（１６）

−　クリスマス　−

　今日は康平達も早めに入浴を済ませ家族でクリスマスパーティーを楽しんでいた。
　亜美もプレゼントをもらいはしゃいでいる。
　康平は礼子の手作り料理を食べながら今年の出来事を語りあっていた。
　つい卑猥話に移行していってしまうが礼子は康平の話を楽しそうに聞いている。
　この１年で礼子もかなり変貌を遂げた。
　康平は今後の礼子の進展を見届けたいと思っていた。
　話も尽きなかったが、そろそろ娘の亜美も眠たいようだ。

　礼子が片付けに入る。
　康平は、礼子が片付けをしているうちに亜美を寝かせつける事にした。
　しばらく本を読み聞かせていたが、ようやく亜美も眠りにつき康平は居間に戻った。

　礼子も片づけを済ましたようでソファで一息ついている。

「あっ、康平ありがとう。」
「おう、亜美は寝たよ。・・・・礼子、お前にもプレゼントがあるんだ。」
「えぇー、ホント・・。嬉しい」
　康平は長細い小さな包みを礼子に渡す。
　礼子はさっそく包装を破って中身を開けて見てみる。
　中には、ゴールドのチェーンが入っていた。
「コレって・・」
「注文で作らせたんだ。腰に巻くボディージュエリーさ。」
「凄い洒落てるぅ。康平、ありがとう。とても嬉しいわ。でも、皆に自慢したくてもあまり見せる事が出来ないわね。」
　礼子は笑いながら康平に言った。
「見えない所にもお洒落は必要さ。・・・付けてみろよ。」
「ね、じゃベッドに行こうよ・・。今日は思いっきり康平に抱かれたい・・・」
「よぉーし・・覚悟しとけよ。」
　康平はおどけた口調で礼子に言うと寝室に向かう康平の後ろから礼子は、はしゃぎながらしがみついた。
　康平は礼子を負ぶったまま歩き出す。

　礼子は、ベッドの上でさっそく服を脱ぎボディーチェーンをつけた。
　留め金具部からも下に３０センチほどの余裕があり礼子のウェストに、しっくり馴染んでいる。
「ンーッ、なかなか似合うな。」
「そぉう？」
　康平はそう言いながら裸になると、礼子は康平の足元に跪いて奉仕し始めた。
　柔らかい舌使いで根元からじっくりと舐めあげていく礼子・・・
　自らも、蹲踞の様に股を開き女芯を弄っている。
　自然とそうさせる姿は礼子ならではの事であろう。
　今付けたボディーチェーンが礼子の亀裂に沿って揺れていた。
　礼子にとって康平は、無垢の自分を全て曝け出す事ができる唯一の男なのだ。

　康平は、礼子を立たせた。二人は時間を掛けて熱く長い接吻を繰り返した。
　舌を絡め合う康平と礼子・・・・

　礼子は康平の抱擁で全身に愛の酔いが回っていくのを感じた。
　礼子の太腿に一筋の液体が垂れていく・・・・・
　康平は礼子を抱いたままベッドに背中から倒れる。
　礼子は向きを変えると再び康平のモノを口に含み康平も礼子の女芯を吸い始めた。
「ァ・ァァー・・・康平・・気持ちイィィー」
　礼子は康平の舌使いで洪水状態だった。
　しかし康平は、まだ挿入を急がない。礼子を仰向けにすると足を高く持ち上げ礼子を首だけで支える状態にし亀裂に舌を這わせた。
「ンーッ・・ァゥゥー・・アァァー・・溶けちゃうぅぅー」
　礼子は康平に腰を固定され身動きが取れない。血が上り顔が紅潮してきている。
　しかし礼子は激しく悶え悦んでいた・・・・
　一向に康平の舌責めは終わらない。礼子は限界に近づく・・・
「こ・・こ、康・平ィー・ィ・ィ・イキ・ソ・・」
　快感が強くて声が出ないのか礼子は喋りたい事が言葉にならない・・
　低い獣のような呻き声をあげはじめた・・
　康平が舌を差し込むと・・・・
「んーっ、グッ、グゥゥゥゥー、・・・ア、、イッグゥゥゥゥゥーー・・・」
［ビュッ・・ビュッ・・ビュッ・・］
　礼子の尿穴から勢いよく飛沫があがった。
　礼子の喉元に液体が流れていく・・・。
　康平は支えていた礼子を仰向けにさせた。
　まだ礼子は朦朧としているが康平は遠慮をしない。
　足を大きく開き腰の下に枕を入れると怒張した肉棒の先だけを挿入した。
　そして、ゆっくりと中へ挿し込んでいく。
　礼子が康平の侵入に覚醒していった。
「ゥゥー・・・アァァーー・・こ、康平・・・っ・・」
　康平は、腰を動かし始めた。
　礼子は両手を出して康平を抱き締めようとするが康平は応じない。
　康平は礼子の両足首を持ち上げ激しく貫いた。
「・・ゥ、ウゥゥー・・コ、コゥ・・ヘィ・・」
　どれだけ続けただろうか・・延々と続く康平の攻撃に礼子は髪を振り乱し半狂乱の状態だった・・・

　康平は幾度となく体位を変え礼子を絶叫させ続ける。
　もう夜中の２時を過ぎようとしている。礼子は４度目の頂点を迎えようとしていた。
　礼子の喘ぐ大音声が寝室に響き渡った。
　そして遂に康平もフィニッシュを迎え大量の分身を礼子の中に放出したのだ。

　康平は息を吐きながらゆっくりと引き抜いていく・・・
　礼子は顔を横に向けたまま、うわ言のように小さな声で呟いた・・・
「も・・・も・ぅ・・・・だ・・・駄・・目・・・っ」
　そう言うと礼子は無意識に失禁を始めた。
　見る見るうちにベッドが濡れていく・・・異様な光景だ・・・・・
　康平は礼子に覆い被さり、そっと抱き締め、瞼にキスをした。
　礼子の眼から一粒の涙が零れる・・・・・

〜　今年のクリスマスも・・礼子のサンタクロースは夢を運んでくれたようだ・・・

−　翌朝　−

　康平と礼子は亜美にゆり起こされる・・・

「ママ、いつまで寝てるの。お腹すいたよー。」
　亜美の声で礼子が眼を覚ます。。
　時計は９時を回っていた。
「えぇーーっ・・もうこんな時間・・」
「ごめんね、亜美」
　起き上がろうとしたが、咄嗟に礼子は気付く。
　昨日、そのまま寝てしまったため布団の下は何も着ていない。
「亜美、すぐ支度するからキッチンに行って待ってて・・。」
「ママ、早く来てね。」
　そう言って亜美は部屋を出て行く。礼子は、急いでベッドから出た。
　まだ股間が濡れていたが、ガウンを羽織りキッチンに向かおうとした。
　康平は、まだ熟睡している。

「康平っ！起きてーっ。」
　康平が眠たそうに礼子に振り向いた。
「布団お願い。凄く濡れてるみたい。」
　康平は、寝ぼけながら、ゆっくりと起き上がる。
　眠気覚ましに煙草に火をつけた。
「フゥーーーッ・・・・・・」
　康平も裸のままだ。部屋は冷たく寒気を覚えた・・・・・
　煙草を吸い終わると、そのまま起き上がりシーツと毛布を外した。
　ベッドはジェルマットなので下まで浸透していない。
　服を着ると康平は洗濯機にシーツと毛布を放り込みキッチンに足を運ぶ。

「亜美、おはよう・・・」
「パパ、おそいよー。」
「ああ、ゴメン、ゴメン。ママが夜遅くまでパパを・・・・」
　礼子は、言い掛けた康平に咳ばらいをしながら睨み付ける。
（おーっとっと・・・危ねぇー。）
　礼子は呆れ顔で康平に手伝いを頼んだ。
「パパ、亜美にトースト焼いてあげて。」
「ん、わかった。」
　礼子はハムを焼いている。出来上がった食事をテーブルに運ぶ度にガウンが捲れ太腿が見え隠れした。
　内股あたりに昨日の二人の分泌した液体が乾いて張り付き白っぽく見える。
　康平は苦笑いをした。

　朝食の支度も整ったようだ。

「亜美、お待たせー」　　「いただきまぁーす。」

　礼子は、康平に亜美を頼むとシャワーを浴びに浴室へ向かった。
　浴室に入った礼子は、丹念に汚れた部分を洗う・・・・
　髪もシャンプーし、スッキリした顔で浴室から出てきた。
　康平は、キッチンで朝刊を読んでいる。
　礼子は片付けを兼ねながら朝食を採った。

「康平、まだアソコから出てきたわよ。」
　笑いながら礼子が言う。
　康平は昨日の・・いや今日夜中の事を礼子に話す。
「凄かったんだぞ、お前・・」
「えっ？」
「失禁してそのままダウンしちまうんだから・・・」
「えぇぇー、・・あの・・・濡れたシーツって私の・・オ・・シッ・・コ・・？」
　礼子は顔を真っ赤にしている。
　良く考えれば、あんなにびしょ濡れになるわけがない。
　てっきり康平が酒か水を溢したと思っていた。
「ま、俺の攻撃で、まさに沈没したって訳だ。ははっ。」
　礼子は照れ隠しで康平の背中を強く叩いた。
「痛、たたっ」
　でも確かに昨日の康平のＳＥＸは凄かった。
　この快感を知ってしまうと他のＳＥＸでは物足りなさを感じてしまう。
　これから自分はどうなっていくんだろう‥そんな疑問を持った礼子であった・・・。

　電話が鳴る・・・康平が立ち上がり受話器をとった。
「おお、甲斐か。」
　礼子が康平のほうを振り向く。
「そうか、解った。ちょっと待てよ。」
「礼子、甲斐からだが、明々後日の２９日でどうだ。」
　礼子はカレンダーを見た後、首を立てに振って応えた。
　康平は礼子を見て了解する。
「もしもし、じゃ、その日にしよう。・・ああ。美味いもん用意しておくよ。」
　そう言って康平は電話を切った。
「夕方４時くらいに来るらしい。」
「そう、なんか緊張しちゃうな・・」
「ま、例の話までいくとは限らないし甲斐を見てからでも遅くはないよ。」
「そうね、そうよね。」
　しかし言ってることとは裏腹に一瞬、期待感を感じた礼子だった・・・。

「そういえば明後日から亜美がおばあちゃんの家に行くんだけど、お姉ちゃんが連れてってくれるらしいのよ。」
「何言ってんだ。俺が送っていくよ。毎回、優子さんに迷惑掛けれないぞ。」
「違うのよ、お姉ちゃんも正月は向こうで過ごすって言うから。」
「そうなのか・・。んーっ、じゃぁ、お言葉に甘えるか？」
「うん、私たちは２日に行くって母に言ってあるけど。」
「ああ、それでいいよ。」
「でも、お姉ちゃんもだけど、お義兄さんが亜美と行きたいみたいよ。」
「はは、彼は子供好きだからな・・。」
「亜美も新幹線に乗るのが楽しみみたい。」
「はは、それより雪遊びだろう目的は・・。」
「さぁ、あと少しで今年も終わりだ。」
「そうね。」
　そう言うと礼子は、家事に取り掛かった。