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（１２）
− 翌朝 −
いつの間にやら３人は爆睡していたようだ。
どうやって移動したのか、剛士の部屋の大型ベッドで３人は、くっ付きあって寝ていた。
沙良は、剛士の胸に顔を埋め、抱きつくように密着している。
さらに、剛士の背中からは、麻衣子が胸を押し付けるようにして寝息を立てていた。
３人とも、下着一枚だけの姿である。
そんな剛士は、自然と目を覚ました。
「ん？・・・・・な・・・沙良？」
よく見ると、麻衣子も後ろから抱きついている。
（こいつら、なんで服を脱いでんだ？・・・）
剛士は、ブリーフを捲って中を覗き込んだ。
（まさか、やってねぇーよな・・・）
剛士は、ベッドから起き上がると小型冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、一気に喉に流し込んでいく。
「ふぅー・・美味い！・・・・・おい、お前ら、起きろっ！」
剛士の言葉に沙良と麻衣子は、全く反応しない。
（なんだかんだいっても、あれだけの酒を飲めば・・・）
剛士は、暫し二人の寝姿を見て悪戯心が湧いてきた。
（よし、俺の大事なワインを飲んだ罰だ。）
剛士は、二人のショーツを脱がして真っ裸にした。
そして、二人を重ね合わせて抱きつかせるとシーツで胴体にまきつける。
（クククッ・・・）
エアコンを暖房に設定し、温度調節のつまみを強にして剛士は下へ降りていった。
シャワーを浴び、熱いコーヒーを啜りながら新聞を読んでいた剛士は二階から聞こえる二人の悲鳴に腹を抱えて笑い出した。
ドタバタと２階が騒がしい。
剛士は笑いを堪えながら二人が降りてくるのを待った。
沙良と麻衣子は、大騒ぎしながら身体にバスタオルを巻いて降りてきた。
身体中に汗をかいて言い争っている。
「何で、私も貴女も裸なのよ。」
「知らないわよっ・・・」
「そもそも、暖房がついてること自体おかしいわ。」
剛士は必至で笑いを堪えている。
それを見た沙良が、剛士に問い掛けた。
「・・・剛士っ・・・あなた何処で寝てたの？」
「あ・・俺は、ずっとここにいたぞ。・・・で、何やってんだ？レズってたのか。」
「馬鹿言わないでよ。・・・」
そう言いながら二人は浴室に入っていった。
まだ、二人は、罵倒しあっている。
剛士は、二人が浴室に消えると、再度、大声で笑い始めた。
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「じゃ、剛士、行ってくるわ。」
「おお、見つからんように尾行しろ。三谷の家を調べん事には、ペンダントも取り返せないぞ。」
「ええ。解ってる。」
沙良は、裕香が店に入る１５時に合わせて事務所を出た。
風俗街に着いた沙良は、昨日の焼鳥店に入ることにした。
早い時間だが、店が開くと同時に飲み屋も開店するのが常だった。
裕香が勤めるランセルには、早くも客が入店していた。
その中に、黄色い派手なシャツと真っ赤なネクタイを締めた男が急いで店の中に入っていった。
数分後、裕香から沙良に電話が入った。
『清水さん？ いま、三谷に指名されたわ。』
「了解、もしかして黄色いシャツを着た男？」
『ええ、そうよ。』
「開店と同時という事は、待ち伏せされる可能性は少ないわね。」
『ええ。でも、私が終わるのを見計らって来るかもしれないし。』
「そうかもね。・・・で、プレー時間は？」
『いつも延長はしないから８０分くらいだと思うけど。』
「解った、昨日言ったとおり、店を出るときは見つからないように出て行って。」
『はい。じゃ、お願いします。』
「任せて。」
沙良は、電話を切ると、店主にウーロン茶を注文した。
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裕香は、下の待合室で待つ三谷を迎えにいった。
「キャシーです。ご指名、ありがとうございます。」
白のティーバックショーツに透けたキャミソールの格好で裕香は三谷にお辞儀をした。
「やぁ、また来たよ。今日もよろしく。」
裕香は、三谷の手をとって待合室を出た。
エレベーターに乗り込み三谷の腕を組む裕香・・・
こういう世界では、客を満足させるため、出迎えから丁寧なサービスを始めるのだ。
自分の専用室に三谷を入れた裕香は、荷物を預かると、それを棚に置いた。
お絞りを渡してドリンク注文を受ける。
「何か飲みます？」
「んー・・じゃ、ビールを１本。」
裕香は、冷蔵庫からビールを取り出してグラスに注いだ。
「今日は、早いんですね。」
「ああ、会社に嘘言って早引きしたよ。他の客の後じゃ俺も嫌だしね。」
「三谷さん、いつも、有難う。」
本心ではない礼を言う裕香に、三谷は笑顔を見せている。
「お湯を溜めるわね。」
裕香は、そう言うと、キャミソールを脱ぎ、浴槽に湯を張り始めた。
三谷は、ビールを飲みながら裕香の後姿に目が釘付けになっていた。
（絶対に、お前をモノにしてやる・・）
裕香は、湯を張り終えると三谷に近づき服を脱がし始めた。
全裸になった三谷は、自ら裕香のショーツを下ろし始めた。
「いやん・・恥ずかしいわ、三谷さん・・」
「いいじゃないか。脱がしたいんだよ。」
三谷は、裕香のショーツを脱がすと茂みに顔を埋めた。
「アンッ・・・三谷さん、まだよ・・・身体流しましょう。」
裕香は、三谷の手を持って立ち上がらせた。
渋々、三谷は、裕香に手を引かれて浴槽の脇に連れて行かれた。
シャワーを三谷の身体に掛けると、裕香はボディーソープをスポンジにつけて泡立てた。
丁寧に身体を洗い、再度、シャワーで泡を流して三谷を湯船に招いた。
ゆっくりと身体を浸かる三谷の股間に身体を滑らせていく裕香・・
足で、三谷の腰を上げさせると、袋部分を優しく揉みながら肉棒を咥えた。
俗に言う潜望鏡である・・・
「ウゥ・・・キャシー・・・・」
三谷は、目を瞑って裕香のフェ○チオを堪能した。
数分続いた浴槽のプレーが終わり、専用椅子に座らせられる三谷・・・
裕香は、海綿で作った専用ジェルを三谷に塗り始めた。
三谷の片腕を持ち股間に挟む裕香・・・
裕香は、腰を前後に動かしながら蜜壷を腕に擦りつけていった。
「おぉ・・気持ちイイよ・・・」
裕香は、交互にそれを繰り返すと、次に、三谷の背後に回り乳房で背中をマッサージしていく。
手を前に回し肉棒を上下させる事を忘れない・・・・
「ふぅー・・・最高だ・・・」
「三谷さん、凄い硬くなってるわよ。」
「ああ、キャシーの技が最高だからだよ。」
裕香は、マットを倒すと一面に海綿ジェルを垂らし身体を使って伸ばしていった。
「三谷さん、どうぞ・・・滑るから気をつけて寝てね。」
三谷は、言うとおりに仰向けになってマットに寝転んだ。
裕香は、三谷に覆い被さるようにボディーマッサージを開始する。
色々な技を駆使し三谷に奉仕する裕香・・・
いつの間にかシックスナインの格好で三谷の肉棒を舌で奉仕していた。
三谷も、裕香の亀裂を指で撫でたり挿入したりと忙しい。
そして遂に、１回目のクライマックスが三谷を襲った。
「キャシー・・・イキそうだ・・・」
「どうします？ お口で？・・それともココに出す？」
「・・く、口で頼む。」
裕香は、そのまま肉棒を咥えて舌を躍らせた。
小さく呻きながら、三谷は分身を発射する。
「ウゥゥッ・・・・」
裕香は、ゆっくりと起き上がって三谷の方に向きを変えた。
三谷も状態を起こし裕香と向き合う。
裕香は、両手を広げて合わせると三谷を見つめながら
ゆっくりと口から分身を吐き出していく・・・・・
「・・・・・・フゥゥー・・・たくさん出たわね。三谷さん・・」
「ベッドでは、もっと楽しませてもらうよ。」
そう言う三谷に、顔では笑顔を作っているものの内心、早く時間が過ぎて欲しいと願っていた。
身体を洗い流した二人は、ベッドに腰掛けた。
「ね、キャシー・・・・頼むから一度デートしてくれよ。」
「ええ、・・でも、仕事が忙しいし、中々、暇を見つけられなくて・・」
「いいじゃないか。俺、キャシーの事を考えると夜も眠れないんだぜ。」
「・・・有難う、三谷さん・・・・でも、こうしてお店に来てくれたら会えるわ。」
「・・・キャシー・・・・・正直に言うと、お前と付き合いたいんだ。お前が、彼氏を愛してる事は知ってるよ。でも俺はそれ以上に・・・」
「・・・あ、三谷さん・・・時間がなくなるわ。」
「・・・・・・・・ぁ・・ああ・・」
裕香は、ごまかすように、そう言うと自らベッドに横になった。
三谷は、裕香の身体に巻いたバスタオルを取り覆い被さっていく。
執拗にキスをしてくる三谷に裕香は、苦痛を感じていた。
そして裕香の足を開き舌を蜜壷に這わせてくる・・
（・・・・ぅぅ・・・早く入れて出してくれないかな・・）
淫らな音を立てながら裕香の蜜を吸い続ける三谷・・・
演技とはいえ、感じる振りをして声を上げる自分に裕香は苛立ちを覚えていた。
結合を果たした三谷は、激しく腰を動かした。
「どうだ・・・気持ちいいか・・・いいだろう・・・・・」
「ぁぁ・・・気持ちいい・・・もっと・・・あぁぁ・・」
裕香の演技に、三谷もその気になっている。
四つん這いにさせたり、騎乗位にして体位を変えるたびに何度も快感を尋ねた。
（もぉぅ・・・よくないんだって・・・・）
そんな事を思いながら演技を続ける裕香・・
そして遂に、三谷に昇天が近づいた。
「おぉ・・キャ、キャシー・・・・いく・・いくぞ・・・」
「頂戴っ・・・早くぅ・・・・あぁぁ・・きてぇぇ・・・」
「おぉぉーっ・・・・ググッ・・・」
三谷は、肉棒を思いっきり中に挿しこんで分身を放出した。
裕香は、ホッっと胸を撫で下ろした。
裕香から離れた三谷は、いつものように言い放った。
「キャシー・・・足を広げて見せてくれ。」
毎回、三谷は、そうやって祈願した。
自分が放った分身を蜜壷から流れ出すところを見るのが癖だったのだ。
裕香は、下腹部に力を入れて、三谷の分身を搾り出していった・・・・
「おぉぉ・・・出てくるぅ・・・いいぞ、キャシー・・・・・」
裕香は、目を瞑っている。
確かに、こういう商売をしてはいるが放出された分身を見せる事は、屈辱的な感じがした。
（もぉー、いやっ・・・・・・）
三谷は、興奮しながら、その様子を眺めていた。
裕香は、分身を出し切ると立ち上がって三谷の手を引いた。
「身体を洗うから、こちらへ・・」
「ああ・・」
裕香は、シャワーで三谷の身体を流した。
自らも湯を掛け股間の汚れを流していく・・・・
そして、三谷の身体を丁寧にタオルで拭き始めた。
「はい。いいわよ。」
「ありがとう。」
三谷は、そう言って服を着始めた。
そして、裕香に先程の話の続きを喋り始めた。
「なぁ、キャシー・・・考えてくれよ・・・」
「・・・でも、三谷さんが休みの日でもお店があるし・・」
「俺は仕事終わったら君のアパートで待ってるさ。教えてよ、住んでる所を。」
「えぇーっ・・・それは・・だ、駄目よ、三谷さん・・・・・それに、言ったじゃない、付き合ってる男性がいるって。。」
「俺と付き合えば俺のほうが良くなるさ。」
（・・・いったい、この人、何考えてるの・・・）
「・・・・ごめんなさい、次のお客さんのために、お掃除しなくちゃいけないから。」
「今日、よかったら待ってるけど。」
「もう、三谷さん、いい加減にしてくださいっ。」
裕香は、そう叫んだ後、言ったことに後悔した。
いくら感情を逆撫でされても客である事に違いは無い。
「・・・ごめんなさい。」
「いいんだ。・・・また来るよ。」
三谷は、財布から金を出して裕香に渡した。
意味ありげな笑みを見せて裕香を見つめると上着を羽織って店を出る用意をしている。
裕香は、服を着て三谷とともに、エレベーターに乗った。
「有難うございました。」
そう言って、裕香は三谷をエレベーターから送り出した。
さっそく、沙良に電話をする裕香・・・
「今、三谷が出ました。」
『わかったわ。』
沙良は、そう答えて電話を切った。
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