（２３）

−　週明けの月曜日　−

　礼子は会社のデスクで企画の最終調整をしていた。
　これが済めば後は各社に通知を出して終了である。
　
「荒尾君」
　課長の山岸が礼子を呼ぶ。
「はい。何でしょう。」
　礼子は山岸の席へ歩いた。
「まだ先の話なんだが秋から始まる航空会社の旅行プランのパンフ作成を通常５月に入ってからやってるんだが、一月早めて４月早々に、手掛けて欲しいんだ。」
「えっ？」
「なぜか今年は航空各社が焦っているみたいでね。」
「そうですか。」
「ま、君の腕なら４月からやれば十分だがね。」
「・・・・」
　礼子は４月には、この課に居ない。山岸が礼子の異動を知ったらどういう態度を取るのだろうか・・・・・礼子と接する機会も当然少なくなる。
　しかし山岸も次長に昇格すると言っていた。
　自由行動ができるポストなだけに、山岸も礼子をほかっておかないだろう。

　礼子は席に付くと山岸に気付かれないよう、今、言われた件の作成マニュアルを部下に渡す。
　いくら４月に課を替わるといっても社の業務である。置きざりには出来ない。
　失敗することが無いよう念入りに説明をした。

　礼子のデスクの内線電話が鳴った。
「もしもし、広報部です。」
［礼子？　私よ。］
　電話は宮口里美からだ。企画部で入社同期の礼子の親友である。
　里美は礼子と同年だが、まだ独身だった。
　またどうせ男の相談じゃないかなと礼子は想像した。
「あら、どうしたの？」
［ちょっと話があるんだけど、昼食を一緒に食べない？相談があるの。］
「ええ。いいわよ。じゃ、外で食べようか？」
　宮口は了解して電話を切る。
　礼子は電話を切りロビーに出て自販機コーナーに行くとコーヒーを買い椅子に座って飲み始めた。
　礼子に一人の男性が近づき声を掛けてくる。
「荒尾君」
「あっ、武田課長、どうされたんですか。」
　武田は、企画部の観光課長で、いま電話のあった宮口里美の上司である。
　社内でも女性社員との噂が絶えない男だ。
　礼子は、直感的に里美の電話との件に関係あると直感した。
「うむ、いや別に様は無いのだが、今度、私と食事でもどうかなと思って。」
「えっ、私と？」
「いや、大した理由は無いんだが前から君が気になっていてね。一度お付き合いを・・と考えていたんだ。」
　礼子は、いきなりの武田の誘いに面食らっていた。
　ちょっと非常識な感を受ける。
「申し訳ありませんが、私は主人も居ますしプライベートでは・・。」
「君ほどの美貌で魅力ある身体だと結構、社内でも誘いとかもあるんじゃないの？」
　武田はジロジロと礼子の身体を見回している。
「・・・・」
「ひょっとして、もう誰かと関係持ってたりして・・・。」
　礼子は一瞬ドキッっとしたが武田の喋り方に憤慨した。
「武田課長、ちょっと失礼ではありませんか？」
　武田は礼子に謝りながら宮口里美の話をした。
「ははっ、ゴメンゴメン。ところで君は、内の課の宮口係長と仲がいいらしいね。」
「ええ、入社も同期で、職位も一緒ですし。」
「んむ、彼女、私の事を何か言ってたかね？」
「えっ、い、いえ別に・・・。」
「そうか、もし彼女に私の事を聞いても決して他人には口外しないように。いいね。」
「は、はぁ・・」
「これは課長命令だ。課は違っても上司であることに違いは無い。」
「・・・・」
「仮に宮口君から聞くことがあっても全てでたらめだ。信用しないように。もし社内にデマが飛んだら君達には責任を取ってもらうよ。」
「・・は、はい・・・。」
　礼子は席を立った。武田も立ち上がり礼子に念を押す。
　礼子がその場を立ち去ろうとしたとき武田が礼子のヒップに手を掛けた。
「ふっ、いい尻してるね。今度、本当にどうだい？」
　礼子は無視して歩き出した。
（何よ、あのスケベ親父・・馬鹿じゃないの・・。）
　しかし一体何が・・そういえば里美からの電話も小声だったし・・・これは何かあるなと礼子は直感した。
　
　昼休み里美がわざわざ広報部まで迎えに来た。
「礼子・・早く・・・。」
　やけに、里美はそわそわしてる。
　礼子も気を利かして急いで部屋を出た。
「どうしたのよ。」
「後で話すわ。それより早く出ましょ。」
　里美は礼子と急いで会社を出た。

　二人はビル街の一角のうどん屋に入る。
　二人は同じ物を注文すると、さっそく里美が話しを始めた
「礼子、私、怖いの・・。」
「怖いって何が・・。」
「内の課の武田課長のことなんだけど。」
　礼子は、やっぱり・・と思った。
「武田課長なら昼前に私のところに来て色々と喋っていったわ。」
　里美が驚く。
「な、何て言ってた？」
「里美から変な話を聞くかもしれないけどデタラメだから決して信用するなって。」
「・・・」
「もし里美から聞いても絶対口外するなって。もしデマが飛んだら責任を取ってもらうとも言ってたわ。」
「・・アイツ・・・」
　里美は眼に涙を浮かべた。
「・・さ、里美、どうしたのよ。」
　里美は、武田のことを礼子に全て話し始めた。
　里美は課長の武田とは３年以上にわたり身体目当てで付きあわされているとの事だった。里美自身も武田は女癖が悪く退社後もクラブの女に金をつぎ込み豪遊していることも知ってはいた。しかし、つい宴会の席で勢いに負け武田に身体を許したのがキッカケでしつこく里美に取り付き、なかなか縁を切ってくれなくなったらしい。
　その理由は、武田が社の経費を横領し遊び代として着服していたのだがホテルで里美との戯れのあと、ついその事を喋ってしまったのだ。
　里美は、それまで一切そんなことは知らずにいたのだが、武田に止めるよう促した際に、お前も共犯になると脅かされ、しぶしぶ武田の言いなりになっていたのだ。
　そして武田の横領する額も日に日に増え、その金額が巨大になり里美は怖くなって会社をやめると言い出した。
　それを知った武田が、里美が辞める事によって秘密が漏洩するかもしれないと言う
　危機感と里美を抱けなくなる失望感から執拗に社に止まる様、命令されているのだが、里美の苦痛も限界に来ているらしい。
　それよりも里美自身も武田に金を貸しており、その額は５００万以上にも及ぶと言う。里美は、貢いでるお金を違う女に使っていることも腹立たしかった。

「ヒドイッ。なんて奴なの。里美、やめる必要は無いわ。」
「でも・・・」
「いい、里美。よく考えてみなさいよ。貴方は全く悪くは無いのよ。むしろ被害者じゃない。はっきり言って貴方は罪にならないわ。」
「で、でも・・。」
「そりゃ確かに酒の勢いとはいえ身体を許したのは失敗だったかもしれないけど共犯扱いされて脅しで未だにアイツの性処理されてるなんて許せないわよ。」
　里美は泣きながら礼子に縋った。
「礼子・・私どうすればいいの？　アイツ・・私の裸の写真まで持っているのよ。辞めると写真を全部ばら撒くっていうし・・・。」
　礼子は怒りを露にして考えた・・・
「いいわ。里美、私に任せて。」
「任せてって言っても・・・」
「大丈夫よ。絶対に助けてあげる。私もアイツを許せない。里美、会社は絶対やめたら駄目よ。やめたら負けよ。」
　二人は店を出た。
　礼子は自分に任せるよう里美には言ったものの、いい案があるわけではない。
　しかし同期で、今まで一緒に励ましながらやってきた親友である。
　絶対に何とかしてあげたいと思った。

　礼子は、社に戻り試行錯誤した。
　専務や山岸に相談することも考えたが、そうしてしまうと里美にも少なからず影響してしまう。それは何とか避けたい。
　となると外部の者に相談しなければいけないが、少々無理がある。
　礼子は悩んだ。
（とりあえず武田の事を出来る限り調べないと・・）
　礼子は里美に連絡を取る。
　電話では、まずいのでメールで武田の詳細を依頼した。
　
　３０分後里美からメールが届いた。
　内容は武田は養子で、妻の家は昔からの地主らしく土地も多く所有しており裕福な家だ。
　それなら着服する必要も無いと思うが、かなりの恐妻家らしく自由に使える金を持たしてくれないらしい。妻は武田とかなり歳が離れており２９歳と若い。
　しかし、まったく頭が上がらず家では妻の言い成りらしかった。
　それは武田自身が身寄りが既になく別れる事になろうものなら人生破滅に近くなる。
　そして、横領がばれた時の武田の生活の保険でもあるからだ。
　そのストレスを発散させるため平日は女と酒という日課らしいが、土・日は必ず家に居り家事を手伝っていると言うことだった。
（ふーん、そうなの・・。弱点も無くはないわね。）
　何とかなるかもと言う期待をもって、その日は帰宅した。

　自宅に帰ると礼子は里美のことを康平に相談してみた。
　里美は、たまに家に来ることもあったので康平もよく知っている。
「とんでもない野郎だな。」
「でしょ。わたしもコイツにお尻触られたのよ。」
「ま、お前の尻は別として宮口さんも神経参っちゃってるだろ。」
「何よ。私のお尻はいいっていうの。」
「なに怒ってんだ。それ所じゃないんだろ。」
　礼子は気を取り直して康平にいい案を聞く。
「そうだなー、犯罪になるようなことは、こっちは出来ないからなぁ。でもって奴を会社を辞めさせて宮口さんのお金と写真も取り返すんだろ。」
「うん。」
「やはり、会社に言えないとなると奴の私生活か家族を利用するしかないな。」
「例えば・・？」
「まあ、穏便に済ますんなら奴の女房を利用するしかないな。」
「・・・でも難しそうね・・・」
　礼子は悩んだ。
　康平も礼子が友人の悩みを一緒になって必死で考えているのを見て何とかしてやりたいと思った。
「礼子、１ヶ月俺にくれ。絶対と言う約束は出来ないが何とかやってやるよ。」
「ど、どうするの？」
「まあ、任せておけ。」
　この件を解決しなければ、康平達の生活ペースも狂いかねない。
　康平は、礼子の為に、あまり使いたくない手を実行することにした。

（２４）

−　翌日　−

　康平は、会社からの帰宅途中、甲斐に電話をした。
「もしもし、甲斐か。」
［おっ、荒尾！　呼んでくれる日が決定したか？］
「いや違うんだ。実はな・・・」
　康平は、甲斐に礼子の相談の件を話した。
［んーむ、なるほど。そういうことか。よし解った協力するよ　早く解決しないと俺を誘ってくれる日も遅くなるからな。］
　康平は、甲斐の知り合いに興信所をやっている友人がいる事を思いだし武田の妻の生活行動の調査依頼を頼んだのだ。
　康平が、あまり使いたくない手と言うのは武田の妻の行動を把握し誘惑して宮口里美の貸してある金額を取り返すことと、妻から決定的な弱点を聞き出し本人に脅しをかけ、自分から会社を辞める様に仕向けることだった。

／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

　康平は自宅に着くと礼子に具体的な説明をした。
「でも、大丈夫かしら。」
「何が？」
「だって、もしかしたら康平の誘いに乗らないかもしれないでしょ。」
「それに、武田以上の遊び人らしいわよ。」
「ほぉう。そうか・・・いや、返ってやりやすいよ。」
　礼子は康平に期待を持ったが、それ以上に身をを心配した。
「・・・でも気をつけてね。」
「ああ、心配するな。」

　康平は、色々な行動を想定をして何種類かのシュミレーションを作った。
　上手くいけば１ヶ月も掛からない。
　しかし、そう簡単にいくほど奴の女房も甘くないだろう。
　康平は慎重に作戦を練った。

−　１週間後　−

　甲斐から封筒が届いた。
　武田の妻の私生活の行動が、こと細かく記載されている。
　武田愛子か・・・。
　酒好きで男好き、飛びっきりの美人ではないが男好きする風貌である・・・・。
　特定の遊ぶ男はおらず金を武器に取っかえ引っ換えしてるようだ。
　行き付けの店や、好む服装・趣味、行動範囲等々、康平は全てを頭に叩き込んだ。
（ヨシ、さっそく明日から開始だ。）

　康平は、礼子に明日から行動を起こすことを話した。
　礼子も気が気でない。
　しかし今は、全てを康平に託すしか方法がなかった。

　翌朝、康平は久しぶりにお洒落をして早めに会社に出掛ける事にした。
　飲むことを予想して電車で行くためだ。
　康平がキッチンに現れると礼子が感嘆の声を上げる。
「康平、格好いいわねぇ。久しぶりに見るわ、そんなお洒落な姿・・」
「そうか？」
　康平はグッチのスーツにコートを羽織り普段、とくだけの髪も綺麗にセットしていた。なるべく身なりを整え愛子に好印象を与えねばならない。
「礼子、今日から１週間、帰りが遅くなるかもしれんが頼むぞ。」
「うん。解った。でも、あまり無理しないで・・。」
「ああ、でも、お前の元気さを見るまではな・・それに宮口さんも・・。」
　礼子は、康平の努力が嬉しかった。
　仮に失敗に終わっても礼子は康平を責めるつもりは全く持っていなかった。

　康平が駅に着く。
　久しぶりに乗る電車に康平も新鮮さを感じていた。
　電車に乗ると女性達がジロジロと康平を見ている。
（な、なんだ・・？　何か付いてるか俺・・。）
　康平は自分の格好を確認している。
　しかし、それらしきものは付いていない。
　康平が、目を向けると、さっと目をそらしてしまう。
　康平は平静を装い電車内のガラス越しに周りを伺っていた。
　女性達は康平を眩しそうに眺めていたのだ。
　１８０センチを越す身長にブランドのスーツで身を包みがっしりした体躯でジェットブラックの髪をスマートに決めている。
（なるほど・・俺ってまんざらでもないな・・。）
　康平は、今日の作戦を期待した。

　いつもどおりの時間に会社に着く。
「おはよう。」
　康平は受付嬢に挨拶を交わす。
「お・・おはようございます。」
　受付嬢の二人が、いつもと違うダンディーな康平を見て驚いた顔をした。
「い、今の・・荒尾課長よね・・？」
「そう・・みたい。」
「か、格好・・いいよね・・・・荒尾課長・・」
「そ、そう思う・・・ゎ」　
　康平が部屋に入っていく。
「おはよう。」
「おはようございます。」
　部下が一斉に康平を見た。
　いつもと違う康平のスタイルに皆が集中している。
　女性社員が康平に注目して頬を染めていた・・。
　いつも一番若い女性社員が運ぶお茶も、こぞって取り合いをしている。
　部長が康平に声を掛けた。
「荒尾君、今日は奥さんとデートかね？」
「いえ、違いますよ。ま、ちょっとヤボ用で・・。」
「はは、女性軍が君に注目してるぞ。」
　康平は部長に話し掛ける。
「部長、今日は昼から外回りに出掛けます。」
　部長の了解を得て康平は、さっそく今日の行動をシュミレートした。
　女性社員が数名、同行を求めたが康平は体よく断る。

　昼になると康平は、さっそく会社を出てタクシーに乗った。
　武田の妻がよく行くスイミングクラブに向かう。
　昼はここで、よく泳いでいるらしい。

　康平は受付で一日だけの券を購入しプール内にはいった。
　武田の妻、愛子を捜す。
　昼という事もあるが中は数人しかいない。
　康平は中央のベンチでジュースを飲んでいる愛子を見つけた。
（ほぉう・・なかなかいい身体してるな・・。）
　康平は軽く身体を動かしてプールに飛び込んだ。
　軽快に泳ぐ康平の肩は筋肉が漲り逞しさを象徴していた。
　しばらく往復した後、プールからあがり反対側のベンチに腰掛けた。
　愛子がこちらを見ている。
　軽く笑顔を返す康平・・・
　愛子が立ち上がり康平に近づいてきた。
（ラッキー・・向こうから来てくれるぜ・・）
　康平は心の中で微笑んだ。
「こんにちは。お一人？」
「ええ、見ての通りです」
「泳ぎ上手なんですね。」
「ええ、海育ちだものですから。」
　愛子が康平に質問をしてきた。
「ここへはよく来るの？」
「いや、会社サボって泳ぎに来たんですよ。」
「フフッ、そうなの。」
　愛子は康平に好感を持ったようだ・・・。
　数十分程度、愛子と他愛もない話をした。
　しかし康平は、その場を適当にあしらいプールを出ることにした。
「じゃ、私はこれで・・。またどこかでお会いしましょう。」
「えっ、もう行くの？」
　康平は笑顔を愛子に放ち出口へ向かった。
　愛子の視線を背中から感じる。
（とりあえず俺の顔は覚えさせた。・・次は夜だな。）

　康平は夜の成功を祈ってスイミングクラブを出た・・。
　愛子は、この後エステに行くはずだ。
（まだ夜までかなり時間があるな。）
　康平は、少々考えた後、仁美を呼び出すことにした。
（最近誘ってなかったし忘れられてもな・・・）

　仁美に電話をすると喜んで行くと言う返事が返って来る。
　康平は、ホテルで仁美を待つことにした。

　数十分後・・仁美が、急いで飛んできた。
「ゴメンナサイ・・康平さん。待った？」
「あ、仁美さん。呼び出して済まなかったね。」
「康平さんが誘ってくれるんならどこでも行くわよ。」
　康平はさっそく仁美を伴ってホテルの部屋に入った。
　部屋にはいると仁美のほうから康平にキスをしてくる。
「康平さん、嬉しいわ。もうここが・・・」
　康平は、すぐに仁美の服を１枚１枚丁寧に脱がしていく。
　仁美はスケスケの赤いレースのショーツを穿いていた。
「仁美さん、セクシーな下着だね。」
　仁美は、顔を赤く済めながら自分でショーツを下ろす。
　康平も服を脱ぎ裸になると仁美の蜜壷を指で愛撫し始めた。
「ァ・・康平さん・・・」
「仁美さん、もう既に大洪水だよ。」
「イヤン・・・・康平さんから電話が掛かってきた時からもう・・・」
　仁美は恥ずかしそうに康平に告げた。
　康平は仁美を浴室に連れて行った。
「仁美さん、洗ってあげるよ。」
「ァァ・・恥ずかしいわ・・」
　康平はボディーソープを手にとると仁美の身体を洗い始めた。
　全身を洗い上げた康平は更にソープを手に取り仁美の菊門に指を入れ始める・・
「ァァァーー・・康平さん・・、もっと・・、もっとぉーーっ」
　康平は指を２本にし中を強く回転し始める。
　仁美の蜜壷からは止めどなく蜜が溢れ出てきた。
　女芯も刺激する康平・・・
　仁美は喘ぎ声が止まらない
　仁美はしゃがみ込み康平の肉棒を貪り始めた・・
　まるで飢えた獣のように口に頬張る仁美・・・
　舐め上げる音が尋常ではないほどに大きく響いた。

　康平は仁美を四つん這いにさせると後ろから肉棒を挿入し激しく腰を動かし始めた。
「ウアァァーー・・ンッ・グッ・・ウゥゥゥゥァァァァァァァーー」
　仁美が自ら腰を打ちつけたきた。
「あぁぁー康平さん、もっと、もっと・・ぶち込んでぇぇぇー」
　仁美は気が狂ったように声を張り上げた。

　康平は、一旦抜くとボディーソープを取り肉棒につけた。
　そして菊門にあてる。
　礼子が康平のほうを振り向き眉を寄せた・・
「仁美さん、大丈夫ゆっくり入れるよ。」
「ぁぁ・・こ、康平さん・・・」
　康平は、ゆっくりと菊門に挿入していく・・
　仁美は口を半開きにして力を抜いていった・・・
　キツさを感じながら康平は肉棒を差し込んでいく・・
「ァァァァ・・ァァ・・ィ・ィィ　・・アァァーーッ」
　時間を掛けて康平は根元まで挿入した・・
「仁美さん、痛いかい？」
「だ、大丈夫・・ヨ・・」
　康平は、ゆっくりと出し入れを繰り返した。
　しかし、まだ苦痛があるようだ。
　康平は、仁美の菊門から肉棒を抜いた。
　綺麗にシャワーで流すと仁美を抱き上げベッドに運ぶ・・

　仁美は康平にしがみつき下半身を擦り合わせてくる。
　康平は仁美を仰向けにして再度、肉棒を挿入した。
　仁美の女芯を強く押す・・
　仁美は焦点が合わないような視線で口から涎を垂らした・・・
　長い時間、康平の責めが続いた・・・・
「ぅぅぅぅぅぅー・・・イグゥゥーー・・もぅ・・イクゥゥゥ・・」
　康平はスピードを上げた。打ち付ける乾いた音が部屋に響き渡る。
　仁美の下腹部がリズムよく上下していた・・
　肉棒の先が奥の壁にコツコツと当たる・・・仁美の内部も収縮してきた。
「オォォーーーッ・・ンアァァァー・・イッグゥゥー・ゥゥー・・ゥゥー」
　長く続いた攻撃の後、康平も仁美と一緒に爆発した。
　出し終わった後も康平は腰を動かす。仁美の蜜壷からは分身がはみだしてきていた。
　仁美の身体から序々に力が抜けていく。
　康平は仁美から離れベッドに横になった。仁美はふらふらと起き上がり康平の汚れた肉棒を口で掃除し始めた。
　くすぐったい感触が何ともいえない・・
　仁美は、取り付かれたように、ひたすら康平のものを舐め上げていた。

　仁美と部屋に入って３時間程度過ぎる・・・・・
　康平と仁美がホテルを出たのは５時過ぎだった・・
「仁美さん。送っていけなくてゴメン。」
「いいのよ、そんな事。それより康平さんが抱いてくれて嬉しかったわ。呼んでくれれば、どこにでも駆けつけるから・・・私・・・・。」
「ありがとう。仁美さん。今度はもっと時間を掛けて・・」
　仁美が赤面した・・。
　康平はタクシーを止め仁美を乗せた。
　後ろを振り向き手を振っている仁美に康平も手を上げて応えた。
（さてと、軽く飯でも食っておくか。）

　康平は、居酒屋に入り景気付けに軽くビールを飲みながら食事をとった。
　ビールを２本開けた頃、康平は時計を見る。７時を過ぎていた。
（さて、そろそろ行くか。）
　康平は居酒屋を出ると雑居ビルが立ち並ぶ繁華街に足を運ぶ。
　康平は、愛子がこの時間に男を漁りに、この店にいる事を頭に入れていた。
　その店は高級バーで大人の男や女が多く集まる場所だった。

（２５）

　康平は店に入った。控えめに周りを見渡す・・が愛子はまだ来ていない。
　康平はカウンターの一番奥の席に席に座った。
　カウンターの中の店員が康平にオーダーを聞いて来る。
　康平はバーボンをロックで注文し愛子が入ってくるのを待った。
　１０分くらい立っただろうか、愛子が派手な服を纏って店に現れた。
　愛子は真ん中のカウンター席に座るとカクテルを頼み店員と話を始めた・・・やはり常連なのだろう、かなり親密である。
　康平は目立つように２杯目のバーボンを注文すると愛子が康平の存在に気づいたようだ。
「あら、あなたは。」
　康平は、いかにも偶然と言う態度で愛子に言葉を返す。
「あれ、今日、確かプールで・・・・偶然ですね。」
　愛子は微笑みながら康平を誘ってきた。
「ねぇ、私一人なの一緒に飲まない？」
（来た、俺から誘おうと思ったが反対に誘ってくれるとはラッキーだぜ。）
　康平は手間が省けた分、手を抜かないよう集中する。
「いいんですか？あなたのようなパーフェクト美人の隣に。」
「まぁ、洒落た事言うのね。・・こっちに来てよ。」
　愛子は満更でもない態度で康平を誘う。
　康平はグラスを持ち愛子の隣へ席を移動した。
「あなた、お名前は？」
「えっ・・あ、甲斐です。」
　康平は思わず甲斐の名を言ってしまった。
「そう、私は愛子・・武田愛子って言うの。ヨロシクね。」
（ふーむ、本名を言ったな・・・と言うことは、さして警戒していないかも・・・）
　康平は愛子に話を合わし擽るように褒めちぎった。
　愛子は康平のキザな台詞に心を浮かせているようだ。
　康平に心を浮き出された愛子は自然と心を委ねていく・・・・・

「あなた、気に入ったわ。ねっ、今から私と夜のお付き合いしない？」
（んーっ、何と言う幸運・・全てこっちの思うがままだぜ・・）
　康平は演技を続けた。
「ほ、本当ですか？　あなたのような美人と・・？」
「ただし満足させてよ。私は口だけの男って大嫌いなの。あなたも見せ掛けで終わらないでね。」
「ええ、もちろんですよ。」
　愛子はタバコを燻らせながら自分のコートを着せるよう康平に促した。
　康平は素直に愛子にコートを掛けてやる。
（ふっ、かなり高慢な女だ。今からお前のプライドを根こそぎ崩してやるぜ。）

　愛子は、康平と店を出た。
　そして康平にホテルを取るよう命令調で言い放つ。
　康平は携帯でホテルに部屋を取るとタクシーに乗り込む。
　タクシーの中では愛子が康平の股間を触ってきた。
　康平は、身動きせずにじっとしていたが愛子が康平の耳元へ囁いてくる。
「ねぇ、あんたも触ってよ・・。」
　そう言うと短いスカートを開き康平の手を取ると自分の股間に持っていく・・・
　康平は巧みな指使いで愛子を愛撫する。愛子は声を押し殺した・・・
　愛子は康平の手を退け一言告げた。
「あんた上手いじゃない。」
　そう言うと同時にタクシーがホテルに到着する。
　愛子は、康平より先に車から降りフロントに向かった。
　康平は、薄笑いを浮かべ後に続く。

　康平は鍵を受け取ると愛子とエレベーターに乗り込んだ。
　愛子が康平にキスをしてきた。
「あんた、楽しませてよね。」
　康平は、愛子を見つめキスを返す。
　二人は５０４号室に入った。
　部屋に入ると愛子は康平に服を脱がすよう命令調で促した。
　康平は愛子の言う通りに上着から服を脱がした。
　愛子を裸にすると・・
「シャワーを浴びてくるから服を掛けておいてね。終わったらすぐ来て。」
　そう言ってシャワールームに向かう。
　康平は、愛子の後姿を見ながら脱がした服を手に取ると全ての服を引きちぎってクローゼットに放り込んだ。
（さぁ、お嬢さん。これから遊戯の始まりだ。）
　康平の顔つきが精悍さを増してくる。
　康平は甲斐から貰った中国産のクリーム状の秘薬を髪に塗りこんでシャワールームに向かった。
　愛子が、入ってきた康平を見る。
　怒張した康平の下半身を見て唾を飲み込んだ。
「立派ね。あんた。」
「そうかい？　それに比べて、あんたの身体は大した事無いな。」
「な、・・なによ・・どういう意味よ」
「いや、言い間違えた。全く魅力の無い千人千様の身体だ。」
　愛子の顔が怒りで紅潮する。
「あんた、何様のつもりよ。涎垂らして私に付いて来たくせに。」
　愛子がシャワーのノズルを康平にぶつけようとしたが、それより先に康平の手が愛子の頬を思いっきり叩いた。
「気の強い奥さんだ。本物の男をナメテ掛かると大怪我するぞ。」
　愛子が頬を押さえながら不信な態度を取る。
「私が人妻って知ってるの？」
　康平はしまったと思ったが咄嗟に返答した。
「そのたるんだ肉体と手入れしてない下の毛をみればな・・。」
　もはや愛子は康平の言葉に返す文句が浮かばなかった。
「私、帰るわ。」
　愛子はシャワールームを出て行く。
　しかし康平は慌てない。ゆっくりとシャワーを浴びて部屋に戻ると愛子が裸のまま破れた服を持って立っていた。
「あんた、何よこれ。どうしてくれんのよ。外へ出れないじゃない。」
「裸で帰れば・・」
　愛子は怒りで震えている。
「あんたの給料で買える様な安い服じゃないのよ、これ。」
「えっ、そのセンスの悪い服が・・てっきりバーゲンで買ったかと思ったよ。」
　愛子は康平に服をぶつけて飛び掛かった。
　康平は軽く交わし愛子をベッドに放り投げる。
　康平は愛子に近づき姦そうとすると愛子は暴れ出した。
　しかし、康平の力には敵わない。
　康平は愛子の股間に手をやると思いっきり陰毛を引き抜いた。
　悲鳴をあげる愛子。半分以上の毛が康平の手の平に握られている。
　更に康平は愛子に近づくと後ろから羽交い絞めにし頭に塗った秘薬を手にとると蜜壷に指を入れて中を掻き回した。
　しかし痛みを伴うやり方はしない。
　愛子は、相変わらず暴れて抵抗するが、康平の巧みなテクニックに次第に身体から力が抜けていった。
　康平は容赦なく愛子の敏感な部分を攻め続ける
　愛子は、康平の愛撫に段々と股間を潤わしていった・・・

　しばらくすると、愛子は、先程とは打って変わって、康平に挿入を要求してきた。
「ぁぁ・・ネェ、ネェー・・・入れてっ・・」
「お前の汚い穴に入れろだと・・・・入れて欲しかったら口で消毒してからにしな。」
　康平がそう言うと愛子はムッっとした表情を見せたが康平の肉棒を握り口に含んだ。
　含んだ瞬間、康平は愛子の頭を掴み口に肉棒を打ちつけた。
　苦しむ愛子・・・しかし愛子の手は股間にいっている。
　康平はそれを見ると愛子に命令をした。
「四つん這いになりな。」
　愛子は、今度は素直に従った。
　康平は、再度、髪に染み込ませた秘薬を手に取り愛子の蜜壷と菊門に塗りこむと指を動かし始めた。
「ンー、グゥゥゥゥゥー・・オァァァー・・」
　愛子が低い喘ぎ声を発する。
　康平は指を抜くと肉棒を愛子の中へ一気に挿入した。
「ウングァァァァァーーーー・・・・クゥゥゥゥーーーァーーッ」
　康平は激しく愛子の蜜壷を突きまくった。
「イイ、イイイィィー・・・凄いィィィィィーーッ」
「ふんっ、しまりの無い穴だな愛子さんよ・・・お前はいいかもしれんが俺は何も感じないぜ・・。」
　愛子は康平の言葉で一気に昇天する。
　しかし康平は休まない。無理やり腰を上げさせ更に激しく突きまくった。
　愛子は目を剥いて喘いでいる。
　いったん康平は抜くと・・肉棒にゴムを被せ菊門に挿入した。
「ギャァァーーーー・・イイ・イ・痛いぃぃぃ・・」
　康平は遠慮せずに動かす。愛子の身体は硬直している。
「や、止めて・・お願い・・止めて・・止めて下さいぃー。」
「お前の前の穴が、あまりにも締まりが悪いんでこっちに入れてやったんだ。」
　愛子が泣きながら康平に訴える。
「お、お願い・・抜いてくださいぃぃ」
　康平は言う通りにしてやった。菊門から肉棒を引き抜く。
「お前の汚いア○ルに嫌々入れてやったんだ。感謝しろよ。」
　康平はゴムを外すと愛子の口に肉棒を持っていく。
「綺麗にしゃぶるんだ。」
　愛子は言うとおりにした。
　愛子は必死で康平に奉仕をした。
　この手の女はプライドを崩してやると落ちやすい。
　康平は手を抜かずに更に行為を続ける。
　愛子を仰向けにし足を大きく開くと再び蜜壷に挿入した。
　愛子が淫声を発する。
　康平は容赦なく愛子の蜜壷に打ち続けた。
「ウァーーッ・・イクゥ・・イクゥ・・・ンォォーーァー・・」
　愛子がイク瞬間になると康平は肉棒を引き抜く・・
「い、いやぁー、抜かないでぇ・・抜いちゃいやぁー・・」
「お前のマ○コでいきたくないんだよ。」
「お願い、いえ、お願いします。入れてくださいぃぃぃ」
　康平はさっき塗った薬が効いてきたなと思った。
　甲斐が手に入れた薬はかなり効果があるようだ。
（この薬はいっても、いっても欲しがるぞ）と言っていた。
　愛子も、もうかれこれ５，６回は昇天しているはずだ。
　しかし康平は、まだいくわけにはいかない。
（ふーっ、仁美さんとやっておいて正解だったな。）
　康平は愛子を休ませることなく責め続ける。
　愛子の蜜壷周りは赤く腫れ上がってきていた。
　しかし康平の責めは延々と続いている・・・
「ウゥ・ゥ・ゥゥ・・オ･・・願・・いし・・ま・・す・もう・・・許・・して・・」　
　康平はバッグからカメラを取り出し愛子の身体を撮影した。
　愛子もそれに気付くが無抵抗に撮られている。
　肉棒を咥えさせたところやアナルに入れているところ、そして小型冷蔵庫からビールを取り出し蜜壷に挿入したところもだ。
　愛子は、身体を動かせず康平のされるがままの状態である・・・
（ふっ、俺って、かなりサドスティックだな・・）
　康平は自分で自分に苦笑いした。
　さらに康平は１０個以上のイチジクをバックから取り出し全てを愛子の菊門に注入する。
　愛子は小さな声を発しているが、まだ朦朧としていた。
　康平は、愛子をシャワールームに運び浴槽に倒した。
　今度は小型ビデオカメラを手に取る。
　愛子が急に起き出しトイレに駆け込もうとするが康平は阻止する。
「ァァ。お願い・・ト・トイレに・・・」
「ここでするんだ愛子。」
「ぁぁ・・嫌っ・・嫌よ・・お願い・・行かせて下さいぃー」
　愛子は、もう我慢できない。歩くことさえ出来ないほどだ。
　康平は愛子を後ろ向きにしゃがませる。抵抗することが出来ないほど愛子は、腹痛を訴えていた。
　康平がビデオカメラを構えた。
「さぁ、してみろよ。愛・子・さ・ん」
　愛子は、もう限界だった。凄い音を立てて菊門から噴出させた。
「嫌ぁぁぁぁー、撮っちゃ嫌ぁぁぁーー」
　愛子は、もはや屈辱以上の失態を康平に見られてしまった。
　愛子の意思に反して菊門からは大量の汚物が噴き出している。
　康平は更に言葉攻めを続けた。
「愛子さん、いつになったら止まるんだ・・」
　愛子は泣きながら呟く・・
「ィ・・ィャァァー」
「ちゃんと綺麗に掃除してから戻って来いよ。」

　康平は、ベッドに戻った。
　しばらくして目を真っ赤にして愛子が戻ってくる。
　康平に近づくと、詫びを入れ始めた。
「もう、許して下さい。お願いします。」
「あんた、男が好きなんだろ。いつもセックス漬けらしいじゃないか。まだ、今から可愛がってやるよ。さぁしゃぶるんだ。」
　愛子は観念した。
　康平の言うとおりにする。
　康平は次の作戦に出る。
（さてと、痛めつけた後は、今度は優しく落としていくか。）
　康平は、愛子を立たすと胸に唇を這わせ首筋から唇まで移動する。
　そして舌を吸ったあと、そっと愛子に呟く。
「さっきは酷いことを言って済まなかったな。アンタのここは最高だぜ。」
　そう言うと康平は愛子をベッドに寝かせ優しく全身を愛撫し始めた。
　愛子が次第に股間を濡らし始めた。
　康平は再び髪に付けた薬を愛子に気付かれぬよう塗りこむ。
　康平は愛子の女芯を執拗に攻めた。
　優しく語る言葉も忘れない。
「アンタ、よくみるとイイ女じゃないか。怒った顔より感じてる顔のほうがセクシーだぜ。」
　愛子が康平の首に手を回してきた。
　康平の肉棒を握りキスを求めてくる・・・康平は応じた。
　そして腫れあがった蜜壷に挿入すると、ゆっくりと腰を動かし愛子を登りつめさせていく・・・
　愛子は、康平にしがみつき足を絡めた。
「凄い・・ぁ・ぁぁ・・あなた凄いゎぁーー」
　愛子は、さっきと打って変わって激しくも優しい康平のテクニックに身体全体が吸い込まれていく感じを受けた。
　更に長く続いた康平の責めに遂に愛子は気が狂わんばかりに喘ぎまくる・・・・
　康平は愛子の蜜壷から肉棒を抜くと愛子の口に分身を発射しカメラに収めた。
　愛子は大きく口を開き康平の分身を受け止める。
　全て飲み込むと愛子は徐々に気を失っていった・・・

　その後、洗面室から剃刀を持ち出し愛子の恥丘の陰毛を綺麗に剃り上げた。
　康平はフロントに電話をし女性用の服を注文する。
　愛子の身長と体格を告げるとドレッサー係りが数枚の服を持って部屋に来た。
　康平は、適当に選んで受け取ると係の者を帰し部屋に戻る。
　愛子は、まだ気を失っている。
　康平はシャワーを浴び服を着た。

　愛子が目を覚ます。
　康平は衣服を整えビールを飲みながら煙草を燻らせていた。
「起きたみたいだな。」
「・・・」
「今日は楽しかったよ。」
「あ・・・あの・・・私・・」
「じゃ、俺は帰る。服を買っておいたからそれを着て帰りな。」
　康平は出口に向かった・・。
　愛子が哀願の表情で康平に喋りかけた・・・
「ま、待って・・・」
　康平が振り向く。
「ん、なんだ？」
「ぁ・・あの・・・・ま、・・・また・・会いたい・・・・ゎ・・」
　愛子が恐る恐る康平に再会の願望を伝える・・・
　今まで、自分中心の性欲処理しか知らなかったのだろう。
　康平という男と自分をＭに目覚めさせた性技に愛子は虜になったようだ・・・・
「ふーん・・そうか・・」
「お願い・・電話番号教えて・・。」
（ンーッ・・愛子から連絡があれば、こっちもやり易いな・・・。しかし、作戦上すぐにＯＫを出すわけにはいかない。）
　康平は、少々早いと思ったが一か八か考えていた台詞を吐いた。
「俺にも仕事があるんだ。稼がにゃ食っていけないからな。」
　愛子が考えている・・・・そして、こう返答した。
「貴方の稼ぎ分くらい私が出すわ・・・いえ、それ以上でも・・だから・・」
（しめたっ。）
「なるほど。そう言う事なら会ってやらない事もないが・・。」
　康平は心の中でほくそ笑み、愛子に携帯電話の番号を教えた。
　愛子が、康平に近づいてくる。
「私・・こんなの初めて・・だった。」
　康平が愛子に告げる。
「俺と会いたかったら、常に下の陰毛を剃り上げておけよ。そして下着も付けてくるな。」
　愛子は下を見ながら康平に返答する。
「ええ、分かったわ・・そうすれば会ってくれるのね・・・。」
「本当の事を言うとな、お前のここは最高だったぜ。」
　康平が愛子の亀裂をしたから掬いながら言い放った。
　愛子が目を潤まして康平を見つめる・・・
　康平は、心の中で（我ながらよく言うぜ。）と微笑しながら無言で部屋を出た。

　外に出た康平は大きく溜息をつく・・・
（ふぅー、さすがに疲れたぜ・・まずは第２段階も成功だな・・。）
　ホテルの外に出ると康平の携帯がなった。
　愛子からだ・・
「あ、あの・・」
「なんだ？」
「・・・明日・・・明日はどう？」
　康平は考えた。里美のこともあるし武田の今後の行動如何によっては事も早めの方がいい。康平は愛子に返事を返す。
「じゃ、朝から会うかい？」
「ホント・・本当に・・。」
「ああ、ドライブでも行こうじゃないか・・。駅裏のロータリーで１０頃待っててくれ。」
「わかったわ。・・待ってます。・・絶対に。」
　康平は、愛子にそう告げると電話を切りタクシーをつかまえて帰途に着いた。
　意外と早くかたがつくかもしれない・・。
　そう思った康平だが、改めて気を引き締める。
　ほんの少しの油断が失敗に繋がりかねないからだ。