（３２）

　剛士は、今回の紹介報酬を届けに、穂波の経営する離宮に足を運んでいた。

　穂波は、剛士に冷酒を注ぎながら喋りかけた。
「剛士さん、意外と早く終わったのね。」
「ああ、相手のレベルが低くて助かったよ。」
「そんなに？」
「まあな。しかし、その女性の魂胆は、浅薄過ぎるな。」
「え？」
「金の欲は、心を駄目にする。」
「でも、世の中、そんな人ばかりよ。」
「だから、事件が減らない。警察だけでは解決できない事のほうが多いんだ。」
　剛士は、そう言ってグラスを傾けた。

　穂波は、剛士の横顔を見つめていた。
　いつもの事だが、剛士を見ていると身体が熱くなってくるのが解った。
　煙草を吸いながらグラスを口につける剛士の肩に寄り添っていく穂波・・・・

「なんだ・・・眠いのか？」
「・・・・剛士さんの馬鹿・・・解ってるでしょ。」
「・・・・フッ・・・」
「それとも・・・沙良さんと予定でもある？」
「・・・あいつは、若造とデート中さ。」
「え・・・若造？・・・デート？」
「ああ。沙良のお気に入りの男だ。医学生らしい。」
「な、何とも思わないの？」
「俺が、お前を抱くとき、お前・・そんな事考えないだろう。」
「そ、それは・・・・」
「心魂は、もっと深いところにある。・・・俺はそれを知りたいと思ってる。」
「・・・・・・・」
「だから・・・だから、沙良とは、まだ・・このままでいいんだ。」

　穂波は、まっすぐ前を見たまま、そう語った剛士の意味が、痛いほどよく解った。
「剛士さん、抱いて・・・・」
　剛士は、やっと、穂波に視線を移した。
「ここでか？」

　穂波は、剛士の腕を引っ張り、２階の和室に連れて行った。

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「アァァァー、信吾ぉぉぉー、もっと吸ってぇぇぇー・・・」
　沙良は、信吾の頭を抱え込み、女芯を吸う信吾の口に腰を突き上げていた。
　信吾の口周りは、沙良の流す蜜でビッショリと濡れている。

　信吾は、沙良の菊門から女芯までの直線を舌で何度も往復していた。
「ウゥゥゥ・・・・・・クフゥウゥゥー・・・気持ちいぃぃぃぃー・・」
「・・さ、沙良さん・・・口が、フヤケそうだよ・・・」
「アァーン・・・もう、信吾ったら・・・・・いいわ。」

　沙良は、四つん這いになって、ヒップを信吾に向けた。
　蜜壷からは、糸を引きながら蜜が滴っている。
　既に、信吾の肉棒は爆発寸前だった。

　信吾は、その蜜を掬うように肉棒につけると沙良の蜜壷に強引に挿入した。
「アッハァァッァァァァァァァァァー・・・・・」

　信吾は、顔を顰めながら激しく腰を打ちつけていった。
　肌のぶつかる音が、沙良の声と一致し部屋に響き渡る。
「だ、駄目だっ！　出るぅぅぅぅー！」
「えぇぇっ・・・まだ、駄目ぇぇーっ！」
　しかし、信吾は、沙良の制止を無視し、僅か数秒で沙良の蜜壷に分身を爆発させてしまった。

「ァァァァァーン・・・・もぉぅ・・信吾の馬鹿ぁ・・」
「・・・・だ、だって・・・ずっと生殺し状態で・・沙良さんを・・・」
「フフ・・・限界だったの？」
　信吾は、何度も首を縦に振りながら抜いた肉棒を沙良の尻に擦りつけていた。
「アンッ・・・くすぐったいわ。」
「次は、長持ちするように頑張るよ・・・」

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　穂波は、仰向けに寝る剛士の横に身体を密着し肉棒を貪るように口に含んでいた。
　蜜壷には、剛士の指が埋まっており、巧みに感じる部分を愛撫されている。

「ンッ・・・ンムゥゥゥー・・・・ウッ・・・アハァァァァー・・・・・」
「・・・・・」
「・・剛士さん・・・・もう、我慢できないぃ・・」
　穂波は、背中を向けたまま、剛士に跨り肉棒を掴むと自ら蜜壷に導いた。
　ゆっくりと腰を落としていく穂波・・・・
「・ァァ・・・ァァァ・・・ウァァァァァァー・・・」
　穂波は、剛士の肉棒を完全に飲み込むと、前後に腰を動かし始めた。
　剛士は、穂波の腰を掴み腰を突き上げていく。
「アゥゥゥゥ・・ァァァァァァー・・・・・・・い、いやぁぁぁぁー・・」
　穂波は、挿入したまま身体を剛士に向けた。
　剛士の胸に手をあて、激しく腰を振り始める。
「ウッ、ウッ、ウッ、ウゥゥゥッ、ウッ、ウゥゥゥゥゥゥゥー・・・」
　剛士の手が穂波の乳房に伸びる・・・
　指が両方の乳首を捉えた。
　摘むように乳首を転がすと穂波の艶声が一層、高音になっていく。
「イィィィィィィー・・・アハァァッァァァァー・・」
　穂波は、我慢できずに剛士に抱きついた。
　強引に剛士の唇を割って舌を挿入していく。
　まるで、何日も水を飲んでいない飢えた動物が舌を錯乱させる様なディープだった。

「・・ほ、穂波・・・・く・・・・苦しいぞ。」
　口を離した穂波が、剛士を見つめた。
　取れたルージュが、剛士の口に付着していた。
　穂波は、舌で剛士の口周りを拭き取っていく。

「・・・・・・ど、どうした・・・穂波・・」
「・・いいの・・・・それより・・・・もっと・・もっと、狂わせてぇぇー！」
　穂波の尋常ではない乱れ方に、剛士は躊躇しながらも穂波を倒し仰向けにさせた。
　剛士は、穂波の足を持ち上げながら、立ち上がると真上から肉棒を打ち込んでいった。
「アグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥー・・・・・も、もっと・・・激しくぅぅぅーっ！」
　立ったままの松葉崩しの様な格好に、穂波の絶叫は止まる事がなかった。

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　沙良は、信吾の肉棒に舌を絡めながら、真下から歓喜の表情を見ていた。
　舌を躍らせるたびに顔を顰める信吾の様子を楽しみながら丹念に舐め上げている。
　肉棒から口を離した沙良が、囁いた。
「気持ちいい？　信吾・・・」
「凄い・・凄すぎる・・・」
「信吾の彼女とどっちが上手？」
「うぅぅ・・・そ、それは・・・決まってるじゃないか・・」
　沙良は、満足そうに肉棒を口に含んだ。
「ウッ・・沙良さん・・・そろそろ・・」
「じゃ、入れてもらおうかな・・」

　沙良は、肉棒から口を離すとベッドに仰向けになって寝転んだ。
　自ら両足を抱え込んで、大きく股間を開いていく。

　真上を向いた沙良の蜜壷を見て信吾は、生唾を飲み込んだ。
　信吾は、ベッドに手をつき、肉棒を沙良の蜜壷に強烈に打ち込んでいた。
　ベッドのバネが唸りを上げている。
「アァァー、信吾ぉぉー・・・イイ、イイィィィィィィィー・・・・」
　沙良は、結合部と信吾の顔を交互に見ながら興奮していた。
　信吾が自分の蜜壷に挿入し快感を得ている表情に冷静さを備えながら乱声を上げる。
「信吾ぉぉ・・いい・・・いいゎぁー・・・・」
　先程の信吾の分身が、摩擦でクリーム状になって、食み出てきた。
　沙良の興奮も、頂点を迎え始めている。
「もっと、もっとよぉぉー・・・もっと、激しくぅぅぅー。」

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　穂波は、大きく足を開いた、うつ伏せの状態で朦朧としていた。
　亀裂からは、剛士の放った分身が、恥丘に流れている。

　薄目を開けて一点を見つめる穂波は、荒い息を抑えようと呼吸を整えていた。
　そして、そのままの状態で、後ろから蜜壷に手を回し指先で分身を掬い取るとフェラチオをするように、指を口に咥え窄めながら分身を拭き取る。
「・・・っ、剛士さん・・・・・」
　剛士は、穂波の横で仰向けになって天井を見つめていた。

「・・ん？・・・なんだ・・・」
「・・また・・・また、明日から・・・・頑張れるわ。」
「・・・・穂波・・・お前が生きるために必要な物は与えてやるぜ。」
　穂波の頬に一滴の涙が伝った。
「・・・・さ、シャワーを浴びさせてもらうぞ。」

　シャワーを浴びに行く、剛士の後姿を穂波は見つめたいた。
　敷いた布団の横には、剛士のシャツが無造作に置かれている。
　穂波は、そのシャツを手を伸ばして掴んだ。
　しっかりと握り締め、胸の谷間にシャツを押し付けていく穂波・・・・
（・・・剛士さん・・・）
　穂波の蜜壷からは、分身と共に、新たな透明の蜜が流れ落ちてきた。

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「たくさん出したわねぇー・・・」
　沙良は、ベッドに座りながら、信吾の放出した分身を搾り出していた。
　ティシュペーパーで、分身を受け取りながら沙良は、信吾を見た。
　信吾は、大きく肩で息をし、沙良の蜜壷に見入っている。
「コラッ！　真剣に見るんじゃないわよ。」
　半ば、冗談っぽく言う沙良に、信吾は、顔を染めながら頭を掻いた。
「ゴ、ゴメン・・・」
「さ、信吾、シャワーを借りるわよ。」
「ああ。」
　沙良は、ベッドから降りて浴室に向かった。
　信吾は、胡座をかきながら沙良の後姿を見ていた。
　長い足の間から、僅かに見え隠れする秘部に胸が高鳴る・・・

　ふと、枕元を見ると沙良のピンクのショーツが、丸まって置かれていた。
　信吾は、そのショーツを手にとり、思わずベッドの下に隠したい衝動に襲われた。
　空しさが、心の中を通り抜けていった。

（沙良さん・・・・・）

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　剛士と沙良は、ほぼ、同時刻に帰宅した。
　先に駐車場に車を入れ車から降りたところに、剛士の車が入ってきた。

「あ、お帰り。」
　剛士が、ドアを開けながら声を上げた。
「何だ、お前も今帰ってきたのか？」
「うん。」
　沙良は、剛士に抱きつきながら呟いた。
「ね、今日ご夕食、外に食べに行かない。」
「ああ、いいぞ。」
「ん？」　
「どうした？」
　剛士と沙良は、一瞬見つめあった。
　そして・・・

「剛士っ、誰かと寝てきたでしょ。」
「何で、わかるんだ？」
　沙良が、目を吊り上げて突っかかってくる。
「簡単に解るわよ。誰？」　
「・・・お前な・・・自分は、医学生とデートしてきたくせに・・」
「私は、いいの・・」
「アホォォー！・・・それに、俺は別に当て付けで寝たわけじゃ・・」
　剛士の言葉を遮って沙良は、呟いた。
「ホ・ナ・ミ・・・・さんね。」
「当ったりぃー。賞金１０００円やろう！」
「あぁぁー、悔しいぃぃぃー。」
　剛士は、呆れながら沙良の頭を軽くこついた。
　沙良は、普通の表情に戻ると、剛士に甘えた口調で尋ねた。
「剛士・・・・まだ、今日できる？」
「さて・・どうかな？」
「せめて、一緒のベッドで寝てよ。」
「・・・ま、飯を食いながら考えよう・・・」
　剛士の遠まわしな言い方に、沙良は、苦笑いをしながら腕を組んで事務所に入っていった。