（４）

　亜希子は、講演に出向いていた市民ホールから助手の恵と一緒に帰宅の途についていた。
「恵ちゃん、お疲れ様。」
「いえ、先生こそお疲れ様でした。‥‥‥あの、講演感動しました。」
「そう、ありがとう。」
「他の先生や学生さんたちも満足気に帰っていったようですよ。」
「だといいんだけどね。」
「あの拍手を聞いたら解りますよ。寝てる人なんて一人も居なかったし。」
「でも、何度やっても講演は緊張するわね。」
「先生目当てに来る人ばかりですから‥‥‥‥‥」
　弾む会話の中、タクシーは亜希子の自宅前でとまった。

「先生、お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。」
「ええ、ありがとう。、また来週から新しい研究が始まるし頑張りましょう。」
「はい。では、私はこれで。」
「気をつけてね。」

　恵を乗せたタクシーが静かに走り去っていく‥‥‥‥
　タクシーが見えなくなると、亜希子は、急いで家の中に飛び込んでいった。

　居間に入った亜希子は、バッグを放り投げ、その場で服を脱ぐと慌てて浴室に向かいシャワーを浴びた。
　髪をシャンプーし、念入りに蜜壷を洗っていく。
　指が敏感な部分に当たるたびに、蜜が湧き出てくるのが解った。

　仙次郎から、電話が掛かってきたのが２週間前‥‥‥
　亜希子は、落ち着かない毎日を送っていた。
　しかし、今日、講演も終わり、やっと仙次郎と会える日が来たのだ。

　亜希子は、朝から仙次郎の事で頭が一杯だった。

　浴室から出た亜希子は、ドライヤーを髪に当てていく。
　栗色の地毛が風に靡きながら宙を舞う‥‥‥

　セットが終わると化粧を施し、亜希子は、クローゼットの前に立った。
　数ある下着の中から念入りに、お気に入りを探す亜希子‥‥‥
　そして、仙次郎の好きなワインレッドの下着を選んだ。

　ガードルを付けガーターに足を通すと、今ほど選んだショーツに足を通した。
　亜希子の絹のような肌にセクシーなランジェリーが華麗に映える。

（‥‥‥‥‥よぉーし‥‥‥‥決まったわ。）

　薄手のスプリングスーツを着た亜希子は、急いで緑ヶ丘に向かった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

　仙次郎は、マンションで衛星放送から流れる古い洋画を見ながら暇を潰していた。

　先週、美優と一戦を交えてから、仙次郎は、暫くご無沙汰だった。
　といっても、風俗に行くほど仙次郎は、擂れていない。
　いや、むしろ嫌いといってもよかった。
　また、連日、友人達が出所祝いを催してくれた事もあり女性を抱く暇がなかったことも理由の一つだ。
　しかし、それも一段落し、一昨日から無性に股間に疼きを覚えていた。

　仙次郎は、欲求をかき消すため、ここ数日はテレビやビデオ鑑賞に集中していた。
　真剣に画面を食い入るように見る仙次郎‥‥‥‥‥‥

《カサブランカ》

　文字放送ではあるが、仙次郎は、バーボンを片手に真剣に見入っている。

　In World War II Casablanca,Rick Blaine, exiled American and former freedom fighter, runs the most popular nightspot in town.

　The cynical lone wolf Blaine comes into the possession of two valuable letters of transit.
　When Nazi Major Strasser arrives in Casablanca,the sycophantic police Captain Renault does what he can to please him, including detaining Czech underground leader Victor Laszlo.

　Much to Rick's surprise, Lazslo arrives with Ilsa, Rick's one-time love.
　Rick is very bitter towards Ilsa,who ran out on him in Paris,but when he learns she had good reasons to,they plan to run off together again using the letters of transit.
　Well, that was their original plan....

（クゥゥゥー‥‥‥‥何度、見てもこの映画は泣けてくるぜ。）

　ハードボイルド映画では、代表的なこの映画に仙次郎は、多々の影響を受けていた。
　ハンフリー‥ボガード演じるこの映画は、男の哀愁が鮮明に映し出されているのだ。

（格好ええなぁぁ‥‥‥‥‥‥）

　暫くして映画を見終わった仙次郎は、民放のコメディ番組に切り替えた。

「ギャハハハハハッ‥‥‥‥‥面白れぇーな、これ‥‥‥‥」

　この切り替わりが早い所も仙次郎の長所だった。
　腹を抱えて笑う仙次郎‥‥‥‥‥
　その時、グラスの中の氷が踊る音に一瞬、心を突かれる。

（‥‥‥‥！‥‥‥‥な‥‥‥何だ？）

　突然、亜希子の顔が浮かんできた。

（亜希子‥‥‥‥？）

　何故、亜希子が浮かんできたのかは解らなかったが無性に仙次郎の身体が敏感になっていった。

（？‥‥‥‥‥‥‥‥ま、いいか‥‥‥）

　仙次郎が、気を取り直して３杯目のバーボンをグラスに入れたと同時に部屋のチャイムが鳴った。
　何故か、いつもと違う音色に聞こえる‥‥‥‥‥‥

　仙次郎は、グラスを持ったままルームフォンを押した。

「はい、どちらさん？」
『‥‥‥‥‥‥‥‥‥私‥‥‥‥亜希子‥‥‥』

（‥‥‥‥‥亜希子っ‥‥‥‥）

「ぉ！‥‥おうっ‥‥‥直ぐ開ける！」

　仙次郎は、玄関に走った。
　ロックを外し、ドアを開けた瞬間‥‥‥‥‥‥
　亜希子が、思いっきり仙次郎に飛びついてきた。

「仙ちゃぁぁーんっ！」

　そこから二人は言葉少なげに抱きしめあった。
　熱い口づけを繰り返し、荒い吐息だけが互いの頬や項に掛かっていく。

　亜希子のスカートを捲し上げショーツを強引にずらす仙次郎‥‥‥‥
　一方、亜希子の手は、仙次郎のナイトパンツの中に入っていく。
「‥‥‥早く‥‥‥‥早く‥‥‥頂戴ぃぃっ！」
　亜希子の要望に応える仙次郎‥‥‥‥
　仙次郎は、木製のシューズボックスに亜希子を向けた。
　亜希子は、ヒップを突き出し挿入を促す。
　仙次郎は、亜希子のずらしたショーツの間から怒張した肉棒を蜜壷に目掛けて挿入していった。
「ンッハァァァァァァァァァァッ‥‥‥ァァァァァァーッ！」
　蜜壷の中の肉襞が、絶妙に仙次郎の肉棒に絡んでいった。
　ガクガクと足を震わせながら亜希子は腰を押し当てていく。
「ウッフゥゥゥゥゥー‥‥‥‥‥‥仙ちゃぁぁんっ‥‥‥‥」
「亜希子っ‥‥‥‥」
　我を忘れて亜希子を責めていく仙次郎‥‥‥‥
　亜希子の全身に鳥肌が立ち、電気が走ったように痙攣し始める。
「‥‥‥ゴメン‥‥‥‥‥も、もう‥‥‥イキソッ‥‥‥‥‥」
　亜希子は、早くも絶頂を迎えた。
　きつく目を瞑りながら歯を食いしばる。
　仙次郎も同じだった。
　睾丸が痛いほど蠢いているのが解るほどだ。
「お‥‥‥同じく‥‥‥‥」
「キテ‥‥‥‥‥キテェッ‥‥‥‥‥出してぇぇぇぇぇぇぇぇぇーっ！」
　仙次郎は、最高に沸騰したキャノンボールを亜希子の蜜壷の奥に放った。
　ドクドクと連続して、仙次郎の分身が蜜壷の壁に当たっていく。
　亜希子は、快感で崩れ落ちそうになるが、仙次郎が腰を支えて体勢を維持した。
「‥‥‥ァァ‥‥‥‥‥ンゥゥッゥ‥‥‥‥‥‥‥ァ‥‥アゥゥゥゥゥ‥‥」
「クゥゥゥー‥‥‥‥」
　仙次郎が、大きく息を吐きながら肉棒を引き抜いた。
　亜希子の開いた蜜壷から大量の分身が零れ落ちていく。
　ふらついている亜希子を仙次郎は抱き上げて奥の寝室に向かった。

「‥‥‥アン‥‥‥仙ちゃん‥‥‥服が汚れちゃうぅぅ‥‥‥」
「俺の服を着てけばいい‥‥‥」
「もぉぅっ‥‥‥」
　そう言いながらも仙次郎にしがみ付く亜希子‥‥‥‥
　ベッドに落とされた亜希子は、服を急いで脱ぎ始めた。
　せっかく、仙次郎のために選んで着てきた下着だったが、欲求のほうが優先してしまう。
　亜希子は、裸になった仙次郎の、まだ衰えていな肉棒に飛びついた。
　柔らかな長い舌が、仙次郎の肉杭を絶妙に刺激していく。
　そのままの状態でベッドに座る仙次郎‥‥‥‥
　亜希子の口から、舌の摩擦音と湿った空気音が混じり寝室に響きわたった。

　真上からマジマジと亜希子を見る仙次郎‥‥‥‥‥‥
　鍛えている事を証明する亜希子の背中と括れたウェストがセクシーだ。
　仙次郎は、仰向けに倒れると亜希子の脇を持って腰に押し上げた。
「アンッ‥‥‥」
　騎乗位になった亜希子は、肉棒を握り直ぐに蜜壷に埋め込んだ。
「ンフゥゥゥゥー‥‥‥‥‥ァァァァ‥‥‥‥‥」
　亜希子は、仙次郎の熱い胸に倒れこんだ。
　肉棒を締め付けながら仙次郎の口に舌を挿入していく。

　二人は、ディープチェンジを何度も繰り返した。
　仙次郎のキスは絶妙だった。
　仙次郎は、口の中にも女性の性感帯がある事を知っていた。
　舌の裏の両側に太い血管があり、小さな突起が集中している場所がある。
　そこを擽るのは難易であるが、仙次郎は、それをこなす技術を持っていた。

　快感で唾液が止まらない亜希子‥‥‥‥‥
　これ以上なく悶えながら仙次郎のディープだけで亜希子は、２回目の昇天に達した。

「‥‥‥‥‥‥ンックゥゥゥゥッゥゥゥゥゥゥー‥‥‥‥」
　仙次郎の股間に熱い液体が飛ぶ‥‥‥
　亜希子が潮を吹いたようだ。
　
　全身を痙攣させながら、亜希子は仙次郎に仰向けにされていく。
　グッタリとなった亜希子を仙次郎は責め始めた。
　両足首を持たれ高く上に持ち上げられると、一見拷問とも思えるような挿入運動がはじまった。
　亜希子が、仙次郎の遠慮ない攻撃で徐々に覚醒していく。
　子宮の奥から、新たな快感が発生しはじめたのだ。
「ハァァァァァァ‥‥‥‥ウゥゥッ‥‥‥アハンッ‥‥‥‥ィィ‥‥‥」
　仙次郎は、足を持ったまま亜希子に覆い被さった。
　亜希子の身体は、真っ二つに折れ曲がった。
　真上から仙次郎の肉棒が打ち付けられるたびに全身がベッドに埋まっていく。

「‥‥せ‥‥‥‥仙ちゃん‥‥‥‥今日‥‥‥アソコが壊れても‥‥‥‥ぁぁ‥‥‥‥‥‥後悔しないほど‥‥‥‥ぅぅ‥‥‥イカせて‥‥‥‥」
「ああ‥‥‥そのつもりだ。」
　仙次郎は、全体重を掛けて蜜壷に打ち込んでいった。
　亜希子の蜜壷は、仙次郎の肉棒であらゆる形に変化していく。
　肉棒が入るたびに亜希子の下腹部が盛り上がり蜜液を増大させていった。
　黒目が隠れ、開いた口を閉じる事が出来ない亜希子‥‥‥‥
　真っ白な亜希子の肌が、淡いコスモスのように染まっていく‥‥‥‥‥
　仙次郎の激しさは、一層、増していった。
　絶叫を続ける中、亜希子は３回目の絶頂が襲った。
「亜希子‥‥‥‥」
「ィィィィィィ‥‥‥アイィィィィィィィー‥‥‥‥ンゥゥゥゥゥー‥‥‥アァ‥‥‥アッァ‥‥‥アァァァ‥‥‥イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーッ！」
　仙次郎も亜希子と同時に果てた。
　２回目の分身も勢いは衰える事無く亜希子の蜜壷を直撃する。
　摩擦で泡だった分身と蜜は、亜希子の潮でシーツに流されていった。

　朦朧とする亜希子‥‥‥‥

　四肢を投げ出し、大の字になって胸だけが上下に動いていた。
　息を吐くたびに、泡を立てて蜜壷から分身が押し出てくる。

　仙次郎は、２回目の発射で、やっとのこと肉棒を収縮させる事が出来た。

（ふぅぅー‥‥‥最高だ、亜希子‥‥‥）

　仙次郎は、亜希子を見つめると３回目のプレーに合わせて身体を調整していった。

（５）


　亜希子は、香ばしいバーボンの匂いで目を覚ました。
　隣で仙次郎がグラスを傾けて見つめている。

「仙ちゃん‥‥‥‥‥」
　仙次郎の胸に顔を埋めていく亜希子‥‥‥‥
「凄かったわ‥‥‥‥でも‥‥‥でも‥‥‥もっと抱いて‥‥‥‥」
「‥‥‥‥フッ、フッ‥‥‥そのつもりでございます。」
　冗談交じりに言う仙次郎に、亜希子は胸に舌を滑らせた。
「‥‥グッ‥‥‥こちょぐってぇーぞ‥‥‥」
　亜希子は、クスクスと笑いながら囁いた。
「こんなに肌感が合う男性は、貴方しかいないゎ。仙ちゃん‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥」
「２年間、待ち焦がれたわ。‥‥‥まさに、一日千秋の想いで‥‥‥‥」
「ククッ‥‥‥しかし、我慢できる性格じゃないだろ。」
「フフッ‥‥‥でも、仙ちゃんが出てきたから控えるわ。」
「は？　控えるって‥‥‥‥今、誰と付き合ってるんだ。」
「付き合ってるって感じじゃないんだけどね。同じ職場の曽田っていう専門官よ。」
「へぇぇー‥‥‥‥‥よく他の職員にバレないもんだな。」
「知ってる人もいるわ‥‥‥‥」
「そうか‥‥‥‥」
「でも、その人、仙ちゃんみたいにタフじゃないから満足度が低いのが難点なの。」
「ククッ‥‥‥しかし、お前らしいな。」
「それより、仙ちゃん、よく我慢できたわね。‥‥‥‥‥感心、感心‥‥」
「ぁ‥‥ああ‥‥‥‥‥ま、まあな‥‥‥」
「？‥‥‥‥‥‥何か、曖昧な返事ね‥‥‥‥‥」
「え‥‥‥‥‥そ、そんな事無いさ。」
　亜希子は、口ごもる仙次郎に覆い被さると真上から睨んで問いただした。

「仙ちゃん‥‥‥‥‥‥私と会う前に誰かとやったでしょ‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥ヌハハハハハハッ‥‥‥‥‥‥じ‥‥‥実は‥‥‥‥美優と‥‥‥」
「‥‥‥ぇ‥‥‥美優さん‥‥‥と？」
「‥‥‥はい。」
「‥‥‥く、悔しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃーっ！」
　亜希子は、仙次郎の両頬を抓って腹の上に乗る腰を強く押し当てていく。
「痛でででっ‥‥‥ぐ‥‥苦じぃぃ‥‥‥‥どけっ‥‥‥降りろっ、亜希子っ！」
「あれだけ我慢してって言ったのに、仙ちゃんの馬鹿ぁっ！」
「でも、２発で美優は沈んだから、タンクは空にならなかったぞ。」
「もぉぉーっ！‥‥‥‥‥今日は、当分出来ないくらい抱いてもらいますからね。」
「‥‥‥‥‥はい、はい‥‥‥‥解りました。」

　優しく亜希子を引き寄せる仙次郎‥‥‥‥
　亜希子は、仙次郎に縋りついていった。

　仙次郎の両足の間に身を移した亜希子は、仙次郎の表情を窺いながら肉棒を根元から舐め上げていた。
　妖しい視線で唾液を肉棒に付着させながら仙次郎に奉仕する亜希子‥‥‥

　亜希子は、仙次郎に背を向けてビッショリと濡れた肉棒に跨った。
　股間を覗きながら肉棒を導いていく。
「‥‥‥‥ゥゥゥ‥‥‥‥ア‥‥ァァァ‥‥‥」
　先だけを蜜壷で咥え込むと、ゆっくりと腰を落としながら根元まで入っていく様子を楽しんだ。
　股間を密着させると下腹部に力をいれ肉棒を締め付けていく。
「‥‥‥‥ぁぁ‥‥‥‥仙ちゃん‥‥‥‥‥締まってるぅ？」
「ああ‥‥‥‥絡み付いてくるぜ。」
　そういってヒップを向ける亜希子の菊門に指を滑らせた。
「クフゥゥゥ‥‥‥‥‥いやぁん‥‥‥‥」
　拒む亜希子を無視し、仙次郎は指を埋めた。
　一層、蜜壷を締め上げる亜希子‥‥‥‥
「ンッアッァァァァァァァァー‥‥‥‥‥」
　それと同時に、蜜液が一気に増量していく。
　亜希子は、身体を後方に捻って仙次郎を見つめた。
　ヒップを振りながら妖艶な視線を送る亜希子‥‥‥‥
　亜希子は、足裏をベッドに着くとと腰を上下に動かし始めた。
　両手を仙次郎の太腿に当て結合部を凝視した。
　仙次郎のこれ以上無く怒張した肉棒が、蜜壷に埋まるたびに電流が走っていく。
「ンアァァァ‥‥‥‥‥凄いぃぃぃぃぃー‥‥‥」
　亜希子は、腰を完全に落とすと、密着させたまま仙次郎の袋を優しく揉み解しながら前後左右に腰を降り始めた。
　仙次郎の肉棒が、蜜壷全体を擦っていく‥‥‥‥‥
　亜希子は、女芯を覆う薄皮を捲り上げると突起した芽を人差し指で優しくタッチしていった。
「アフゥゥゥゥゥッゥゥゥゥ‥‥‥‥ァァァァァ‥‥‥‥‥‥‥」
　仙次郎が腰を突き上げ始めた。
　その、動作で亜希子の身体が小刻みに上下していく。
「せ‥‥‥仙ちゃん‥‥‥‥もっと‥‥‥‥もっと‥‥‥突き上げてぇぇぇっ！」

　激しい腰の動きに亜希子はのた打ち回った‥‥‥
　言葉にならない声を何度も繰り返し蜜壷を完全に仙次郎に任せていく。
　亜希子は、身体を維持する事が出来ずに背中から仙次郎の胸に倒れていった。

　下から手を伸ばし亜希子の女芯と乳首を指で転がす仙次郎‥‥‥‥
　完全に身体を固定され敏感な部分を同時に攻め続けられる。

　亜希子の呼吸が、一瞬とまった‥‥‥‥

　身体を硬直させ背中を引き攣らせた瞬間‥‥‥‥‥‥

「イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥー‥‥‥‥アハァァァァァァーッ！」

　絶叫と共に、亜希子の小穴から、潮が飛沫をあげて床まで飛んでいった。
　一気に力を失っていく亜希子‥‥‥‥

　仙次郎は、結合したままの状態で亜希子の身体を横に下ろして呟いた。

「亜希子‥‥‥‥早すぎるぞ‥‥‥‥俺も、もうちょっとだったのに‥‥‥」
「‥‥‥はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥‥‥‥‥‥‥だって‥‥‥‥‥」

　亜希子は、息を堪えながら肉棒を蜜壷から抜くと仙次郎を再度、仰向けにしてシックスナインの形を取った。
　肉棒を握り貪るように口に咥えていく。
　唇を窄めながら、舌を絶妙に絡めてスライドをする亜希子‥‥‥‥
　もう片方の手は、袋部分を優しく揉み続けている。

　仙次郎は、目の前にある亜希子の蜜壷に息を吹き掛けた。
「ンフゥゥゥゥゥゥ−‥‥‥」
　肉棒を咥えたまま、鼻声で呻く亜希子‥‥‥‥
　亜希子の巧みな舌技で仙次郎の下腹部が鋼鉄のように張っていった。
　亜希子は、それを察知ししたの動きを激しくしていく。
「‥‥‥‥亜希子‥‥‥‥‥グッ‥‥‥」
　仙次郎は、亜希子のヒップを鷲掴みしながら分身を思いっきり吐き出した。
　亜希子の喉の奥に分身が勢いよくあたっっていく。
「ングッ‥‥‥ング、ング‥‥‥」
　亜希子は、肉棒を根元から扱きながら分身を喉に流し込んでいった。

★★★★★★

「仙ちゃん、今日は、泊まってっていいでしょ。」
　仙次郎に抱きつきながら甘い声を漏らす亜希子‥‥‥‥
「ああ、そりゃいいが。‥‥‥‥‥仕事はいいのか？」
「‥‥‥‥‥明日は休み取ったの。」
「そうか‥‥‥‥‥」
「それに、まだ、私のオ○ンコが満足していないって言ってるゎ。」
「相変わらず平気で隠語を吐くやつだな‥‥‥‥」
「仙ちゃんという人間と出会ってからね。」
「‥‥‥‥ど、どういう意味だ、ったく。」
「それより２年間分の欲求を私に吐き出してもらわなきゃ。」
「クククッ‥‥‥‥‥明後日も仕事休むことになるぜ。」
「別にいいわよ。」
「‥‥‥‥ま、時間はまだある。少し飲もうか？」
「ええ、そうね。‥‥‥なにかカクテルでも作ろうか？」
「そりゃいい‥‥‥‥‥つくってくれるか？」
「道具は、揃ってる？」
「ああ、全部あるぞ。」

　亜希子は、ベッドから降りると真っ裸のままキッチンに向かった。
　カウンターの中から仙次郎に声をかける亜希子‥‥‥‥
「マティーニでいいかしら？」
「ああ、ウォッカでな。」
「解ってますよ。」
　亜希子は、仙次郎の好みを忘れる事はなかった。

　亜希子は、冷蔵庫を開き、冷やしてあったミキシンググラスと二つのアイスロックを瓶に取り出した。
　頬杖をつきながら亜希子を眺める仙次郎‥‥‥‥

　亜希子は、慣れた手つきでウォッカとヴェルモットをグラスに注ぐ。
　氷をグラスに放り込んでマドラーで掻き混ぜるとシェイキングを開始した。
　真っ二つに切ったレモンピールをひねって、作ったカクテルに果汁を垂らしていく。
　亜希子は、自分を見ている仙次郎にウィンクを投げた。
　微笑みながら亜希子に頷く仙次郎‥‥‥‥
　亜希子は、ライターでカクテルに火を当てた。
　透明掛かった青白い炎を浮かべ、レモンの香りだけがグラスに残っていく。
　亜希子は、自分のマルガリータを簡単に拵え、二つのグラスを持ってベッドに戻った。

「サンキュー！」
　亜希子は、仙次郎とグラスを重ねた。
「亜希子との２年ぶりの再会に‥‥‥‥」
「私を狂わせる最愛の男に‥‥‥‥乾杯‥‥‥‥」
　仙次郎と亜希子は、互いに見詰め合ってカクテルを口に運んでいった。
「夢じゃないよね‥‥‥‥仙ちゃんと‥‥‥今ここに居る事が‥‥‥」
「現実だ‥‥‥‥」
　亜希子の目に、涙が溢れてきた‥‥‥‥
　二人の２年間の空白が一気に満たされていく。
　そして、この日から二人の性の狂宴が、２年ぶりに再開されていった‥‥‥‥。