（４６）

　しばらく休んでいた恵美子が仰向けになると康平を探し始めた。
　康平は椅子に座って煙草をふかしている。
　恵美子が顔を赤く染めながら康平に小さく呟いた。
「局長・・すいません・・乱れすぎてしまって・・。」
「いや、俺は君みたいに喘ぎまくって乱れる女性は大好きさ。」
　恵美子がいっそう頬を染めた。
　康平は煙草を消すと立ち上がって恵美子の隣に移動した。
　恵美子が康平に抱きつき足を絡めてきた。
「局長・・何か聞きたいことあるんじゃないですか？」
　恵美子が恥ずかしそうに康平に言う。
　康平は、躊躇せずに正直に質問をした。
「恵美子君は今まで何人の男性と経験したんだい。」
「んー・・局長で３人目かな・・でも男性は久しぶりですよ・・何故？」
「・・・んー、それにしては慣れてるなぁー。」
「フフッ・・ア・ナ・ルでしょ・」
　康平が聞きたい事が恵美子の口から出た。
「あ、ああ。」
「美紀にも黙っててね。」
「ああ、もちろんさ。」
「私が会社に入って局長を好きになった話は言いましたよね。」
「ああ。」
「で、局長が結婚されて・・私ショックで・・もう一度大学に戻って勉強しようと思ってたんです。でも、せっかく一流会社に入ったし今後のことを考えて夜間に大学院に行くことにしたんです。そこで、大学院の教授と、ある事がきっかけで・・」
「ほぉう・・身体の関係に？」
　恵美子が頷く。
「その教授がアナル好きで・・恥ずかしいんですけど、その教授に仕込まれて・・その・・今までに経験したことがない性欲に目覚めたって言うのか・・その・・ＳＥＸが・・んー・・つまり・・・・凄く好きになっちゃって・・」
「・・・ほ・・ほぉう。」
「今は、付き合ってる男性は居ないんですけど一人でＨする時に・・・・その・・・・お尻も・・・・・や・・ってるんです。」
　恵美子は顔を手で覆い隠した。
（なるほど・・すんなりと指が入ったわけだ。）
　康平は恵美子の女芯を触って質問をした。
「ここも、ちょっと大きいけどオナニーのやりすぎで？」
　恵美子が手で顔を覆ったまま答える。
「クリキャップ・・っていうのを通販で・・・購入して・・」
　恥ずかしがる恵美子に康平は妻の礼子とのことを話した。
　恵美子は、康平の話に驚きを隠せない。自分が経験したことがないような康平たちの壮絶なＳＥＸに興奮が冷めやらなかった。
　そして聞いているうちに、股間が濡れてくるのを感じた。
「局長・・そ、それって・・本当ですか・」
「ああ・・」
「じゃ・・私と関係持ったことも・・その・・」
「ああ、たぶん話すと思うよ。」
「・・・そんな・・信じられない。」
「はは、普通は信じないよな。」
「あの・・私・・なぜか、また局長が・・一段と好きになりました。」
「え、あ、ああ。ありがとう・・・・はは、しかし喜んでいいのか・・」
「局長、私も・・奥様みたいなこと・・やって欲しい。」
　いくら初対面でないにしろ裸体を隠すこともせず大胆な要求をしてくる恵美子に康平は面食らっていた。
　しかし色々な疑問や要求も億さずに正直に話す恵美子に康平は好感を持ったのだ。
「そうだな・・ま、いずれじっくりと・・。」
　康平は座っている恵美子の足を開く恵美子は康平と自分の股間を交互に見ながら肉唇を左右に開いた。康平を誘っているようだ。
　中からは、まだ康平の分身が流れてくる。
　普通は始めての男に、こんな事はしないであろう態度や仕草を平然とやってのける恵美子の大胆さに驚いた。
　しかし、康平は互いの信頼を伴った恵美子の大人の色香と魅力を感じたのだ。
　いきなり恵美子がまだ洗っていない康平の肉棒を口に含みスライドを始める。
　なぜか康平は恵美子を愛おしく思った。

　二人は浴室に入り身体を洗う。
　康平は軽く恵美子にキスをすると恵美子を壁側に向かせ耳元へそっと呟いた。
「恵美子君。ア○ルに入れてみようか。」
　恵美子は頷きながら康平の肉棒を握り締めた。
　康平はソープを肉棒に塗り、そして恵美子の菊門にも指で塗りこんでいった。
　恵美子が康平の指の動きで腰を振りながら喘ぎ始める。
　康平は立たせたまま恵美子の足を開き静かに菊門に当てがうとゆっくりと先を沈ませた。
「ァァァァ・・」
　先が埋まると恵美子が康平の方を振り向き小さな声で囁く。
「局長、・・全部・・入れて・・・」
　康平は恵美子の要求どおりゆっくりと進入していく。
　恵美子が長い息を吐きながら声をあげた。
「ァ・・ァァァ・・ァァァァァァァァァァァァァァー・・・」
　完全に埋まると康平は浴槽に腰掛けた。
　恵美子は両手で乳房を揉み始める。
　康平は恵美子の肥大した女芯を摘んで指で転がした。
「ウアァァァァー・・・ソコ・・ソコ・・イイ・・気持イィィィィー・・」
　康平はそのまま恵美子を浴槽に向かせ手を付かせた。
　そしてゆっくりと肉棒を出し入れする。
　石鹸が泡立ち菊門を覆い始める・・・
「ウッ、・・ンアァァ・・・ウグッ・・・ングゥゥゥー・・・アァァァ・・アァッそ・・そんな・・・うっ・・男の人のが・・こんなに・・アァ・イイィィー・・」
「そんなにいいかい？」
「アァァーー・・局長・・暖かくて・・バイブと・・全然違うゥゥゥーもっと・・もっと・・強く・強く入れてェェェーー・・・ウウァァァー」
　康平は、もはや遠慮せずに激しく腰を振る。
　恵美子は指を蜜壷に入れて絶叫し始めた。
「イヤァァァーー・・カ・チョォォォーー・・中に・・お尻に出してェェェー・・お尻の中に・・・ウゥゥゥー・・・ア、アナルの中で発射してぇぇぇーー・・・」
　康平は、まさか恵美子がこれほどの女性とは想像もつかなかった。
　今まで隠していた恵美子の淫艶で色気を発するフェロモンが爆発したかのように・・・・
　康平は恵美子の尋常ではない喘ぎ方に興奮してきた・・・
「恵美子君・・いくぞ・・」
「ンアァァァーー・・お尻で・・お尻でイキソォォーー・・アア、アァ、アァァァ・・　イクヮ・・局長・・イキソォォー・・アァ・イク・イク・イックゥゥゥゥゥゥゥー・」
　康平は恵美子の絶叫と共に果てた・・
　恵美子の足は振るえ下腹部は小刻みに痙攣している。
　蜜壷からは糸を引いて止めどなく淫汁が滴り落ちている。
　康平はゆっくり肉棒を抜いた・・
　恵美子の大きく広がった菊門が徐々に閉じていった。
　恵美子は康平に抱きつき舌を弄る。
　康平の唾液を掬い取るように激しく舌を暴れさせた。

　二人は浴室を出ると再び抱き合い唇を重ねた。
　何度も結合しては解き、体位を変えて恵美子を責める。
　恵美子はかなり疲れてきているようだ。
　最後の爆発を恵美子の中に放射させた康平が囁く。
「さ、恵美子君・・今日はもう帰ろう・・。」
「はい。」
　恵美子は康平から離れると服を着始めた。
　康平も服を着ながら下着を穿いている恵美子を後ろから眺めていた。
（うーん・・礼子と身体のつくりが良く似てるな・・背も同じくらいだし。）
　康平は恵美子とは相性が合いそうだと思った。
「局長、私、局長とこれから仕事が出来るなんて夢のようです。」
　康平が微笑む。
「局長、・・・これからも・・・・・たまに抱いてくれますか。」
「ああ、君さへ良ければ・・」
「私、局長の女になります。」
「えっ・・あ、、ああ・・その・・」
「迷惑ですか？」
「イ、イヤ・とんでもない。」
　恵美子が落ち着いた表情で康平に呟く。
「決してご迷惑掛けません。まして奥さんと別れてなんて言いませんから。」
「・・・」
「でも・・」
「ん？・・でも・・なんだい？」
「私が局長の女という証を下さい。」
　恵美子は康平に遠慮なく心情の絆を要求してきた。
　康平は、やはり変わった女性だなと感じた。
「・・んー？・・たとえば・・どういう・・」
　局長
　恵美子も、そうは言ったものの少々考え込んだ。
　康平が恵美子に提案を出す。
「ちょっと子供っぽいけどアクセサリーなんかどうだい？」
「えっ？」
「君にプレゼントするよ。それを身に付けたらどうかな？」
「ほ、本当ですか？　嬉しいです・・局長。」
「明日、早速、買って君に渡すよ。」
　恵美子は物凄く喜んでいるようだ。
（案外、乙女チックだな・・・。）

　康平は恵美子とホテルを出た。
　康平は恵美子を車に乗せ自宅のアパートまで送った。
「局長、今日は本当にありがとうございました。」
「いや、俺のほうこそ・・君には感動したよ。」
　恵美子が恥ずかしそうに微笑んだ。
「今度は経済情勢の話でも聞かせてくれ。」
「はい。・・・でも局長の腰に跨りながらでいいですか？」
　恵美子は照れながらも大胆な言葉を吐く。
　康平も笑いながら答えた。
「それも、いいかもな。」
　康平はタクシーを拾い恵美子を乗せた。
　恵美子が車内から後ろを振り向いて軽く頭を下げた。

／／／／／

「ただいま。帰ったぞー。」
「あら、康平、遅いわね。珍しく電話もくれなかったし。」
「すまん、すまん。亜美は寝たのか？」
「当たり前でしょ。もう１２時よ。」
　康平は腕時計を見た。
（そうか、でも意外と早かったな。）
　康平は寝室に入ると服を脱ぎソファに投げた。
　礼子が上着を取りハンガーに掛けながら喋りかけてくる。
「お風呂は？」
「ああ、入ってきた。」
「えっ？」
　礼子は康平に近づき鼻を寄せてくる・・
「あぁぁ、康平、女の人の香水の匂いがするぅー。」
「そ、そうか？」
「もぉう・・私を外っておいてぇ・・今日は誰なの？」
「ああ、美紀君の同期の女性だよ。」
　礼子がスラックスを脱いで下着を替えようと裸になった康平の肉棒を握った。
「アタタタッ・・何すんだよ。」
「ホント・・康平って絶倫なんてのを超えてるわね。」
　礼子が呆れながら言った。康平も言い返す。
「そういうお前もじゃねぇか？」
「あーあ、私も遊んじゃおうかな。」
「お前も、どっちかというと男から受けもいいし結構誘いもあるんだろ。」
　礼子は康平の言葉に今日の会社のことを思い出していた。
「そう言えばね・・今度の課を受け持つ部長から飲みに誘われたのよ。」
「行けばいいじゃないか。」
「でも、山岸課長がやきもち焼いて・・」
「ふっ、旦那の前で言う台詞じゃねぇぞ礼子。」
　礼子はペロと舌を出した。
「でも、私、外へ出てまで抱かれようと思わないもの。」
「え？」
「社内とかスリルあるような場所が好きなの。」
「何言ってんだお前。変わってるな。」
「康平には言われたくないわ。」
「・・・・ゲ・・やぶへび・・」
「でも他の人でも確かに感じるんだけど・・康平のように失神するまでいかないし・・」「・・・」
「だから・・そういうスリルで快感を味わいたいっていうか・・。」
「ふーん。」
「やっぱり私の欲求解消は康平じゃないと駄目みたい。」
　康平は苦笑いをした。
　しかし、それは康平も同じだった。礼子とはどんな事でも解り合えるしお互いが満足できる本当の快感、ＳＥＸは康平と礼子でなくてはいけない。
　まだまだ康平と礼子の愛欲の追求は序の口であるようだ。
「さ、寝るか？」
「そうね。でも何となくシャクだわ。康平だけ気持よくて・・。」
　康平は礼子を抱き上げる。礼子も康平の首に手を回した。
　そのまま礼子をベッドに寝かせると優しくキスをして囁く。
「明日な。」
「フフッ、超・期待してる。」
　礼子も康平にキスを返した。