| メールⅡ メール『旅館に着いたら、9時までに入浴と食事を済ませてください。9時にマッサージ師が来ます。旦那様には貴女様が事前に頼んでいることをお伝えください。なお、下着は取り換えないこととそのマッサージ師に凝っている個所を聞かれたら、太ももの付け根と胸が痛むと答えてください。』 9時きっかりにそのマッサージ師は来ました。でっぷり肥った坊主頭の中年男。主人はビールを飲みながら、野球を見ています。早く酔いつぶれて寝てくれることを祈りながら・・・。 私とマッサージ師は隣の和室へ。すでに敷かれている上布団をめくり、うつ伏せに寝るように促されました。もちろん、ふすまは全開に開かれています。 「どこか特に凝っているところがありますか？」男は無表情に聞いてきます。 「はい、太ももの付け根と胸が少し・・・。」 私は主人に聞こえないように小さな声で答えました。しばらく何事か考えているようでしたが、はい、わかりましたと、男も小さな声で応じました。 しばらくは普通のマッサージと変わりませんでした。男はプロであることは間違いないようです。ことは私の体勢を仰向けにさせてから起こりました。 「今から凝っている個所を重点的にもみほぐしていきます。その前に凝っているところを確認しますので。」 私の足を大きく開かせ、その間に座ったマッサージ師はおもむろに信じられないことを言いました。 「そのまま、腰を上げていってください。」 言われた通り、少しづつ腰を上げていきました。浴衣の裾が割れ、パンティ姿の下半身がむきだしに。（このパンティは、昼間のオヤジとの時の愛液のしみがべっとり付いているはず・・・。） 男の顔も徐々に近づいてきます。こんな恥ずかしい体勢で、他人に恥部をさらすなんて・・。この状況にみるみる顔が紅潮していくのがわかります。男の興奮している息があそこに感じ、足が震えました。たまらなくなったように男は鼻をパンティに押し付けました。 「（ちょっ、いや）」 男は目をつぶり、鼻をクンクン鳴らして匂いを嗅いでいます。私はあわてて腰を引きましたが、両手で強く腰を抑えられ、逃れられません。思わず主人を見ましたが、依然、ほうづえをついたまま座っています。テレビを見ているのか、眠っているのか、こちらからは分かりません。変態親父はにやにやしながら言いました。 「かなり凝ってますねえ。ちょっと薬を使ってみましょう。」 男はかばんの中から小さな瓶を取り出しました。浴衣を大きくはだけさせると、ブラジャーを付けた胸を露出させました。男の影になって主人からは見えません。瓶からオイルのような液体をブラジャーの少し上あたりに垂らしました。 男は液体を伸ばしながら、執拗にオッパイを揉み上げます。私の息も乱れてきました。男は下半身にも液を垂らし、パンティ越しではありますが、ダイレクトに敏感な部分をさすり始めました。 ふいに男の手がパンティの下に滑り込みました。空いた方の手はブラジャーの下から乳首を捕えます。はっとして顔が火照り、熱くなってきました。男は堅くなった乳首とクリトリスに容赦なく刺激を加えていきます。私は声のない声をあげました。男は下半身にさらに液を加え、指を膣内へと挿入してきました。 私は無意識に男の股間に手を伸ばしていました。堅く勃起したものを探し当てると、形を確かめるように輪郭をなぞっていきました。 男は不意に腰を引きました。 「奥さん、薬がよく浸透するように、しばらく時間を置きます。そのまま、横になっていてください。」 そんな・・。お願い・・。男は無情にもこの場を離れて行きました。私はとにかく動悸を鎮めようとしますが、なかなか治まってくれません。それどころか、先ほどの液体には媚薬のようなものが含まれているのでしょうか、体はますます火照って熱く、膣内がムズムズしてくるようなんです。 ３０分ほど経ったころ、男の信じられないような言葉を耳にしました。 「今度は、旦那さんにも見ていてもらいましょう。どうぞ。」 何考えてるのよ、こいつ。二人は私の寝ている部屋に入ってきます。 「これからは、ちょっと特殊なマッサージに入ります。私の舌を使ったマッサージです。」 「な、何？ちょっとやめてください。」 男はふいに私の指を口に含みました。 「ちょっ、いや。あなた、やめさせて。」 主人を見ると、激怒するどころか食い入るように見つめています。男の舌が、指から腕に這い上ってきました。私の火照った体は、ただそれだけのことにも敏感に反応してしまいます。 男は私の両腕をつかむと、頭の上に上げさせ、腋を舐めはじめました。 「い、いやあ」（だめ、感じすぎる・・） 男のねっとりした舌が腋から首筋、耳へと舐め上げます。私は涙を流していました。 「いやあ、だめえ。」 男の唇が私の唇にかぶさると、入ってきた舌を思いっきり吸い上げ、自分のほうから舌を絡ませました。男の手がブラジャーをたくしあげ、乳首を含んだとき、全身に電撃が走りました。もはや、じっとしていることができず、男の頭をかき抱き、足を男の胴に絡ませました。男の舌は徐々に下に降りて行きました。臍から下腹部へ、私の最も感じるあの場所へ。 男の舌は執拗に秘部を責め立てます。男の熱い鼻息が陰毛を通して感じられました。 男は、ふいにクリトリスに歯を立てました。 「うわあ、もうだめ」 私は上半身を捩じり、涙を流して主人に懇願しました。 「入れて、お願い。あなた。」 主人は悲しげに首を振りました。 では、と言って、男は白衣の下とショーツを脱ぎ去りました。いやらしく反り返ったモノが私の顔前に突き出されました。 主人をちらっと見ましたが、私の理性は完全に吹き飛んでいたのでしょう。そのモノにむしゃぶりつきました。カリから下へ、ねっとりと舐めていくと、どくん、どくんと脈打つのがわかります。ゆっくりと舌を上下させました。男は、たまらなくなったように、うめき声をあげ、私を組み敷きました。 男は私の両足を肩に持ち上げ、ゆっくりと挿入してきました。男の白髪の交じった陰毛と私の陰毛が絡まりあいます。主人は後ろに回り込みました。「いや。」と叫びましたが、もはや快感の波にさらわれ、意識は朦朧としています。 「はあああ。」 突き上げられる度に、高まりは大きくなり、大声を上げていました。そして、ついに絶頂を迎え、膣が激しく痙攣するのを感じました。男の射精を子宮に感じ、意識が遠のいていきました。 翌朝、早く起きた私は、主人の携帯に着信のランプが点っているのをぼんやり見ていました。ある不安を覚え、メールを開けてしまったのです。そして、愕然としました。 メール『ご満足頂けましたでしょうか？またのご依頼をお待ちしております。沢木』 主人の寝顔に語りかけました。 「すべて、あなたが仕組んだことだったのね。叔父さんも、マー君も、今回のことも・・。」 ぐっすり眠った主人の顔が、かすかに微笑んだように見えました。 （終） |
| 2010.12.19掲載 |