（１１６）

「こ、・・・・・康平さん、・・・・も、もう・・・・ウゥーッ・・・・・・イ、イク、イク、・・・あぁ・・イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥーッ」
　康平は、仁美の背後から強烈な杭を打ちつけていた。
　シーツを噛み切らんばかりに喘ぎ続けていた仁美の全身に鳥肌が立ち始める・・・・
　グッタリと力を失っていく仁美の腰から手を離した康平はテーブルに手を伸ばし煙草を取ると深く煙を吸い込んだ・・・・・
　まだ息を弾ませている仁美が胡座をかいている康平の股間に顔を埋める。
　手で康平の肉棒を上下しながら舌を絡ませていった・・・・
「・・・ン・・・ン・・ア・・・ァ・・・・」
「・・・仁美さん、凄かったね今日は・・」
　仁美は照れ臭そうに康平に答える・・・・・
「・・・・ン・・ぁ・・・だ、だって久しぶりに康平さん抱いてくれたんですもの。」
「それより、こんな昼前の時間から悪かったね。」
「うぅん、康平さんが呼んでくれるならどんな時間でも行くわよ。」
　康平は苦笑いをしながら仁美の乳房を揉んだ。
「さ、仁美さん、そろそろ行こうか。」
「ええ。」

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　シャワーを浴び着替えを済ました二人は部屋を後にした。
「じゃ、康平さん、また・・」
「ああ、仁美さんも気をつけて・・」
　仁美は、微笑みながら小さく康平に手を振ると駅に向かって歩き出した・・・・・

（んー・・仁美さんも段々と色っぽい女になっていくな・・・・）

　康平は、大通りに出るため交差点に歩き出した。
　その時、クラクションを鳴らしながら康平の横に急ブレーキを掛けてＢＭＷが止まった。
「康平さん。」
　車は愛子だった。隣りには恭子も乗っている。
「おお、どうしたんだ。それも二人おそろいで・・・」
　愛子と恭子は、性の趣味が昂じてかアルルの件依頼、私生活でも行動を共にするようになっていたのだ。
「ええ、実はね・・・恭子さんが・・・そのー・・・・」
　愛子は、小声でなにやらボソボソと喋っているが・・・・・
「は？・・・何、聞こえんぞ愛子・・・・・」
　隣りで恭子が康平を呼んだ。
「康平君、暇ならちょっとお茶しない？」
　特に急いでもいなかった康平は、愛子の話の続きが気になり誘いを承諾した。
　康平が後部座席に乗り込むと同時に愛子は車を発車させる。
　康平は、さっそく愛子に話の続きを聞き始めた。
「で、愛子・・恭子君がどうしたって？・・・」
「フフッ・・・そのー・・・・・つまり・・・ね・・」
「・・・・やけに、もどかしいな・・・」
「愛子さん、私が言うわ。」
　康平は恭子と愛子の顔を交互に見ながら不可思議な態度を見せる。
「あのね、幸平君、全部、永久脱毛しちゃったの。」
「は？」
「もぉう・・・・・・アソコの毛をよ。」
「ええっ？でも恭子君・・・その・・・無理矢理抜かれるのがよかったんじゃ・・」
「うん、そうなんだけど肌に悪いって愛子さんがいうものだから。」
　愛子が話しに加わる。
「それで、私が紹介したクリニックに今行ってきたのよ。」
　康平は、瞬間的に興味を注いだ・・・・
「ほぉー・・・・・・・見てみたいな。」
　更に愛子は続けた。
「康平さん、実は恭子さん、今からピアスも入れるのよ。」
「な・・・え・・・・マジ？」
　恭子が頬を急激に染めていく・・・
「ウ・・・ウン・・・でも、お臍だけよ。年齢が年齢だから・・・」
「へぇーっ・・・・・しかし、またどうして？」
　ＢＭＷは、臨海公園近くにあるカフェレストに着いた。
「康平君、中で話すわ。」
　車から降りた３人は、芝生上に設けてあるテーブルに座った。
　ボーイにコーヒーを注文した後、早速、康平は話を聞き始める。

　恭子の話では、週１で愛子と共にアルルに通っているらしく常連の男性客の間で愛子と恭子は、注目的存在になっているらしい。
　元来、二人が共通して持つ、見せたがり露出癖をアルルで披露し喜ぶ男性客を見て更に拍車が掛かったようなのだ。
「ほぉーーっ・・・それで？」
　恭子は、見せる快感の虜になり肉体改造とでも言うべき努力をしているようで体型維持のために専門のトレーナーまで契約してジムに通い始めたのだ。
　そして、遂には、ピアスまで発展ということらしい。
「へぇー、凄いな・・・」
　恭子が康平を見ながら恥かしそうに答えた。
「愛子さんのようにタトゥも・・と思ったんだけど。これだけはね。」
　愛子が話に割り込む。
「でも康平さん、恭子さんって凄いのよ。」
「凄いって・・何が？」
「スワンへ行くと変貌するのよ。この間は海外通販で皮製の仮面を２つ買って私にも一つくれたのよ。なかなかこれが格好良くてアルルでも好評なの。で、初めてこれをつけて行ったときに恭子さんの男性客のサービスが凄くて・・。」
「やだぁー、愛子さん言わないでぇー。」
「いいじゃない、恭子さん。」
「だってぇー、恥かしいものぉ。」
　康平は妙に落ち着きがなくなってきた。
　中学時代から恭子を知ってる康平としては、まさか恭子がこんな性癖の持ち主で２ヶ月前に偶然会ってからというもの短期間に、これほど変貌していくとは夢にも思っていなかったからだ。
　愛子が思い出したように康平に喋りかけた。
「康平さん、たまには付き合って下さらない。」
「あ、ああ・・・・そうだな。」
「いつも見せるだけで肝心な満足感を得ないで店を出るんですもの。」
　恭子が相槌を打つ・・・
「そうよねー、客やスタッフにバイブは入れてもらうけど本番無しだもの・・・」
　康平がビックリしたような表情で恭子を見つめると恭子は自分が言った言葉にバツが悪そうに赤面した。
「や、やだ・・私、何言ってるのかしら。」
　愛子がクスクスと笑うと、一層、恭子の顔が赤く染まっていった。
「康平さん、今夜どうかしら？」
「・・・あ、あぁ・・・そうだなぁー・・・」
　康平は、特に用は無かったのだが、昨日の澪、そして先程まで仁美と一戦交えていたため体力が持つかが不安だった。
「行こうよ康平君・・・」
　恭子が追い討ちをかける・・・
「・・・・解った。じゃ６時に・・・」
　康平が言い終わらないうちに愛子がすぐさま返答する。
「会社まで向かえに行きますから。」
「あ・・あぁ、解った。」
　康平は、腕時計を見た。既に１時近い。残りのコーヒーを飲み終えて席を立った。
「愛子、悪いがセンターまで送ってくれ。」
「はい。」
　愛子と恭子も康平の後に続き席を立つ・・・・・・

　車中では、愛子と恭子は既に気分が高まっていた。
　久しぶりに康平と一緒にプレーできる事を喜んでいたのだ。
「じゃ、康平君、６時ね。」
「・・了解・・・」
　車から降りた康平は、手をあげてセンターに入っていった。

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−　ＩＫ観光　−

　礼子は、来週からの出張報告を部長の岡本に伝えていた。
「荒尾君、資料の準備は万全かね？」
「ええ、大丈夫です。」
「うむ。よろしく頼むよ。最初が肝心だからね。」
「はい、解ってます。」
　礼子は、報告を終えると経理部に向かった。
　経理部を覗くとデスクでは、南が黙々とタイプを打っている。

（・・あら・・南君、忙しそうね・・・）

　礼子が立ち去ろうとしたとき偶然、南が顔を上げた。
　ちょうど礼子が立ち去るのを確認すると急いで後を追い掛ける。
「荒尾課長っ。」
「あら、南君・・・・いま覗いたら忙しそうだったから。」
「声を掛けてくださいよー。」
「フフッ、そうね。・・・・・・で、いまいいの？」
「ええ。超ぉー暇です。」
「その割には、机の上が書類だらけだったけど？」
「・・・・ぁぁ・・・はぁ・・・ま、そのー・・・」
「フフフッ、ま、いいわ。お茶でも飲もうか？」
「はい。」
　礼子は自販機でコーヒーを買うと応接室に向かった。

（１１７）

　礼子は、椅子に座り、手すりに両足を乗せて股間部を開いていた。
「・・ゥゥ・・・・ア・・アァ・・・」
　南が礼子の蜜壷を丹念に舌で愛撫していた。
　時折、唇を窄めては女芯を吸う南・・・・
　礼子は、南の後頭部に手を当て強く引きつける・・・・・・
「・・・・・ァァ・・・ミナミ・・・く・・ん・・・・イィ・・・」
　南の肉棒は、はちきれんばかりに怒張し痛みさへ感じていた。
　片手でベルトを緩めチャックを下ろし始める・・・
　多少、窮屈さから開放された南は礼子の恥丘部分を軽く噛んだ・・・
「・・・・・ンァァー・・・感じちゃぅー・・・」
　鼻に当たる礼子の柔らかい陰毛が心地良い・・・
　南は、もはや我慢できないでいた・・・・
「か、課長・・・・もう駄目です・・・・」
　礼子は、椅子から降りると代わりに南を座らせた。
　南のブリーフの上から軽く肉棒を噛む礼子・・・・
　南は声をあげながら全身を震わせた。
「か・・課長・・・・」
　礼子は南のブリーフを下げるといきり立った肉棒を根元から掴みゆっくりと上下に擦りあげていった。
　若さなのだろう擦りあげるたびにピクピクと脈打つ南の肉棒を礼子は楽しんでいる。
「・・・ぅぅ・・・か・・・・・課長ぉ・・・」
　礼子は、ゆっくりと唇を被せていく・・・
「ウッ・・・ウゥゥー・・・」
　礼子は、下から南の表情を見ながら舌を肉棒に巻いていく・・・・
　南の下腹部が小刻みに痙攣し始めた・・・・
　礼子は、肉棒を握り締め南の放出を許さない・・・
「か、課長・・・ぎゃ、逆流します・・・・。」
「南君、我慢よ・・・」
　礼子は、そう言いながら肉棒を口に含むと静かに頭を上下し始めた。
　時折、根元から舐め上げては亀頭に強く吸いついた・・・
「グッ・・・うぅー・・・」
　南は、顔を顰めながら礼子の愛撫に集中する。
　しばらくして南が呻き声を上げ始めた・・・・
「南君・・・限界？」
「ええ・・・・もう・・・・もう駄目です。」
「いいわ。口で受けてあげる・・・・」
　礼子は、握り締めていた手を無意識に緩めた。
　その瞬間、南の肉棒の先から勢いよく分身が爆発する・・・
　礼子は、口で受ける前に南に出されてしまったため分身が顔全体に飛び散ってしまった。
「ウッ・・ア・・み、南君・・・」
　しかし、南の放出は止まらない。
　すまなそうに思いながらも南は自ら肉棒を握って礼子の顔の前で擦っていく。
　礼子は、大きく口を開けて南の肉棒を導いた。
　南は、礼子の口をめがけて残りの分身を放出していった。
「んー・・・あぁぁ・・・」
　南は、自分の分身を顔に浴びた礼子を見て興奮が最高潮に達した・・・
　礼子の額と鼻に掛かった白い液体が顎を伝って床に落ちていく。
「・・・す、すいません・・・・課長・・」
「・・・・フフッ・・・いいのよ。でも凄い勢いね。」
　南は赤面した。
　礼子は、ティッシュで南の分身を顔から拭きとった。
「南君、ちょっと、お化粧直すから続きはまたね。」
「え・・・ぁ・・・は、はい・・・・本当にすいません。」
「いいのよ。」
　礼子は、微笑みながら応接室を出て行った。
　南は、一人応接室に残り後悔した。

（こんな事なら、朝、２，３発抜いてくるんだったな・・・くそぉー。）

　礼子は、トイレの洗面室で化粧を終えて廊下に出た。
　自販機でコーヒーを買うとフロア―に向かう。
　足を運ぶとフロアには一人の男性がソファに座って煙草をふかしていた。
　営業第１課長の夢野だ。来週の出張に礼子と同行する人物である。
　年齢は礼子と同じで、大阪支店からの異動で現在に至っているが秋季移動で部長職の昇進も確実視されており将来の幹部候補と噂されている男であった。
「こんにちは。」
「ああ、荒尾君か・・・・相変わらず活躍してるようだね。」
「いえ、そんな・・・・夢野課長こそ凄い業績じゃないですか。」
「いや、なに運が良いだけだよ。」
　夢野は、温厚な性格に加え性格も真面目であり部下の面倒もいい事から幹部はもちろん、社員からも絶大な信頼を得ていた。
　さらに、営業という社益促進部隊の一線を担う社員として抜群の業績を残し、ここ数年の契約件数も夢野は他を大きく引き離し郡を抜いている。
　さらに甘いマスクと社交性の良さから個人的な顧客も多く持ち、社内の女性からも好感をたれている。ただ、生真面目さと理性を崩さない堅物な性格から女子社員は夢野に対して接触を避けアタックを遠慮していたのだ。
「荒尾君、来週の出張は、私も同行するがよろしく頼むよ。」
「何を言ってるんですか。私の方こそ頼りにしてます。今回の出張は、営業色が特に強いんですから。」
「資料は、完璧なのかい？」
「ええ、一応私なりには作ったんですが。夢野課長、もしよろしければ目を通していただけますか。」
「ああ、勿論だよ。しかし今から会議があるから。明日の朝一番でどうだい？」
「ええ、構いません。お願いします。」
　礼子は、事前会議での夢野の手腕を見るのも楽しみであった。
　常に冷静で先を読む力は天性的なものを持っている。
　しかし、時おり見せる寂しそうな眼が礼子も気になっていた。
「夢野さん、忙しそうですね。」
「ああ、家に帰っても仕事の残りをね・・・」
「奥様、怒らない？」
「女房は、いつも午前様だよ。」
「夢野さんの奥様もお仕事してるんですか？」
「・・・・・あ、ああ。・・・まあね。貿易会社で働いてるよ。」
「へぇー、そうなんですか。」
　夢野は、妻の事をあまり語りたくないような様子だった。
　礼子は、あまり込み入った話をするのも失礼に思い席を立った。
「じゃ、夢野さん、明日よろしくお願いします。」
「ああ、わかった。」
　夢野は立ち去る礼子に軽く手を上げて応えた。