（１２）

−　１０日後　−

　７：０７

　康平は朝食を食べながら新聞を読んでいた。
「もうじきクリスマスね。」
「ああ、そうだな。」
「今年は、どうする？」
「そうだなー、どこ行っても込んでるしなぁ・・。」
「たまには家でパーティーってのもいいんじゃないの。」
「んー、そうだな、そうするか。」
　そういうと康平は上着を着て仕事に出かける準備を始める。
「そういえば康平、昨日、仁美から電話掛かってきたわよ。」
「えっ、なんて？」
「誘って欲しいみたいよ。直接には言わなかったけど、そういう素振りだったわ。」
「んー、めっきり仕事が忙しかったからなー・・。」
「私、明日は亜美を連れて買い物に行くから会ってあげたら？」
「何だよ、その言い方・・・・。そんな風に堂々と浮気してこいって言われてもな。」
　礼子は、言われればそうかもしれないと思った。
「ごめん、康平。何も考えずに変なことを言って・・・。」
「別に謝ることじゃないけど。」
「ま、後で電話でもしてみてくれ。俺が直接掛けると、ご主人も怪しむだろうし。」
「ウン、解った。」
「じゃ、行ってくるな。」
「いってらっしゃい。」

　康平が出かけると礼子も急いで自分の支度をする。
「亜美、もうテレビ消しなさい。幼稚園のバスが来るわよ。」
「はぁーい。」
　礼子は亜美を見送ると、そのまま会社に出かけた。
　思い出したように礼子は出勤途中に仁美に電話を掛ける。
　康平の携帯電話の番号とメールを教え仁美からもメールアドレスを聞き出した。
　礼子はそのまま、康平の携帯に内容を打ち込み返送した。

　会社に着くと珍しく山岸が席に座っている。
「おっ、おはよう。」
「おはようございます。早いですね課長。」
「そうかな・・。」
　そう言うと山岸は笑いながら書類に判をつき始めた。
　後、1週間もすれば会社も休みに入る。
　今年の仕事はほとんど片付けたし礼子の課は特別な業務もない。

（来年の新プランの計画でもしよう・・）
　礼子は情報を得るためＰＣでインターネットに繋げる。
　しばらく閲覧しているとメールを知らせるポップアップが表示された。康平からだ。
（なんだろう？）
　礼子はメールを開いた。
（今日、会社を早退して昼から仁美さんと会うことになった。虐めてくる・・ハッ、ハッ、ハッ　　〜礼子のご主人様より）
（な、なによ、このメール・・朝はあんな事言ってたくせに・・）
　仁美は心の中でクスクス笑っていた。
　すると急に山岸が礼子を呼んだ。
「荒尾君、ちょっといいかな。」
「あっ、ハイ、何でしょう。」
　礼子は課長の山岸の席に歩いた。
「今日、○○物産の公開プレがあるんだが同行してくれないか？」
「え、ええ・・いいですけど・・。」
「じゃぁ、午後一番で出かけよう。」
「はい解りました。」
　最近、山岸とはすれ違いが多く顔を合わせる機会がなかったためか山岸の態度がおかしいのも礼子は薄々感じていた。
　礼子は、今日は、ただでは済まないような気がした。
　山岸は必ず求めてくるに違いない。

　・・・・・礼子は考えた。
　今後のこともあるし主導権は私が握るようにしないと・・・。
　山岸はオフィスを出て行った。席に着くいた礼子は、作戦を練り始める。

−　昼休み　−

　礼子は、食堂で同期の女性社員４人と食事を採りながら談話している。
　同期入社の中で、唯一残っているのがこの４人なのだ。
　女性社員が多いこの会社の中では、比較的少ない年代である。

「エー、礼子の課は、もう仕事片付けたの？」
　企画課の同じく係長職の大澤が羨ましそうに喋りかけた。
「ええ、後、年末の挨拶回りが済めば終わり・・かな。」
「私の課は、休みまで食い込みそうよ。嫌になっちゃう。うちの課長は、命令ばっかりで何もやんないのよねぇー。」
「その点、礼子のところの山岸課長は、いいわよ。」
「えっ、そうかしら・・・。」
「いいわよ、仮に仕事やらなくてもアレだけハンサムでダンディーな課長なら居るだけで許しちゃうわ。」
「そうそう。もし誘ってくれたら身体も許しちゃう。」
「ネェーッ」
　皆が一斉に相槌を打った。
「ところで礼子、山岸課長に誘われたことないの？」
「え、な、ないわよ。」
　礼子は、何と言ったらいいのか言葉が出なかった。

　仲良し女性が集まると話も尽きない。
　山岸との事を感ずかれないようにしないと・・・。
　礼子は、そろそろ出かける準備をしようかと思っていた。

　ふと、康平を思い出す。
（そういえば、そろそろ仁美とあってる頃ね・・。）

　その頃、康平は駅前のセントラルホテルの１５階のレストランで仁美と軽く食事をとっていた。

「仁美さん、急に誘って悪かったね。」
「ううん、康平さんが誘ってくれるならいつでもＯＫよ。」
「ははっ、うれしいよ。今日は、このホテルに部屋を取ったんだ。」
　仁美は頬を染め照れ臭そうに微笑んだ。

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「課長、準備が出来ました。」
「そうか、じゃぁ、私の車で行こう。」
「はい。」
　礼子と山岸は会社の地下駐車場に降り車に乗り込んだ。
　山岸は車を発信させた。
　車は、○○物産のある方向とは反対の方へ走り出していく。
「課長、道が違うんでは・・」
「・・荒尾、、いや礼子君、今日は私に付き合ってくれないか。」
「えっ？」
　礼子は、やっぱり・・と思った。
　朝、席についてから、よくよく今後のことを考えた結果礼子は、逆に山岸を利用しようと決心していたのだ。
「これから君と、関係を持ちたいんだ。当然それなりの物は用意する。もちろん、君の都合の良い時だけでいい。」
「課長、私をお金で・・・と、考えてるんですか？」
「い、いや変な意味ではないんだ。」
「ご主人も居ることだし、昼だけでもいい。」
「でも、かえって会社に怪しまれるんじゃないでしょうか。」
「礼子君、実は先週専務に呼び出されてね、来春にも部長に昇格できそうなんだ。」
「そうなんですか。それはおめでとうございます。」
あ、うん。だから、そういう面では自由に行動できるんだよ。」
　礼子は先手を取った。
　時間稼ぎに少々考えた振りをして間を空ける。
　そして山岸に告げた。
「課長、わかりました。ただし、援助は要りません。そして、その時は私から、お誘いします。その都度、私の言う条件を聞いてもらえますか。」
「・・・・・」
「決して無理なことを言うつもりはありませんわ。」
「・・・わ、解った。約束しよう。」
　礼子は、山岸の言葉を聞くと足を組み太腿を曝け出す。
　山岸は礼子の足に目をやると手をあて礼子を誘った。
「礼子君、今から、、、いいかい？」
　礼子は、さっそく芝居に入る。既にシュミレートしておいた言葉を掛けた。
「ええ、いいわ。私を満足させてくださる？」
「あ、ああ、もちろんだよ。」
「課長、私、実はもうココから溢れ出してるの・・。」
　礼子はそう言うとスカートを捲り黄色いレースのショーツを山岸に見せ付ける。
　山岸は、生唾を飲み込むと強くアクセルを踏み込み車を駅前に走らせた。
　車はセントラルホテルに入っていく。

　礼子は、康平と仁美が、まさかこのホテルに居るとは思っていなかった。

「ここでいいかい？・・実は電話でもう予約を取っておいたんだ。」
「ええ、構いませんわ。」
　山岸はフロントに鍵を取りに行く。
　礼子はエレベーターの前で待った。
　山岸が鍵を受け取り礼子が待つエレベーターに来るとさっそく一緒に乗り込んだ。
　中は誰も乗っていない。礼子は山岸の股間に手をやりそっと囁く。
「課長のコレを虐めてあげるわ。」
　山岸は、礼子の行動に反応しスカートの中に手を入れようとした。
「まだよ、課長」
　礼子はそう言い山岸の手を押しのける。
　山岸は、次第に礼子のペースにはまっていく。
　二人は８０３号室に入った。

〜　その頃康平は・・・

「さ、仁美さん、そろそろ行こうか？」
「ええ。」
　康平と仁美はレストランを出て部屋に向かう。
　部屋はすぐ下の１４階の１４０７号室だ。
　二人は階段を使うことにした。

　部屋は、明るくイタリック調の造りで雰囲気がいい。
　仁美は、部屋に入るなり康平に後ろから抱きついた。
　康平は仁美の方に振り向き舌を絡める。

　康平は仁美のスカートをたくし上げショーツの上から舌を這わせた。
　既に仁美の蜜壷は洪水状態だった。グリーンのレースショーツは蜜を吸って色が変わってしまっている。
「仁美さん、凄い濡れてるよ。」
「イヤァ、、言わないで、、、、は、恥ずかしいぃ」
　康平は、口でガーターのホックを外す。
　そして仁美を後ろ向きにしショーツを一気に膝まで降ろした。
　秘所周りが綺麗に手入れしてあった。
「仁美さん、あの時依頼、いつも剃ってるのかい？」
「・・・ァァ・・こ、康平さんの為に・・」
　康平は、後ろから仁美の股間に顔を埋める。
　仁美は淫声を上げた。
「アァーーッ・・こ、康平さん。」
　康平は、ベルトを外しそのままベッドに腰掛けると仁美を膝まづかせる。
　仁美は、康平のモノに貪りついた。
「ンァー、ンムッ、ングッ、ングッ・・ゥゥー」
　仁美は我を忘れたように康平のモノを舐め続けている。
　康平は仁美を立たせ腰に跨がせた。
　仁美は康平のモノを握り自分で挿入し始める。
「ァァァー、、ゥッ、ゥッ、・・・・こ、康平さん、、素敵ぃぃー」
　そう言うと仁美は舌を絡めてきた。康平も仁美に応える。
「ゥゥ、、ンァー、康平さん、無茶苦茶にしてぇぇー」
　康平は仁美を跨がせたまま服を脱がした。
　下から激しく突き上げる。仁美は獣のように喘ぎ狂った。
「もっと、もっと、、もっと頂戴ィィーッ・・」
　康平は仁美を後ろに倒し仰向けにした。
「仁美さん、出すぞ。自分でここを開いて見てごらん。」
「あぁぁ、、康平さん、、、わ、私・・・」
　康平は仁美の足を開き腰を激しく打ち突ける。
　仁美は康平の言う通りに自分で肉唇を開き結合部を覗きこんだ。
　康平の怒張した肉棒が自分の中に出たり入ったりしているのを見て仁美は、一気に頂点に登りつめた。
「アァァー、イィ、イィ、イィ、イヤァーー、、キテェェェェェェェー」
　康平は仁美の奥深くに分身を放出した。
　仁美は手足を投げ出し息を弾ませている。
　康平は仁美の女芯を触りながら仁美にキスをした。

「康平さん、凄いゎ・・・ステキ・・」
「シャワーを浴びようか？」
「え、ええ。」
「一緒に入ろう。」
　康平は仁美と浴室に歩いていった。