（８８）

−　翌日夕刻　−

「局長・・・吉池から電話です。」
　黒田がドアの外から康平に声を掛けた。
「来たか？」
　康平は受話器を取った。
「荒尾です。」
「こんにちは。荒尾さん、吉池です。」
「どうも。・・・先日は妻と部下がお世話になったそうで。」
「あら、何のことかしら。」
「ふっ、まあいいでしょう。で、何か？」
「ちょっとお話があるんですが、お時間はいかがでしょう。」
　康平は、時間的な猶予も少ない事から吉池の誘いに応じた。
「わかりました。何処にします。」
「プリンスホテルのロビーで待ってます。」
「わかりました。伺いましょう。」

　康平は電話を切ると黒田と美紀を呼んだ。
　黒田に書類を渡して内容を説明する。
「黒田、そこに鎌田をビビらせる内容が書いてある。太平洋と名乗って構わん。奴に、その内容を説明して今までの経緯を暴露すると思いっきり脅かせてやれ。」
「はい。」
「美紀、金井の秘書に連絡し俺が面会したいと言っておいてくれ。日はいつでもいい。」
「わかりました。」
　康平は、後の事務を任しセンターを出た。
　タクシーに乗り込み甲斐の会社に向かった。

「康平、誰に使うんだ？」
「・・ああ、ちょっとな。」
　康平は以前、愛子を落としたときに使用した薬を甲斐に頼んで貰う事になっていた。
　怪訝そうな表情で康平に薬を渡す甲斐・・・・
「康平、何かあったら直ぐに連絡をくれ。」
「ああ。」
「気をつけろ！」
　康平は、甲斐に手をあげ再びタクシーに乗り込んだ。
　しばらくして康平の携帯に電話が掛かる・・・・・・相手は修平だった。
「もしもし・・・ああ、兄貴か・・どうしたんだい？」
［ちょっとな。どう進展してるか気になってな。］
「ところで兄貴、先日捕まえた男達はどうした。」
［ああ、奴らか。ま、何も情報が出てこないから島に流した。］
「島・・？・・島ってなんだ。」
［ま、そんな事は気にするな。ところで康平、一つ情報をやろう。]
　康平は、修平からの情報を詳しく聞いた。
「何だって・・そうか、そういう事か。」
［ま、頑張れ。]
「ああ。」

　３０分後にプリンスホテルに到着した康平はロビーに向かった。
　既に、吉池は到着し何やら電話で話しているようだ。
　康平を確認すると吉池は急いで電話を切った。
「こんにちは。金井に電話してたんですか？」
　温厚に話し掛ける康平に対して、吉池は睨むように康平を見た。
「さあ、どうでしょう。」
「どうですか、食事でもしながら。」
「そうね。・・・・いいわ、お任せするわ。」
　康平はホテルのレストランに吉池を誘った。
「ワインでいいかな？」
「ええ。」
　康平は、ワインと魚料理を注文したあと胸ポケットから煙草を取り出した。
　康平が煙草をくわえるのを見て吉池が火を差し出す。
　康平が応じると吉池も煙草を取り出し火をつけた。
「ところで。お話というのは・・」
「昨日、奥様達を助けた連中を知りたいの。」
（フッ、やはり気になるようだな・・・）
「知っていれば、こちらが聞きたいくらいですよ。」
「本当に知らないの？」
「ええ、全く。」
　吉池は疑いも持たずに話を切り替える。
「・・・・・荒尾さん、貴方も私に話があるんではないですか？」
「ええ、まあね。」
「金井のこと？」
「それもありますが、貴方の策略を阻止するよう説得も兼ねて・・。」
「・・策略？　何よ策略って。」
「ま、後でじっくり話しましょう。」
　テーブルにワインが運ばれた。
　康平にワインを注ぐボーイ・・康平が頷くとボーイは吉池にもワインを注いだ。
「気になる発言ね、荒尾さん。」
　康平が吉池の言葉に凄みのある視線を返す。
　吉池は、康平の視線で背筋に戦慄を覚えた。
「ま、その話は後にしましょう。」
「・・・？」
「それより貴女のお話というのは？」
「昨日の続きよ。私たちに協力して欲しいの。決して悪い話ではないわ。」
「そうですね・・・貴女と親密な関係になれるのなら。」
「・・・・え？・・本当に・・・」
「ええ、いいでしょう。しかし、ここでは色々な込み入った話も出来ませんし。部屋を取りますので、そこで話をしませんか？」
「ええ、いいわ。・・・・」
　康平は無言で笑みを返した。
（ふっ、お前を落としてやるぜ。）
　康平の意図に気付かず吉池も淫艶な笑みを返す。

　二人は料理を済ますと康平がとった一室に向かった。
　バッグをベッドに放り投げる吉池・・・・・・・・
　康平の股間を軽く触ると淫艶な視線で見つめた。
「シャワーを浴びるわ。話はその後でいいでしょ。」
「ええ。そうしますか。」
　吉池は康平の前で恥ずかしがることもなく衣服を脱いでいく。
　背中を中心に腹部まで見事な刺青が施してあった。
「似合いますな。貴女には。」
「入れる理由があったのよ。」
「ほぉう。・・・どういう？」
「・・・・あなたに言う必要はないわ。」
「・・確かに・・・そうですね。」
　吉池は、そう言うと浴室に向かった。
　康平は、フロントにビールを注文した。
　そして、ちょうど吉池が浴室から出る頃、ドアがノックされる。
　ボーイがビールを運んできたようだ。
「あら、何か頼んだの？」
「ああ、ビールさ。君も飲むかい？」
　康平は、そう言いながらドアに向かった。
　ドアを開けるとボーイがウィンクをしながら見つからないよう康平に小さな紙切れを見せた。
　康平が紙に書かれたの内容を確認する。
《外に数人の男が待機している。あなたを狙っています。》
　康平は、ボーイに小さく頷きながらビールを受け取った。
　吉池が何も身に付けづにベッドに腰掛けている。
　康平がテーブルにビールを置いた。
「じゃ、俺もシャワーを浴びてくるから飲んでいてくれ。」
　康平も躊躇せず吉池の前で服を脱ぎ始めた。
「あなた、凄い身体してるわね。」
「・・・ビジネスマンも鍛えないとね。」
　吉池は浴室に向かう康平の背中を見るとグラスにビールを注ぎながら股間に手を持っていった。
　吉池は、康平との激しいプレーを想像して身を熱くしているようだ。
　その時、吉池の携帯に連絡が入る。
「何よ。電話しないでって言っておいたでしょ。」
［いえ、吉池さんが出てこないものですから。］
「心配ないわ。説得できそうなの。切るわよ。」
　吉池は携帯の電源を切った。
（・・アイツを私の身体の虜にさせてやる・・・）
　吉池は、さも自信ありげに笑みを浮かべながらビールを口に流し込んだ。

（８９）

　浴室から出てきた康平は、ビールを一気に喉に流し込んだ。
　吉池が康平に抱きつき肉棒を握り締める。
　上下に擦りながら康平にキスを求めた。
　軽く応じる康平・・・・
　康平は澪をベッドに倒した。
「ねぇ、私を満足させる自身ある？」
「さあ、どうかな？」
「私、普通じゃ満足できないのよね・・・」
　康平は風呂から出るときに甲斐に貰った薬を耳の後ろに塗りつけていた。
　康平は、澪の乳房から徐々に手を下に移動していく。
　軽く女芯を愛撫すると沸いたように澪の蜜壷からは愛液が流れてきた。
「ゥゥゥゥ・・・もっと弄ってぇー・・」
　康平は慌てることなく愛撫を続けていく。
　澪は康平を倒して上に跨った。
　シックスナインの形になると康平の肉棒を口に含み舌を絡めていく。
　康平は蜜壷に指を入れて一番感じる部分を探った。
「アァァァァー・・・イィィィー・・イイワァァー・・・」
　声を上げながらも激しく吸い付いてくる・・・・・
　まるで狂った雌獣のようだ・・・
「アァ・・ウゥ・・グッ・・・だ、駄目ぇぇー・・入れてー」
　康平は澪を押し倒し仰向けにさせる。
　澪は大きく足を広げ肉襞を左右に引っ張った・・・
　康平は澪の乳房をきつく握り締め、ゆっくりと肉棒を当てがっていく。
「オォォォォーーゥゥゥゥー・・・・ぶち込んでぇぇぇぇぇー」
　康平は入れては抜き、抜いては入れるという行為を繰り返した・・
「イヤァーー・・焦らさないでよぉぉー・・早く頂戴ぃぃぃぃぃー」
「まだだ。四つん這いになれ。」
　澪は朦朧とした顔で康平の言いなりになる・・・・
　澪がベットに手を付き腰を康平に突き出した。
　康平は澪に気付かれぬよう耳の後ろから薬を拭い取り澪の蜜壷の中に指を入れ丹念に中を掻き混ぜていく。
「ンァァァァァァァァァー・・・・気持ちいいぃぃぃぃぃー」
　康平は、澪から指を抜くと愛撫を中止した。
「・・え・・な・・？　や、やめないでよ・・・どうしたのよぉー。」
「いや、やはり先に話をしておいたほうがいいと思ってな。」
　澪が怪訝そうに康平を見つめる・・・。
「何を・・何を聞きたいのよっ！」
「金井の欠点を聞きたい。」
　澪は薄ら笑いを浮かべながら康平に言い放った。
「やっぱり諦めていないわね。」
「たかが、大臣一人に太平洋グループが屈する訳にはいかんのだ。」
　しばし、考えていた澪が本音に近い言葉を吐いた。
「大丈夫よ。金井はそこまで昇っても、その実力を行使できなくなるわ。」
「どういう意味だ。」
「貴方には関係ないわ。」
「・・そうかもしれん。しかし、一時でも太平洋は汚点を作ることは出来んのだ。」
「やはり、貴方に頼むのは無理なようね。」
「お前が考えてるほど金井は甘くないぞ。」
「・・どういう意味よ。」
「俺が金井に、お前の本当の企みをばらすと言ったらどうする・・。」
「・・・・な、何言ってるの。」
「とぼけなくていいぜ、吉池さん。いや・・・・加藤澪さん。」
　澪は、康平の言葉に驚愕した。
　しばらく声が出せないでいた澪が下半身に異常な疼きを覚える。
（効いてきたようだな・・）
「・・・ク・・・な、なぜ・・・知って・・・」
「あんたが殺された両親の復讐をするために、金井に近づいた事は分かってるんだよ。何年も掛かって鎌田の女になり、鎌田を押さえた後、金井にも気に入られるようかなりの努力をしてきたようだな。正直、金井も現在の地位があるのは、お前という資金源があったからこそだ。しかし、その反面、金井も力をつけてしまった。」
「・・・・・」
「運が悪い事に解散総選挙が控えている。お前は金井の所属する派閥競争の中で金井が浮いた状態になっていることに気付いた。そりゃ、まずいはずだよな。新内閣で大臣になれないんだから。」
「・・・ウッ・・・」
「そうすると、将来を見越した、あんたの計画にズレが生じてくる。なぜならば、金井は今後の事を苦慮して再度、復帰のため色々な事を働きかける。そうなると奴が別名義で所有するあんたの親父が経営していた形見の会社が返ってこないだけでなく、苦労して必死に近づき、鎌田そして金井に金と身体を捧げた意味がなくなるんだから。」
「・・・・・な・・何を・・・」
「そして、何より・・・・・」
「・・？」
「・・・・・・・・お前の実の妹・・・雪子を」
「！・・・・や、・・・・・やめてぇー！」
　吉池が狂ったように喚いた。

（よし、精神的ダメージは与えた・・・）

　康平は無視して話を続ける・・・・
「金井の一人娘である雪子は、お前と血を分けた実の姉妹だ。その妹を取り返すと誓った証が・・・意を決して入れた・・」
「・・・や・・・・・や・・・め・・・て・・・」
「・・その身体に彫られた鬼子母神だ・・」
「・・ぅ・・っ・・・」
「鬼子母神の伝説は俺も良く知っている。人の子を浚っては自分のものにするという悪戯を繰り返す行為に怒った仏が、鬼子母神の本当の子を隠してしまったんだ。泣き狂って探し回った鬼子母神に仏が諭し、そして仏の下神となったんだ。」
「・・・・・」
「しかし、お前の背中の鬼子母神は温厚な顔ではなく、まだ鬼のままだ。」
「・・・この刺青は、金井に・・・復讐する怨念を忘れないために、そして・・・雪子を・・・雪子を取り返すために入れたのよっ！」
「しかし、雪子は、そんな事情を全く知らないし金井を本当の父親と思ってる。だから、君はチャンスは幾度もあったのに簡単に金井に復讐が出来なかった。」
「・・・・あ、あなた・・・一体・・何者なの。」
「奴を殺す必要はない。生き地獄ほど苦しいものはないぞ。」
「・・・ぇ・・？」
「俺は、お前に協力するつもりなど全くないし関係などない。しかしお前は俺に協力しろ！　それがお前のためになる。」
「・・・・・ゥゥ・・ッ」

（我慢強いな・・・かなり効いている筈だが・・・）

　康平が、そう思った瞬間
　澪は立ち上がると椅子に座っている康平の股間に飛びつき狂ったように肉棒を口に頬張った。
　康平は、澪の身体を足で蹴り上げ後ろに突き飛ばした。
　しかし、直ぐに立ち上がりむしゃぶりついてくる。
　３、４回、同じ事を繰り返すと康平は、立ち上がって澪の手を後ろから浴衣の紐で縛り上げベッドに放り投げる・・・
　康平は仰向けになった澪の頭を押さえつけ肉棒を口に運んだ。
　涙を流しながら口を大きく開けると舌を限界までに伸ばし祈願した・・・
「あぁ、頂戴っ、頂戴っ、頂戴っ、いやぁー、頂戴ぃぃぃぃぃぃぃ・・ぅぅ・・我慢できない、頂戴ぁぁぁぁーーーーぃ・・オ○ンコにぃーウゥゥゥー、オ○ンコに・・オ○ンコに入れて下さいぃぃぃぃぃぃー」
　康平はベッドから下りた。
　澪は、恨めしそうに康平を見ながら腰を突き上げている。
　自分で触る事が出来ない澪は、イラ付きが増していった・・。

　澪がベッドから降りて康平に近づくが康平は無視する。
　澪は部屋を虚ろな目で見渡した。
　よろめきながら浴室に入ると浴槽を跨ぎ、蜜壷を桟に擦りつけて激しく腰を振りはじめた。
　まるで男性が腰を使うような勢いで前後に動かしている。
　しかし女芯の刺激だけでは満足感を満たせなかった。

　浴室から出てきた澪は康平に飛び掛り涙を流しながら背中を蹴飛ばし始めた。
「入れてぇー・・・入れてよぉー・・・私のオ○ンコに入れろぉぉーマ○コが、、ぁぁ・・ヤダァー、マ○コが狂ちゃぅぅぅぅぅぅぅー」
　しかし、康平は動じない。蹴飛ばしている澪のほうが疲れて尻餅をついた。
　座り込んだ澪の股間からは溢れるように蜜が垂れていた。
　ゆっくりとビールを飲みながら澪を眺める康平・・・・

（・・ふっ、第一段階終了・・さて、次はどうしたもんかな・・・・・）

（９０）

「ぅぅ・・・お、お、お願いしま・・すぅ・・・入れてくださいぃぃ・・」
「俺に協力するか？」
　澪は顔を顰めながら歯を食いしばった。
「・・・・ぃ・・・・・・・・・クッ・・・・・・い、嫌・・」
（・・・なかなか強情な女だ・・・）
　康平は、澪の菊門に指を当てた。
「ここは、入れた事あるか？」
「・・・・・・や、止めて・・・」
「・・あんたの事だ、ない訳ないよな・・・」
　澪が康平に向かって唾を吐いた。
　全く気にしない康平は立ち上がると服の内ポケットから小瓶を取り出す。
　そして、指で大量に掬い取り澪の菊門に塗りつけた・・・・
「や、やめて・・・やめてぇぇぇー・・・い、いやぁー・・・」
　更に、全てのクリームを掬い取って蜜壷の中に塗りつける康平・・・・・・・
「さぁ、見ものだな・・澪さん・・・」
　澪は狂ったように床を転げ回っていた。
　時折、立ち上がっては康平に纏わり付いてくる。
　康平は、無視して反応を返さないでいた・・・
「ゥゥゥゥゥー・・・ングゥゥゥゥ・・・」
　澪はいつの間にかベッドで芋虫のように這いつくばりながらもがいていた。
「い・・・入れて・・・お、お願いします。」
「協力すればな。」
「・・し・・・・・しま・・・・・ぅ・・・・イヤァァァァーッ！」
（チッ、一瞬、言いかけたが、・・・・・もうちょっとか・・。）
　澪は、目の焦点が合わないのだろう卑猥な言葉をうわごとのように呟きながら腰を突き上げている。異様な感じだ・・・・
「ぅぅ・・・あぅぅ・・・オ、お尻が・・・あぁぁー・・ア○ルゥゥー・・クッ・・・ん・・・ンアァァァー・・・もう我慢できないぃぃぃぃぃぃぃ」
　澪が、椅子に座る康平の前に膝を付いた。
　康平を下から見上げる澪・・・・
　目からは、涙が止め処なく流れている・・・・・
　康平は、澪の後頭部に手をあて、ゆっくりとキスをした。
　その瞬間、床に飛沫が飛び散った・・・
　澪は康平にキスをされたまま放尿を開始したのだ・・・・・・
（遂に根を上げたか・・・）
「あ・・ぁ・・あなたに・・・・す・・・す、全て・・を・・・任せ・・ます。」
　康平は静かに頷くと澪を立たせた。
　まだ澪は放尿が止まらない・・・
　康平は、澪の後ろに手を回し縛ってある紐を解いてやる。
　そして澪をベッドに仰向けにすると澪は自ら足を大きく広げて真上に上げた。
　さらに澪は頭を起こして結合する瞬間を見ようとしている。
　口が半開きになり唾液が垂れかけていた。
　そして康平は一気に肉棒を打ちつけた。
「ンオゥッー・・・ウッグゥゥゥゥゥゥゥゥゥー、ンォォォォォォォォォォー。」
　康平が挿入した瞬間、折れるのでは思うくらいに背中を反らせ全身を痙攣し始めた。
　康平が動かす間もなく澪は果ててしまう。
　しかししばらくして四つん這いになると後ろからの攻めを要求してきた。
「こ、壊して・・・私のオ○ンコを壊してぇぇぇーっ。」
　そう言いながら澪は下から手を入れて女芯を激しく擦っている。
　激しさのあまり恥丘と女芯が赤みを帯びてきた。
　康平は、澪の腰を掴むと再度挿入し腰を動かし始めた。
「ウゥゥゥァァァァァァァァー・・・イィ・・イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーッ・・ゥゥゥゥゥー・・・ングゥゥゥゥ・・・ウッグゥゥゥゥゥゥゥゥゥー、ンァァァァァァァァァー・・・・気持ちいいぃぃぃぃぃー、気持ちいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃー」
　凄い性欲だった。
　数分間のうちに何度も果ててしまう澪・・・
　それでも飽き足らずに腰を打ちつけてくる・・・
　四つん這いになっている澪の膝が擦れて血がにじんできた。

　更に５度目の絶頂を迎えた澪は遂に前に倒れこんで力尽きる・・
　康平も限界だった。同時に澪の中で爆発を遂げた。

　康平は澪を抱き上げ浴室に入っていく。
　そして澪の蜜壷の中の薬をきれいに洗い流した。
（また、せがまれたら堪らんからな・・。）
　濡れたまま澪をベッドに運び静かに寝かせた。

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「ぅ・・・・・・？」
「目が覚めたか？」
「・・・・・・・・・・・・・・・え、ええ。」
　澪は、ゆっくりと起き上がり康平のほうに身体を向けた。
　しかし俯いたまま顔を上げない。
　康平が声を掛けようとした時・・・・
「・・貴方には、負けたわ・・・・凄すぎて・・とても勝てそうもない。」
「まず金井の知ってる限りの事を話してもらおう。」
　澪は小さく頷く。
「単にアイツを辞職させる事は簡単なの。でも、さっき言ったとおり妹のことを考えると無茶が出来ない。物心付いていなかった彼女は金井を本当の父親と思っているから。・・・私は、それが悔しくて。」
「どうすれば、金井を落とせる？」
「鎌田が金井が議員になった時からの不正記録を全て持っているわ。」
「鎌田か・・・・・それを君は手に入れれるか？」
「無理よ。銀行の貸し金庫ですもの。名義は国印が入った次官名よ。」
（んーむ・・・夕方、黒田に渡した作戦が気になるな・・・。）
　康平は黒田に電話をした。
「黒田か？　荒尾だ。さっき頼んだ件はどうだった？」
［ええ、怒鳴りながらも、かなりビビっているようでした。]
「で、どうやって詰めた。」
［ええ、明日にでもＴＶ局や新聞社に密告してやる・・と。でも局長、何故ですか？　一応シナリオ通りにしましたが。］
「んむ、実は金井の弱点は鎌田が握ってるらしいんだ。」
［そうなんですか・・・・急いだほうがいいですね。］
「ああ、明日にでも早速、鎌田を揺すってみよう。」
［わかりました。それから外に待機していた男達も遠藤が処理しておきましたので。］
「そうか。」
　電話を切ると康平は澪の電話番号を聞きだす。
「吉池さん、明日、こちらから連絡する。携帯の番号を教えてくれ。」
　澪は素直に頷き康平に教える。
　康平は、澪よりも先にホテルを出た・・。

　一人、道を歩きながら考える康平・・
　康平に再度、黒田から電話が入る・
「もしもし、どうした。」
［・・・・・か、鎌田が自殺しました・・・・］
「・・・な・・何だと・・・！」
　康平は、黒田に詳しい状況を聞いたあと今後の詳細を指示し電話を切った。
「クソッタレー・・振り出しか？　これで金井の不正記録は手に入らんな・・・。」
（金井・・・・・鎌田・・か・・・・・・・・不正記録・・・・・・・・・・澪・・・・復讐・・・・んー？・・・・・・・・）
（待てよ・・何故、兄貴が金井を探るんだ・・・・・・・？・・？主要３省庁っていってたな・・・・・・・・・ひょっとして・・）
　康平は修平に電話をしてみた。
「もしもし、康平だけど。」
［ふっ、掛かってくると思ったぜ。］
「兄貴、今回の件、金井を探っていたんじゃなく・・・」
［そう。奴、金井の親分、保守最大派閥の熊沢だ。俺の仕事は、もう終わった。総選挙後、熊沢は引退する事になった。フッ、康平、さすがだろう俺も。］
「・・・・」
［ま、後は金井ごとき、お前でも十分だ。ま、頑張れ。俺は次の仕事が入ったから。］
「・・・・ったく・・・」
［あ、そうそう、鎌田が持っている金井の不正記録を俺の名でお前の会社に送っておいた。ま、役立ててくれ。じゃあな。］
「えぇー？　おい兄貴っ、どうやって・・オイッ・・・」
　康平は、携帯電話に向かって呟く・・・
（兄貴、アンタ、そんなところまで立ち入れる事ができるのか。）