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（３７）
「いらっしゃいませ。あっ昨日のお客様ですね。」
「さっそく来させてもらったよ。」
「ありがとうございます。今日はカード掲示は結構です。どうぞ奥に。」
康平は奥の部屋に通された。
中に入り康平は驚いた。大部屋の中央では、スタッフであろう男性が一人の女性とＳＭショーを演じている。
周りにはいくつもの個室部屋があった。
（なるほど、部屋をぶち抜いて広くしてるのか。それで個室が何個も用意できるわけだ。・・ん？、みんな仮面を被っているな。）
康平は、老紳士に促され小部屋に入った。
「お客様、ここで、ご自由に変装して頂いて結構です。」
「変装？」
「ええ、お客様の中には結構な御身分の方もいらっしゃりプライベートを確保するために、こういうシステムを取らせて頂いているのです。」
「なるほど。全員がしているようだね。」
「ええ、スタッフ以外は全員変装されてます。」
康平は、言われるとおりに口ひげをつけ顔半分を覆う仮面を着けた。
鏡で見ると全く別人のようである。
「では、ご自由に。ドリンク類は全て無料ですのでお気軽にスタッフに申してください。」
「解った。ありがとう。」
康平はプレールームに入っていった。
中の女性客は、ほとんどがショーツ１枚だけの姿である。
皆、奇抜なショーツやセクシーなランジェリーで身を包んでいた。
中には既に縄で緊縛されている女性もいる。
隅の方では、カップルらしき２組の男女が既に性交をしており数人の客が取り囲んでいた。
（ほぉう、こりゃ凄いぜ・・。）
康平は、そう思いながら慶子たちを探した。
しかし変装しているため直ぐには探し出せない。
その時、康平の隣で、「飯田さん」と呼ぶ声がした。桑原の声だ。
康平が、そ知らぬ態度で隣を見る。間違いなく桑原だ。
相手の飯田と呼ばれた男を確認すると若い女性を連れて桑原と談笑している。
その女性は飯田と呼ばれる男の妻らしいが、かなり若く見えた。
康平は、何とか、その男を確認しようと室内を見学するフリをして近くに寄り壁にもたれて桑原たちを注視する。
３人は、何やら話し込んだ後、奥のソファに腰掛けた。
桑原と飯田が仮面を一旦外し服を脱ぎ始める。
薄暗くてよく見えない康平は、３人のいる場所にそっと近づいていく。
服を脱いだ男は仮面を付け直そうと顔を上げた。
康平はすかさず顔を確認した。
（ん、どこかで見た事があるな・・・？ ）
康平は確かに、飯田という男を見た事があった。
しばらく記憶を辿った後・・
康平の顔色が驚きで蒼ざめていく。
（あっ、こ、この男は・・・東洋鋼産業の・・・ま、間違いない。）
康平は、すかさず内ポケットから小型カメラを取り出し煙草に火を付けるフリをして連続でシャッターを押した。
まだ、心臓が煽っている。
東洋鋼産業は康平のいる太平洋製鉄と創業当時から鎬を削ってきたライバル会社である。ここ最近は企画にしても新製品にしても康平の会社が常に先端を走ってきた。
低迷が噂されている東洋鋼産業は、挽回を狙っていたのだ。
（よりによって、東洋鋼産業とは・・・クソったれが・・）
康平は、身体中が怒りで震えてきた。
こうなると東洋鋼産業の飯田もケジメをつけさせなければならない。
ある程度、証拠は掴んだ。これだけでも十分だったが両方を失脚させるには物的証拠を手に入れなければならない。
後は、山口慶子本人から口を割らせ漏洩した資料と相手に渡った事実を明らかにするだけだ。
しかし、康平はカタがついたとしても桑原と慶子は絶対に許すわけにはいかなかった。（貴様ら、タダで済むと思うなよ。）
桑原と飯田夫婦３人は、個室に入っていった。
すかさず康平は、慶子を探す。
（どこに居るんだ、あのアマ・・）
康平が周りを見渡すと大型テレビが設置してあるリビング風のラウンジに腰と足にタトゥーを入れた女性が座っていた。山口慶子だ。
皮製の黒い下着を着ている。
康平は、仮面と口ひげを確認し慶子の座っているラウンジに足を運んだ。
数人の単独女性と１組のカップルがテレビに映るＳＭ動画を鑑賞している。
康平は慶子を観察した。
驚く事に慶子は乳首にリングピアスをはめていた。
腰から足にかけてのタトゥーは黒と紫を彩ったツタの様な形をしている。
会社でのエリート社員の面影は全く無い。
康平は、ウィスキーのロックを注文し煙草に火をつけた。
運良く男性は、カップルの男と康平しかいない。
隣の女性が康平に声を掛けようとしたが、慶子が割って入ってきた。
「ねぇ、私とどう？」
慶子は康平と気付いていないようだ。
康平は、先に声を掛けようとした女性に笑みを溢しウィンクをすると慶子の隣に座った。慶子が太腿を寄せながら喋りかけてくる。
「あなた、始めてかしら。」
「ええ、今日が最初です。貴女はよく来るんですか？」
「まぁ、そうね。よく来るほうかも。」
少々酒が入っているようだ。
康平は慶子を見つめるが慶子と判断できないくらい化粧が濃かった。
「ねぇ、個室行かない？ 私を虐めてよぉー」
「ええ、いいですよ。じゃ、インマネーしてくるから待っててください。」
康平は、スタッフに使用料を払い鍵を受け取った。
慶子が、バケットに入ったタオルを持って待っていた。
二人は『蝶』と書いた部屋に入る。
中に入ると外の音が遮断された。防音になっているのだろう。
壁の棚には、完全消毒されたＳＭ道具が所狭しと並んでいた。
トイレと浴室もありベッドはビニールのシーツで被われている。
慶子は、皮製のショーツを脱いだ。
完全に剃毛してある恥丘にも薔薇のタトゥーが入れてある。
更に驚く事に女芯の上にもピアスが嵌っていた。
「君、凄いね。」
「あっ、これ？ 自分の意思で嵌めたの。」
康平は思った。
（独身の筈だぜ。これ見たら普通の男は逃げちまうな。）
「ねぇ、あなた。責め方上手？」
「んー、どうかな？」
「言葉でも思いっきり虐めてね。私、ケイって言うの。」
慶子は身につけているものを全て取ると康平のズボンのベルトを外し康平の下着を降ろした。康平も上着を脱ぎベッドに投げ捨てる。
康平の怒張した肉棒が現れる。
「ぁぁー・・凄ぉぃ・・大きぃー・・これをお尻に入れて欲しいゎぁー・・」
そう言うと慶子は康平のモノにしゃぶりつき腰を左右に振りはじめた。
康平は、直ぐに慶子を立たせて縛り上げた。
黙って縛られる慶子・・。
慶子は自ら仮面を外す。しかし仮面をとっても濃い化粧のせいかなかなか慶子とは判らない。慶子の目は早くも虚ろになっていた。
康平は慶子を倒し手足に皮製の拘束帯をつけると浴室に移動し壁のフックに両手を固定した。
早くも慶子は尻を突き出し呻き声を上げ始める。
「あぁーー・・ね、ねぇ・・浣腸してぇぇぇ・・」
康平は浣腸器取り出しグリセリンボトルの液体を容器に吸い込んだ。
尻を高く上げ菊門を突きつける。
「ケイ、お前のアナルは、かなり真っ黒だな。今から浣腸してやるぜ。」
「・・イヤァン・・早くぅぅー・・」
康平は浣腸器を慶子の菊門に当てゆっくりと注入していった。
慶子の蜜壷からは、糸を引きながら透明な液体が垂れてくる。
「んぉぉぉぉぉ・・・ぎ・気持ちぃぃぃぃぃぃー・・」
再度、康平は、２本のボトルから液体を吸い込み全てを慶子の腸内に入れた。
慶子の下腹部は妊婦のように膨れ上がる。
康平は一番太いアナルプラグを棚から取りジェルを塗って慶子の菊門に差し込んだ。
「ングゥゥゥゥゥー」
慶子が涎を垂らしながら呻いた。
康平は慶子の前に移動し開口器を口に咥えさせる。
口を閉じる事が出来ないように大きな穴があいた猿轡のようなものだ。
「アゥ、アゥゥゥ・・」
慶子が開口器の穴から舌を出して声をあげた。
早くも腹痛が来たようだ。
しかし康平はプラグを抜く事はしない。
慶子の蜜壷に肉棒を挿入し激しく奥の壁に打ち突ける。
「ンガッーーンァ、ァァァァー・・・」
康平は蜜壷から抜くと慶子の口に嵌めた開口器の穴に肉棒を挿入した。
そして遠慮なく根元まで入れる。
慶子は、嗚咽を繰り返すが涙を流しながらも淫悦な表情で康平を見つめ悦んでいるようだ。
（こりゃ、愛子なんか問題にならん位の真性Ｍだな。）
しかし、さすがに下腹部の方が限界に来たのか顔が蒼白してきた。
これ以上は、腸痙攣を起こして危険だ。
康平は、慶子をしゃがませると後ろに回りプラグを軽く回す。
「アァ・・アガァァ・・・アァァァァァァァー」
「ケイ、抜いて欲しいか？」
慶子は、何度も首を縦に振り康平にせがんだ。
「よし、ケイ、抜くぞ。」
康平は、浴室にあるローシャワーのスイッチを押しプラグを抜いた。
菊門からは卑猥な淫音を発し汚物が吐き出される。
「アォォォォォォォーーーーーーッ・・・」
慶子が絶叫しながら尻を高く上げ後ろの康平を見つめている。
目は潤んでいるが、わざと出るところを見せつけ醜態を喜んでいるようだ。
康平は慶子の醜い姿を罵倒してやると慶子は眉を寄せて悦んでいる。
康平は、壁のフックに固定した慶子の両手を外す。
慶子はすかさず女芯を擦り始めた。
自分で開口器を外すと康平に抱きつきキスを求めてきた。
「ぁぁ、もっと、もっと虐めてぇぇー」
康平は慶子を突き放すと命令調で言葉を放つ。
「シャワーで良く洗ってからこっちへ来い。」
慶子は薬用ジェルを手に取り菊門に指を挿入して洗った。
康平は煙草に火をつけ慶子を見る。慶子も康平を見ながら身体を洗っていた。
濡れた身体のまま康平に近づくと慶子は両手で亀裂の肉襞を引っ張り康平に女芯を見せつける。
康平はピアスを上に引っ張り女芯を指で強く摘んだ。
「あぁぁぁーー、、イィー、もっと強く摘んでぇぇぇー・・」
康平は、無視し、もう一度慶子を縛り始めた。
次は、後ろ手緊縛で更に足も曲げさせて固定した。
［トゥルル・・・］
康平の携帯電話が鳴った。大村からだ。
康平は慶子に近づき肉棒を咥えさせながら大村の話を聴く。
［荒尾、成功だ。中も見た。クラックを使って文字変換してあったが企画データの７割がディスク入っていた。パスを５重も掛けてな。］
「そうか、さすがに早いな。助かったよ。」
［フッ、この程度のパスなんぞ俺に掛かれば・・］
「サンキュー、これで今から作戦が実行できる。」
康平は電話を切った。
慶子は、まだ康平の肉棒を咥えていた。
康平は慶子から離れると縛ってある後ろの部分にロープを掛け天井にあるフックにロープを通し慶子を吊るし上げた。
慶子は、悦びの声を上げている。
一見、駿河問いのようだが腹にもロープを回し長時間耐えれるようにした。
康平は皮のフェイス帯を慶子の顔に装着し鼻用のダブルフックを慶子の鼻の穴に入れ上に引っ張った。
「ケイ、お前の鼻の穴が豚みたいに正面を向いてるぞ。」
「あぁー、、もっと言って、もっと醜い言葉を掛けてぇぇー。」
康平は、慶子の左右に開いた足の方に回り蜜壷と菊門にバイブを挿入した。
しかし、まだスイッチは入れない。
康平は慶子を吊るしたまま一休みし煙草に火をつける。
「ねぇ・・バイブのスイッチを入れてぇー・・入れてくださいぃぃ・・」
慶子が我慢できない様子で康平に訴える。
康平は、そろそろ作戦を開始しようと煙草を消し、立ち上がると濡れたタオルで慶子の顔の化粧を落としていく。慶子の素顔が露わになってきた。
「な、なに、や、やめてよぉ！」
慶子が顔を左右に振る。
康平はバッグから小型カメラを取り出し慶子の姿をカメラに収め始めた。
「な、なにやってるのよぉー・・」
「いや、山口慶子さんの本当の姿を撮っておこうと思ってね。」
「・・・だ、だれアンタ・・なんで私を知ってるの？」
康平は口髭と仮面を取り外した。
慶子は目が飛び出そうなくらいの驚きを見せ直ぐに声が出ない。
「フッ、山口君、君、なかなか似合ってるね。こういうのが・・・。」
「あ、荒尾・・カ・・チョ・・ォ・・・・な、何で・・・・」
康平は慶子に近づき乳首に嵌めてあるリングピアスを強く下に引っ張った。
慶子が苦痛を訴える。
「や、やめて下さい・・・イ、イタイッ」
「山口君、君が桑原常務と組んで社の秘密企画を漏洩している話を全て聞かせてもらったよ。相当度胸があるね。・・・・どういうことか分かっているな。」
慶子の身体は震えているが性格なのか強がりを見せる。
「しょ、証拠でもあるの？」
康平は、先程、桑原と慶子が中華料理店で話していた録音を聞かせる。
見る見る慶子の顔が変わっていった。
慶子はショックで無用な言葉しかが出てこないようだ。
「汚いことするのね。課長」
「汚いのは、君だろう。かなりの報酬も得ているようじゃないか。」
「君の給料じゃ月に何度もココへはこれないと思うんだが。それに君の住んでるマンションは、かなりの値段がするんじゃないか？」
「・・・そんな事は勝手よ・・それに無理なことじゃないわ。」
「いや、無理なはずだ。・・桑原に、その汚いマ○コと尻の穴を売ったのか？」
慶子が康平に唾を吐きかけるが軽く避ける。
慶子は精一杯抵抗した。
「それだけじゃ、完全な証拠にはならないわ。それに、私をこんな目に合わしたと警察に訴えたら、課長もやばいんじゃないですか？ 」
「そうかな。これだけでも君と桑原を辞めさせるには十分だと思うがね。さっき管理課の大村から電話があってね、君のパソコンの中身も調べてさせてもらったらが企画データが入ったファイルを見つけてね。」
「・・・ぇ・・・そ・・」
「たいそうに２００以上にも分割し圧縮してパスを何重にも掛けていたみたいだが残念だったな。警察の厄介になるのは君だろう。ま、そんな事をするつもりはないが。」
「・・え・・ど・・どういう・・」
「しかし、これを君が漏洩したという証拠は掴めていない。ま、君がデータを抜き取ること自体が懲戒もんだし君と桑原はもう終わりだから用はない。しかし東洋鋼産業の飯田 も道連れにしないと、こちらも気が済まない。そこでだ君の口から東洋鋼産業の飯田に データを渡し報酬を受け取っているという事実を喋ってもらいたい。」
「・・・・」
慶子は、死んだような目で康平を見ていた。
慶子も、よく知っている。自分が喋ることによって東洋鋼産業も企業として終わりだ。
「さぁ、ここに録音機がある。喋るよな・・当然。」
「嫌よ・・。」
「何故だ？断っても、君の罪は変わらんぜ。それに得なんてないだろう。」
「・・・・」
康平は、そうは言ったが、ある程度予測していた。恐らく慶子は今回の件が成功したら東洋鋼産業から引き抜きがあるのだろう。それも幹部職員として・・。
仮に太平洋製鉄を首になっても受け入れの保障を貰っているに違いない。
（馬鹿な奴だ、相手は失敗すれば約束なんて簡単に破るに決まってるいるのに。）
「そうか、判った。少々、痛めつけさせてもらうか。個人的な事を言うとなこの企画の初期計画は俺が作成したんだよ。正直、腸が煮えくり返っている。」
「だったら、何？ 私の写真でもばら撒くって言うの？ だったらご自由に・・。」
康平は、隣の部屋からありとあらゆる道具を持ち運んできた。
そして慶子の蜜壷と菊門に刺さっているバイブのスイッチを押した。
慶子は無表情で康平に言い放った。
「あら、課長、虐めてくれるの？ 嬉しいわ・・・激しくお願いね。」
康平は、顔色一つ変えず冷静に慶子を睨み不適に眼だけで笑みを返す。
慶子は康平の身体から溢れる精気が、今まで経験したことのない戦慄の恐怖を感じた。 康平から醸し出される雰囲気が部屋の空気を一気に変えてしまう。
「山口君、ＳＭが大好きなようだが限界まで行った事があるかな？」
「・・・・」
「何も、痛めつけるだけがＳＭじゃないんだよ。しかし最初は苦しんでもらおう。」
康平はそう言うと缶ビールの栓に紐を結び慶子のリングピアスにぶら下げた。
慶子の乳首が、ゆっくりと伸びていく・・・
「ぅぅぅ・・・ググッ・・」
同じく女芯のピアスにも同じ事をした。
「・・ゥ・・・ィ・・ッ・・」
康平は、慶子の顔の前に来て唇を重ねた。
「さぁ、楽しもうじゃないか。」
康平のキスと言葉で慶子の身体は鳥肌が立ち尿管が緩む。
床に落ちる慶子の尿の音が一層、慶子の恐怖を駆り立てた。
（ゆ、許して・・） そう言いたいが言葉に出てこない。
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