（３３）

「仙ちゃぁん‥‥‥‥‥イキソォー‥‥‥‥ァァァァ‥‥‥‥‥」

　亜希子は、背後位の格好で、仙次郎に貫かれていた。
　抱え込むように腰を強烈に突きつける仙次郎‥‥‥

「ウゥグゥゥゥゥゥゥゥー‥‥‥‥‥ァァァァ、イィィィィー‥‥‥」
「クッ‥‥‥亜希子っ‥‥‥‥‥もう、駄目です‥‥‥‥‥」

　ジョークぽい口調で亜希子に促す仙次郎‥‥‥‥

「ぁぁ‥‥イィッ‥‥‥イクゥ‥‥‥イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥー‥‥ァァッ！」

　仙次郎も、亜希子の締め付けを味わうように密着させたまま爆発した。
　そのまま、亜希子の背に倒れこんでいく仙次郎‥‥‥

「‥‥ゥゥゥ‥‥‥‥‥‥‥仙ちゃん‥‥‥‥‥ァァァ‥‥‥」
「フゥゥゥー‥‥‥‥‥疲れたぜ‥‥‥‥」

　時刻は、朝の８時を少し過ぎた所だった。

「‥‥‥しかし、亜希子‥‥‥何も、こんな早くから‥‥‥」
「‥‥‥ぁぁ‥‥‥‥‥‥だってぇ‥‥‥‥今じゃないと、仙ちゃんと‥‥‥」

　亜希子は、今日から２週間、アメリカに出張をするところだった。

「２週間くらい我慢しろよ。」
「お馬鹿っ‥‥‥‥仙ちゃんは、いいけど、私は、欲求が残るじゃないのさ。」
「だからって、こんな朝早くに呼ばなくても。」
「だって、昨日は、準備とかで忙しかったのよ。」

　仙次郎は、苦笑いをしながら亜希子の髪を指で掬い上げた。
　身体を捻り、仙次郎と向かい合う亜希子‥‥‥

　亜希子は、仙次郎の唇や耳を指でなぞっていく‥‥‥

「‥‥‥ね‥‥‥仙ちゃん‥‥‥もう１回できる？」

　仙次郎は、答える代わりに亜希子の前髪をかき上げて濃厚なディープをしていった。

「‥‥‥ゥ‥‥‥ァァ‥‥‥‥」

−　２時間後　−

　仙次郎は、亜希子を空港まで送っていた。

「じゃ、気をつけて行ってこいよ。」
「うん、お土産買ってくるわ。」
「葉巻とバーボンな。」
「わかってるってば‥‥‥‥じゃ。」

　亜希子は、仙次郎に手を振って搭乗口に足を運んでいった。

　品良く盛り上がった亜希子のヒップと真っ直ぐに伸びた背中のラインに目をやる仙次郎‥‥‥

（んー‥‥‥ナイスだ‥‥‥‥）

　仙次郎は、大きく息を吸って搭乗口からロビーに降りていった。

（さてと‥‥‥そろそろ昼だな‥‥‥）

　仙次郎は、腕時計を見ながらロビーを出ようとした。

「あ、仙次郎君っ！」

　振り向く仙次郎‥‥‥
　呼んだ相手は、美優だった。
　隣には、以前、見たことのある司法修習生が付き添っている。

　美優は、相変わらず髪を後で束ねて眼鏡をかけている。
　まさに、出来る女というイメージがピッタリと当てはまった容姿だった。

「よぉ‥‥‥仕事か？」
「うん。でも、昨日終わって、さっき空港に着いたところなの。」
「そうか。‥‥‥お前も忙しい人間だな。」
「そうね‥‥‥でも、今日から３日ほど休みが取れるわ。」
「そりゃ、良かった。」
「仙次郎君こそ、どうしたのよ。」
「ああ、亜希子が、アメリカに出張するんで送ってきたんだ。」
「そうなの‥‥‥それこそ、亜希子さんも忙しいのね。」
「ま、学者はそういうもんさ。」
「ね、仙次郎君、お昼近いし、一緒に食べない？」
「‥‥ああ‥‥‥別にいいが‥‥‥」

　そういって、隣にいる女性を見る仙次郎‥‥‥‥

　美優は、助手の女性に数枚の札を渡して囁いた。

「田口さん、私、この人と一緒に帰るから貴方は、タクシーでも使って帰りなさい。」
「はい、わかりました。どうもお疲れ様でした。」
「お疲れさま。」

　助手である若い女性は、頭を下げて、その場を立ち去っていった。

「行こっ、仙次郎君‥‥‥車なんでしょ。」
「ああ‥‥‥‥」

　仙次郎と美優は、ロビーを出て駐車場に歩いていった。

　二人は、高速道路を飛ばしていた。

「仙次郎君、うちに来ない？」
「え‥‥‥美優のか？‥‥‥‥別に構わんが‥‥‥」
「私が、料理でも作るわ。」
「作れるのか？」
「失礼な事を言わないでよ。‥‥‥得意なのよ。」
「悪ぃ、悪ぃ‥‥‥」
「ね、どこかに寄って‥‥‥材料を買うわ。」
「ああ。」

　仙次郎は、口笛を吹きながらキャデラックのスピードを上げていった。

☆☆☆☆☆

「ふぅぅー、美味かった。」
「でしょ‥‥‥体力つけてもらおうと思って‥‥‥」
「体力？‥‥‥‥‥」
「そ。‥‥‥久しぶりに抱いてもらうんだからさ。」
「‥‥‥‥‥マ‥‥マジ？」
「何よ、その言い方。まさか、朝から亜希子さんとやったわけじゃないんでしょ。」

（‥‥‥‥実は、やったんだよね‥‥‥‥）

「仙次郎君、今日は、泊まっていきなさいよ。」
「え？」
「当分、やらなくていいくらい抱いてもらうから。フフッ‥‥‥」

　仙次郎は、苦笑いをしながら美優を見て呟いた‥‥‥‥‥

「ハハ‥‥‥ま‥‥‥ほどほどに‥‥‥な。」

　仙次郎は、そう言ってワインを喉に流し込んだ。

「私、シャワー浴びてくるわ。ゆっくり飲んでて。」

　美優は、そう言って浴室に消えていった。
　煙草をふかしながら美優の後姿を目で追う仙次郎‥‥‥‥‥

（‥‥‥‥相変わらず、素っ気無くて単調だが‥‥‥憎めないんだよなぁ‥‥）

　仙次郎は、残りのワインを全部グラスに入れ一気に喉に流し込んでいった。
　ソファに移動し、新品のバーボンを開ける仙次郎‥‥‥‥

（ターキーか‥‥‥‥あいつ、こんなの飲むのかな？）

　仙次郎は、ターキーをストレートでグラスに落とした。
　部屋に流れる音楽が、仙次郎を心地良い雰囲気に包んでいく。

　物思いに耽りながら、２杯目のターキーを注いだときだった。
　美優が、バスタオルを巻いて浴室から出てきた。

「仙次郎君もシャワー浴びたら？」
「ああ。‥‥‥‥そうするか‥‥‥‥」
「ベッドで待ってるゎ。」
「へい、へい‥‥‥」

　仙次郎は、グラスをテーブルに置くと無造作に服を脱ぎ、下着一枚で浴室に向かった。

☆☆☆☆☆

「ふぅー、スッキリしたぜ。」

　シャワーを浴びた仙次郎は、美優の寝室に入っていった。
　まだ、昼を少し過ぎたばかりで部屋は明るかった。
　レースのカーテンを閉め美優が仙次郎に抱きついてくる。

「仙次郎君‥‥‥‥‥」

　美優は、黒のシースルーショーツを穿いている。
　陰毛が透けて形が良く確認できた。
　上半身は何もつけていなかった。
　早くも乳首は突起し、仙次郎の胸に心地良い感触が伝わってくる。

「美優‥‥‥慌てんなよ‥‥‥」

　仙次郎は、美優を抱いたままベッドに座った。
　美優は、仙次郎の腰に跨いで唇を押し付けてきた。

「ンゥゥゥ‥‥‥‥ァァァ‥‥」

　仙次郎の舌を貪りながら、腰に巻いたバスタオルを剥ぎ取った。
　両手で仙次郎の肉棒を掴みながら、下腹部に押し当てていく美優‥‥‥‥

「‥‥‥仙次郎君‥‥‥‥早く、欲しいぃ‥‥‥」

　仙次郎は、美優のショーツの上から蜜壷に指を当てていった。
　布を通しても、かなり湿っているのが判るほどだった。

「美優‥‥‥洪水注意報だぜ。」
「馬鹿ぁっ‥‥‥私の身体は乾燥警報よ。‥‥‥‥早く潤してぇ‥‥」

　仙次郎は、美優を軽々と抱き上げてベッドに押し倒した。
　ショーツを優しく脱がす仙次郎‥‥‥
　足を大きく開かせると仙次郎は、蜜壷に舌を這わせていった。

「ンアァァァァァァァァァァー‥‥‥‥‥」

　二人はいつの間にか、シックスナインの形で互いの性器を愛撫し合っていた。
　美優が唇を窄めて激しくスライドをしている。
　仙次郎は、巧みに舌を駆使させ、強弱をつけて美優の愛液を滴らせていた。

「ンゥ‥‥‥ジュッ‥‥‥ンッ、グゥ‥‥‥」

　肉棒を咥える美優の口内は唾液が充満してきた。
　女芯がピンク色に染まり薄皮から顔をのぞかせようとしている。

　仙次郎は、舌先で美優の女芯を突付いた。

「アゥゥゥゥゥゥゥゥー‥‥‥‥‥イ、イヤァァ‥‥‥」

　美優は、仙次郎の肉棒から口を離すと起き上がって仙次郎の肉棒を握った。
　股間を跨ぎ、握った肉棒を自ら蜜壷に導いていく。
　美優の愛液が、肉棒の先に垂れていく‥‥‥‥‥
　肉棒の先を埋め込んだ美優は、仙次郎を見ながら、ゆっくりと腰を下ろしていった。

「ァァ‥‥‥ァ‥‥‥ァ‥‥‥ウッ‥‥ウアァァァァァァァァァー‥‥‥‥」

　美優は、肉棒を根本まで埋め込んだ。
　下腹部に力をいれ、肉棒を暫し締め付けるとゆっくりと前後にスライドを開始していく。

「クフゥゥゥゥゥゥー‥‥‥‥‥イィ‥‥‥アァ‥‥‥イィィィィィー‥‥」
「美優‥‥‥暴れすぎると持たないぜ。」

　そう言って、硬くなった乳首を指で転がしていく。

「ウンゥゥッ、ゥゥゥ‥‥‥イィィー‥‥‥無茶苦茶にしてぇぇぇぇーっ！」

　美優は、顎を突き上げて激しく動かし始めた。

「ウッフゥー‥‥ウゥゥッ‥‥イィィ‥‥気持ちいぃぃぃーっ！」

　美優は、髪を振り乱して喘ぎまくった。
　ベッドの軋む音が寝室に響き渡っていく‥‥‥‥

「せ‥‥仙次郎‥‥‥く‥‥ん‥‥‥‥‥ァァァァー‥‥‥アハァァァー‥‥」
「美優っ‥‥‥いつでも引鉄を引くぜ。」
「アァァァァァァァーッ！　撃ち殺してぇぇぇぇぇぇぇぇーっ！」

　美優は、我を忘れたように絶叫を繰り返した。
　普段の美優とはあまりにも違うそのギャップに仙次郎の火薬庫は、引火寸前になっていった。

（３４）

「いやぁぁー、もぅ、イクゥゥゥー‥‥‥ァァ、イックゥゥゥゥゥゥゥゥーッ！」

　美優は、仙次郎にしがみ付いたまま昇天した。
　身体全体を痙攣させながら、仙次郎の放った砲弾を受け止めていた。

「‥‥ぁぁ‥‥‥熱い‥‥‥‥仙次郎君のが‥‥熱いぃぃぃー‥‥‥‥」

　うわ言のように美優は、淫声を漏らした。
　仙次郎は、静かに美優の身体を横たわらせ、蜜壷から肉棒を引き抜いた。

　美優は、朦朧とした表情で仙次郎にキスをせがんでくる。
　それに応える仙次郎‥‥‥‥
　美優は、再度、身体を痙攣させて目を閉じていった。

　美優が、目を開いたのは、数十分経ってからだった。
　仰向けに寝る仙次郎の肉棒に唇を被せてくる。

「ん？‥‥‥‥復帰したか‥‥‥美優‥‥‥」
「仙次郎君‥‥‥‥‥もっと、虐めてぇ‥‥‥」
「‥‥‥‥‥休暇が台無しになるぞ。」
「それが、私にとっては癒しになるわ。」

　仙次郎は、美優を抱き上げると仰向けにさせて足を大きく広げた。
　両足を肩に担いで、濡れそぼった蜜壷に肉棒を挿し込む。

「グフゥゥ‥‥‥ンアァァァァー‥‥‥」

　挿入したまま、仙次郎は、美優の乳首を弄び始めた。
　美優は、指を噛んで仙次郎に妖艶な視線を投げかけていく。

「‥‥‥仙次郎くぅん‥‥‥‥アァッァ‥‥‥」

　美優は、仙次郎の肉棒を締め付けた。
　内部の肉襞が、肉棒を吸い付くように絡めていく。
　襞の突起と空気が入り混じって心地良い快感が仙次郎を襲った。

「んー‥‥‥美優‥‥‥なかなか、いい感じだぜ。鍛えてるのか？」
「馬鹿ぁ‥‥‥仙次郎君しか私を抱かせないわ。」
「じゃ、バイブで？」
「お‥‥‥怒るわよっ。」

　美優は、拗ねるように仙次郎の鼻を摘んだ。

「あだだっ‥‥‥冗談だって‥‥‥」

　美優は、仙次郎の首に手を回して引き寄せた。
　倒れていく仙次郎‥‥‥‥
　美優の身体は、真っ二つに折れ曲がり足がベッドに着いてしまう。
　仙次郎の肉棒が自然と奥深くに入っていく。

「ンアァァ‥‥‥先が当たるぅぅぅ‥‥‥」

　仙次郎は、手を下に回し美優の菊門に指を這わせた。

「あぁん‥‥‥駄目よぉぉ‥‥」

　そう言って身体を揺する美優‥‥‥‥
　仙次郎は、美優の足を肩から下ろして肉棒を挿入したまま優しく抱きしめた。

「もう、ここには入らないかな？」
「‥‥‥‥フフッ‥‥‥やっぱり後でやってみようか？」
「‥‥‥そうだな‥‥‥‥」
「そういえば思い出すわ。学生時代を‥‥‥‥」
「ん？」
「ほらっ‥‥‥‥私が、後から仙次郎君に入れられてて‥‥‥。」
「ああ‥‥‥‥あっちの初体験か？」
「フフッ、そう。抜けたオ○ンチンを慌てて入れ直そうとしたら‥‥‥‥変な所に入れちゃうんだもの。それも、オモイッキリ。」
「ああ‥‥‥そうだった‥‥‥‥お前、気絶しそうになって‥‥‥」
「私、裂けたかと思ったわよ。」
「でも、それからだな‥‥‥‥」
「‥‥‥私も、アナルが性感帯だなんて初めて知ったもの。」
「‥‥‥‥ククッ‥‥‥しかし、懐かしいぜ。毎日のようにやってたからなぁ‥‥」
「そうね‥‥‥生理日以外は、しょっちゅうだったような気がする。」
「ナハハハ‥‥‥‥‥そうだったか？」
「そうよ。」
「だとすると‥‥‥月一で生理が来るから年間に１２回だろ‥‥‥間を挟んで年、２００回やったとしても４年間で８００回は、やった計算になるな。」
「実際、それくらいやってるわ。」
「俺以外の男を含めると相当だな。」
「お馬鹿‥‥‥男は別れた旦那と仙次郎君だけよ。別れた旦那とは二桁もやっていないんだから。」
「ヌハハハッ‥‥‥しかし、俺達ってかなり、飢えてたな。」
「なに言ってるのよっ、仙次郎君だけよ。」
「チッ‥‥‥‥‥まあそれにしても、色んな事をしたな。」
「そうね‥‥‥‥恥かしい事も‥‥‥」

　美優は、遠い目で昔を懐かしんでいた。

「ね、そういえば、仙次郎君、覚えてる？」
「何を？」
「私が司法試験受かったときの事‥‥‥‥」
「ああ、大した奴だ。在学中に受かっちゃうんだからな。」
「その合格発表があった夜の事よ。仙次郎君、私のアパートに飛び込んできてさ。」
「ハハ‥‥‥お前が居ないから探し回ったんだ。まさか、トイレで用を足してる最中なんて‥‥。」
「初めてよ。している所を見られたなんて。それも和式トイレですもの。」

　美優は、顔を染めながら言い放った。

「でも、仙次郎君‥‥‥私たちって不思議な関係ね。」
「ああ‥‥‥そうだな。結婚してたらどうなってたかな？」

　美優は、目を伏せながら、静かに、そして語るように囁いた。

「‥‥‥多分‥‥‥‥‥多分だけど、別れてたと思う。」
「ん？‥‥‥なんで‥‥‥」
「愛に埋もれちゃうから‥‥‥‥仙次郎君の‥‥‥」

　仙次郎は、少々、鼓動を高めながら美優を見つめて言い放った。

「‥‥‥‥‥‥お前‥‥‥亜希子と同じ事を言うな。」
「‥‥‥え？‥‥‥‥‥‥‥もしかして‥‥‥仙次郎君たち‥‥‥‥」
「ああ‥‥‥‥亜希子とは、それが理由で離婚したのさ。だから、今のほうが亜希子とは、上手くいってるんだ。」
「‥‥‥‥そうだったの‥‥‥‥でも、亜希子さんの言うとおりよ。仙次郎君は、愛に対して正直で素直だから‥‥‥それに、相手の心を読める力を持っている。女は、そう言う男を求めてると思うよ。」
「‥‥‥‥‥‥‥」
「でも、亜希子さんが、羨ましい‥‥‥‥」
「お前ほどの女なら、俺程度の男なんか簡単に見つかるさ。」
「そうでもないのよねぇ‥‥‥仙次郎君は、ちょっと違うのよ。あ、何処が違うとは聞かないでね。自分でもよく解らないから。」
「‥‥‥‥‥ま、たまに誘ってくれれば、‥‥‥‥そう、俺の愛でよければ‥‥‥」
「ありがとう‥‥‥でも‥‥‥でも、私、たまに、とんでもない事を考えるの。」
「‥‥‥‥とんでもない事？」
「‥‥‥ええ‥‥‥‥」
「なんだ？」
「‥‥‥亜希子さんが‥‥‥‥‥亜希子さんが、居なかったらって‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥美優‥‥‥‥」
「フフッ‥‥‥大丈夫よ。貴方達の空間には、お邪魔しないわ。」
「美優‥‥‥‥俺は‥‥‥」
「‥‥‥仙次郎君‥‥‥いつまでも、私の糧で居てね‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥ああ‥‥‥勿論だ。」
「私‥‥‥‥貴方しか甘えられないの‥‥‥仙次郎君を好きでいたいの‥‥‥」

　美優は、そう言って仙次郎に抱きついていった。

（美優‥‥‥‥お前の気持ちは、よく解ってるさ‥‥‥誰よりもな‥‥‥‥）

☆☆☆☆☆

「仙次郎君、お腹すいちゃったわ。」
「俺もだ‥‥‥‥」
「本当に泊まっていける？」
「ああ、まだ、お前を失神させていないし。」
「フフッ‥‥‥‥今日は、狂っちゃうから。」

　美優は、そう言うとベッドから起き上がった。
　蜜壷から、仙次郎の放った分身が零れ落ちていく。

「ぁ‥‥‥仙次郎君、ティッシュとって‥‥‥」

　股間に当てて、ショーツを穿く美優‥‥‥‥

「夕食、支度するわ。」
「ああ、一緒に行くよ。」

　仙次郎は、美優と共にキッチンに向かった。

「何か、飲んでて。」
「ああ。」

　仙次郎は、冷蔵庫からビールを取り出して缶ごと口に運んでいった。

　美優は、ショーツをヒップの割れ目に食い込ませて夕食の準備をしている。

（んー‥‥‥こういう、アングルは、たまらんくエエなぁ‥‥‥）

　美優が歩くたびにショーツが食い込んでいく。
　長い足と形のいいヒップが仙次郎の股間を刺激していった。

（しかし、こうして見ると亜希子と体型が似てるなぁ。）

　野菜を切る美優が、食器を取ろうと奥に手を伸ばした。
　踵を上げると自然にヒップが突き出していく。

（尻の形なんて、そっくりだぜ。）

　見るからに鍛えている事が判る美優のヒップに感嘆する仙次郎‥‥‥‥

「やっぱ、女は、ヒップだな。」
「え？」
「あ、いや‥‥‥独り言‥‥‥‥‥」

　美優は、小悪魔的でセクシーな笑みを見せて料理を始めた。

「美優、何か運動してるのか？」

　背を向けたまま答える美優‥‥‥‥

「うん‥‥‥スイミングとダンスやってるわ。」
「ダンス？」
「ええ‥‥‥‥タンゴよ。なかなか面白いわよ。」
「へぇー‥‥‥」
「そういえば、仙次郎君、洋平君もいるんだって？」
「ああ、俺も驚いた。まさか、榊原グループに入社していたとはな。」
「変わってない？‥‥‥今度、会いたいわね。」
「いつでも、連れてくるぜ。‥‥‥まだ、独身らしい。」
「そうなの？‥‥‥洋平君も結構女性に人気あったのに。」
「ホモかもな‥‥‥」
「アハハ、まさか、それはないんじゃないの。よく仙次郎君と風俗店に行ってたじゃない。」
「だな‥‥‥」

　仙次郎と美優は、昔を思い出しながら会話を楽しんだ。

「さ、簡単だけど出来たわ。」

　美優が、居間のテーブルに料理を運んだ。
　仙次郎は、ビールを２本持って席を移動する。

　美優が、仙次郎の隣に座ってビールをグラスに注いだ。

「お、サンキュー‥‥‥‥じゃ、乾杯っ。」

　仙次郎は、美優の作った料理を口に運んだ。

「美味い‥‥‥‥これはイケるな。」
「でしょ‥‥‥」

　仙次郎は、ビールを飲みながら美優の料理を堪能した。
　思い出したように口を切る仙次郎‥‥‥

「ところで美優、タンゴっていつからやってんだ？」
「もう、３年くらいになるわ。でも、あくまで趣味でね。」
「そういえば、さっきからラテン系の音楽が多いな。」
「幻想的な感じが好きなの。」
「確かに、そういう感じだな。しかし、このダンスは、セクシーだよな。」
「哀愁と官能を秘めた感じよね。私のやってるタンゴは、アルゼンチンタンゴダンスなんだけど、音楽に陶酔して想いを創造性豊かに表現して踊る情熱的なダンスなの。結構、運動量が大きいのよ。汗かくのは昔から好きだし。」
「見てみたいもんだな。」
「フフッ‥‥‥今度ね。」
「じゃ、飯食ったら俺のマグナムダンスを見せてやろう。」
「何、それ？」

　仙次郎は、指で肉棒を指して真顔で美優をみつめた。
　一瞬、しらけた表情で仙次郎を見る美優だったが大声を出して笑い出した。

「‥‥‥アァー、可笑しかった。でも、勝手に踊らないでペアで踊ってね。」
「勿論です。」

　美優は、仙次郎に寄り添って、楽しい一時を過ごしていった。