（１５）

−　翌日、礼子の会社にて　−

　礼子は、資料室で来年のデータ処理をしていた。
　かなりのペースで進んでおり来年早々の仕事も、これで楽になりそうだ。
　一息尽いていると部屋がノックされた。

「はい、どうぞ。」
「やぁ、やってるな。」
「あっ、課長。どうされたんですか？」
「あ、いや、ちょっと。」

　礼子は、昨日の山岸の事を回想した。妙に山岸のオドオドした態度が目に付く。
　礼子は思った。
（今後、山岸との関係は手を抜けない・・常に自分が優位に立つためには。）

「どうかしたんですか？課長・・」
「いや、ちょっと様子を見にね。」
　そう言うと山岸は部屋に鍵を掛け、礼子に近づくと身体に触れてきた。

　礼子は、ちょっといたずらをしてやろうと思った。
「課長、昨日の私のアソコはどうでしたか？」
「えっ？・・」
「課長の熱いモノがまだここに入ってるみたい。」
「・・れ・礼子君。」
「ネッ、オッパイ吸って」
　礼子は服のボタンを外し前を開いて山岸を挑発する。
　山岸は礼子のブラジャーに手を掛けると上から揉み始めた。

　礼子は、そのまま立ち上がると山岸の胸に背を預け顔を山岸に向けキスを求める。
　山岸は礼子を抱き寄せ、そっと唇を合わせた。
　礼子は、股間が濡れてくるのを感じている。
（ちょっと楽しんじゃお・・・）
　礼子は、山岸から離れデスクに手をつくと山岸にこう言った。
「ねぇ、課長ぉ、後ろから見せてあげる。」
　礼子はスカートをたくし上げるとヒップを突き出し山岸に見せ付けた。
　黒いショーツが亀裂に食い込んでいる。
　礼子はショーツをずらして肝心な部分を拝ませた。
　山岸が近づこうとする。
「触っちゃ駄目よ。」
　そう言うと礼子は、ショーツを脱ぎガーターを見せながら椅子に腰掛けた。
　そして椅子の手すりに両足を乗せ大きく開いた股間を山岸に見せ付ける。
　礼子の盛り上がった恥丘は毛が張り付いていた。
　礼子は、そっと撫であげる。
「さ、いいわよ。気持ちよくさせて。」
　山岸は礼子に飛びつくようにして股間に吸い付く。
　礼子はバッグから煙草を取り出し火を付けると一服ふかしながら山岸の舌使いを眺める。まるで地下組織キャラバンの女帝のような気分に浸っていた。

　山岸は、夢中で吸い続けていた。
　礼子も感じている。奥の方から愛液が湧き上がってきた。
「どう？　私の、ココのお味は・・・」
　山岸は礼子の言葉を聞いたのをキッカケにズボンを降ろし始める。
　礼子の顔の前に怒張したモノを突き出す山岸・・・
　礼子は手にとり弄び始めた。
　突如礼子が手の動きを止めて立ち上がった。
「さ、今日はココまでよ。」
　礼子は、濡れた股間をショーツで拭き取ると山岸に放り投げる。
　山岸は、咄嗟にそれを受け取りポケットにしまいこんだ。

「じゃ、課長、部屋に戻りますので・・。」
　山岸は、部屋を出て行く礼子に声を掛けられない。
　山岸は心の中で礼子の名前を幾度となく叫んでいた・・・・・

　廊下を歩きながら礼子は思った。
（ちょっとやり過ぎたかな・・・？　）
　でも気を許す事は出来ない。
　仕事では尊敬し好いている山岸に対し、性関係では主導権を握り続けないと・・・。）
　礼子は、そのまま会社を出ると近くにある婦人服売り場に替えのショーツを買いに向かった。
　会社に戻りトイレで購入した下着を穿く・・・
（さぁー、帰る用意をしよっと・・・。）

−　１２月某日　−

　今日も、あと少しで会社も休みに入る。明日はクリスマスイブだ。
　午後３時を過ぎた頃、課長の山岸が全員に声を掛ける。
「さ、今日は早めに切り上げよう。」
　さらに山岸は続けた。
「今からは事務を自由にする。各自、自由業務にしていいぞ！」
　一斉に元気な声があがった。
　早くも各自が好きなことを始めている。

　礼子は、山岸が今年も課をまとめてきた手腕と行動力に感心していた。

（今日で会社も最後だしサービスしちゃおうかしら。）

　礼子は席を立ちデスクを離れた。その際、山岸に目で誘いのサインを送ったのだ。
　山岸も他の者に気づかれぬよう礼子の後につづく。

　礼子は休憩用のロビーまで歩いた。山岸が後を追ってきた。
　山岸が礼子に近づく。
「課長、来年まで当分の間は会えないし・・今日は最後だから、やらしてア・ゲ・ル」
　山岸は喜んだ。
「で、でも礼子君、どこで・・」
「地下の空調室は、どう？　絶対に誰もこないし声も聞こえないわ。」
　山岸は賛成した。
　別々の経路で空調室に向かう。
　礼子が先に空調室に入ると、すぐに山岸もドアを開け入ってきた。
　中は機械が集中しているので程良く暖かい。

　礼子が山岸にキスを求めた。山岸は礼子の腰に手を当てる。
　礼子は山岸のベルトを外し、そのまま腰を降ろしながら山岸のズボンをさげるとそっと、肉棒にキスをした。
　山岸のモノが早いスピードで固くなっていく。
　礼子は口に含むと山岸の肉棒をスライドし始めた。
「ン、ンッ、・・・グッ・・・」
　山岸は自ら腰を動かす。礼子は平然と受け止めていた。
　更に山岸の袋を握り器用に揉み始めると山岸は声を出して喘ぐ・・・・。
　礼子は立ち上がりショーツを脱いでスカートのポケットにしまった。
　下に座ることは出来ない。礼子は壁に手を付き腰を突き出す。
　山岸は、軽く礼子の亀裂を舌で舐めあげた後、肉棒をゆっくりと挿入していった。
「ァァーー、、いいわぁー、、気持ちいいぃぃーっ・・・」
「礼子君・・ぉぉおー・・れ、礼子ぉーー」
　山岸は激しく腰を振った。
　リズムよく乾いた音が空調室全体に響いた。
「ウゥゥー・・・ァァー・・イ・ィィヮーーッ・・」
　山岸の激しい出し入れで礼子の肉唇が中にめり込んで行く。
　山岸は後ろから手を回し礼子の女芯をタッチした。
「イヤァァァァー・・いっちゃぅぅぅぅー・・」
　山岸と礼子の結合部から摩擦によって泡だった液体が溢れてきた。
　二人は同じ時期に頂点を迎えようとしていた。
　そして大きな声を張り上げ快感を表すと・・・・
「か、課長ぉぉー・・キテ、キテェェェー、、ア、ァァ、ァァァァァァー」
「ウッ・・ゥゥー」
　山岸も礼子に発射した・・・礼子はグッタリとしゃがみ込む・・・
　そのまま礼子は汚れないようにスカートを腰まであげると山岸の方に振り向き、まだ硬いモノを座ったまま握った・・・・
「綺麗にしてあげるゎ・・」
　そう言うと礼子は口で肉棒を舐め始めた。
「ウッ」
　しゃがんでいる礼子の股間からは山岸の放った分身がポタポタと落ちている。
　綺麗に舐めあげた礼子は、ポケットティッシュを出し自分の股間にあてた。
　山岸は壁にもたれ掛かる。
　礼子はティッシュをあてたままショーツを穿き服装を整えた。
　化粧を直す礼子を山岸は黙って見つめている。
　全て終わった礼子は山岸に言い放った。
「課長、良かったわ。でも私の主人のレベルには、まだ及ばないみたい。」
　礼子は山岸をワザと挑発した。
　礼子を思う山岸にとって、その言葉は屈辱であった。
　しかし反面、山岸は、礼子を真から満足させたいと思ったのだ。
「礼子君、私は・・・もっと・・・」
「課長、来年も良いお年を・・・。」
　礼子は、そう言い残し空調室を出て行った
　山岸は寂訴の表情で礼子を見つめる。礼子は背中から山岸の熱い視線を感じた。