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（５４）
翌日、沙良は、三屋の経営する会社を訪れていた。
社長室に通された沙良は、冷静に詳細を説明をしていた。
「三屋さん、貴方のいうとおり、奥様と谷川は殺人計画をしていました。」
「や・・・やっぱり・・・」
三屋は、蒼ざめた顔で下に俯いた。
「証拠は全て掴みました。未遂という形で事前に二人の行動を阻止します。」
「・・・・・・」
「しかし、奥様を警察の世話にはさせたくないという、三屋さんの要望もありますし何とか、戻ってきて欲しいとも思われているようですが、後者のほうは無理ですね。」
「え？・・・・な、何故です。」
沙良は、驚きの表情で問いただす三屋に説明をした。
「三屋さん、奥様は、完全に谷川に惚れてしまっています。貴方を殺して谷川と結婚するとまで言ってるんですから。非常に言い難いのですが、性行為も尋常ではありません。」
「え・・・性・・・行為・・・・・・い、異常とは？」
「奥様は、もう谷川から離れられない身体になっているんです。」
「・・・・」
「仮に谷川と別れたとしても・・・三屋さんとは・・・」
「そ・・・そんな・・・・・」
沙良は、三屋に谷川と優子の性行為の内容を説明した。
「・・・う・・・嘘だ・・・・そんな事を優子がやるなんて・・・信じられない。」
沙良は事実だけを伝えるつもりだったが、録音したテープとビデオを三屋に手渡した。
震える手で、それを受け取ると、三屋は、ビデオをデッキに挿し込んだ。
（え、ここで見るの・・・・・ラッキーかも・・・）
三屋は震える手でスタートボタンを押した。
画面に映し出されたのは、妻、優子の予想外の映像だった。
性器を改造され、いままで見てきた優子の身体とは全くの別人と思われるほど変化している。
そして、その異常とも思えるプレーに三屋は、顔色が急激に変化していた。
隣で、一緒に画面を見る沙良も息を飲んで見入った。
画面は、ちょうどフィストファックをしている場面だった。
（凄っぉぉーい・・・・信じられない・・・・）
思わず自分の拳を見つめる沙良・・・・・
一方、三屋は身体を震わせて涙を浮かべていた。
「ゅ・・・ゆ・・・・優子・・・・・優子・・・・・・お前・・・」
沙良は、画面を見る三屋に声を掛けた。
「三屋さん、信用していただきましたか。」
沙良の声に、我にかえった三屋がビデオを停止し崩れるようにソファに座り込んだ。
「・・・・ふ、二人は・・・・愛し合ってるんでしょうか・・」
「少なくとも奥様は・・・しかし、相手の男は金目当てです。大金が手に入れば奥様から離れていってしまう可能性も。」
「・・こ、こんな・・・こんな男に・・・・・クッ・・・」
「三屋さん、非常に冷たい言い方ですが、先日、伊武も言ってたように自業自得です。奥様を満足させる方法は、他にもあったはずですよ。」
沙良の言葉に目をきつく瞑り歯軋りをする三屋・・・・
「それで、三屋さん、どうされます。」
「・・・お、お任せします・・・・しかし・・・・しかし、警察だけには・・」
「解りました。会社経営のこともありますし、そちらは手を打ちます。」
「・・・すいません・・」
「ただ、奥様は、・・・恐らく奥様は、失敗した時点で谷川に捨てられるかも。」
「・・・清水さん・・・・もう・・もう、私には、どうでもいいことです。」
沙良は、呆然と言い放つ三屋の気持ちを理解した。
「では、今日中に処理しますので・・・・・私はこれで。」
「・・・・・あ、ありがとうございました・・・」
沙良は、静かに社長室を出て行った。
三屋の会社を出た沙良は、麻衣子に電話をした。
「・・・あ、麻衣子さん、私・・・」
『おはよう。』
「いま、依頼者に説明をしてきたところなの。」
『そう。で、もうやっていいの？』
「ええ。お願い。」
『解ったわ。じゃ、今から行って来るわ。』
「お願いね。」
沙良は、何となくやるせない気持ちで事務所に戻っていった。
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− 翌々日 −
剛士は、沙良の入れてくれたナムリングアッパー茶を飲みながら新聞を見ていた。
「不倫の果てに殺害し自らも自殺か。・・・しかし、最悪の結果になっちまったな。」
三面記事を見ながら剛士は呟いた。
「奥さんは、夢を見ていたのよ・・でも、その夢は、現実を直視していたのね。」
「そう言うことだろう。」
「麻衣子さん、驚いていたわ。」
「だろうな・・・まさか亭主ではなく不倫相手の方を殺すなんて。」
「結局、自分も自殺してしまって・・・」
麻衣子の未遂捜査と脅しにより、気の弱い谷川は、計画を断念せざるを得なかった。
谷川は、止む無く優子を諦めようとしたのだが、諦めきれない優子は発作的に谷川を刺してしまったのだろう。
「三屋の奥さんは、谷川との出会いで未知の性を知ったんだ。それが自分自信の持つ、本来の欲望と判断したんだろうな。」
「・・・・それで・・」
「谷川を逃がしたくないという本能から殺害に及んでしまったのだろう。」
「愛欲ということを気軽に考えすぎてたのよ。」
「だな・・・・・それより沙良、昨日、口座に金が振り込まれていたぞ。」
「そう・・・たいした事やってないんだけどさ・・」
「ま、小さい事でも数を重ねる事だ。一応、全部お前の報酬だから自由に使え。」
「本当っ？」
「ああ。幸三にも少し分けてやれよ。」
「うん、後で持っていくわ。」
沙良は、自分の飲んでいたティーカップを置くと剛士読んでいた新聞を取り上げて腰に跨いだ。
スカートは、捲くれ上がりティーバックショーツが露になる。
「剛士・・・・やろうか？」
「まだ、昼だぜ。」
そう言いつつも剛士の手は、沙良のショーツをずらして指を滑らせていた。
「アンッ・・・・」
「お、濡れてますな・・・」
「もっと、濡らしてぇぇ・・・」
剛士は、沙良を腰の上に乗せたままスウェットをずらした。
沙良は、剛士の肉棒を握り腰を浮かせて蜜壷に導いていく。
「沙良、脱がなくていいのか？」
「・・ァァ・・・そのままずらして入れてぇ・・」
剛士は、沙良のショーツを大きくずらした。
湿った蜜壷に肉棒を当てる沙良・・・
先が当たるのが判ると剛士にしがみ付きながら、ゆっくりと腰を落としていった。
「ウゥゥゥ・・・・アァァー・・・最高ぉぉ・・」
「相変わらず、お前のここは吸い付いてくるな。」
「ァァ・・・・私・・・・気持ちいい？」
「フッ・・・最高に気持ちいぜ。」
沙良は、剛士を見つめながら腰を降り始めた。
密着させるたびに締め付ける事を忘れない。
「ハァァ・・ハァ・・ハァ・・・アァァァァー・・・気持ちいぃぃぃー・・」
「しかし、お前は感度いいな・・・・」
沙良は、急に腰を止めて思い出したように剛士に質問した。
「ね、そういえば前から聞きたいと思ってたんだけど・・・」
「何だ急に・・・腰を止めるなよ。」
「あのさ・・・私と穂波さんとどっちが気持ちい？」
「は？・・んな、幼稚っぽいこと聞くなよ。」
「聞きたいのよっ！」
剛士は、咄嗟に頭を回転させてオドケながら無難に答えていく。
「・・・・それは、沙良君、君だよ。」
「・・・・ホント？」
「ああ。もちろん！」
「具体的に言ってみて。」
「んー・・・・そうだな・・中に入れると吸盤のように絡み付いてくるココと・・長い舌でスライドする・・・・ア、アホォォォォーッ、何を言わせるんじゃい！」
「私、剛士の全てが好き。喋り方も、仕草も、生き方も・・・そして、セックスも。」
「・・・・・・そ、そりゃどーも・・」
「剛士が、凄い男だから、最高の男だから、私は、他の男と寝ても魂を売らないの。」
沙良は、そう言って激しく腰を動かし始めた。
まるで、今いった言葉の照れを隠すように、淫らに剛士の腰の上で暴れ出した。
激しく腰を打ち付け合う二人・・・
いつの間にか、二人とも真っ裸だった。
激しく求め合った。
沙良の絶叫が何度も木魂する・・・・・
果てては、剛士にしがみ付き、舌を絡ませては新たな愛液を湧かせる沙良・・・
「・・ァァ・・・剛士・・・イクゥ・・イキソォ・・ァァ・・イキタィィィーッ！」
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「あぁぁー・・・・気持ちよかったゎ・・」
沙良は、蜜壷から流れる剛士の分身を拭きとりながら囁いた。
「・・・もうちょっと、言い方ないのかよ。」
「だって、本当なんだもの。」
「ま、そこが、お前のいいところかもな。」
沙良は、冷蔵庫から缶ビールを２本取り出すと１本を剛士に手渡した。
「お、サンキュー！」
「・・・・ね、剛士ぃ・・」
「ん？・・・なんだ。」
「一緒に出かけない？」
「ああ、いいけど・・・どこへ？」
ビールを飲みながら沙良に振り向く剛士・・・・・
「・・・んーとね・・・アソコにピアスを着けようと思って。」
剛士は、飲んでいたビールを噴き出した。
「ゲホッッ・・・・・ゲホォッ・・ハァ、ハァ、・・・・な、何を馬鹿な事を・・」
「だ、大丈夫？」
沙良が剛士の背中を擦りながら答えた。
「そんなに驚かなくていいじゃないの。」
「驚くだろうが。何考えてんだ、ったく。」
「剛士との愛を誓うためによ。」
剛士は、タオルで口を拭いながらさらに言い放った。
「・・・・・・・離島の医者はどうするんだ。」
「あのね・・・私、薄っすらだけど自分の本当の気持ちが解ってきたの。」
「・・・・自分の気持ちって？」
「私、絶対に剛士から離れられないのよ。身も心も剛士の中に入りたいの。独占欲って言う意味じゃないんだけど、私は剛士のものっていう物的な証を刻みたいの。谷川と三屋さんの奥さんは、異常だったけど私は・・。」
剛士は、ビールを一気に飲み干して正直に答えた。
「沙良・・・気持ちは、嬉しい・・・だがな、ピアスじゃなくてもいいだろう。」
「おかしいから？」
「い、いや、おかしいというか・・・・つまり・・・」
「似合わないから？」
「つ、つまりだな・・・・お、驚くだろう。他のお前と寝る男が。」
「変な言い方しないでよ。娼婦じゃないんだから。」
「と、とにかくだ・・・アソコにピアスをするのはやめろ。」
「・・・・・・」
「それに、舐め難いだろう。」
「アハハハハッ・・・」
「アハハ、じゃねぇーぞ、沙良っ、解ったな。」
「うん、じゃ、約束して。 私を離さないって。」
「チッ・・・言わなくても解ってるだろぉーが・・・」
「・・・・ツ・ヨ・シ・・・・」
沙良は、剛士の前に移動してキスを求めた。
しばし沙良を見つめる剛士・・・・
剛士は、苦笑いをしながら沙良の首の後ろを掴んでゆっくりと引き寄せた・・・・・
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