（１４３）

−　ＩＫ観光　−

　礼子は、南に依頼して自室と順子、里美の個室にあるデータ管理方法の説明を教えてもらっていた。

「課長、送信時には必ずパスワードを入れてください。そして、サーバーに送った際にコピーが、遠藤補佐と宮口補佐のマシンにも同時に転送する仕組みになっています。これは補佐が同じ操作をしても同様なんです。安全のために自動保存するように設定しておきました。」
「ありがとう。」

　里美が南に質問をした。

「誤入力しちゃったらどうするの？」
「ご心配なく。パスを入れなければ保存されません。」
「そう。意外と簡単ね。」
「正直、管理目的ですので、楽といえば楽ですが、反面、データ盗難に気をつけなければならないので精神的なプレッシャーがありますね。」
「南君、ありがとう。」

　里美と礼子は、南に礼をいうと早速部屋に戻って操作してみる事にした。
　礼子が、感心しながら南を見ていた。

「しかし、南君って凄いわね。」
「ま、これが、そもそも専門ですし。」
「お茶でも飲んでいく？」
「ええ、はい。もちろんです。」

　礼子が、笑いながらコーナーにある給湯室のポットからコーヒーをカップに注いだ。
　南に差し出す礼子・・・・

「座ったら。」
「はい。頂きます。」

　南は、ソファに座ってコーヒーを飲んだ。
　礼子はデスクに座り南に教わった管理ソフトを試し始める。
　南は、カップを口につけながら礼子を眺める・・・

「・・・・・あれ？・・・・これって、どうするんだっけ？」

　南が礼子の後ろに周りパソコンを確認した。

「課長、それを右クリックしてください。」
「こう？」
「ええ、パス画面が現れるでしょ。そこに、先程言ったパスを入れてエンターキーを押すだけでいいんです。すでに両補佐のマシンにもデータが保存されてます。共有データですがサーバーでロックします。」
「へぇー、凄いわね。」

　礼子は、そう言いながら何度も操作を繰り返した。
　南も礼子の操作を見ている。
　操作手順を間違えると南の言葉が飛んできた。

　しばらく続けるうちに難なくこなせるようになった様だ。
　礼子がキーボードから手を離し椅子にもたれた。

「あー、馴れないから肩凝るわ。」

　南は、背伸びをした礼子の胸元に目が行ってしまう。
　今日の礼子は、紺色のブラをはめていた。
　上からのぞく南の視線に気付く礼子・・・・・・
　礼子は、悪戯っぽい笑いを見せると南をからかってみようと思い立つ。

「南君、少しだけ肩を揉んでくれない？」
「え、ええ。あ、はい。」

　南が、礼子の両肩に手を載せて静かに力を入れていった。

「あー、気持ちいいい。」

　南が肩を揉むたびに礼子のスーツが上にずり上がって乳房が揺れるのが確認できる。
　南は股間が熱くなってきたのを感じた。

　妙に手の動きがおかしいのを礼子は気付いた。

（フフッ・・・生殺しみたいかな・・・）

「南君、違う所も揉んでいいのよ。」

　南は、礼子の言葉に我を忘れてしまった。
　すかさず胸元から手を入れて礼子の乳房を揉み始めた。
　左手でブラウスのボタンを外す南・・・
　開放した胸を両手で揉み始めた・・・・・・・

「・・・アァァァー・・・・」

　礼子も自然と足が開いていく・・・・・
　椅子に座っている腰がずれて礼子の穿くガーターが露になってきた。
　シルバーベージュのガーターを超え純白のショーツの股間部が見え隠れする。
　既に南は、興奮を超えていた。
　後ろから礼子の首筋に唇を這わせていく・・・・

「・・・・ァァー・・・アァ・・・」

　礼子は、我慢出来ずに椅子から降りた。
　そして、隣りのデスクに上半身を倒しヒップを突き上げる。
　南は、礼子のスカートを捲ると両手で肉付きのよいヒップを揉み始めた。
　セクシーに腰を振り始める・・・・・・
　南は、ゆっくりと礼子のショーツを脱がしていった・・・・

　礼子は、小指を噛み南の攻撃を待つ・・・・
　南は、礼子の割れ目を両手で開くと亀裂に口をつけた。

「アハァーーーゥ・・・・ゥゥー・・・」

　南は舌を伸ばし亀裂に入れたり女芯を吸ったりして蜜を流させる。
　礼子は、真後ろから股間に顔を密着させて舌を駆使する南の攻撃に興奮度を増していった・・・・・

　礼子は、堪らずに向きを変えると仰向けになって机の上に寝そべった。
　南が礼子の両足を広げて再度、口で攻撃を開始してくる・・・・
　礼子は自ら肉襞を広げて南の攻撃を助けた。
　溢れ出てくる礼子の蜜で既に机の上が湿り始めいる。

　南も堪らずスラックスを降ろすとブリーフを脱ぎ捨てワイシャツまで脱いでしまった。
　南は、下着を着ていなかった。
　真っ裸になった南が礼子の蜜壷をめがけて肉棒を差し込んでいく。

「ンフゥゥゥゥー・・・・・・アァァ・・・・ァァ・・・」

　礼子は上半身を起こすと後ろに手をついて南と向かい合う。
　南は、礼子の立てた膝を持ち前後に挿入を繰り返している。

「・・んっ・・・・ァゥッ・・・・ァァァ・・・」

　南の怒張した肉棒が礼子の中へ出入りしている。
　抜くたびに礼子の蜜が肉棒と共に引き出され南の袋部分にまで愛液が到達していた。

「か・・・課長、・・・凄い量の・・・・蜜ですね・・・」
「・・・アン・・・そんな事言わないの・・・・アァゥゥゥ・・・」

　結合部の淫らな摩擦音が礼子と南を刺激していく。
　相変わらず南は限界が早かった・・・・

「スイマセン、課長・・・もう出そうです。」

　礼子が南の肉棒をきつく握り締めて蜜壷から抜いた。

「あぁん・・・早いわよ南君っ・・・」
「・・・か、課長、逆流しちゃいますよー。」
「もう、南君ったら・・・・・・わかったわ。いいわよ出して・・・」

　礼子が苦笑いをして肉棒を蜜壷に挿入していく・・・・
　そして、ゆっくりと手を離した瞬間、肉棒から勢いよく分身が発射された。
　南が呻く・・・

「グッ・・・うぅー」

　南は礼子の中で思いっきり分身を出し切った。
　まだ萎えない肉棒で前後に挿入を繰り返す。

　礼子と南は、自然と結合部に目が行った。
　南の放った分身が肉棒に纏わりつき礼子の蜜壷周りを汚していく・・・
　礼子は、入ってくるたびに下腹部に力をいれ搾り取っていった。

　満足な表情を見せながらゆっくりと引き抜く南・・・・
　天井を見上げて息を吐く礼子・・・・・
　礼子の股間からは南の分身が机に流れていた。

「課長に魂を奪われそうです。」
「フフッ、何言ってるのよ。早く彼女見つけなさい。」
「は、はぁ・・・・」

　礼子は股間にティッシュを当てて机から降りた。

「課長、いつか聞こうと思ってたんですが、その腰に巻いたチェーンは・・・？」
「ん？　あ、コレ。　フフッ・・・・秘密よ。」

　着替えを済ました南は、まだ興味深々だったが、しつこく聞く事を止めた。
　冷めたコーヒーを一気に飲むと何事もなかったように部屋を出ようとする礼子・・・

「さ、南君、部屋から出て。私もトイレに行くから。」
「は、はい・・・・」

　先に部屋を出た南が、名残惜しく部署に戻っていった。
　礼子も間を置いてトイレに向かう。

　情事の後も、何事もなかったように華麗に歩いていく礼子・・・・
　礼子とすれ違った男性社員がエレガントな雰囲気を醸し出して歩いていく礼子の後姿を見て溜息をついた・・・・・・・

（１４４）

−　１年後　−

　礼子も、新業務から１年が経過し何とか無難に仕事をこなし軌道に乗り始めていた。
　ＩＫ観光では、企画情報課は中心的な部署となり注目を浴びるようになってきている。

　一方、康平も相変わらず多忙な毎日を送り太平洋グループの難題をこなしていた。
　しかし東堂や黒田の成長も著しく今や大半の仕事は二人に任せている。

　礼子が、パソコンのスイッチを切った。
　まだ仕事中だったが、仕事も一段楽したので会社を早引きすることにした。
　今日は、久しぶりに康平とデートをする約束しているため礼子は美容院に行ってヘアースタイルを変えることにしたのだ。
　亜美は、姉の裕子と実家に遊びに行って家にはいない。
　今夜は、思いっきり康平に甘えたい気分だった。

「里美、じゃ、お願いね。」
「任せといて。思いっきり康平さんに甘えておいで。」
「ありがとう。」

　礼子は、里美にシークレットカードを渡してＩＫ観光を出た。
　美容院に向かう礼子・・・・・
　５分ほど歩くと、行きつけの美容院はある。

　礼子は、髪形をあれこれと考えながら美容院に入った。

　２時間程掛かっただろうか。軽くパーマをかけ髪も染めた。
　礼子も気に入ったようだ。
　美容院を出ると康平と待ち合わせしているホテルのロビーに急いだ。

−　夕方６時　−

　ほぼ同時に、ホテルのロビーで二人はおち合った。

「おっ、ヘアースタイル変えたのか？」
「どう。似合う？」
「んー、なかなかイカすな。」
「フフッ、ありがとう。」
「じゃ、行くか。」

　康平と腕を組み礼子は歩き出した。

　その時、２階のショーフロアーの手すりから二人の男が康平と礼子を観察していた。

「あれが荒尾康平か？」
「そうだ。やつらの弟だ。」
「ふむ、なるほどな、よく似てる。いい風格だ。」
「で、奴も持ってるんだな。」
「・・・・・ああ、どこかにな。」

　何も気付かない康平と礼子は、地下１階にある日本料理店に入った。
　予約席に通される康平と礼子・・・・
　既に豪華な料理がテーブルを飾っている。

「凄ぉーい。」
「ふっ、なかなかだろう。今の季節しか食べれない料理ばかりなんだぜ。」

　康平は、冷酒を頼むと礼子と乾杯をした。

「美味しいぃー。」
「だろっ。この酒も東北から取り寄せている吟醸酒なんだ。」

　礼子は早速箸をつけて料理を口に運んだ。

「あぁー、天国っ。もう死んでもいい。」
「ははっ、大袈裟だぞ。でも今夜は本当に天国に連れてってやろっか。」
「もぉう、馬鹿っ・・・・・・でも、そっちのが楽しみだったりして。」

　康平は、噴き出しそうになった。
　その時、康平が異様な殺気を感じ、後ろを振り向く。

「どうしたの？」
「い、いや、気のせいかな。誰かに見られてるようだったから。」
「もう・・・・・職業病ね。」
「・・・そうかもな。」

　笑いあう康平と礼子・・・・
　直ぐに気を取り直し会話をしながら料理を楽しんでいた。

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　スウィートルームのベッドの上で礼子は康平のいきりたった肉棒を口に含んでいた。
　時折、康平を見つめては淫艶な表情で気持ちを訴える・・・・・

　康平は礼子の髪を掻き揚げながら耳たぶを愛撫していた。

「ンッ・・・・ぁぁーっ・・・・康平・・・・」

　康平は、跪く礼子を抱き上げて腰に乗せた。
　甘く激しい接吻を繰り返す二人・・・・
　礼子の唾液が、康平の舌に絡んでいく・・・・

　礼子は康平の肉棒を握ると軽く腰を上げて蜜壷に導いた。

「・・ァ・・・ァァァ・・・アァァァー・・・」

　ゆっくりと腰を降ろし完全に康平のモノを自分に埋めると静かに腰を前後し始めた。

「・・アン・・・・・康平・・・気持ちいぃ・・・」
「相変わらずの名器で恐れ入ります。」
「ウフッ・・・変な言い方・・・ア・・ァァァ・・・」

　礼子は、康平をベッドに押し倒して騎乗位になった。
　上下に動き出す礼子・・・・
　康平を見ながら唇を静かに舐めた・・・・

　康平が礼子の乳房に手を伸ばす
　礼子は仰け反るように大きく背筋を伸ばすと一層激しく腰を降り始めた・・・・

「ハァァァァァァァァー・・・・・ウングゥゥゥゥゥゥゥゥゥーッ」

　礼子は、我を失ったように腰を振り続けている。
　康平も礼子に合わせて下から肉棒を突き上げていた。

「ォァ・・・・・・・・・・ゥッ、ゥッ、ゥッ、・・・・・・・・アゥゥ・・・ダ・・・メ・・・・・・・・・ゥッ、ァァァァー・・・・イィィィー・・・・」

　康平は礼子を降ろしてベッドから降りた。
　そのまま立ち上がると礼子を逆さに抱き上げ立ったままシックスナインの形をとる。
　礼子は康平の腰にしがみつき必死で肉棒を捕らえていた。

　康平が腰を動かすと礼子の頭部が激しく揺れる。
　難なく根元まで肉棒が埋まっていくが平然と受け入れる礼子・・・
　康平は礼子の女芯を強く吸い続けた。

「ングッ・・・・・・・・ゥッ、ゥッ、ゥッ、・・・・・・・・アゥゥ・・・ゥグゥゥゥ・・・・・・・・ゥッ、ウググッ・・・・ウゥゥゥゥー・・・」

　あまりの気持ち良さに礼子の亀裂からは大量の蜜が溢れ出てきている。
　蜜は恥丘を伝って胸にまで達していた。
　康平はその状態で再度ベッドに倒れこんだ。

　礼子は、康平の肉棒を離さなかった。
　強く握り締め口に咥えたまま上下に激しく擦りあげている・・・

「礼子、激しすぎるぜ。」
「・・・アン・・・康平・・・お口に・・・・・・・ああ、このまま出してぇー」

　康平は、礼子の蜜壷に指を入れて浅目の壁部分を刺激している。
　礼子の最も感じる部分だった。

「・・ウゥゥー・・・・感じるぅぅー・・」

　康平も礼子の巧みな舌技で爆発を余儀なくされる。

「礼子、行くぞ。」
「ォァ・・・・・・・・・・ゥッ、ゥッ、ゥッ、・・私も・・・・アゥゥ・・・ダ・・・メ・・・・・・・・・ゥッ、ァァァァー・・・・イィィィー・・・・ゥゥゥゥゥゥゥー・・・・・・・もう・・・も・・・ぁ、駄目ぇぇぇぇ・・・イク、イク、イク・・・アァァー、イヤァァァァァァァァァァァァァーッ・・」

　康平は、礼子の口の中に大量の分身を発射した。
　喉を鳴らして飲み込んでいく礼子・・・
　肉棒を上下に動かしながら搾り取っていくように吸い続けている。
　礼子の股間からも潮を吹いたのであろう。
　康平の首筋と胸元を広範囲で濡らしていた。

　礼子が体位を変えて康平と向き合った。
　ハニカミながら指についた康平の分身を舌で舐めあげる仕草に康平も、礼子を一層、愛おしく思った。

　礼子の持つ艶色な雰囲気は独特なのであろう。
　礼子を抱くと、男の本能で離したくないと思わせてしまうのが不思議だった。

　反面、礼子も康平に抱き包み込まれるだけで全身から力が抜けてしまい愛擁を超えた心地良さと快感に陥っていくのだった。

「フフッ・・・久しぶりに康平のを飲んじゃったわ。」

　康平は、無言で微笑むと礼子を仰向けにして首筋から足の指先まで丹念に唇で愛撫していった。
　礼子は口を半開きにし、鳴くように淫媚な声を発している。

「・・・・こ、・・康平・・・・・・・凄く気持ちいい・・・・」

　康平は礼子の言葉で愛撫を中止し胸の上に礼子を引き寄せる。
　礼子が康平の頭を抱えながら静かに呟いた。

「康平・・・・いつまで、こうやって出来るかな。」
「・・・・ああ、それを考えるとちょっと怖いな・・・・。」

　二人は声を出して笑いあった。
　徐に礼子が、膝を付いて康平の肉棒に唇を被せる。
　袋部分を優しく揉むようにしながら舌先で巧みに刺激していく。

　康平の肉棒は礼子の巧みな舌使いで完全に復帰を遂げた。
　礼子を仰向けにし正常位で杭を打ち込む康平・・・
　礼子が、呻き声をあげて仰け反る・・・・

　康平は挿入したまま礼子の両足を抱え立ち上がった。
　礼子は逆さまの状態で真上から康平の強烈な杭を挿し込まれる。

「ゥゥー・・・凄いぃぃー・・・・奥に・・奥に当たるぅぅーー・・・・・ンアァァァー・・・・・イヤァァー・・・コ、コウヘ・・・アァァァー・」

　血が上って礼子の顔が紅潮してきた。
　康平は、礼子の上半身を抱き再度立ち上がるとヒップを抱え込んで前後左右に動かした。

　礼子の下半身が痙攣し始めた。
　ゆっくりと降ろしながら礼子をベッドに寝かせると
　ヒップに当てていた手を奥にずらし指を菊門に挿入する・・・・・

「アァァー、康平ぇー、イイ、イイァァァー、ァァァァー、それ、いぃぃぃぃぃーアウゥゥーッ・・・クフゥゥゥー・・・・ウゥゥー・・イィィーー・・・アァァングゥッ、ハァァァァァァァァー・・・・・・・ウングゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーッ」

　康平は、指を挿入したまま肉棒を出し入れした。
　徐々に杭を打つ速さを増していく・・・

「ゥッ、ゥッ、ゥッ、・・・・・・アゥゥゥゥゥゥゥゥゥー・・・壊してっ・・・・オ○ンコを・・・・壊してぇぇぇぇぇぇぇーっ」

　礼子が首を激しく振っている・・・・・
　康平は礼子の両足を胸につくほど折り曲げ真上から打ち込んでいった。

「ウアァァァァーーー・・・・イイィィィ・・・凄いぃぃぃぃぃぃぃぃ、ングッ、ウッ・・ウッ・・ウッ・・ウゥゥー・・・アハァァァァァァ、キ・・キ・・・アァァ・・・キテッ・・・・・キテェー・・・ウァァ、ほ、ほし・・・・・・・欲しい・・・・康平が・・・キテッ・・・・」

　礼子の全身が硬直し子宮が収縮を始める・・・・・・
　康平の肉棒に礼子の内部の肉襞が吸盤のように絡みついてきた。

「・・・コ、康平・・・キ、・・・キ・・テ・・・・」
「礼子・・・俺も、限界だ。」

　康平は、礼子をきつく抱きしめた・・・その瞬間・・・

「ォァ・・・・・・・・・・ゥッ、ゥッ、ゥッ、・・・・・・・・アゥゥ・・・ダ・・・メ・・・・・・・・・ゥッ、ァァァァー・・・・イィィィー・・・・ゥゥゥゥゥゥゥー・・・・・・・もう・・・も・・・ぁ、駄目ぇぇぇぇ・・・イク、イク、イク・・・アァァー、イヤァァァァァァァァァァァァァーッ・・」

　部屋中に女獣のような淫吠を発する礼子・・・・・
　絶対に離さないというように康平の肉棒をロックしている。
　そして康平の放つ爆弾が礼子の奥の壁に力強く当たっていた・・・・

「・・・・ア・・・・熱い・・・・康平の・・・・・熱い・・・・」

　しばらくして礼子の身体全体から力が抜け始めた。
　康平は曲げていた礼子の足をゆっくりと伸ばしながら降ろしていく。

　少々開き気味になった礼子の股間から透明な飛沫が２、３回上がると蜜壷の中からも分身と共に大量の蜜が流れてきた。

　康平は、グッタリとしている礼子に覆い被さり優しく抱きしめた。
　礼子の鼓動が全身を通して伝わってくる。
　康平は、礼子の瞼に軽く唇をつけた・・・・・・
　礼子の眼から一滴の雫がスローモーションのように頬を伝って落ちていった。。

　２、３０分経ったろうか目を覚ました礼子が、ベッドに座っている康平に声を掛ける。
「康平・・・・・本当に凄かったゎ・・・・」
「ああ、俺もだ。」

　康平はベッドから降りて煙草を手に取った。
　火を付けて大きく煙を吸うと静かに紫煙を吐き出していく・・・・・・

　その時、康平は全身に戦慄が走った。
　立ち上がる康平・・・

「・・・どうしたの、康平・・」

　康平は、ガウンを羽織りドアに向かった。
　スコープをのぞいた後、慎重にドアを開け細心の注意を払って外を覗く・・・・・

（おかしいな・・・・やはり、気のせいかな？）

　部屋に戻った康平は、何事もなかったように椅子に腰掛けた。

「康平、さっきもそうだったけど何か気になるの？」
「・・・・・・・ああ、何か監視されてるような気がしてな。」
「・・・・だ、誰に？」
「いや、見当はつかないが、自然と身体が反応するんだ。」
「えっ・・・・」

　不安そうな顔をする礼子に康平は話を続けた。

「ここ数日、いや、もっと前からかな・・・・・直感的に判るんだよ。自分でも不思議なくらいに・・・・最近・・・嫌な予感がするんだ。」

　礼子がベッドから降りて康平を抱きしめた。

「康平でも不安になる事ってあるのね。」
「・・・・・」
「でも私は、康平と一緒にいれるなら恐いものなんて一切ないわ。」

　康平は礼子を膝の上に乗せて抱きしめた。

「礼子・・・・・・・俺もさ。」

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「じゃ、礼子、行ってくるな。」
「いってらっしゃい。今日は早いの。」
「ああ、何事もなけりゃぁな。」

　娘の亜美が、康平に走り寄ってきた。
　今年の４月から小学生になった亜美はランドセルをしょっていた。

「パパ、今日は優子おばちゃんたちと焼肉やるから早く帰ってきてね。」
「おお、そうだったな。・・・よしわかった、すぐ帰ってくるよ。」
「約束だよ。」
「ああ。亜美も、ちゃんと先生の言う事を聞くんだぞ。」
「うん、わかった。」

　康平は、亜美と礼子に手を振ってセンターに出勤した。

　礼子も朝の家事を終え出社の仕度が出来たようだ。

「亜美、行くわよ。」
「はーいっ。」

　礼子は、亜美と玄関を出ると小学校まで一緒に歩いていった。
　亜美の通う小学校は、徒歩で５分ほどの所にあり礼子も姉の優子に頼らず楽であった。
「じゃぁね、ママ。」

　礼子は、校門をくぐり校舎に走っていく亜美に手を振った。

「頑張ってね。亜美っ。」

　礼子は、元気よく走っていく亜美に声を掛けると背を向けてバス停に向かった。
　その時、亜美が何を思ったのか急に立ち止まり礼子に振り向いた。

　バス停に向かう礼子の背中を見ていた亜美が礼子を呼ぼうとするが声が出ない。

（マ、ママ。・・・・・？）

　亜美は礼子の姿が透明に変わり霧の中へ入っていくような錯覚を起こしたのだ。
　亜美は、首をかしげながら校舎に入っていった。

「局長、ちょっとお話が・・・」

　遠藤が局長室に桜井と入ってきた。

「ん？どうした・・・・」
「は、はぁ・・・実は・・・」

　康平は、二人のソワソワした態度を見て直に見当がついた。

「そうかっ！　お前ら遂に。」
「ええ・・・はい、実は来春早々、彼女と結婚する事に決めました。」
「そりゃ、おめでとう。・・・・・・そうか、遠藤、俺は嬉しいぞ。」
「はい。」

　康平の感激している言葉に遠藤も恐縮していた。
　隣りで桜井も涙を浮かべている。

　康平は、２年前に桜井が福岡で恥辱を受けた時の事を思い出していた。
　直接現場に居た遠藤は責任を感じて桜井の心の中に入り込もうとしていたが、反対に桜井に励まされ、桜井の気丈さと心の優しさに打たれて付き合いを申し込んだのだった。

　康平は、二人の素晴らしい人間性に再度感動を表わしていた。

「遠藤、まだ、俺は歳は若いが、お前らの仲人をやってやる。」
「はい。実はそれをお願いに来たんです。」

　遠藤と桜井は顔を見合わせ照れ臭そうに康平に頭を下げた。

「はは、任しておけ。盛大にやってやるから。」

　康平は二人を連れて事務室に立った。

「みんな、聞いてくれっ！。遠藤と桜井君が結婚する事になった。全員で出席するぞ。」
　康平の突然の言葉にセンター員も驚いていたが一斉に二人に対し拍手が沸きあがった。
　それぞれ祝いの言葉が事務室に飛び交う。
　２年前、一緒に現場に居た美紀も目に涙を浮かべていた。

　それぞれ祝福の言葉を掛けられている二人を背に局長室に入った。
　康平は、気分よく部屋に戻ると椅子に座って背伸びをした。

（遠藤、お前、本当にいい奴だぜ。）

　康平は、静かに目を瞑って息を吐いた。
　知らず知らずに居眠りをしてしまう康平・・・・・

《・・・・・康平・・・助けてぇーっ・・・》

「れ、礼子っ！」

　康平は、飛び起きた。

（ゆ、夢か・・・・・・）

　康平は、目頭を押さえて軽く頭を振った。

（・・・・疲れてるのかな。）

　その時、康平に１本の電話が掛かってきた。

「局長、お電話が入ってます。」
「ああ。誰？」
「それが名を言わないんです。」

　康平は、保留ボタンを解除して受話器をとった。

「お待たせしました。センター長の荒尾です。」
『荒尾・・・康平さんですね。』
「そうですが、貴方は？」
『私の事はいい。それより貴方の奥様を預かっております。』
「・・・・な、何っ・・・・・どういう意味だ。」

　そう言うと電話は、一方的に切れてしまった。

「な、なんだってんだ。」

　康平は、急いでＩＫ観光に確認の電話を入れる。
　電話には、里美が出た。

「あら、康平さん、どうしたんですか。」
「里美さん、礼子は出社してないんですか？」
「えっ？・・・いえ、朝、親族と名乗る人から電話が入って葬儀が出来たから休むと・・・」
「・・・・そ、そうですか。・・・わかりました。ありがとう。」
「康平さん、ちょ・・・どう・・・」

　康平は、電話を切った・・・・
　嫌な予感が頭を過ぎる。
　しかし、礼子を拉致した連中が判らない以上、どうする事も出来なかった。
　苛立ちを隠せない康平・・・・・
　事が事だけにセンターの連中には話せない。

（落ち着け康平・・・・・よく考えろ。）

　康平は歯ぎしりをしながら頭を抱え込んだ・・・・・・・・・・・