（７２）

　その頃、山脇の自宅では、島田が近藤律子の盗撮を依頼していた。

「えぇぇー‥‥‥近藤がトイレで用を足しているところを？」
「ああ、どうしても見たいんだ。出来ないかな？」
「でも、どうやって‥‥‥」
「カメラと器械は、僕が揃える。君は仕掛けるだけでいい。」
「出来るかしら？」
「簡単さ。リモートを使うんだが、カメラは小物に仕掛けるように細工しておくよ。」
「‥‥‥‥わかりました。やって見ます。」
「悪いね‥‥‥‥それなりの報酬は払うよ。」
「‥‥‥島田さん、任せて‥‥‥‥でも、会社のトイレだとバレたら‥‥‥」
「もう一度、近藤君の自宅に行けないかな？」

　山脇は、少々考えた後、島田に答えた。

「わかリました。明日、何か理由をつけて、近藤のアパートに行ってみます。」
「すまないね。‥‥‥‥あ、それから、又、彼女の下着を持ち出してくれよ。」
「フフッ‥‥‥島田さん‥‥‥これ‥‥‥」

　山脇は、紙袋を島田に手渡した。

「なんだい、これ？」
「この間、頼まれた近藤律子の洗濯前の下着を持ってきたんです。あと、パンプスとストッキング、それにブラも２枚入ってます。」
「なにっ、本当かい？」
「ええ。先週末、ケーキを持って遊びに行ったんです。」
「ケーキ？」
「だって、手ぶらでは、部屋に上がれないでしょう。」
「そうだな。」
「それに、彼女は、週末に１週間分をまとめて洗濯するのでちょうどたまっていると思って。」
「なるほど‥‥‥‥君は、賢いね。」
「島田さんのためですもの。」
「済まないね。‥‥‥‥なんせ近藤君は、照れ屋だからね。僕の事を好きなはずなんだが、気づいていないんだよ。」

　島田は、そう言って袋から近藤律子の下着を取り出し鼻に押し付けた。

「んぅー‥‥‥‥」

　島田の股間が一気に膨らんでいく。

「博美君‥‥‥‥頼む。」
「はい。」

　山脇は、服を脱いで素っ裸になると島田のベルトを外し始めた。
　島田の下着を脱がし、怒張した肉棒を取り出すと、山脇は、鼻声を上げて肉棒にしゃぶりついていった。

「ングゥゥー‥‥‥」
「ぉ‥‥‥おぉぉぅ‥‥‥‥ひ‥‥‥博美‥‥‥‥‥いいぞぉ‥‥‥」
「ングッ‥‥‥ングッ‥‥‥‥‥ングゥゥゥゥー‥‥‥」
「博美っ‥‥‥お前も、オナれ‥‥‥‥直ぐに入れてやる‥‥‥」

　山脇は、島田の命令どおり蜜壷に指を這わせていった。
　島田を見上げながら、厭らしく舌を絡めていく。

「博美。もっと、尻を振りながら‥‥‥‥そう‥‥‥‥もっと音を立てろ。」

　山脇は、口いっぱいに唾液を溜めて淫乱な音を上げた。
　蜜壷は、早くも洪水状態だった。

　島田は、足で山脇の指を払いのけると蜜壷に、その指を蜜壷に挿入していく。

「フングゥゥゥゥー‥‥‥‥‥‥ンググゥゥゥー‥‥‥‥」
「博美、凄い濡れ方だな‥‥‥よし、四つん這いになってこっちを向け。」
「‥‥‥ぁぁぁ‥‥‥」

　山脇は、四つん這いになると下半身を島田に向けて大きく開いた。

「島田さん、早く‥‥‥早く私の‥‥‥ぁぁ‥‥‥」
「ククッ‥‥どうして欲しいんだ‥‥‥言ってみろ。」
「‥‥オ○ンチンを‥‥‥ぅぅ‥‥‥オ○ンチンをぶちこんで下さいぃぃぃぃーっ！」

　山脇は、両手で蜜壷を広げて声を荒げた。
　島田は、不敵な笑みを浮かべながら山脇の腰を掴むと予告無く一気に肉棒を蜜壷に埋め込んだ。

「アグゥフゥゥゥゥー‥‥ンッハァァァァァァァァァァァァー‥‥‥」
「さぁ‥‥‥博美、腰を振るんだ。」
「‥‥‥は‥‥‥はいぃぃ‥‥」

　山脇は、島田が喜ぶように腰を前後左右に降り始めた。
　後ろを振り向き島田を見つめる山脇‥‥‥‥

「し‥‥‥島田さん‥‥‥オ○ンコが気持ちいぃぃぃー‥‥‥」

　島田は、床に仰向けになって山脇を上に乗せた。

「さぁ‥‥‥騎乗位だ‥‥‥思いっきり暴れてくれ。」

　山脇は、自ら乳房を揉みながら蜜壷を締め付けていった。
　淫乱な声が部屋に響き渡っていく。

「ぉぉ‥‥あぉぉ‥‥‥‥ぅぅ‥‥‥気持ちいいですぅぅぅー‥‥‥」
「博美、俺も気持ちよくさせるんだ。」
「‥‥は‥‥‥‥はぃ‥‥‥‥」
「よしっ。口とマ○コで交互にやってくれ。」

　島田の言葉に頷く山脇‥‥‥‥‥

　山脇は、島田の腰から降りると、愛液で、びっしょりと濡れた肉棒に唇をかぶせていった。

「博美‥‥‥‥いいぞっ‥‥‥‥ぉぉ‥‥‥‥‥ぐっ‥‥‥よし、跨ってくれ。」

　山脇は、島田の命令に従順だった。

　決して目を閉じる事無く島田を見つめる山脇‥‥‥
　そして、島田が喜びそうな卑猥な言葉を何度も口走っていく。

「アァァー‥‥‥島田さんのオチンチンが、オ○ンコの中で暴れてるぅぅぅー‥‥‥」

　島田と山脇は、盗聴されている事も知らずに延々と痴態を続けていった。

「次長‥‥‥‥‥変態すぎて、聞くに耐えませんね‥‥‥」
「ああ‥‥‥こっちまで、変な気分になってくるぜ。」
「ハハ‥‥‥確かに。」
「しかし、大隈‥‥‥近藤君の部屋から持ち出したのが山脇と判ったし、後は、証拠品を島田の部屋から見つけるだけだな。」
「そうですね。」
「明日、島田の家にタッピングを仕掛けるときに証拠品を写真に撮ってこい。。」
「わかりました。」
「大隈、どうせ録音してんだ。聞いててもしょうがないから帰ろうぜ。」
「そうですね‥‥‥‥飲みに行きましょうか次長？」
「その後は？」
「ウヒヒ‥‥‥解ってるくせに次長‥‥‥‥」
「フハハハハっ‥‥‥急ぐぞ、大隈っ。」
「はい。」

　洋平と大隈は、小躍りしながら山脇のアパートから立ち去っていった。

　一方、仙次郎は、僅かに聞こえる呻き声で目を覚まそうとしていた。

　０時を回っただろうか‥‥‥‥‥
　頭を軽く振りながら、目を開けていく。

（‥‥‥‥‥ん？‥‥‥‥‥ぁ‥‥そういえば‥‥‥‥‥）

　仙次郎は、ソファから起き上がってベッドに目を移した。
　佳代が、口をパクパクさせながら、黒目を瞼の奥に出し入れしてる。

（しまった‥‥‥‥うっかり、忘れてた‥‥‥‥）

　ベッドは、佳代が流した愛液でびしょ濡れだった。
　何度も飛沫を上げて果てたのであろう。
　仙次郎は、佳代に近づいて小型マッサージのスイッチを切る。

　その瞬間、佳代は、またしても失禁した。

「ゥグッ‥‥‥ゥゥゥ‥‥‥‥ゥゥゥゥゥ‥‥‥‥‥せ‥‥‥先生ぇ‥‥‥」

　マッサージ器の強い振動で尿道周りの筋が麻痺したのであろう。
　放尿を止める事ができないでいる。

　蜜壷からは、バターを溶かしたような粘着度の高い液体がトロトロと流れてきた。

（‥‥‥‥参ったな‥‥‥‥）

　仙次郎は、佳代の四肢を縛っている帯を外した。
　かなり体力を消耗したのだろうか、佳代は、ゆっくりと目を閉じていった。

（アリャリャ‥‥もう、駄目だな。）

　仙次郎は、苦笑いをしながら佳代に服を着せた。

　チェックを済ませ、電話でタクシーを呼ぶと、佳代を抱えホテルの部屋を出て行った。

☆☆☆☆☆

−　翌朝　−

　出勤してきた佳代が、仙次郎に詰め寄っていた。

「バカ、バカ、バカ‥‥‥酷いじゃないですか、先生っ！」
「いや、スマン、スマン‥‥‥」
「スマンじゃありませんよ、先生っ。今朝、起きたらアソコが麻痺してたのかオネショしてたんですから。」

（‥‥‥ププッ‥‥‥‥‥）

「ぇ‥‥‥何ですか？‥‥‥‥‥‥その顔、笑ってません？」
「わ、笑うわけないじゃないか。」
「近々、また付き合ってもらいますからね。今度はマッサージ器無しで。」
「えぇーっ‥‥‥」
「えぇっ、じゃありませんよ。ここが、一生使い物にならなくなるところだったんですからね、先生っ。」

　そう言って、手で股間を押さえる佳代‥‥‥‥

「わ、わかった、わかった‥‥‥‥‥‥」
「絶対に、約束ですよ。」
「へいへい。」

　そこへ、洋平が部屋を訪れてきた。

「仙次郎っ、バッチリだぜ。」
「盗聴できたのか？」
「ああ。‥‥‥‥まあ、説明も面倒だから聞け。」

　洋平は、録音機のスイッチを押した。

　スピーカーからは、昨夜の二人の会話が流れ出した。

「ほぉー‥‥‥トイレの盗撮か‥‥‥‥悪趣味だな‥‥‥」
「仙次郎、山脇も相当な悪だぜ‥‥‥」
「ああ。そうだな‥‥‥」

　二人の会話に集中する仙次郎‥‥‥‥‥‥

（‥‥‥なるほど‥‥‥‥）

　仙次郎は、直ぐに島田の性格や思考が手にとるように解った。

　続いて、二人のプレーが始まっていく。

　暫く聞いていた仙次郎だが、洋平を見ながら呆れ顔で言い放った。

「洋平、やってばかりじゃないか。肝心な会話はないのか？」
「こいつら、やりながら打ち合わせしてるんだ。しょうがねぇだろう。」

　仙次郎は、溜息をつきながら耳を傾けていく。

「いやぁん‥‥‥聞いてられなぁい。」

　山脇が口走る卑猥な言葉に佳代が声を上げた。

「全くだ‥‥‥‥よく、こんな言葉が出てくるもんだぜ。」

　仙次郎は、欠伸をし始めた。
　結局全てを聞き終えたのは、昼に近い時間になってからだった。

　洋平が、スイッチを切ると同時に仙次郎が、呟いた。

「ふーむ‥‥‥‥なるほどねぇ‥‥‥‥自分の事を好きと確信してるな。」
「どう思う？」
「妄想発展型だ。」
「妄想発展型？」
「ああ。 ストーカーの代表的なタイプだ。意外と少ないんだがな。」
「‥‥‥つまり、どういうタイプなんだ。」
「パラノイド系というんだが、このタイプのストーカーは、相手に愛されている。相手も自分を愛している。という被愛妄想をもっている。その信念は、相手が何回否定しても、周囲の者がどんなに説得しても、決して妄想を変えないんだ。」
「困ったもんだな。」
「ああ。妄想以外には、おかしな点がないのも特徴なんだ。普通に仕事や勉強をこなし、ストーカー以外は、何の問題も起こさずに生活をしている。だからこのタイプに追いかけられると問題は、かなり複雑だ。専門の人間に訴えたとしても、奴らは、一見礼儀正しく見えるし、話の筋も通っている。」
「‥‥‥‥‥厄介なんだな。」
「とにかく、自分の持つ恋愛感情を相手の気持ちを全く考えずに、一方的に自分の意志を伝えようと、しつこく、つきまとったり、待ち伏せの行動をするんだ。プライドが高く、ナルシスト的な人間が多いのが特徴だ。なんせ、自分では、ストーカー行為をしてるとは、全く思っていないのが最大の特徴なんだから‥‥。」
「‥‥‥‥どうすればいい？」
「まだ、この会話だけでは、判断できないがプライドが高い事は判る。自己愛性人格障害系が混じっていると、比較的解決は早いんだが。」
「何だそれ‥‥‥仙次郎、俺は専門じゃないから解りやすく言ってくれ。」
「説明が、面倒だ。‥‥‥‥‥まあ、懲らしめてやるさ。」

　洋平が、拗ねながら囁いた。

「チェッ、まあいいや。‥‥‥‥それより仙次郎、いま、大隅が島田のマンションに行って写真を撮っている。証拠は、これで全て揃うはずだ。」
「んむ。‥‥‥その時点で、作戦開始だな。」
「わかった。俺は、常務に説明をする。」
「ああ、そうしてくれ。まあ、こういう奴等は、自分から会社を辞めていったほうがいいんだがな。」
「ところで、作戦って？」

　仙次郎は、煙草に火を付けて、単調に答えた。

「大恥をかかせる。それだけで十分だ。奴は、自主退社するだろうさ。」
「また、突拍子もない事考えてるな。」
「ああ、まあな。‥‥‥しかし、今頃、山脇も近藤君が居ない事に焦ってるだろう。」
「ふっ、だろうな‥‥‥‥」

　仙次郎は、意味ありげな笑いを見せ細く長い紫煙を吐き出していった‥‥‥‥‥

（７３）

　山脇は、出社すると近藤の変わりに違う女性が受付にいることに不信感を抱いていた。
　近藤の代わりに居る女性に声を掛ける山脇‥‥‥‥

「あのぅ‥‥‥‥貴女は‥‥‥‥？」
「人事課長から、暫くの間、受付業務をするように言われまして。」

　その女性は、山脇にそう答えた。

「近藤さん、病気でもしたのかしら？」
「さぁ‥‥人事課長からは、社員研修だからと‥‥‥‥」

（社員研修？‥‥‥どうしよう‥‥‥‥‥話ができないわ‥‥‥）

　焦る山脇は、トイレに立つ振りをして島田に連絡を入れた。

　山脇から掛かってきた電話に、島田は、驚いたのか小声で囁いた。

『博美君、仕事中は、電話は駄目だと言っただろう。』
「す、すみません‥‥‥‥実は‥‥‥」

　山脇は、近藤律子が、受付におらず話が出来ない事を島田に簡単に説明した。

『なんだって‥‥‥‥それで、出社はしてるのかい？』
「ええ。社員研修ということで‥‥‥。」
『おかしいな‥‥‥こんな時期に。‥‥‥まあ、いいさ。』
「でも‥‥‥近藤のトイレ撮影が‥‥‥‥。」
『博美君、今夜までに撮影を成功させるんだ。』
「えぇっ‥‥‥こ、今夜まで？」
『出来なかったら、君の渉外部の異動と、僕の愛人になる話は白紙に戻すよ。』
「‥‥‥わ‥‥‥わかりました‥‥‥‥‥何とかします。」

　山脇は、咄嗟にそう答えると電話を切った。

（何とかしなきゃ‥‥‥何とか‥‥‥‥）

　受付業務は、昼食とトイレに立つ時意外は、持ち場を離れる事は出来ない。
　つまり、会社にいる時には、撮影は不可能だ。
　山脇は、必死で考えた。

（‥‥‥無理よ‥‥‥絶対‥‥‥どうしよう‥‥‥）

　山脇は、焦りで、胸の鼓動が早くなるのがわかった。
　仮に会社に仕掛ける事が出来ても近藤律子がそのトイレを利用するとは限らない。
　せっかく、島田に近づき奴隷のような女にまでなって尽してきた事が水の泡になってしまう。
　その時、ふと山脇の脳裏に案が沸きあがった。

（！そうだっ‥‥‥‥‥私のを撮れば‥‥‥‥どうせ局部しか映らないし。）

　山脇は、即座に決断した。
　ただ、問題は、山脇本人と島田に気づかれないかだ。
　事実、島田は、山脇の蜜壷をマジマジと見ている。
　山脇は、頭を捻った。
　何とか自分と判らないように撮影し島田に信じさせる方法を‥‥‥‥‥‥‥

☆☆☆☆☆

　仙次郎は、洋平と佳代に、島田と山脇を落とす作戦を説明していた。

「とにかく、島田は、異常にプライドが高い。それを崩せばこの件は解決だ。」
「崩すとは？」

　洋平の問いに仙次郎は答えた。

「いいか、よく聞けよ。奴は、家系もいい。一流大学を出て仕事も出来る。伯父は、常務だ。社員もそういう目で奴を見ている。今までの人生の中で奴は、いい子いい子で育ってきた。親、親類の中でもいい顔をするタイプだ。」
「んむ‥‥‥で？」
「こういうタイプは、感情的には、非常に不安定で行動の予測がつかないタイプなんだ。簡単にいえば、何をしでかすか判らない人間とも言える。つまり、島田は人格障害を持っている。他人の奉仕することなど思いもしないんだ。つまり、さっきの録音の内容を聞いても判るが、近藤を自分の女にしたいのに、山脇をまるで奴隷のように扱っている。島田は、どんな相手からでも１００パーセントの愛をもらわないと激怒の発作が起こるんだ。」
「それは、奴隷扱いしている山脇に対してもか？」
「ああ、誰だろうと自分がしたい事に逆らう奴は、直ぐにカッとなってしまう。」
「‥‥‥‥‥‥例えば？」
「つまり、自分の希望や欲求などが叶わないと、どんな言動や行動をとるか判らないという事さ。」
「‥‥‥‥‥‥」
「しかし、非常に精神的には未熟なタイプで、社会批判や個人的なバッシングを恐れている。」
「そうなのか？」
「ああ。」
「でも、その‥‥‥なんだっけ‥‥‥‥えー‥‥‥人格障害もあるって言ってたろ。」
「んむ。中でも、自己愛性の人格障害だ。」
「自己愛性？」
「つまり、自己中心的で、自負心が強く、自分の万能感と有能性にすがりついて生きているタイプさ。常に他人からチヤホヤされていたい。そうしない相手には激しく攻撃をする。そして、人に拒絶されるうちに猛烈に相手を攻撃しだす。一度つき合った女性は、自分の合意なしに離れるのは、裏切りだと考えるんだ。」
「困ったもんだな、おい。‥‥‥と言う事は、山脇もか。」
「そうだろうな。‥‥‥今のところ、島田の性処理道具にされているから。。」
「具体的には、どう落とすんだ？」
「とにかく島田の弱点は、自分のプライドを傷つけられることさ。家族、つまり身内とか、島田と仲の良い人間に関与してもらい告訴とか公表という言葉を匂わせると動揺する可能性が多分にある。」
「つまり、脅すわけか？」
「脅すだけじゃない。島田、山脇、二人とも自主退社するように持っていく。」
「辞めていくだろうか？」
「島田は、そういうタイプさ。」
「山脇は？」
「それでも社に残るという事なら、大物だ。彼女を使ってやれ。ハハハハハッ‥‥」

　仙次郎は、洋平の肩を叩きながら笑い声を上げた。

☆☆☆☆☆

　交代で食事をとっていた山脇は、食事を終えると近くのコンビニに走った。
　マニキュアと剃刀を購入するためだった。

　買い物を済ませた山脇は、急いで社に戻るとトイレに駆け込んでいく。

（和式トイレじゃないと駄目ね‥‥‥）

　山脇は、一番隅にある和式トイレの中に入っていった。

　紙袋からマニキュアを取り出す山脇‥‥‥
　マニキュアは、近藤がよく使うカラーだった。

　山脇は、近藤と同じマニキュアを塗り爪を乾かしていく。

　全てを塗り終えると、息を吹き掛けて乾かしていった。

（‥‥‥‥‥乾いたかな？‥‥‥‥）

　次に、山脇は、制服のスカートを脱ぎ、ショーツを下ろしてシェービングクリームを陰毛に塗りつけた。
　剃刀を当て恥丘の陰毛を綺麗に揃えていく‥‥‥‥

（こんなものかしら‥‥‥‥）

　山脇は、縦に細長く陰毛を形付けた。

　山脇は、綺麗に恥丘を拭き上げるとバッグから小型カメラを取り出して便器の前にカメラを置いた。

（これくらいの位置かしら‥‥‥‥）

　山脇は、何度も位置を確認すると、ショーツとスカートを穿き直した。

　一旦、トイレを出て、リモートスイッチのボタンを見る山脇‥‥‥‥

　そして、ビデオカメラのスイッチを押すと、山脇は、再度トイレの中に入っていった。
　スカートを捲し上げストッキングとショーツを下ろして便器に跨った。
　腰を降ろす山脇‥‥‥‥
　そして、放尿を開始した。
　尿が便器に当たる音がトイレに響いていく‥‥‥‥

（‥‥‥‥フゥゥゥー‥‥‥‥‥‥どうか、島田さんにバレないように‥‥‥）

　山脇は、トイレットペーパーを取りマニキュアが見えるように蜜壷を拭いた。

（こんな所かしら‥‥‥‥）

　山脇は、用を足すと衣服を直しトイレを出た。

　少々、間を取り、リモートでスイッチをオフにすると再度、トイレに戻ってビデオカメラをバッグにしまった。

（フゥゥー‥‥‥何とか成功だわ‥‥‥）

　そして、山脇は、もう一度、ショーツを下ろして、証拠隠滅のため恥丘の陰毛を全て剃り落としていった。

　山脇は、今夜、このビデオを島田に届ける事になっている。
　島田は、直ぐにビデオを見るはず。その興奮から、山脇を抱くことは必至だ。
　その時、このビデオと同じ陰毛の形をしていると、偽物とバレてしまうからだ。

（‥‥‥‥‥‥これで、聞かれても、言い訳は作れるわ。‥‥‥‥）

　トイレを出て大きく深呼吸をする山脇‥‥‥‥。
　そして周りを見渡し、急いで受付に戻っていった。

☆☆☆☆☆

　退社後、山脇は、島田のマンションに出向いた。

　山脇が、ドアを開けると同時に島田が興奮状態で声を張り上げた。

「山脇君っ、よくやったぞ。‥‥‥どれ、さっそく見せてくれっ！」
「ぇ‥‥‥ええ‥‥‥」

　島田は、山脇を急かしながら部屋の奥に連れて行った。

　山脇は、バッグから島田から預かった小型ビデオを手渡した。
　島田は、奪うようにして小型ビデオを受け取るとビデオをコードに差し込みパソコンに繋げた。

「は‥‥はやく立ち上がれぃっ！」

　島田は、胸を高鳴らせながらパソコンの起動を待った。
　ビデオソフトを立ち上げ、カメラのスイッチを押す島田‥‥‥‥

　暫くして、画面にトイレ下部の様子が映し出された。

「お‥‥‥‥映ってるぞ。」

　島田の目は、モニターに釘付けとなった。
　靴音が聞こえトイレのドアが開く。

「来た、来た‥‥‥‥」

　両足が、便器を跨いでいる。
　衣服の上げる摩擦音が聞こえ、ビデオに映る女性が腰を下ろした。

「おぉぉぉぉぉーっ‥‥‥‥‥す‥‥‥凄い‥‥‥」

　島田は、画面を拡大した。

「んーーむっ‥‥‥近藤君のアソコの毛は、こんな形をしてるのか‥‥‥」

　興奮状態の島田‥‥‥
　モニターを左右から抱えるようにして顔を近づける。

「‥‥ん‥‥‥ぉ‥‥‥おぉぉぉぉぉぉー‥‥‥‥‥ばっちり映ってるよ。」

（‥‥‥‥良かった‥‥‥‥‥バレてないわ‥‥‥‥）

　島田は、穿いているズボンを下ろして山脇を呼んだ。

「ひ‥‥‥博美君‥‥‥‥」
「は、はい‥‥」

　山脇は、島田に近づくと、早くも怒張している島田の肉棒を咥えこんだ。

「ングッ‥‥‥‥ンムゥゥゥゥゥー‥‥‥チュッ‥‥ンギュッ‥‥」
「博美‥‥‥‥もっと‥‥‥もっと舌を使えっ！」

　山脇は、島田の様子を下から見上げながら、ホッっと胸を撫で下ろしていった。