（２６）

「剛士ぃー、起きてるぅー？」
　沙良は、まだ起きてこない剛士の部屋をノックした。
「入るわよ。」
　沙良は、ドアを開けて剛士の部屋に入った。
　先日の情報提供の約束を果たすため、剛士は、麻衣子と飲みに出かけていたのだ。

「剛士、起きろぉぉー！」
「な、なんだ・・・うるせぇーぞ・・」
　沙良は、剛士の布団を捲りスウェットパンツをずり下ろした。
「・・？・・・何やってんだ？」
「昨日、麻衣子さんとやったか調べるの。」
「ア、アホかいっ、お前は・・・」
「だって、気になるじゃないぃー！」
「・・・・そういうお前は、つい、一昨日、医学生にブチ込まれていたじゃねーか。」
「えぇっ・・・・な、何で知ってるの？」
　剛士は、スウェットパンツをあげながら起き上がった。
　沙良の後頭部を軽くこつきながら説明する。

「汁付けたパンツが、そのまま裏返しで洗濯機に入ってたぞ。」
「えぇぇー・・・・・剛士の変態っ、見たのぉっ？」
「馬鹿か！ベッドシーツを洗うから、洗濯機に入れておけと言ったのはお前だぞ。」
「・・・そ、そうだっけ？」
「ったく、見てください、って感じで一枚だけ入れてたくせに。」
「・・アハハ・・・・ま、今回は大目に見てあげるわ。・・・・で、どうだった？」
「どうだったって・・・指でいきなりいっちまったよ。」
「キャハハ・・で、それから？」
「冗談で、パイパンが好きだって言ったら、浴室に走っていって剃ってたな。」
　沙良は、笑いながらも興味深々で話を聞いている。
　しかし、剛士は、沙良の性欲に火を点けると想い、それ以上の話を中止した。
「後は、想像しておけ。」
「えぇーっ、何よぉ・・教えてよぉー！」
「普通は、言わねぇーだろ、・・・お前、医学生の坊主やたまに会う、離島の医者とのプレー内容を俺に話すか？」
「え・・・そ、それは・・・・・・で、でも剛士のは聞きたいのよぉー。」
「アホォォォー、・・・・・お前が話したら、俺も話してやる。」
「ケチっ・・・・そうだ、今日、剛士抱いてね。」
「んな、精力ねぇーよ。」
「絶対、やるっ！」
　そんな会話をしている時に、穂波から電話が掛かってきた。
　話を中断し、受話器を取る沙良・・・

「もしもし、伊武探偵事務所です。」
『こんにちは、門田です。』
「あ、穂波さん。　お久しぶりです。」
『あら、沙良さん？　元気？』
「フフッ、元気よ。で、剛士に用？」
『ええ、仕事が入ったの。』
「わかった。代わるわ。」
沙良は、剛士に受話器を渡した。
「おう、俺だ。」
『剛士さん、久しぶりに大物からの依頼よ。』
「ほぉぅ・・・で？」
　穂波の内容はこうだった。

　日本を代表する財閥会社、川澄グループの御曹司、川澄雄太がある女に脅迫されて困っているという依頼だった。
　川澄雄太には、婚約者が居り、来春には結婚を控えていたのだ。
　しかし、ある過ちから、一人の女性と身体の関係を持ってしまい相手の女性が、結婚を要求してきた。当然、彼女の下心は安易に予想できる。
　玉の輿に乗るという計画性か、若しくは慰謝料要求であろう。
　実際、この程度の事なら、川澄グループの力でなんともなるのだが運が、悪い事に、その女性は妊娠した可能性があるらしい。
　既に２ヶ月も生理がこないというのだ。

　ところが、川澄自身は、確かに、その女性と関係を持った事は覚えているが、その時、川澄雄太は、かなり酔っており、その女性の中で果てた記憶がないという。
　不審に思った雄太は、その女性を伴って病院で確認をしようと要求したのだが、がんとして拒絶しているといるらしい。

「なるほど・・・・くさいな・・・」
『ええ、川澄社長の秘書が言うには、金など幾らでもくれてやると言ってるんだけど、息子の雄太が、来期株主総会と臨時役員会でグループ役員に就任する際のネックになり、困るといってるのよ。』
「メディアに投声すればニュースになるしイメージダウンにもなるからな。」
『そういうことね。』
「で、その女性は何者だ？」
『イベントコンパニオンよ。パーティーで知り合って偶然にも、隣に居た川澄雄太と関係を持ったらしいわ。』
「ははぁーん・・・・・計画性がありそうだな。」
『秘書の人もそう言ってたわ。』
「わかった。やってみよう。」
『じゃ、直接、雄太さんに連絡をしておくわ。了解を得たら、お昼過ぎに、剛士さんの事務所に行くって言ってから。』
「解った。」
　剛士が、電話を切ると沙良が質問をしてきた。
「穂波さん、何だって？」
　剛士は、沙良に仕事の依頼内容を説明した。

「へぇー・・・まだ、そんな女性いるのね・・」
「お前なら、そういう事やるか？」
「んー、確かにリッチな生活も憧れではあるけどさ、そんな事をしてまで・・・。それに、私は、一緒に過ごすせるだけの男性の資質と生き方を基本にするわね。」
「ふぅーん・・・・・・・じゃ、俺は？」
「剛士と一緒に居られるから、お金が全てじゃないって言ってるのよ。」
「つまり？」
「意地悪な質問ね・・・知ってるくせに。」
「俺は、比喩的な言葉に疎いからな・・・・」
「フフッ、私もそう思うわ。」
「チッ、ま、医学生は別として離島の平岡って人は、どうなんだ？」
「正直に言うと、彼とは、たまに会うだけで満足なの。ずぅーっと、一緒に居たいのは剛士だけ。これ本心よ。」
　沙良は、自然に出た自分の言葉に赤面した。
「・・・・んー・・微妙に複雑な気分だが・・・・・・嬉しくもあるな。」
　剛士は、沙良を引き寄せるとスカートの下から手を入れた。
　ショーツの中心部を指でなぞっていく。
「ァァーン・・・・・・これって、剛士の答え？」
「俺は、お前が出て行かない限り、ずっと一緒に居るつもりさ。」
「・・・・出て行くわけないじゃない。それより、反対に出て行かないでね。」
　剛士は、優しく笑いながら沙良のショーツをずらして指を亀裂に滑らせた。
「昨日、麻衣子さんとのデートで精力ないんじゃないの？」
　そう言いながらも、沙良は剛士のスウェットパンツの中に手を入れ肉棒を優しく包んでいく。
「お前の魔法に掛かって復活したぜ。」
　剛士と沙良は、吸い寄せられるように唇を重ね合わせた。

　剛士は、沙良を抱き上げると、もう一度ベッドに戻った。
「さて、腹を減らしてから飯を食うとしよう。」
「ペコペコにしてあげる。」
　沙良は、剛士のスウェットパンツを下着ごと降ろした。
　そして、着ている服を全て脱ぎ捨て、剛士に抱きついていく。

「ね、剛士・・・・お願いがあるんだけど。」
「ん？・・・・何？」
「えーっとねぇ・・・・・んー・・・やっぱり、恥ずかしいな・・」
「・・・・・俺の目の前に平気で、股近づけて、覗いてぇー、っていってる奴が？」
　沙良は、膨れっ面で剛士の頬を抓った。
「痛てててっ・・・」
「もぉぅ・・・・・違うのよ・・・あのね・・・縛って欲しいの。」
「縛る？　緊縛か？」
「というか・・・動けないようにして姦れてみたいの・・・・」
「ほぉー、そう言う趣味なのか？」
「違うわよ、馬鹿ぁっ・・・つまり・・一度、大好きな男に、そういうことされて違った感覚を味わって見たいのよ。お前は俺のものだぁー、って、イメージで。」
「なるほどね。面白そうだな・・・・よし、待ってろ。」
　剛士は、ナイロンで出来た黄色のリリアンロープをクローゼットから取り出した。
「よし・・これくらいの太さならいいだろう。」
「よくあったわね。そんなロープが。」
「ああ、丈夫だし仕事で使うからな。数本、アウトドアショップで買ったんだ。」
「でも、縛り方知ってるの？」
「まあ、任せておけ。」

　剛士は、沙良に近づくと、両手を真後ろで縛り上げた。
　そのまま肩の方に持ち上げ、胸辺りを交差してウェスト部分で結びを止める。
　更に、胡座をかかせて足首を固定した。
「痛くないか？」
「うん、大丈夫・・・・でも、上手ね、剛士・・・」
「ま、適当に縛った割には、意外とマシになったな。」
　剛士は、そう言うと沙良を後ろに倒した。
「キャッ・・・・・あぁぁー、やっぱり恥ずかしいぃぃー・・」
　手は、全く動かせず、胡座の状態で沙良は仰向けになった。
「おぉぉー・・・何故か興奮してきたぜ。」
　剛士は、沙良の蜜壷に指を挿入した。
「アァァァァァー・・・・アゥゥゥー・・・」
　沙良は、快感に身をくねらそうとするが、腕の自由は利かず足も固定されているため、全く身動きが取れないでいる。
（そうだ・・・）
　剛士は、沙良の目をタオルで縛って目隠しをすると洗面台に走った。
「えぇー・・何処行くのぉー・・・」
「待ってろ、直ぐ戻る。」

　剛士は、剃刀とシェービングクリームを持つと急いで部屋に戻った。
（クククッ・・・）
　剛士は、沙良の陰毛にシェービングクリームを塗りつけた。
「え？・・・な、何、やってるの・・・・・・ま、まさか・・・」
「そう、そのまさかさ。」
「イヤァァァァァァァー・・・・」
「え？・・・嫌か？」
「興奮するぅぅぅぅぅぅぅー！」
　多少、拍子抜けしながら、剛士は、ゆっくりと剃刀を恥丘に当てた。
「ァァァァァァ・・・・・つ、剛士ぃぃぃ・・・」
　剛士は、丁寧に陰毛を剃り落としていった。
　蜜壷周りは、傷つけないよう慎重に刃を当てていく・・・
　沙良は、目隠しをされているにも関わらず、この雰囲気と興奮に蜜を流していた。
「よし・・・完璧だぜ。」

　剛士は、沙良の目隠しを外した。
　股間に視線を移す沙良・・・
「あぁぁぁっ・・・ツルツルになっちゃったぁ・・。」
　顔を染め、潤んだ目で剛士を誘う沙良・・・
「剛士ぃぃー・・・早く虐めてぇぇー・・・」
「ククッ・・任せなさい・・・」
　冗談っぽい口調で、そう言った剛士は、沙良の蜜壷に舌を這わせた。
「クゥゥゥァァァァァァー・・・・・き、気持ちいいぃぃぃー・・・・」
　沙良は、自由が利かない身体で腰だけを上下していた。
「剛士ぃぃ・・・・・剛士のを咥えさせてぇぇっ！」
「それじゃ、お前を気持ちよくさせれないじゃねぇーか。」
「・・・ンゥ・・・だ、だってぇ・・・・・・・あ、そうだ、私の部屋にローターがあるの。ベッド下の引き出しに入ってるから剛士持ってきてよ。」
「・・・・面倒臭いな・・・」
「いいじゃないの・・持ってきてよ、私、動けないじゃないのさ・・」
「へい、へい。」
　剛士は、ベッドから降りると、渋々、沙良の部屋にローターを取りに行った。

　部屋に戻ってきた剛士は、ローターを沙良の女芯に当てテープで固定した。
　そして、剛士は、沙良の顔に肉棒を突きつけた。
　貪るように咥えてくる沙良・・・・・
「・・・んー・・・・何となく興奮するな。」
　剛士は、ローターのスイッチを入れた。
　軽い金属音とともに沙良の身体が、小さく反応する。
「ンー・・ンムゥゥゥゥゥゥゥー・・・」
　沙良は、肉棒を咥えたまま、くぐもった声で唸った・・・
　剛士は、沙良の乳首を弄びながら反応を楽しんでいる。
　その時、事務所のチャイムが鳴った・・・

「もぉぅ・・誰よ・・・」
　沙良に同調し剛士も嘆きながら喋った・・
「チッ・・・こんな時に・・放っておくか。」
　しかし、チャイムは、しつこいくらいに鳴っている。
「るせーな・・おい、沙良っ・・・・・って、動けないか。しょうがないな・・・ちょと見てくるから待ってろよ。」
「直ぐ戻ってきてね。」
「あたぼーよっ！　速攻で戻ってくる。」
　剛士は、スウェットを穿きシャツを着て事務所に降りていった。

（２７）

　部屋から事務所に降りた剛士は、入口のロックを外した。
　外には、スーツを着た男が、頭を下げて剛士に挨拶をしてきた。
「突然、お邪魔してすみません。川澄グループの川澄雄太です。」
「ああ・・・貴方が・・・・・でも、昼からと？」
「今、偶然、通りかかったものですから・・失礼かとは思ったんですが。」
「そうですか・・・いえ、それは構いませんが・・・・ま、どーぞ。」
　剛士は、ドアを引いて川澄を事務所に入れた。

「どうぞ、掛けてください。いま、茶でも持ってきますので。」
「いえ、結構です。それより、お話を・・・」
「・・・そうですか。・・・では。」
　剛士は、テーブルを挟んで雄太の前に腰掛けた。

「このたびは、厄介な事を頼んでしまいまして申し訳ございませんでした。」
「いえ、それが仕事ですし。・・・大体のことは聞いていますが詳細をお聞かせ願いましょうか。結婚要求以外には、なにか？」
「ええ・・・今のところは・・・。ただ、結婚しないというなら養育費を含めた慰謝料と子供の認知、家系の血縁を約束しろと。」
「それは、川澄さんの事を考えての発言ですか？」
「そういう意味でしょうが、所詮、計画した魂胆だと思うんです。」
「・・・でしょうね。それだけで終わるとは考え難いですね。」
「何か、いい方法はあるんでしょうか？」
「川澄さん、一つ確認させて下さい。本当に彼女の中に射精した覚えはないんですよね。」
「ええ。あの時、私は、酷く酔っていまして、気分も悪く体調も万全では無かったし、とても性行為が出来るような身体の状態では、なかったと思うんです。それどころか目が覚めたときには、朝だったのですが、彼女の顔も覚えていない位だったんです。」
「しかし、お互い裸で、いかにも関係したという状況だった。」
「ええ、そうです。・・・・その後、数回、デートを重ねたんですが、私は、正直に、婚約者が居る事を話したんです。それなりの償いをするという事も、はっきり言いました。一旦は、承諾をしたんです。２ヵ月後、彼女から連絡があり、生理がこないから責任を取れと。」
「数回のデートで身体の関係はあったんですか？」
「いえ。最初の一度だけです。彼女は誘ってくるんですが、上手く断って。それに、そんな気は、全く無かったし。」

（・・・んーむ・・・・なるほど・・・）

　剛士は、その女性、津谷瞳の出来る限りの情報を川澄から聞き出した。
　川澄は、何度も思い出しては、剛士に説明をしていく。
　メモをとりながら、剛士は、既に頭をフル回転させていた。

　そして、おおよその話を聞き終わり、剛士は、最後の質問をした。

「川澄さん、貴方、彼女に血液型を聞かれた事は？」
「い、いえ、それは・・・しかし、かなり酔っていましたし、言ったかもしれません。」「・・・・川澄さん、もしよければ、今日、彼女と会っていただけませんか？」
「え？・・・で、でも・・・・・」
「今後の事を相談したいと誘ってください。」
「・・そ、それで・・・」
「会話の中で、ごく普通に違和感が無いよう、彼女に自分の血液型を知ってるか聞いてみてくれませんか？・・つまり、もし妊娠が嘘なら焦っているはずです。彼女の魂胆を予想すると、本当に妊娠しようと考えているかもしれないので。」
「・・・・・・」
「知っていれば、他の手を考えなくてはいけませんがね。」
「わかりました。・・・では、今夜にでも誘ってみます。」
「川澄さんは、血液は何型ですか？」
「Ｂ形です・・・」
「もし、もし・・彼女が知らなくて、川澄さんの血液型を聞いてきたら嘘の血液型を言ってください。それから、誘われても断ってください。」
「・・・・は、はい。」
「後の細かい内容は、私が考えておきますので、会う場所と時間を決めたら私に連絡をいただけますか？　彼女の身辺を洗ってみようと思いますので。」
「解りました。・・・・・・・では、よろしくお願いいたします。」
　川澄は、剛士に丁寧に頭を下げて事務所を後にした。

　剛士は、川澄を送ると、ソファに座りなおし、煙草に火を点けて煙を吐き出した。

（・・・・・・盗聴がいるな・・・・ま、アホな女である事を願うか。）

　剛士は、足をテーブルに投げ出して一息ついた。
　その時、微かに、呻き声が二階から聞こえてきた。

（ん？・・・・）

「ぁ・・あぁぁぁぁーっ！・・・忘れてた。」

　剛士は、煙草を消しすと急いで２階に駆け上がった。
　沙良との行為の途中である事をすっかり忘れていたのである。

　部屋のドアを開けて声を上げる剛士・・・
「沙良っ！」
「アウゥゥゥゥゥー・・・き・・気が・・狂っちゃうぅー・・・」
　縛られたままベッドに寝る沙良の股間の下は、びっしょりと蜜で濡れていた。
　何度も潮を吹いた形跡が見て取れる。

　剛士は、ローターのスイッチを止めた。
「すまん、てっきり忘れてた。」
「剛士の馬鹿ぁぁぁー・・・そ、それより、は、早く・・早く入れてぇぇ！」
「凄い、濡らしたな、沙良・・・」
　剛士の肉棒は、一気に力が漲っていった。
「・・は、早く・・・早く・・ぶ、ぶち込んでぇぇぇぇぇぇぇぇーっ！」
　剛士は、苦笑いしながら縛ったままの沙良の足を持ち上げた
　そして、軽く蜜壷にあてがうと一気に根元まで肉棒を挿し込んだ。
「ウグゥゥゥゥゥゥーっ！」
　息を全部吐き切って、沙良は絶叫した。
　剛士が、入れた瞬間にイッてしまったのだ。
「え・・・マジか・・」
　剛士は、一旦、肉棒を引き抜いた。
　しかし、剛士の治まりがつくはずが無い。

　剛士は、グッタリとする沙良をうつ伏せの格好にした。
　沙良は、顎と胸だけで身体を支えるような形になっている。
　手の自由が利かない沙良の乳房は、体重で押しつぶされていた。

　そして、足を縛っているロープを外し、左右に広げると剛士は、再度、肉棒を蜜壷に挿入していく。
「ゥゥゥ・・・・アァ・・剛士・・・・・動かしてぇ・・激しく・・もっとぉぉー！」
　結合部の湿った摩擦音が、徐々に大きくなっていった。
　まるで、めり込むように剛士の肉棒は蜜壷に埋まっている。
　沙良の蜜壷は完全に剛士に預ける格好になっていた。
「ンクゥゥゥゥー・・・・・いぃぃぃぃぃーっ・・感じるぅぅぅっ・・」
「そんなにいいか？」
「・・・さ、最高ぉ・・・」
「中に別の生き物が居るみたいだな。」
「・・そ、そこは・・・・つ、剛士のものよ・・どうにでもしてぇぇーっ！」
　沙良は、完全に羞恥心を捨て、上半身の力を抜くと下半身に意識を集中した。
　剛士は、沙良のウェストを掴み、前後するスピードを上げていった。
　肌がぶつかる乾いた音が部屋に響き渡っっていく。
「ンアァァァァァァー・・・ウゥ・ウゥ・・・・クフゥゥゥゥゥー・・」
　剛士は、しつこいくらいに沙良の蜜壷を責めたてた。
　沙良の乱れた痴態と妖艶な瞳、そして甘い絶叫に剛士も昇天が近づいてくる。
「沙良、締まりすぎて最高だが、俺の我慢は、ここまでだぜっ！」
「わ、わたしも・・・・すぐ・・いきそ・・・ぁぁ・・あぁぁ、駄目っ、イクゥっ！」
「・・・グッ・・出すぜ・・」
「アグゥゥゥゥゥゥゥー・・・・」
　剛士の分身が、沙良の一番深い場所で勢いよく発射された。
「イ、イヤァ、イグゥーッ・・・ウァァァァァァァァァァー！」
　そして、剛士と沙良は、同時に果てた。
　熱い液体が、奥の壁に当たるたびに沙良の身体が小刻みに痙攣していく。
「ゥッ、ゥッ、ゥゥゥーッ、・・・ア、熱い・・・熱い・・・」
　うわ言のように、甘い声を漏らす沙良・・・
　剛士は、完全に分身を出し切るとゆっくりと肉棒を引き抜き、沙良の縛ってあるロープを解き始めた。
　四肢を伸ばしベッドに倒れる沙良を仰向けにする剛士・・・
　沙良の全体を包むようにしながら頭を抱え込んで抱きしめた。

「・・・剛士・・・・・気持ち・・・・よかった・・・ゎ・・・」
「俺もだ・・・・沙良・・」
　沙良が虚ろな目で剛士を見つめた。
「・・・大好きな男にされるエッチは、・・・・何をされても気持ちいいゎ。」
「ということは、俺だけじゃないじゃねぇーか・・・」
「馬鹿っ、剛士とのエッチは特別なの！」
「・・・どうだか・・・・しかし、今日の乱れ方はいつもと違ったな。」
「固定されたからかな？・・・・また縛ってね。」
「これから、動けないように縛って、ローターを当てておくかな？」
「嫌よ・・・本当に気が狂うと思ったもの。」
　二人は、声を出して笑いあった・・・・

　沙良は、剛士の胸から抜け出てキスを求めた。

「ツ・ヨ・シ・・・・・」
　沙良は、口を半開きにし舌を伸ばしていく・・・
　そして、舌が絡み合い、熱く濃厚なディープの音が二人の愛欲を更に高めてた・・・・・
　額を付けたまま、口を休めて沙良が囁いた。

「剛士とキスすると、子宮の奥が熱くなるの。もっと、もっと抱いて欲しくなるの。」
「・・・・・・・？」
「どんなに落ち込んでいても・・・・・身体が疲れていても・・・・悲しくても辛くても・・・キスしてくれると、剛士という人間に愛欲を覚醒させられるわ。」
　沙良は、そう言って、再度、剛士の口に舌を入れていった。
　弄るように絡める舌の動きに、剛士も心地良さを感じる。

　不思議な感覚だった。

　剛士の手は、自然と沙良のヒップを掴んでいた。
　沙良は剛士の足を挟むようにして股間を押し付けた。
　蜜壷の熱さと、そこから流れる愛液が剛士の足を濡らしていく。

「沙良・・・今回の仕事が終わったら、イギリスに行こう。」
「えっ！・・本当？」
「ああ。俺とお前のだけのプライベート旅行でな。」
「やったー・・・嬉しいわ。」
「ＳＡＳ時代の友人に、たまには来いって、前々から誘われてたんだ。」
「嬉しいっ！・・・私も友達と会いたかったのよ。」
「そうか。・・・どうだ、１週間ぐらい滞在しようじゃないか。」
「１週間も？・・・・・・・・・じゃ、毎日、抱いてくれる？」
「俺を殺す気かよ・・・・」
「フフフッ・・・・・でも、楽しみだわ。」

　沙良は、そう言うと、剛士の瞼や頬に唇を滑らせた。
　再度、ディープを開始する剛士と沙良・・・・
　沙良は、ゆっくりと剛士の肉棒に手を伸ばした。

　そして・・・・・沙良が、小声で囁いた。

「剛士・・・・もう一回、おねだりしていい？」
「・・・言わずとも・・・・・・・・既に、ビンビンだぜ。」
「ウフッ・・・声が枯れるほど燃えちゃおっと。」
　沙良は、甘えるように剛士の首に手を回した。

「じゃ、本日、３回目の沙良の狂想曲を聞かせてもらおうか・・・」
　剛士は、そう囁くと沙良の腰を強く引き付ける。
　そして、艶声を奏でさせるべく、肉の指揮棒を振り始めた。