（１３４）

−　ロイヤルホテル　−

　太平洋グループの新役員会議がホテルの大会議室で行われていた。
　１０月定期移動で昇格した新役員の紹介を兼ねての会議だ。

　通例である各社の報告が終わり新役員の紹介が始まった。
　今回の昇格は、太平洋工機の営業部長と太平洋物流の総務部長が太平洋グループの役員理事に昇格した。
　各自、抱負を兼ねた紹介が終了すると会長からの激励が述べられ製鉄の町田社長の乾杯で宴が開始されていった。

　康平もセンターに勤務しているとはいえ太平洋グループの役員理事であり今回の会議に出席をしていた。
　康平の座るテーブルには、製鉄専務の北原と鬼頭を始め、立川を含めた常務３人が囲んでいた。
　立川が康平を見て喋りかける。
「康平、つまらんそうだな。」
「は、はぁ・・・まぁ。」
　北原が笑いながら康平に酒を注いだ。
「しょうがないさ、３０代では、お前一人だけだからな。」
　康平は、注がれたビールを一口飲むと苦笑いをしながら席を立った。
「ちょっとトイレにいってきます。」
　康平は、外のロビーに出ると椅子に座って煙草を吸い始めた。

（フゥー・・・まったく、つまんねぇー。）

　康平が煙草をふかしていると、そこへ、今回昇格した太平洋物流の営業部長で自社の取締役になった野川一樹が康平に気付き近づいてきた。
「荒尾さん、始めまして。」
　康平が顔を上げる。
「ああ、貴方は。」
「太平洋商事の野川です。貴方のお噂は兼ねがね、お聞きしております。」
　康平は立ち上がって野川に挨拶をした。
　野川も康平と同年代で役員理事に抜擢された男だった。
「荒尾さんも、お若いようですが役員理事では私の１年先輩になりますね。よろしくお願いします。」
「いえ、こちらこそ。」
「それにしても、荒尾さんは、かなりやり手のようですね。センター長を務めながらも、更に天下の製鉄の局長とは。」
「いえ、大した事ありませんよ。」
「私は、常々、貴方には負けたくないって頑張ってきたんですよ。」
「は？」
「荒尾さんの実力は太平洋グループの中でも群を抜いていますからね。しかし、私もなかなかなんですよ。貴方のように女性の扱いもね。」

（・・・・なんだ、コイツ？）

　野川は、少々、考えた後、康平に挑戦的な言葉を吐いた。
「荒尾さん、私と勝負しませんか？」
「勝負？」
「ええ。実は物流の酒井専務に荒尾さんの面白い話を聞いたことがありましてね。貴方に勝つ力が私にあったら、業務全般を任せてもいいと言われたんですよ。」
　太平洋物流の専務といえば太平洋グループの中でも唯一の女性専務で太平洋製鉄の前社長で現会長の妹、酒井富美子である。
　なんといっても、初代センター長を勤めたほどの人間だ。
　生涯独身を断言するも太平洋物流に転勤後、マーケット拡大に貢献し現在の太平洋物流を軌道に乗せた第一人者だった。
　康平も何度か会議で顔を合わせたこともあり非常に気さくで話のわかる女性で、北原、立川同様、康平に目を掛けている一人だった。
「ほぉー、面白い話とは？」
「荒尾さんが、まだ製鉄勤務のときに前社長の酒井さんから、荒尾さんの話をうちの専務にお話をされていたようでしてね。出世する男は、いい意味で女性の扱いも上手くないと仕事は大成できないとおっしゃるんですよ。なんでも荒尾さんは女性を落とすのが得意なようですね。私も自信があるんです。」
「ご冗談を・・・。酒井専務もそういう意味で言ったんではないと思いますよ。それに私が女性を落としてきたのは太平洋グループを守るためで業務です。」

（ま、それだけじゃねぇーけど。）

「勿論、解っています。私も、そんな事をして昇格を狙っているわけではありません。」
（しょ、昇格・・・？　何考えてんだコイツは。）

「・・・・じゃ、何故？」
「個人的な挑戦です。自己満足したいんですよ。」
「自己満足・・・・・ですか。」
　野川は確かに面構えもよくハンサムではある。仕事も出来るのだろう。
　野川自身が言うとおり女性を扱うのが得意というだけあって康平の話を酒井専務から聞いてから胸が騒いだのだろう。
　しかし、そんな事を挑戦してくる男も珍しい。
　康平は、少々、裏がありそうな気がしていた。

「どうですか。荒尾さん。」
　馬鹿らしくて誘いには乗るつもりは無かった康平だが、そこへなんと専務の酒井が北原と現れた。
「荒尾君、おひさしぶりっ。」
　ハスキーな声で康平に声を掛けてきた。
「酒井専務・・・ご無沙汰しております。」
「相変わらず、いい男ねぇ。」
「・・・・はぁ・・・・恐れ入ります。」
「今の話を聞かせてもらったわ。面白いじゃないの。」
　康平は怪訝そうに答える。
「酒井専務・・・何言ってるんですか。正直、そんな暇ありませんよ。」
　北原は横で笑いを堪えている。
　北原を見た康平が助けを求めた。
「北原専務、何とか言ってくださいよ。」
「ハハッ、康平、面白そうじゃないか。富美ちゃんを楽しませてやれよ。」
「ふ、富美ちゃん・・・？　な、仲が良さそうですね。」
　北原は、シマッタ・・というような態度を見せたが酒井が笑いながら追言する。
「そりゃそうよ。私の処女を奪った男なんだから。」
「うっ・・ゴッホンッ・・・ちょ、お、おい、富美ちゃん・・・」
「何よ、本当の事じゃない。」
　さすがの康平も、僅かながら声を上げて笑ってしまった。
　二人とも若い頃から実力者で色々と葛藤もあったのだろう。
　顔を真っ赤にする北原・・・・しかし康平は北原という男がますます好きになった。
「荒尾君、野川も意外とやる男よ。確かにくだらない勝負だけど受けてみたら？」
「はぁ、しかし・・・・・・正直、全く興味がありません。」
「そうかな。」
「ええ、仮に負けたからって別に悔しくありませんし。」
「解ったわ。じゃ仕事って事でどう？」
「仕事で？」
「ええ。」
　酒井が、意味ありげな表情で話し出した。
「実は、ジャパン・アドバンスがうちの提携してる取引会社を強引に横取りさせる動きがあるのよ。もちろん確実な情報よ。」
　康平の目が光った・・・
「その話を北原専務に話してたの。ただ違法じゃないしセンターに持ち込む話ではなかったから荒尾君の耳には入っていないんだけど、これを指示してるのが事業部の谷という女性課長で汚い手を使ってうちの管轄に入り込んでいるのよ。手段を選ばないひどい手法でね。」
「その、汚い手とは？」
　酒井と北原が、康平の態度が変わったことを見逃さなかった。
　心内でほくそ笑む酒井・・・・・
　酒井は、康平に谷という女性課長の手口を説明し始めた。

（１３５）

　酒井が、さらに詳しく説明を始める。
「とにかく手段なんて選ばない女よ。反面、相当頭が切れるのよ。提携会社の連中も足元がふらつき始めてるわ。説得するために社の予算を自由に使うくらいだから、この女も自信があるのね。」
「で、具体的には？」
「金と女に決まってるでしょ。自分も抱かれる事があるみたいだけど、不思議と男好きするタイプの女で自社の男性社員は、ほとんど食い物にされてるようね。ただ傲慢で嫉妬深くて負けず嫌いね。私に寄って来ない男はいないっって言うくらい自信に満ち溢れてるようよ。気に入らないわ。」
「なるほど、気に入りませんね。」
　さらに、しゃがれた声で康平と野川に呟いた。
「どう、荒尾君と野川君のどちらが、この女を止めるかを勝負してみたら？　違法ではないといえ、やってることは許せない行為だし太平洋の損失には違いないわ。ただし、解ってるとは思うけど太平洋の名は名乗れないわよ。」
　野川が康平に牽制を掛けた。
「私、一人でも構いませんけど、要は、女を落とさずとも万事、無事に物流を救えば良いという事ですからね。」
　康平が薄ら笑いを浮かべながら囁いた。
「酒井専務も相変わらずユニークでヤンチャですね。そこまで言われて逃げ出すわけにはいかんでしょう。」
「フフッ、やはり兄の言うとおりね、貴方は。じゃ、さっそく実行してもらおうかしら。」
「解りました。」
　酒井と北原は、満足そうに宴に戻っていった。
　野川が康平を見ながら笑いかけてくる。
「荒尾さん、結果が楽しみですね。ま、私が解決する事になると思いますが。」
「そうかな。」
「じゃ、荒尾さん、失礼します。頑張って下さい。」
　野川も、その場を立ち去った。
　野川の背中を眺める康平・・・・・

　康平は、少々気になる事があった。
　康平の実力・実績を知っている割には負けないという態度、そして既に成功し次を読んでいるような言動・・・・・・

（野川か・・・・・どーも、気にいらねえ奴だな・・・・・・）

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−　センター　−

「へぇー、そんな事が。」　
「ああ。」
「しかし、いるもんですねー、そういう女が。」
「東堂、すまんが、谷っていう女の情報をくれんか？」
「ええ、いいですよ。直に調べます。」
「すまん、頼む。」
　康平は、いつもどおり作戦を立てて、谷を落とすシュミレートを開始した。

−　２日後　−

　東堂が谷の資料を持って局長室に入ってきた。
「局長、谷の情報を調べ終わりました。」
「お、すまんな。」
　早速、康平は谷を調べた資料に目を通し始めた。

　谷　裕美　ジャパン・アドバンス事業部調査課長　３３歳独身
　２年前に同期男性を飛び越え課長に昇格
　社内では、マザーコンピューターといわれるほど頭脳明晰で幹部にでさえ率直私心な発言力を持っている。
　業績は、当然、社内一であり裏心で谷に接触する男性社員も多い。

　私生活では、プライドの高さからか目をつけた男以外とは単独行動をせずもっぱらホストクラブに通って金でトップホストをもぎ取るようなゲーム的で豪華な遊びを楽しんでいる。
　家は、高級住宅街に１件家をもち優雅な生活を楽しんでいるようだ。

「ふーん、プライドが高くて男にチヤホヤされるの好きなわけか。」
　東堂が答える。
「しかし、美人で金持ちで頭が切れるって女もなかなかいいですね。」
「男をコケにしなければな。で、どこのホストクラブなんだ。」
「駅裏のアンジェラです。ほぼ毎日通ってるようですよ。」
「ああ、あそこか。しかし、毎日とは豪華だな。それに何故ホストクラブなんだ？　そんなに美人で男が寄ってくるなら何もホストクラブに行く必要などないのにな。」
「そうですねー。ま、言ってみれば趣味じゃないでしょうか。」
「趣味で大金使うかな。それも形の残らない事に・・・。」
「祖父が、あの土地成金で有名な谷浩一朗です。」
「へぇー、そうなのか。なら一生通ったとしても使い切れんな。」
　康平は資料を見ながら考えていた。

（ホストクラブ通いか・・・・）

　康平は、あることを思い出し甲斐に電話を掛けた。
「もしもし、甲斐か？」
『おぅ、康平。例の吉池澪さん。ＯＫくれたぞ。』
「そうか。良かったな。」
『ああ、彼女は結構やりそうだな。いいのを紹介してくれたぜ。』
「まあな。ところで頼みがあるんだが。」
『おう、なんだ、何でも言ってくれ。』
「お前、駅裏のアンジェラっていうホストクラブ知ってるか？」
『ああ、あそこの経営者なら俺の釣り仲間だからな。』
「なら話は早い。俺を無償でいいから少しの間、雇ってくれるように頼んでくれないかな。」
『ハッ、ハッ、ハッ。仕事か？』
「ああ、まあな。」
『お安い御用だ。直に連絡入れてやる。』
「頼む。」

　しばらくして甲斐から電話が入る。
『おう、康平、是非って反対に頼まれたぞ。』
「そうか、サンキュー。今、店に行ってもいいかな。」
『ああ、じゃ電話しておいてやるよ。』
「すまんな。」
『ハハ、何でも言えって。』
　康平は電話を切ると、さっそくアンジェラに出向いていった。
　店に入る康平・・・
　店内は、女性好みの豪華で洒落た雰囲気を持っている。
「こんにちは。店長の木下です。」
「荒尾です、始めまして。」
「甲斐さんから聞きましたよ。」
「突然、無理な依頼をしてすいません。」
「いや、何、面白そうじゃないですか。」
「ところで店長、その谷っていう女性は、いつから来るように？」
「そうですねー、かれこれ１年以上経つかもしれないですね。でも実際困ってるんですよ。ホストの連中は食い物にするし、わがままだし、ひどい時は、トップホストを辞めさせるくらい平気でやる女なんです。でも美人ですし、大金を使ってくれますからホストが我慢している以上は、私も中々言えなくて。」
「なるほど。」
　木下の説明では、１日で使う金額も半端でなく気に入った男には、ブランド品はおろか車やマンションまで買い与える豪華ぶりらしい。
　康平は、必要以上に谷裕美の事を詳しく店長に聞くと来週から来る事を約束しアンジェラを後にした。

（１３６）

　康平の話に礼子は大笑いしていた。
「キャハハハ、康平、本当にホストやるの？」
　礼子が、笑いを止めずに康平に問い掛ける。
「おう。今日、店長と話もしてきた。」
「そこのホストクラブに、アドバンスの課長が毎日来るわけね。」
「ああ。欠かさず来る常連らしいんだ。」
「でも、ホストクラブって一度見てみたいわ。」
「礼子。実はな、その事でお前に頼みがあるんだ。」
「なぁに？」
「来週から２、３回、お前にもアンジェラに通って欲しいんだよ。」
「えぇーっ。」
「お前だけじゃない。できれば里美さんと順子さんにも頼んでくれないかな。」
「それは構わないけど、皆、通うお金なんか持ってないわよ。」
「心配するな。金は太平洋が出す。」
「え？　ホントッ？」
「ああ。」
「それなら絶対来るわよ。興味あるだろうし。」
「そうか。よぉーし。」
「で、通ってどうすればいいの？」
「なに簡単な事だ。俺を指名して他愛もない話をしてくれればいいんだよ。」
「本当に簡単ね。」
「ああ、ただし単独客としてきて欲しい。」
「という事は、一人で席に座るってことね。」
「ああ、美紀や恵美子にも頼んだし愛子にも電話で話しておいた。」
「しかし、凄い人数を呼ぶわね。」
「ああ、まだ来るぞ。恭子君に澪、そうだ仁美さんにも頼んでおいてくれ。」
「いいけど、よくそんな事で太平洋もお金を出すわね。」
「よく考えろ。一社の提携で何億の金が利益になる。それを取られる事を考えれば、呼んだ女性が１週間通っても、たかだか数百万ですむんだぞ。」
「んー、そうねー。１０人呼んでも１０００万だから・・・・」
「ま、しかし実際は提携会社を取られても腹は痛まんのだがな・・・・・」
「・・・？」
「そう言えば、センターの女性社員にも日替わりで来るよう頼んだんだ。」
「えぇ？・・・・・・」
「毎日、同じ顔ぶれじゃ俺の構想が怪しまれるだろ。」
「人気あるってところを見せるためね。」
「ああ。そのとおり。」
「そうかぁ・・・そうよね。それにお金が要らないんだから来るわよね。」
「さぁーて、月曜日から実行だ。礼子、スーツを何着か出しておいてくれ。」
「はい、はい。」
「さ、風呂にでも入るかな。亜美はどうした。」
「明日、休みだからお姉ちゃんのところに泊まるって。」
「そうか、じゃ、たまには一緒に入るか？」
「フフッ、どうしようかなーっ・・」
　冗談っぽく返事する礼子・・・
「・・・・ムカつくな！　もういい、1人で入る。」
「じょ、冗談よー、一緒に入る、入らせてぇー。」
　康平の後を追う礼子は、背中に飛びついた・・・・

−−−−−

「早く洗えよ、ったく。のぼせちまうぞ。」
　正座して髪を洗っている礼子に、康平は湯船の中から手を伸ばし礼子の亀裂に指を当ててからかっていた。
「イヤーン、康平、止めてよーっ。」
　髪を洗い流した礼子が、タオルを髪に巻き湯船に入ってきた。
「オ・マ・タ・セ・・」
　礼子は康平と胸を合わせて向き合う・・・
「・・・フフッ・・・変な事考えてるでしょ？」
「・・・別に・・・・何で？・・・・」
「・・・え？・・あ・・・何となく・・・」
　康平は、立ち上がって浴槽に座る・・・
　すかさず礼子が、康平の肉棒を握ると袋部分を優しく揉みながら口を被せてきた。
　丁寧に、そして丹念に根元部分から舌を絡ませていく・・・
　完全に怒張した康平の肉棒を礼子は根元まで含んでいった。
　喉元に康平の先の部分が当たるが平然として舌を躍らせている。
　康平も礼子の卓越した舌技を久しぶりに味わい興奮度が増してきた。
「礼子、ここじゃ狭いぜ。ベッドに行こう。」
「うん。」
　康平と礼子はバスタブを羽織ると寝室に戻った。

　ベッドに座ると同時に礼子が康平の肉棒を漁る・・・
　今度は、最初から激しく頭を上下してきた。

　礼子は、淫妖な音を発しながら康平の肉棒に執着している。
　礼子は、片膝をつくと自ら女芯を愛撫していく。
　２０分ほど続けただろうか。礼子が淫艶な声を発して康平に抱きつてきた。
「ンアァァー・・・康平・・・もう・・・もう、我慢できないゎ・・・」
　康平は、礼子をベッドに倒すと両足を大きく開いて女芯を舌で転がし始めた。
「ウァァァー・・・・コ、・・コウヘェェー・・」
　礼子は、康平の頭を両手で挟み腰を突き上げていく。
　腹筋は硬直し太腿が痙攣していた。
　既に亀裂を伝って大量の蜜が流れ出している。
「アァァー・・イヤァァーーッ・・・」
　礼子は、もはや我慢が限界に来ていた。
　康平に正面から抱きつくと一気に腰を落としていく。
「アハァァァー・・・・・イィィィー・・・」
「・・・礼子・・・・・やけに今日は早いな・・・」
　康平の声が耳に入らないのか激しく腰を振る礼子・・・・
　康平も礼子の尻を掴むと前後に大きく揺らしていく・・・
「ングゥゥゥー・・・・アウゥ・・・ゥゥゥー・・もっと・・・もっと・・・激しくしてぇー・・・早くぅー・・」
　康平は礼子を押し倒すと要求どおりに真上から杭を打ち始めた。
　打ち突ける激しさでベッドのスプリングが悲鳴をあげている。
　礼子の下腹部が盛り上がり、肉襞は内部へ減り込んで行った。
「ゥッ、ゥッ、ゥッ、・・・・アゥゥゥー・・・壊してっ・・・オ○ンコを・・・壊してぇぇぇーっ」
　康平も遠慮なく激しく突き上げていく。
　礼子の身体が、突き上げる激しさに上に移動していくほどだ・・・・
　礼子の喘ぎ声が一瞬とまる。
　その瞬間、乳首は突起し蜜壷が急激に収縮を始めると康平の肉棒を勢いよく吸い込んでいった。
「ウッ・・ウゥゥー・・・グッゥー・・・ィ、・・ィ・・・イク・・・イクッ・・・ィ、イキソッ・・・イヤァァァーッ・・・」
　礼子の全身がピクピクと微震している。
　首を横に傾けた視線はドレッサーに向いているが焦点が合わないでいた。
　まだ果てていない康平は、一息つくためにキッチンへビールを取りに行った。

　寝室に戻った康平はグラスにビールを注ぐと喉を潤した。
　礼子が寝返りを打って康平を見つめる・・・・・・
「・・・・凄かったゎ・・・康平・・・」
　康平は、もう一つのグラスにビールを注ぎ礼子に手渡した。
「・・・ありがとっ。」
「相変わらず乱れるなぁ。」
「もぅ、馬鹿っ・・・康平だけよ。」
「フッ・・・そりゃどうも。」
　礼子は、康平のまだ衰えていない肉棒を丹念に舐めはじめた・・・・
　康平がグラスを一気に開けると礼子をうつ伏せにし腰を上げさせる。
　礼子の亀裂からは蜜が溢れ出ていた。
「・・ァン・・・・」
　礼子の唾液で濡れそぼった肉棒を亀裂に運ぶと、康平は一気に根元まで埋め込んだ。
「アハゥゥゥーッ・・・ァ・・ァ・・・ァァァ・・・」
　礼子は、折れるのではないかと思うほど首を反らせて絶叫した。
　強弱をつけて腰を振る康平・・・・
　打ちつける度に、心地良い乾いた音が寝室を奏でていく。
　礼子が、またもや急速に感度を増していった。
　枕に顔を押し付け声を押し殺す礼子・・・・・・

　礼子は康平に反発するように左右に腰を振っている。
　既に挿入してから２０分ほど経過しただろうか、礼子は康平の激しい突き上げに上半身がベッドから落ちてしまった。
　それでも攻撃を止めない康平はピッチを上げていく・・・・
「・・・ァァァ・・・ァァァ・・・・・ァァァ・・ゥゥゥ・・」
　礼子の身体が小刻みに震え出した。
　もう果てる寸前なのだろう。
　康平も時間を同じくして準備が整う・・・・・
「礼子・・・・・・・・いくぞ・・・・」
　康平は床に倒れる礼子を結合したまま上に向ける
「ォァ・・・ゥッ、ゥッ、ゥッ、・・・アゥゥ・・・ダ・・・メ・・・ゥッ、ァァァー・・・・イィィィー・・・ゥゥゥー・・・ァァ・・・も・・・ぁ、駄目ぇぇぇ・・・イク、イク、イク・・・アァァー、イヤァァーッ・・」
　礼子の絶叫と共に康平も大爆発をした。

　真下から康平を凝視し声を荒げる礼子・・・・
　康平の熱い分身が瀧の様に真上から注入されているような感覚を礼子は覚えた。
「・・・ぁぁ・・・熱い・・・・康平・・・・のが・・・熱いぃぃぃ・・・」
　うわ言のように言葉を発する礼子・・・・
　康平は全てを出し切ると礼子を抱き起こしベッドに寝かせた。
　礼子が康平にしがみつく・・・・・
　礼子は康平の唇を割って入り舌を弄り始めた・・・・
　まだ、余韻が続くのか股間を康平の太腿に当て女芯を刺激していた。
「・・・ゥゥ・・・・ぁぁー・・・康平・・・・・最高っ・・・・」
　礼子は執拗に康平の舌を貪った。
　康平の手を取り蜜壷に手招いていく礼子・・・
　康平は、ひどく濡れそぼった礼子の股間を手の平で撫で上げていく・・
　礼子も康平の肉棒を握り、しきりに上下している。
「礼子、もう出ないぞ。」
　康平が笑いながら喋りかけると礼子が甘えた声で返答した。
「・・・・・まだ・・・やれる？」
「ふっ・・・どうしたんだ今日は。」
「・・・・・私、これから１日中、康平と居たいな。」
「・・・え？」
「私、康平と一緒に居ると身体中全てが性感帯になっちゃうくらい幸せな気分になるの・・・。」
「大袈裟だな。それに仕事を辞めるわけにはいかんだろう。」
「・・・・でも、康平って、本当に不思議な人間よ。」
「は？・・・なんだ・・変な言い方だな。」
「私、最近よく思うの。私たちは前世も前前世も絶対に夫婦だったって。」
「・・・・・ああ・・・・・そうかもな。」
「康平が何も喋らなくても、考えてる事が全てわかるわ。」
「それは、おれも同じだ。」
「お互いＨなところもね。」
「クッ、クックッ・・・・それは間違いなく言えるな。」
　康平は礼子に覆い被さると額からゆっくりと唇を這わせて下に移動していった。
　礼子は、艶気の表情で静かに眼を閉じ康平に身を委ねている。
　その夜、礼子は康平に全精気を吸い取られていった・・・・・・・

「ァァァ・・・・・・・・」