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（６６）
豪は、真紀子が現われるのを待っていた。
（遅ぇーな・・・・・また、打ち始めたのかな？）
既に換金してから１０分ほど経っている。
豪は、確認するため再度、店内に入ろうとした。
すると、真紀子は、男を連れて換金口に現われた。
（おっととっ、来たか・・・・・ん？・・・男・・・・・あいつか？）
豪は、真紀子と一緒に歩いてくる男の顔を頭に焼き付けるとともに見つからないようデジタルカメラに二人を収めた。
「ちょっと待ってて。お金に換えてくるから。」
「ああ。」
真紀子は、窓口にカードを入れ換金をするとそれをバッグにしまった。
「じゃ、いきましょうか？」
「で、君・・・・いくら？」
「三つでいいわ。」
真紀子と男は、妙な会話をしている。
豪は、首を傾げながら慎重に聞き耳を立てていた。
（・・・？・・・どういう意味だ。）
真紀子と男は、駐車場の方に歩いていった。
（ゲッ・・・まさか、車か・・・・・）
豪は、焦った。
剛士に送ってもらったため車はない。
真紀子は、どうやら男の運転してきた車に乗り込むようだ。
（こりゃ、やばいぜ・・・伊武さんに電話したところで間に合うわけないし・・・）
真紀子を乗せた車は、出口に向かっていた。
豪は、走って道路に踊り出た。
真紀子を乗せた車は道路に出ようとしている。
その時、偶然にもタクシーが、同じ方向に走ってくるのが見えた。
（やったぜ、超ラッキーッ！）
すぐさま手を上げてタクシーの運転手に気付かせる豪・・・
タクシーは、真紀子が乗った車を通り越し豪の前で止まった。
後部座席に乗り込む豪・・・・
後から真紀子を乗せた車がタクシーを追い抜いていく。
「運転手さん、いま抜いてった白のセダンを追ってくれないか？」
「え・・・あ、はい。・・・・お客さん、警察の人ですか？」
「・・・ぁ・・い、いや・・・」
「探偵さん？」
「ま、まあ・・・・そんなところかな。」
「そうですか・・・任せてください。」
タクシーの運転手は、真紀子が乗った白のセダンを追い始めた。
「運転手さん、見失わないように頼むよ。」
「はい。わかってます。」
真紀子を乗せた車は、湾岸線に入っていく。
そして、３０分ほど走っただろうか・・・
真紀子を乗せた白のセダンは、出口付近に軒並ぶホテルに入っていった。
すかさず写真を撮る豪・・・
「運転手さん、サンキュー。ここで降りるよ。」
「ありがとうございます。５２２０円です。」
豪は、６０００円を渡して釣りはチップとして渡した。
「これは、どうも。」
豪はタクシーから降りると二人が入ったホテルを眺めた。
ホテルの建物も写真に撮る豪・・・
（さてと・・・出てくるまで、どうすればいいかな・・・）
豪は、迷った挙句、剛士に電話を掛ける事にした。
「・・・あ、伊武さん、実は・・・」
豪は、剛士に今までの経過を報告し指示を仰いだ。
『アホォーッ！言っただろ、根気の仕事だって。出てくるまで待つんだ。伊藤真紀子が、家に帰るまで、ずっと後をつけるに決まってるだろう。』
「は、はい・・・」
『タクシー代は、領収書を貰って来い。必要経費で落としてやるから。』
「わかりました。」
豪は、そう返事をして電話を切った。
（クッソーッ、さっきのタクシー代は、領収書貰ってないぜー・・・）
だが、豪は、つくづく先ほどのパチンコに感謝した。
タクシー代を払っても、まだ余裕があったからだ。
（しかし、伊武さん、妙にくぐもった声をしてたな・・・・）
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「ね、誰なの？」
穂波が、剛士の腰の上に跨りながら、腰を前後にスライドさせていた。
「豪だ。」
「ああ・・・この間の新人さんね。」
「ああ・・・今日が、初仕事なんだ。」
「へぇー・・・そうなの・・・でも、剛士さんも楽出来ていいわね。」
「だから、こうして来た。穂波も豪に感謝しろよ。」
剛士は、そう言うと腰を突き上げた。
「ンゥゥゥゥゥゥゥゥー・・・・・も、もっとぉぉぉー・・・」
結合部からは、二人の摩擦音が淫妖に奏でている・・・
穂波は、その音に酔いながら一層、激しく腰を動かし始めた。
（ァァ・・・・剛士さん・・・気持ちいぃぃー・・・）
穂波の蜜壷は、剛士の肉棒に纏わりつきながら蜜を流し続けた。
身体が、ピンク色に染まり背中をそらせながら絶叫を開始した・・・・・・・
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「沙良さん・・・・うぅぅ・・・さ、最高・・・・」
沙良は、壁にもたれながら立っている信吾の肉棒を手で擦り上げていた。
信吾は、沙良の肩に手を掛け、きつく目を瞑っている。
「もう、今日だけだからねっ、信吾・・・」
「わ、わかってる・・・わかってる・・沙良さん・・・・ぅぅぅ・・」
沙良は、真吾の足元に跪いて肉棒を擦っていた。
信吾の必死の頼みで、顔に放出したいという願いを止む無く了承したのだ。
「ね・・・信吾・・・お口のほうが早くない？」
「・・い、いや・・手で・・・・・み、見られながら出したくて・・・」
（変わった子ね・・・）
沙良は、真吾の袋部分を揉みながら巧みに肉棒を擦り上げていった。
「うぅぅぅぅー・・・で、出る・・・沙良さん・・・・で、出るぅぅぅぅぅーっ！」
そう言った瞬間、真吾は自ら肉棒を握り、沙良の後頭部に手を当てて分身を顔全体に放出した。
「キャッ・・・・プフゥゥゥー・・・」
信吾の分身が、沙良の額から鼻に掛けて勢いよく飛び散った。
信吾は全てを出し切った後も肉棒を沙良の顔に押し付けて興奮している。
「信吾・・・・変態に近いわよ、それ・・・」
「・・・うぅぅ・・・・じ、自分でも・・そう・・・おもう・・・」
沙良は、ピクピクと動く信吾の肉棒の先を舌で突付きながら笑っていた・・・・
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「しつこい野郎なだ・・・いつまで、やってやがるんだ。」
豪は、出入り口の正面に立ち苛つきながら二人を待っていた。
既に煙草を１０本近く吸っている。
（しかし、あの男だとするとホテルに入る写真も撮ったし・・・これで終わりかな。）
豪は、二人が出てくる写真も撮れば証拠は揃うと考えていた。
（いや、待てよ・・・・さっきの二人の会話からすると・・・）
会話の中で、確かに男は、真紀子に「いくら？」と金の事を聞いていた。
真紀子は、三万と答えているし、普通に考えれば浮気で男から金をもらう事は考えられない。
（売春？・・・だとすると、あの男は違うという事か。んー・・さっぱり解らんぜ。）
そうこうしているうちに、男の白いセダンがホテルから出てきた。
（ヤベッ・・）
既に、手にはカメラが構えられていた。
豪は、すかさずシャッターを連射する・・・
（あり・・・？・・・女が乗ってねぇーな・・）
豪は、カメラをしまうとフロントの方に目を向けた。
真紀子が何食わぬ顔で道路に出てくる。
（？？・・・・・っかしーな・・・）
豪は、真紀子に見つからぬよう後をつけた。
真紀子は、少し離れたバス停に歩いていくようだ。
バス停で止まった真紀子は、時刻表を見ながら煙草を咥えた。
豪は、ごく自然にベンチに座り真紀子に近づく。
腕時計を見た真紀子は、立ったまま煙草に火をつけた。
その時、真紀子の携帯電話が鳴り響いた。
電話をバッグから取り出す真紀子・・・
「はい・・伊藤です。」
『ペントハウスです。』
「ああ・・・こんにちは。」
『一人、指名があったんですが、今からいいですか？』
「えぇー・・今からぁ・・・」
真紀子は、小声で相手に応答している。
『お客さんが、伊藤さんを気に入ったようで。』
「・・・・・・んー・・・わかったわ。で、場所は？」
『ビジネスホテル凛です。部屋は、３０３号室です。』
「わかったわ。ここから近いから歩いていく。１５分後くらいに行くと伝えて。」
『解りました。お客様に連絡を入れておきます。』
真紀子は、電話をバッグにしまうとバス停から離れて湾岸沿いの道路に向かって歩き出した。
（１５分後？・・・・んー・・・会話が読み取れん・・・・何処に行くんだ？）
豪は、少し間を置いて真紀子の後をつけ始めた。
１０分ほど歩いただろうか。
真紀子は、公園のトイレに入っていく。
（・・・ったっく・・・）
豪は、木陰に隠れて真紀子を待った。
しばらくして真紀子がトイレから出てきた。
先ほどとは、ストッキングの色が違っている。
（ん？・・・・着替えた？・・・・・）
真紀子は、軽く髪をかき上げると横断歩道を渡って向かいのビジネスホテルに歩いていく。
真紀子は、５階建てのビジネスホテルに入っていった。
豪は、写真を１枚撮るとフロントに足を運んだ。
真紀子は、エレベーターの前で止まりボタンを押す。
（３階か・・・）
豪は、横の階段を使って３階にダッシュで駆け上がっていった。
息を弾ませながら階段の出口付近で真紀子を待つ豪・・・
直ぐに、エレベーターが開き中から真紀子が出てくる。
真紀子は、右方向に歩き３０３号室の前で止まってドアをノックした。
カメラを構える豪・・・
３０３号室のドアが開き中から男が顔を覗かせた。
シャッターを連射する豪・・・
「あの・・・・ペントハウスから来ました。」
「・・・入って。」
真紀子は、軽く笑顔を振り撒きながら部屋の中に入っていった。
（ペントハウス？・・・屋上に住んでるのかな？・・・・・・なわけねぇーよな。）
豪は、またしても真紀子が出てくるまで暇を潰す事になった。
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