（７０）

「一馬さん、重たいわ・・・」
　一馬は、正常位で放出後、グッタリとして沙良の身体に体重を掛けていた。
「ぁ・・・ああ・・・ごめん。」
　一馬は、沙良の横に身体を移動し仰向けに寝転んだ。

　沙良は、萎えた一馬の肉棒を握りながら喋りかける。
「一馬さん、島での仕事、大変でしょう。」
「ああ、一人ではな。近所の人が交代で診療所の世話はしてくれるんだが。」
　一馬は、そう言うと肉棒を握る沙良の手を交差させ女芯を擦り始めた。
「・・・アンッ・・・・・感じちゃう・・」
「沙良・・・今日、抱いてわかった事がある。」
「・・・え・・・なに？」
「お前の魂は、もう俺の届かないところに行ってしまったな。」
「・・・・・か、一馬さん。」
　沙良は、自分の心を一馬に読み取られた事を意外に思った。
　しかし、そんな一馬を沙良は心の仲で謝った。
（一馬さん・・・ごめんなさい・・・・・言いたくないの。）

「正直に言うよ。・・・・それでもいい。・・・・だが、お前を抱きたい。」
「・・・・・・一馬さん・・・・」
「駄目かな？」
「うぅん・・いいのよ。　こっちに来たときは・・・いつでも連絡をくれれば。」
　一馬は、身体を起こすと沙良の股間に移動し膝を立たせて大きく足を広げた。
「アンッ・・・恥ずかしいわ。」
「沙良、よく見せてくれ。」
　沙良は、思った。いつもの一馬ではないと。
　しかし特に聞こうとも思わなかったのだ。
　一馬の言ったとおり、今の自分の心を置く居場所は剛士だけと決心したからだ。
　沙良は、腰を浮かせて一馬の顔に股間を近づけた。

　一馬は、沙良の蜜壷を広げて、まるで観察するように見入っている。
　中から、今ほど放たれた分身が流れ出ていた・・・・
　沙良は、女芯を覆う薄皮を捲り上げるとピンク色の突起を露出させた。
「ね・・一馬さん・・・吸って・・・」
　一馬は、自ら捲り上げる沙良の女芯を舌で突付いた。
「ンァァァァァァー・・・」
「・・・沙良・・・もう一度・・・もう一度・・お前の中に入りたい。」
「・・・ぁぁ・・・キテ・・・・キテッ、一馬さん・・・」
　沙良は、一馬の腰を足で挟むようにして引きつけていった・・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

　沙良は、一馬を駅まで見送っていた。
「じゃ、気をつけてね。」
「ああ。・・次は、来月以降になると思うが・・・」
「ええ、連絡待ってるわ。」
　一馬は、沙良の腕を軽く触り改札をくぐろうとした。
　そこへ偶然にも剛士が、背後から沙良に声を掛けてきた。
「よぉ、沙良っ。何やってんだ。」
　驚く沙良・・・・
「つ、剛士っ・・・どうしたの？こんなところで・・」
　沙良の声に後ろを振り向く一馬・・・・
「どうしたって、飲みにいった帰りだが・・・何で？」
「え・・・ぁ・・・うぅん・・・別に。」
　一旦、改札をくぐろうとしていた一馬は、沙良と剛士の前に引き返してきた。
「か、一馬さん・・・」
「え？」
　一馬に視線を移す剛士・・・
　一馬は、沙良を横目に剛士に丁寧に挨拶をしてきた。
「伊武さん・・・ですよね。」
「はい。」
「始めまして。平岡と申します。」
「ああ、貴方が・・・・・伊武と言います。」
「沙良から話は聞いています。」
「そうですか。私もあなたのことは常々、沙良から・・・」
「・・・・・」
　言葉が出てこない一馬に、剛士は、気を使いながら声を掛けた。
「どうですか、もし、お時間があれば、少し飲みながらお話でも。」
「・・・そうですね。電車ですし・・・私も酒は好きな方なので。」
　沙良は二人の会話に胸をドキドキさせながら聞いていた。
「直ぐ、そこに私の行きつけの料理屋があるんです。」
「いいですね。」
「ちょっと・・・剛士っ・・・一馬さんも・・・」
　剛士は、沙良を無視し一馬を案内した。

　３人は、和食料理店に入ると小さなテーブルを囲むようにして座った。
「ま、どうぞ。」
「どうも・・・」
　二人は、互いにビールを注ぎあってグラスを重ねた。
「沙良、お前も飲めよ。」
「・・・うん・・」
　一馬は、一気にビールを喉に流し込んだ。
　注ぎ足す剛士・・・・
　二人は、仕事や趣味など他愛もない話を１時間ほど繰り返した。
　一呼吸置き、しばし沈黙の後、ほろ酔いになった一馬が口を開いた。
「伊武さん・・・・私は、沙良を愛しています。」
「・・・・ええ、知っています。」
「貴方は、沙良をどう思ってるんですか？」
「どうとは？」
「もう、５年も一緒に暮らしているし、沙良とも関係している。沙良の気持ちを解っているのに、何故、結婚しないのですか？」
「か、一馬さん・・・」
　沙良を手で制する剛士・・・
「結婚が手段ではないと思っています。」
　一馬は、怪訝そうに首を傾げた。
「・・・・・伊武さん、私は沙良を幸せにする自信があります。」
「ええ、私もそう思いますよ。」
「え？・・・ぁ・・・あの・・・貴方は、沙良を好きなのではないんですか？」
「好きです。」
「でも、おかしいんじゃないんでしょうか？」
「おかしいとは？・・・・」
「好きなら自分のものにしようと思うはずでしょう。それに５年も一緒に暮らしている。沙良の気持ちも理解しているはずだ。それなのに何故、そこまで拘るんでしょうか？」
「んー・・・特に拘りなど持っていませんけどね。」
一馬は、剛士の今の一言でテーブルを強く叩いて怒鳴った。
「冗談じゃないっ！」
　店内の客が、一斉に３人に振り向いた。

「・・・か・・・一馬さん・・・ちょっと・・・・どうしちゃったの。」
「・・・ぁ・・いや、すまん。・・・・・すみません、伊武さん・・・・」
「いえ、気にしないで下さい。」
　一馬は、ビールを一口飲み、興奮を覚ますと再度口を開いた。
「伊武さん、貴方は、沙良の人生を壊してるんじゃないですか？」
「ちょっと、一馬さん・・・そんなことないわ・・・」
「沙良、君は黙っててくれ。・・・・・どうなんですか伊武さん。」
　剛士は、表情を変える事無く一馬に答えた。
「全く、そんなつもりはありません。」
「しかし、彼女は、医師ですよ。こんな仕事をさせなくても医業をやらせて付き合えばいいじゃないですか。彼女は優秀な技術を持っているんです。」
「それは、沙良本人が決める事でしょう。」
「し・・しかし・・・」
「平岡さん、私は、そんな小さい事を考える性格ではないのです。」
「伊武さん・・・私を馬鹿にしているんですか？」
「そんなつもりは毛頭ありません。」
「解りました。・・・・私は、先ほど沙良に言いました。君の自由を侵害しないが、沙良を抱きたいと・・・・。」
「・・・・・・」
「沙良は、いつでもと言ってくれました。」
　一馬の言葉に顔を顰める沙良・・・

（一馬さん、何で、そんな事をここで言うの・・・・）

「そうですか。」
「そして、今、決心しました。・・・やはり、私は沙良を諦めたくない。彼女は夢を見ているだけです。私は、その夢を覚ませる努力をします。」
「どうぞ・・・」
「最後に一つだけ教えてください。」
「・・・・ええ。」
「貴方は、沙良を・・・・・本当に愛しているんですか。」
「・・・・・」
　剛士を見つめる沙良・・・・・

（・・・・剛士・・・答えてよ・・・・愛しているって・・・）

「平岡さん、全ては、調和することによって、そのて答えが出る。」
　一瞬、キョトンとした表情を見せる一馬・・・・・
「・・・・？・・・・・！・・・・・フッ・・・・フハハハハハハハハッ・・・」
　一馬は、剛士の言葉で急に大声を出して笑い始めた。

　剛士は、一馬の笑いを見て小さく頷いた。
　立ち上がる一馬・・・・
「伊武さん、今日は、貴方と会えて本当に良かった。そして思いました。沙良が、惚れるだけの事はあると。反面、私も闘志が沸いてきました。」
「それは良かった。」
　手を差し出す一馬・・・・・
　剛士は立ち上がって一馬の手を握った。
「では、伊武さん、私はこれで島に帰ります。」
「お気をつけて。」
「非常に意味のある一時でした。」
「私こそ。・・・・・沙良、平岡さんを見送ってやれ。」
「・・・ぇ・・・ええ・・・」
「いや、結構・・・一人で行きます。」
　平岡は、頭を下げて店を後にした。

　椅子に座り酒を注文する剛士・・・
「ねぇ・・・剛士・・・・」
「ん？・・・なんだ・・」
「あの・・・何も聞かないの？」
「何を・・・・何で？」
「何でって・・・」
「聞いて欲しいのか？」
　沙良は、黙り込んでしまった。
　剛士は、上手そうに酒を飲みながら料理を頬張っている。
　沙良は、何も聞いてこない剛士に不安を覚えた。

「剛士・・・さっき、一馬さんが本当に愛してるんですかって聞いたでしょ。」
「ああ。」
「何で、答えてくれなかったの？」
　剛士は、酒をコップに全部注ぐと遠くを見るような視線で喋り始めた。
「・・・ふっ、女には解るまい。彼のあの質問で、お前の言うとおり答えたら彼は浮き足立つ。あの場面では、愛という言葉は使わないんだ。それを彼は知っている。だからこそ、彼は俺と言う男を納得するように大笑いしたんだ。」
「・・・・どういう意味か・・・よく・・・」
「クククッ・・・沙良、お前は何で俺に惚れたんだ？」
「え？・・・何でって・・・」
「俺もそうだが、口で愛ってのは語れないんだよ。」
「彼もそれは理解している。だから、わざとああいう質問をして俺を試したんだ。」
「・・・！」
「口先だけの物言い男なら俺は無視しようと思っていたが意外にもそうじゃなかった。」「・・・・え？」
「彼は、お前を奪う闘志が湧いたと言ったな。」
「・・・う、うん・・・・」
「多分、お前が、次回会うときは、今までと違った性格になってるだろうよ。」
「・・・・・・」
「男は、そういう次元で勝負するんだぜ。彼は、その意味を良く知っているのさ。」
「・・・私・・・」
「ま、お前が惚れるくらいの男だからな。」
「あの・・・」
「さて、帰るか。」
　剛士は、残りの酒を一気に飲み干すと席を立った。
「ちょ、ちょっと待ってよ、剛士ぃ。」
　沙良は、剛士の後を追って表に出た。
　先を歩く剛士の腕を掴んでもたれかかる沙良・・・・
「あと一つだけ聞いていい？」
「何だ？」
「私ってどういう女？」
「・・・・・んー・・・・・俺と調和させるに相応しい女かな。」
「ホント、剛士ったら哲学的な言い方するのね。もう、いいわっ。」
「フッ・・・」
「それより剛士ぃ・・・今から抱いてぇー。」
「アホォォー、いくらなんでも、さっきまで、あの男に抱かれていたのに、そんなこと出来るかっちゅーんじゃ。それほど、俺は鈍感じゃねぇーぞ。」
「大丈夫、ちゃんと指入れて洗うから、ねっ。」
「ぜぇぇぇーったいに、嫌だ。」
　剛士と沙良は、大声を張り上げながら帰途を急いだ・・・・・・

（７１）

　沙良は、自室のリラックスチェアに座る剛士の股間に跨っていた。
「・・・ハァァ・・・ァァァ・・・ウッ、ゥゥゥー・・・」
　背中を剛士の胸に預け、腰だけを前後に動かしている。
　後ろから手を回し、沙良の乳首を弄ぶ剛士・・・
「アハァ・・・イィィ・・・・気持ちいぃぃ・・・剛士ィィッ・・・アゥゥゥ・・」
「沙良・・・そろそろ、いくぜ・・・」
「アンッ・・・剛士ぃ・・・思いっきり突き上げてぇぇー・・・」
　剛士は、沙良の両足を抱え込むと腰を突き上げ始めた。
「イヤァァァァー・・・気持ちいぃぃぃぃぃぃー・・・」
　沙良は、剛士にしがみ付きながら激しく腰を振り続けた。
　肉棒を包みながら強を締め付けていく・・・
　その時だった。
　いきなり、部屋の電話が鳴り響いた・・・・

「チッ・・こんな時に・・・・・沙良、ちょっと待て、そのまま動くなよ・・」
「ぅ・・・うん。・・早く済ませて・・・も・・・もう・・・いきそっ・・・ぁぁ・」
「・・コ、コラ・・・・沙良・・」
「イクゥゥゥゥゥゥゥッゥゥゥー・・・・・・」
　沙良は、剛士の意思に反して声を押さえながら昇天してしまった。
「・・・ば・・・・ぅ・・」
　剛士も強烈な沙良の締め付けで蜜壷に分身をぶちまけた。
「クッ・・・」
「ああ・・・・熱い・・・・剛士のが・・・ぁぁぁ・・・」
「・・・さ、沙良・・・・静かにしろ・・・・」
　剛士は、その場所から手を伸ばして受話器を取った。

「も、もしもし、伊武探偵事務所です。」
『・・・・・』
「もしもし・・・？」
　沙良は、剛士の全てを搾り取ろうと巧みに締め付けてくる・・・
（チッ・・・・最高の瞬間を邪魔しやがって・・・・）
　剛士は、いたずら電話と思い受話器を下ろそうとした。
『・・・・伊武・・・久しぶりだ・・』
「・・・・ん？・・・・誰だ。」
『・・・・・お前に、撃たれた膝が疼くぜ。』
「!・・・・・・・・ふっ、右京か。」
　剛士の言葉に身体が硬直する沙良・・・
　蜜壷が、急激に収縮した。
「ゥッ・・・」
『どうした、伊武よ？・・沙良さんは、元気か？　まさか取り込み中か・・ククッ。』
「・・・・そのとおり。まさに今、注ぎ込んだところだ。」
『懐かしいぜ。あの女の舌が。もう一度、貸してもらいたいもんだぜ。』
「右京よ・・・もう１本の足も、もぎ取ってやろうか。」
『ククッ、できるかな。」
「馬鹿め・・所詮、お前は、俺の敵ではない。」
『だが俺は手段を選ばないぜ。」
「なるほど、お前らしいな・・」
『おっと、そうだ・・・ちょっと待ってろ。女の声を聞かせてやる。』
「・・・なに・・・女？」
『・・・つ・・・剛士さん・・・・・た・・・助け・・・て・・』
「？・・・！・・ほ・・・穂波かっ！」

　電話からは、再度、右京の声が聞こえ始めた。
『・・・・・お前の泣き叫ぶ顔を見たくてな。。』
「汚ねぇにも程があるぜ。貴様、無事でいられると思うなよ。」
『心配するな。女は殺さねぇ。しかし、楽しませてもらうぜ。何でも、この女は、お前に相当惚れてるらしいじゃないか。』
「・・・・・何を企んでる・・」
『言っただろ・・・単に憎悪だ。お前の悲しむ顔を見て俺は射精するんだよ。』
「気違い野郎め・・・・穂波に何かあったら、ただでは済まんぞ。」
『クククッ・・・ほざけっ。』
「・・・・・」
『そうだ・・・・李も始末せんと気が済まないな。奴は元気か、え、伊武よ。』
「さあな・・」
『ま、いいだろう。・・・・・さて、楽しませてもらうぜ。』
「右京、さっきの台詞は取り消しだ。お前の真ん中の足をもぎ取ってやる。」
『クククククッ・・・・・それは楽しみだ。』
　右京は、そう言って電話を切った。
「待てっ・・・・右京ぉぉぉーっ！」
　剛士は、電話を叩きつけた。

「どうしたの・・・穂波さんに何かあったの？」
「・・・・右京にさらわれた。」
「えぇぇーっ！・・・つ、剛士、直ぐに助けないと。」
「解ってるが手立てがない・・・・・くっそぉー・・」
　沙良は、剛士の身体から離れるとタオルで剛士の肉棒を拭き始めた。
「沙良、俺はいまから李のところに行く。」
「うん。」
「お前は、留守番を頼むぞ。」
「解ったわ。気をつけてね。」
　剛士は、服を着ると急いで李の経営する王華に出掛けた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「伊武か・・・・」
「李よ、夜遅くにすまん。」
「どうした？・・・こんな時間にあんたが来るという事は、よっぽどの事だな。」
「・・・・・・・」
「ま、入ってくれ。」
「ああ。」

　剛士は、店内に入ると隠しドアがある入口を通って地下に降りていった。
　地下部屋に入ると、武器商人だけあって、あらゆる拳銃やライフルをはじめ李自ら改造した武器が壁に掛けられていた。

「座ってくれ。」
　李の言葉に剛士は頷きながら椅子に腰掛けた。
　李は、棚からバーボンを取り出しテーブルに置いた。
「飲むだろう。」
「いや、いい。それより急ぎなんだ。」
　李は、剛士を見つめながら言葉を発す。
「いつもクールで感情を出さないあんたが珍しいな。」
「・・・・俺の知人が右京にさらわれた。」
「・・右京だと・・・性懲りもなくまた現われたのか。」
「ああ。・・・・・李よ、奴は、お前も始末するとほざいていたぜ。」
「性根が腐ったやろうだな。・・・ま、何にしろ伊武・・・力を貸そう。」
「すまん。」
「ところで、さらわれたのは女か？」
「ああ、離宮という小料理屋を経営する女性で、俺の情報源なんだ。」
　剛士は、李に詳細を説明した。

「なるほど。・・・で？・・」
「んむ。・・・・まず場所を調べたいが全く見当もつかん。」
「伊武よ。間違いなく奴は近くにいるな。」
「俺もそう思う。・・・・探せるか？」
「・・・・多少、時間は掛かるぞ。」
「・・・・・・・なるべく急いで欲しい。」
　李は、受話器をとると、あるところへ電話を掛け始めた。
「・・・私だ・・・例の右京が、近くに潜伏している。・・・・んむ、・・・・総動員で見つけ出してくれ。」
　李は受話器を置くと低い声で強に喋りかけた。

「しかし、その女性が心配だな。」
「・・・女は殺さないと言ってはいたが・・・」
「甘いな、伊武・・・確かに奴は女を殺さないが生きる屍状態に持っていくのが趣味だからな。」
（・・・くっ・・）
「伊武、焦っても仕方がないぞ。」
「・・・また・・・また、あの薬を飲まされたら・・・」
「あれは、なかなか手に入らない。それに奴は、もう手に入れるルートはない。」
「・・・だといいが・・・」
「しかし、ＡＧや麻薬は手に入るだろうからな。」
「麻薬？」
「アヘン、コカイン、ビート・・・何でも手に入る。」
「・・・・・くそったれが・・」
　剛士は、テーブルに置かれたバーボンの栓を抜くとボトルごと口に運んだ。

（・・・・伊武・・・・）

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「いい身体してるじゃないか。」
　穂波は、真っ裸で壁に取り付けられたエックス型の柱に固定されていた。
　既に穂波の陰毛は剃毛され女芯には、クリップ方の小型ローターがはめられている。
「・・・・なんで・・・なんで、こんな事するの？」
「私の趣味でね。」
「やめてぇっ・・・ここから帰して。」
「そうはいかんのだよ。」
「・・・ウゥゥゥ・・・」
「そう怖がるな。私は、女性には優しいんだ。・・ククククッ・・・」
　右京は、そう言うと小瓶から注射器に液体を吸い取り、穂波の腕にそれを注射した。
「イッ・・ウッ・・・」
「ククッ、痛いか？しかし、もうじき気持ちよくなるから待ってろ。」
「・・・な・・・何を・・・・何を注射したのよぉ？」
「ふっ・・聞きたいか？・・・・コカインだ。」
「！　コ、コカイン・・・・」
　右京は、女芯に填る小型ローターのスイッチを押すと義足を外し大きく開いた穂波の股間に跪き蜜壷を左右に開いた。
「ゥゥゥゥ・・・・やめてぇぇぇ・・・」
　右京は、丁寧にそして優しく穂波の蜜壷に舌を這わせていく。
　しばらくすると、穂波の下腹部が大きく波打ち大量に蜜が流れ始めた。
「ァゥ・・ァゥゥァァ・・・ァヮ・・・・・」
　打たれた薬が効いてきたのだろうか・・・・
　穂波の目の焦点が合わなくなってきた。
　身体が、ピンク色に染まり快感が股間に集中し始める。

「ィ・・・ィヤッ・・・・ウァァァァァァ・・・」
「どうだ、感じるだろう・・・・・」
「ウグッ・・・フゥゥゥ・・・アゥゥゥゥゥ・・・」
「んーっ、君のここは、敏感だな。フッ、フッ、フッ・・・」
　右京は、再度、義足をはめると立ち上がって巨大なディルドを手にした。
　そのディルドで穂波の両頬を撫で上げながら蜜壷に指を挿入する・・・
　穂波は、腰をくねらせながら、そのディルドに視線を移していた。
　右京は、先を穂波の口に移した。
「・・ァァァ・・・・ァァ・・」
　右京は、軽く唇にディルドを押さえた。
　穂波の口は自然と開き、それを咥えていく。
（クククッ・・・そうだ・・咥えろ・・）
　穂波は、大きく口を開きディルドをくわえていった。
　裂けんばかりに口が広がっていく。

「おぉっ、いいぞ・・・そうだ、その調子だ。」
　右京の肉棒は、恐ろしく怒張していた。
　穂波の四肢を固定している皮製の止具を外す右京・・・・
　穂波は、床に崩れ尻餅をついた。
　右京がすかさず肉棒を穂波に突きつけた。
　穂波は、薄い意識の中で、それを拒絶するが、徐々に朦朧としてくる。
「さ、これを咥えてみろ。」
　右京は、穂波の頬を片手で強く押さえた。
　穂波は、肉棒を見ると眉を顰めながら口がゆっくりと開き始めている。
「さ・・・舐めるんだ。」
　穂波の唇から舌が伸び始めた。
　そして、肉棒の先を軽く舐め上げたかと思うと一気にそれを咥えていく。
「・・・クククッ・・そう、そうだ・・・舌を使え。もっと・・もっとだ・・・」
　穂波は、もはや思考能力は失っていた。
　貪るように右京の肉棒を舌で攻撃していく。
　右京は、薄笑いを浮かべゆっくりと肉棒の前後運動を開始した。

　穂波は、四つん這いになって右京の肉棒を犬のように舐め上げていた。
　部屋には、二つのビデオカメラが常に稼動している。

「ふぅぅっ・・・そろそろ、いきそうだぜ。・・・・・さて・・・耐えろよ。」
　右京は、穂波の頭部を左右から握り強く腰を打ちつけていった。
「グガガツッ・・・ンゲッ・・・ゲボッ・・・ングググッ・・・」
　右京は、肉棒を根元まで口の中に挿入した。
　当然、先の部分が喉の奥深くまで到達し、穂波は苦しみもがき始める。
　胃の中の物が口や鼻から逆流してくるが右京は遠慮をしない。
「ウゲェェッ・・・・ゲホッ・・ゴボボッ・・・」
　しかし、穂波は拒否する様子を見せないでいた。
「ググッ・・・さぁ・・・だ、出すぞ。」
　右京は、おもいっきり肉棒を穂波の口に打ち込んだ。
　穂波の喉は大きく膨れ、目を真っ赤に充血させている。
「ンギゥゥゥゥゥー・・・」
　右京は、全てを放出すると急いで肉棒を引き抜いた。

　胃の中の全てのものが逆流し、最後は、分身と共に胃液を吐き出しながら気を失った。　気を失なった穂波は、無意識に失禁が始まった。

（ふぅぅー、ヤバかったな・・・もうちょっとで窒息させちまうところだった。）
　右京は、足を引きづりながら立ち上がった。
「ボブっ・・・ボブっ、いるか？」
「はい。」
　右京に呼ばれたボブと言う黒人男性が部屋に入ってきた。
「この女の身体を綺麗に拭いて、部屋も掃除をしておけ。」
「解りました。」
　右京は、そう言い付けて浴室に向かった。