間をおいた後、「私の話には興味がない？ほんとうは、相手がどんな人でもいいんでしょ。股の間がどうなっているか、それだけ解れば。」冷たい声で、そう言った。
　純はどうしたらいいのか、判らなくなっていた。（「どうしよう。こんな素敵な人に嫌われてしまった。あぁどうしよう。」）
「ごめんなさい。許して下さい・・忍さんがあんまり綺麗だから・・つい・・うぅ、我慢できなくて。ほんとに、ごめんなさい。うっ・・うっ」
　純は必死で謝りながら、眼から涙をツゥーと流しはじめた。
（「えっ？、なに、どうしたの？」）純の反応に、今度は、逆に忍が動揺してしまう。
　まわりの目を気にしながら「あの・・純君、泣かないで。私はそんなつもりで・・」と、純を宥める。
　純は、相変わらず、泣きながら謝り続けている。
　忍は純の様子を見ながら、（「まだこんなピュアな子がいたんだ。想像していたよりずっと素直だわ。もう、なんて可愛いんだろう。」）と、心の中で少し感動していた。

　そこへ、待ち合わせていた３人の女の子がやって来た。
　３人は、二人の様子を見て何かがあったことを感じ、純が泣いている事に気がついた。
「どうしたんですか？純君、泣いてるじゃないですか。」「先輩、純君に、なにをしたんですか？」
　忍が「わ、私は、なにもしてないわよ！」と、必死にいい訳をすると、３人はみんな純の周りに座り、すぐに純のことを、よってたかって宥めはじめた。
「大丈夫、大人の言うことなんか、気にする事ないからね。」「そうよ、忍先輩は厳しすぎるんだから。」「純君、私、抱きしめてあげようか？」「えぇーーッ、ずるい。」
　純は、すでに笑顔になっている。
　忍はこの様子に、ただ呆然とするしかなかった。

　それから一ヶ月ほどかけて、純は３人の女の子と別々にデートをした。
　３人はみんな二十歳の女子大生で、忍の言う通り３人とも素敵な女の子だった。

　早妃は、一流ホステスをおもわせる整った顔だちの美人だが、その冷たい感じさえする、美貌の印象と違って、実際は、スポーツの好きなアクティブな女の子だ。
　毎朝ジョギングを欠かさない早妃は、健康に気を使い、抜群のプロポーションを維持している。
　ドライブに連れていってもらった純は、車を運転する早妃の、ミニスカートから伸びる、白く引き締まったふとももに見蕩れて、早妃に頭をこっぴどく叩かれた。

　美沙子は、いつも笑顔を絶やさず、明るい性格の女の子で、純がなにをやっても怒ることが無かった。
　すらっとした体型の美沙子は、少女のように細いウェストと、長く綺麗な脚がとても魅力的だ。。
　年齢より少し若く見える美沙子は、純と並ぶと、仲のよい友達のように映る。

　彩乃は、おっとりとした感じの女の子で、真っ白な肌とぽっちゃりとした体型が、その性格とよく合っている。
　最初に会った時から純は、この子に抱きしめられたら、きっと柔らかくて気持ちがいいだろうなと思っていた。
　デートの間中、純は、彩乃の、服の上からでもはっきりとわかる、その巨乳に見蕩れていたが、それは純だけではなくて、道ですれちがう男たち全てが、同じだった。

４．

　一ヶ月がすぎて、純がどの女の子と付き合うか、決めなければならない日が来た。
　その日、純を含めて５人は、泰男の家に集まった。
　泰男は外出している。

　それより何日か前、泰男は忍に純のことで頼み事をしていた。
　純に、初めての性体験をさせて欲しい、と頼んだのだ。
　最初の時は、見ず知らずの人とするよりも、よく知っている人の方がいい、と泰男は話した。
　そんなことは出来ないと躊躇う忍に対して、泰男は、この年頃の男の子の生理について、詳しく説明した。
　いつでも女性の身体のことを考えていること。刺激があればすぐにでも射精してしまうこと。何日間かオナニーをしないと、夢精として精液が溢れでる事。相手のことが好きでも嫌いでも関係ないほどＳＥＸに興味がある事。
　純のことに置き換えて想像する忍の瞳が、だんだんと潤んでくるのを泰男は見逃さなかった。
　最後に、純のように誘惑の多い子の場合、いずれ、誰か醜い大人の欲望の餌にされてしまう。とたたみかけた。
　醜い大人に抱きつかれる、純の哀れな姿を想像した忍が、おもわず眼を閉じる。
　忍は「あの、一つだけ質問していいかしら。」と、気持ちの整理をつけるように泰男に訊いた。
「なんだい」
「泰男は、純君のことを愛してるの？」と、忍は不審に思っていた事を口にした。
　泰男は少し考えた後、「ああ、とても。」と、答えた。
「それを純君も、知ってるのかしら？」
「ああ、よく知っている。」
「それでも、女の子に今のことを頼んでいいのね？」
「ああ、純のことを考えてのことなんだ。」
「よく、わかったわ。」
　その後忍は、純の初体験に協力する事を約束した。
　泰男は、外で中学生と会うと人目につくから、自分の家を使ってくれと言って、忍に自宅の鍵を渡した。

　泰男は純にも話しをしていた。
「忍に頼んでおいたから、純が選んだ女の子が、純の初めての相手をしてくれる。」
「焦らずに、相手の気持ちも考えて行動するんだ。事前に薬を飲んで妊娠の心配はないから、我慢せずに好きなだけ出していい。」
　純は、期待に顔を輝かせながら、泰男に礼を言った。

「それで純君、誰のことが一番好き？」と、忍が純に質問する。
　まわりの３人は、みんな心配そうな顔で純の顔を覗き込んでいる。

　直前に忍は、女の子３人に対して、もし純に選ばれた時には、性交渉も含めて女性の身体のこと全てを、純に教えてあげて欲しいと頼んでいた。
　３人は、ふだん真面目な忍のこの言葉に、最初は驚いたが、すぐに純との行為の事を考えて、顔を上気させながら喜びに口元を弛めた。

　しばらく考えた後、純は「みんな素敵で、誰かを選ぶなんて、とても僕にはできません。」と、正直に胸の内を話した。
　忍が困ったような顔をしながら「でも・・」と、何か言いかけた時、その声を遮って早妃が声をあげた。

「みんなで一緒にやらない？」

　早妃は自分でも、なんでこんな事を突然口走ったのか、分からなかった。
　ただ、純にはそれだけの魅力があった。
（こんな綺麗な子には、もう会えないかもしれない。今すぐに、この美しい少年を抱きしめたい。）
　純には、そう想わせ、女性を狂わせる、天性の魅力があった。
　他の者は、呆れたように早妃の顔を見つめている。

　だが、忍は「私は反対よ。もし、自分たちの欲望のままにそんな事をすれば、純君の興味を満たすだけじゃ済まなくて、純君は、今後、私たち・・いえ、女性のこと全てが嫌いになるかもしれない。」
　と、強く反対した。
　これを聞いた他の者は、みんな口を噤んで黙ってしまう。
　沈黙を破って、「純君はどう思う？」と、諦めきれない彩乃が、純の方を向きながら訊く。

　純は、「忍さんが一緒なら・・」と、恥ずかしそうに下を向いたまま、そう答えた。

「えっ！？」今度は女性４人が、顔を見合わせながら同時に声をあげた。

　暫くして、美沙子が、穏やかな口調で忍に話しかけた。
「忍先輩、先程の早妃の提案ですけど、もし、私たちの中に純の好きな人がいたとしたら、事情が違ってくるんじゃありませんか？」
「それなら純は何度でも、歓びを感じることができる筈です。後で思い出すことのできる、いい初体験になると思いますけど」
　忍は黙って頷くしかなかった。

５．

　忍は一つ一つゆっくりと、純のシャツのボタンを外してゆく。
　その間純は、自分の横で服を脱いでいる、早妃の白い素肌に見とれていた。
　ジャケットを脱いだ早妃は、へそまでのピンクのタンクトップに、下は生足でデニムのミニスカートを履いていた。
　早妃は潤んだ瞳で純を見つめながら、腕を自分の頭の上に挙げ、伸びをするように、ゆっくりとタンクトップを脱ぐ。
　その瞬間、純は、早妃の白く美しい腋の下と、同じく真っ白で豊かなふとももに眼を奪われ、そのシミ一つない美肌に抱きつきたい衝動にかられた。
「ちょっと、純君。」早妃に見蕩れていた純は、忍の声で我に返り、視線を前に戻した。
　忍は、純のシャツを脱がそうとしていた。
　今度は、忍の後ろで服を脱いでいる美沙子の姿が眼に入る。
　美沙子は、ちょうど今、その長く引き締まった脚からスカートを抜くところだ。
　薄いブルーのショーツに覆われた、美沙子のかたちのいいヒップが純の眼を捕らえる。
　それは、小振りでつんと上を向き、細いウェストとの対比がまるで少女のようで、とても魅力的だった。
　小さめの美沙子のショーツが、彼女の両方の腰骨の間にピンとしたテントを張り、引き締まった下腹部との間に、小さな隙間を作っている。
　さらにその横では、彩乃が自分のブラウスのボタンを外していた。
　ブラウスの前を開けた彩乃が、手を後ろに回しブラウスを脱ごうとする。
　前に突きだされた彩乃の胸は、その豊かな乳房が、はち切れんばかりに、白のレースのブラの左右からはみ出していた。
　純は取り憑かれたように、彩乃の胸をジーッと見つめる。
　その視線に気がついた彩乃は、口元に微笑みを浮かべながら手を背中に回し、ブラのホックをはずした。
　それから焦らすように、ゆっくりと肩からストラップを落とす。
　彩乃の巨乳が、一度大きく弾んだ後、純の視線の中にあらわれた。
　その胸は、透き通るように白く豊かで、幾筋もの血管の線が見えている。
　大きく弾力に満ちた乳房は、その重みでに自然に水滴型になり、その先端にはビンク色の乳首が、少し外側を向いて立っている。
　その時、突然純の視界が遮られた。
　忍が純のＴシャツをたくし上げ、頭からこれを脱がそうとしていた。

　忍は、Ｔシャツを脱ぎ、上半身裸になった純の顔を、じっと見つめる。
　それから、純の肩に右手を置き、その手をそっと二の腕まで滑らせた。
　さらに、左手の掌で、純の右の乳首の辺りを円を書くように優しく撫でた。
　純は、自分の激しい心臓の鼓動が、忍ぶに伝わるのではないかと思った。

　忍は次に純の足元に跪き、ズボンのベルトを緩めはじめる。
　純は、自然に忍の頭に手をのせて、その髪を優しく撫でていた。忍の髪から、うっとりするようないい匂いが漂ってくる。
（「ああ、いい匂い。このまま、ずっとこうしていたい。」）
　純がそんな事を考えながらニヤニヤしていると、急に後ろから腕が伸びて純の腰に巻きつき、誰かが背中に抱きついてきた。
　純がびっくりして振り返ると、全裸になった彩乃が、嬉しそうに純の背中に抱きついていた。
　彩乃は「どう？」と言いながら、その豊かな乳房を純の背中に押しつける。
　彩乃の弾力のある胸が、純の背中全体に押しつけられて、柔らかく広がり、夢のように気持ちがいい。
　純が彩乃の胸の感触に夢中になっていると、今度は右側から美沙子が抱きついてきた。
　美沙子は、純の右腕を自分の括れたウェストに回し、そこへ絡ませると、自分は純の細い首を撫で回しながら、「すごく綺麗」と潤んだ瞳で囁いた。
　純は美沙子の裸が気になって、顔を右下に向けて眺めようとするが、自分の体が邪魔になってよく見えない。
　そのうちに今度は、早妃が純の左手を掴んだ。
　純が顔を左側に向けると、そこには全裸の早妃が立っていた。
　早妃は息を荒げながら「よく見て・・」と言うと、両手で純の左手首を掴み、自分の美しい胸に純の左手を押しあてた。
　そして、そのまま、滑らすように純の手を下に向かって動かしてゆく。
　純は、眼を見開き口を半開きにして、ただ、この信じられない光景を眺めている。

　丁度その時、忍は、純のブリーフに手をかけ、これを脱がそうとしていた。
　忍が、純のブリーフを一気に下まで引き下げる。
　純のペニスはブリーフから飛び出すと、一杯に勃起した状態で頭の部分を上下させ、純の腹を自分自身で叩いていた。
　目を細めてこれを見た忍は、すぐに顔を上に向けて、純の顔を見上げる。
　純は顔を真っ赤にして、忍のことを見つめていた。
　純を全裸にした忍は、一歩後ろに下がると、今度は自分の服を脱ぎだす。
　３人に抱きつかれる純の目の前で、忍は一枚一枚服を脱いでいった。
　ぎらぎらした眼でこれを見つめる純のペニスは、もう、天に向かってぎんぎんに勃起している。

　ショーツ一枚になった忍は、ゆっくりと純に近づくと、そっと純の胸に顔を埋めた。
　それから、顔を上げ、濡れた唇を純の口に押し当てる。
　潤んだ瞳で、純に口づけをする忍に対して、純は「忍さんの裸が見たい。お願いです。忍さんのあそこを、見せて下さい。」と、そのかわいい顔からは想像もできない言葉を喋った。
　忍は嬉しそうに微笑むと、「まだ、ダメよ。その時がきたら、好きなだけ見せてあげる。」と、静かな声で答えた。
　横から美沙子が「私のじゃ、ダメ？」と、ふざけながら言う。
　３人は、顔を見合わせながら笑った。

６．

　４人は、純の若く清潔で、すべすべの肌を、心ゆくまで味わっていた。
　後ろから純に抱きついた彩乃は、純の両腕を頭の上に挙げさせると、自分の首を下向きに捻って、純の腋の下に顔を埋める。
　彩乃は、「まだ毛が生えていなくて、つるつるなんだね」と言いながら、嬉しそうに舌を伸ばし、腋の下を舐め上げた。
　横から、早妃も顔を傾け、大きく口を開けながら純の腋の下に吸いつく。
　二人はべちゃべちゃと音をたてながら、純の腋の下を、舌で執拗に擽った。
「あっ、ハッ、ふうっ、あぁ・・はあぁん」
　両手を頭の上にのせた純は、くすぐったさで、時々、身を捩りながらも、陶酔の表情を浮かべ、気持ちよさそうな喘ぎ声を漏らす。
　忍は純のすべすべの顔を両手で撫でながら、その細い首に舌を這わせていた。
　美沙子は、横から純の耳を優しく引っ張り、その中に舌の先を差し込んで、純の一番感じやすいところを擽っている

　４人は、ペニスを避けながら、巧みに純の全身を愛撫した。
　もうこれ以上、我慢が出来そうにない純の様子を見て、美沙子が純の手を取り、引っ張るようにしながら言った。
「さあ、もうベッドに行こう。」

　泰男はモニタを通して、４人の美しい女性に身体中を愛撫される、純の白い裸体を眺めていた。
　泰男は今、自宅のすぐ裏の公園で、ラップトップのパソコンを開いている。
　今日のために、自宅の到るところに仕掛けられた隠しカメラとマイクは、５人の淫らな行為を、残らず全て映し出していた。
　泰男はニヤッと口元を歪めながら、カメラを寝室に切り換えた。

７．

仰向けに寝た純の身体の下には、肉づきのいい彩乃が入り込み、自分の上で弓のように撓る純の美しく繊細な身体を、下から優しく抱きしめている。
　彩乃は純のウェストに下から腕を回して、跳ね上がる腰を押さえつけながら、首を捩るようにして純の細い首に舌を這わせる。
　彩乃の白く豊かな乳房が、純の背中の下でクッションのように、ぷよぷよと弾み、若い女の子特有の、萌え立つようないい薫りが、下から陽炎のように純の身体を包み込んでいた。

　純の上半身には、忍が覆いかぶさっている。
　純の両手を自分の胸に宛い、その美しい乳房を揉ませながら、愛おしそうに、赤く上気した顔で純に頬ずりをする。
　それから、一旦、純から顔を離した忍は、うっとりとした表情で舌を長く出し、純の顎を下から上に大きく舐め上げた。
　そのまま、歓喜の声をあげる純の口を、自分の真っ赤な唇で覆い、口から飛び出している純の舌に、自分の長い舌をゆっくりと絡めてゆく。
　口を塞がれた純は「んんっ、むぐぅ・・んーーーっ！」と、こもった声を上げている。

　さらに、純の股間には、２人の女の子が吸い付いていた。
　純の足を左右に大きく開かせて、その間に自分たちの身体を滑り込ませ、手でふとももを撫で回しながら、ペニスを奪い合うように其々が顔を寄せ、舌を使う。
　早妃がペニスを頭から咥えて亀頭部に舌を這わせれば、美沙子は顔を傾け、ペニスの茎の部分を濡れた舌で舐め上げる。
　すぐに、茎を舐めていた美沙子が我慢できなくなり、催促する様に、舌先を空中でベロベロと激しく震わせる。
　しかたなく、いままで亀頭を咥えていた早妃の口がペニスから離れると、待ちかねたように、美沙子の唇がペニスにしゃぶりつき、ゆっくりと頭を上下させ始めた。
　あぶれた早妃の唇は、純の陰嚢に優しく吸いつき、舌で玉を転がす。
　女の子たちは、初めて見る中学生のピンク色のペニスに、魅入られ、吸い寄せられるように、その赤い唇を密着させてゆく。

　純は、全身に纏わり付く、柔らかく、とろけるような女体の感触に夢中になり、はやくも最初の絶頂を迎えた。
　陰嚢を収縮させながら、ペニスをビクビクと震わせる純に、射精の予兆を感じた美沙子は、最後の刺激を与えようとペニスを深く咥え、亀頭のまわりで円を描くように舌を激しく回転させる。
「アッ！、ああぁ・・アッアァーーッ！、あんっ！、あんっ！、うっ、うっんんーーっ！」
　純は、この強烈な刺激に、堪らず腰を大きく突き上げ、全身を震わせながら、美沙子の喉に向かって激しく射精した。
「んっ！、んんうっ、うぐんっ・・ごくっ！、フッ、ハアッ、ううんっ、むぐうっっ・・ごくっ！」
　美沙子は、跳ね上がる純のペニスを両手で必死に押え込みながら、口の中で忙しく舌を動かし続ける。
　そして、ビューッ、ビューッとペニスの先端から迸る、大量の熱い精液を飲み続けた。
　純の身体は、何度か彩乃の腕の中で飛び跳ねた後、ぐったりと横たわって動かなくなった。
「はあぁ、ハアッ、ハッ、ああぁ・・凄い匂い。うーーん、濃いわぁ・・どろどろよ。」
　美沙子は、真っ白に濡れ光る舌を長く出して、純のペニスの先端に残る精液を舐めとる。
　それから、喉に貼り付く粘度の高い精液を、嬉しそうに、ごくりと飲み込んだ。