４．羞恥

「あっ、あぁ」
　優子は、剃刀の動きの甘い感触に、柔肉をヒクヒクさせて身悶えの激しさを増している。
　剃刀のジョリジョリいう刃音に、身悶えさせている。
「良、腰も止められないか、危なっかしくてかなわん」
　クナクナと身悶えつづける優子の腰の動きに辟易とする和磨。
「えっ、腰は無理ですよ。　いつもは、腰の動きが良いい　なんて言ってるじゃないですか。ほら…絶品の卑猥な腰振りしてるじゃないですか。…繋がってたらたまらんすよ、この動き、熟れた人妻の…ってやつじゃないですか」
　それぞれが、悪態をつきながらも剃毛を済ませると、良輔は剃られた毛を丁寧にそろえて束にしている。
　優子は、じれったい思いで、一人あられもなく淫らに乱れつづけている。
・
　羞恥なく身悶える優子のあられもない痴態に飽きた二人は、カンビールを酌み交わし祝杯をあげている。
「やっぱ、もっとまともな反応がないと、…だめですね」
「贅沢だなぁ、あれだけの美人を自由にしてるんだぞ…」
　上機嫌の二人。
「もう、そろそろ薬も切れてくる」
「大丈夫ですか、目覚めさせるようなことして」
「心配ない、意識は戻っても、身体の火照りは、まだまだだからな」
「じゃ、火照りさめないように…」
　良輔は、片手にグラスを持ったまま、熟れた真白な肌をなぞり始める。
「いや、なにを…　なにをしてるんですか」
　優子が、突然、目覚めたように声をあげると、良輔は慌てて飛びのいた。
　寝ぼけまなこで、どこにいるのかと飛び起きように驚く優子、良輔は、それ以上に優子の声に驚いた。
「あははは…」
　和磨は、良輔の驚く様子が面白くてたまらない。
「何をって？奥さん、言ったでしょ仲良くしようって」
　横柄な態度を装う和磨。
「それじゃ、始めようじゃないですか。……どうです、その格好」
　和磨は、優子に自身の状況を悟らせる。
「あぁ、………いやっ、ほどいてぇ〜、どうして縛ったりするの？」
　手首を突っ張らせる優子。
「もっと…よく見ないとだめですよ」
　和磨は、優子の頭の下に手を入れて足先まで、よく見えるように引き起こす。
「…」
　何のことか気づかぬ優子は、いぶかしげにあちこち目線を移している。
「ほらぁ、よく確かめて」
　優子の頭を振るようにして、確認させる和磨。
「……あっ、なに、なにを？」
　うそ寒く、茂みのない股間に気づく優子。
（これじゃ、帰れない…）
　股間が涼しいのは開脚姿勢だけではなかったのである。
「あっ」
「奥さん、かわいくなっちゃって…　ほら、こんなにスベスベ」
　良輔が、茂みのない小山をなぞる。
「ちっちゃな芽も、こんなに良く見えてますよ」
　和磨も、優子の羞恥心をあおる様に言う。
「あぁ、も、もうやめて、……解いて、帰してください」
（もう、だめだわ、どうしてこんなこと…）
「やめてって？？、…それに、ほら、こんなにお汁が…、お口も、パックリ開けてるじゃないですか」
「いやぁ〜」
　蟻の門渡りにまで滴る液を掬い取ると、和磨はテカった指を優子の目の前に突出す、グッとそむけた顔はなみだ目である。
「仲良くすれば、いい思いも出来て一石二鳥ってやつですよ」
　和磨は、懲りずに二匹の蛇がそれぞれに巻きついたようなデコボコした、大きな張り形を優子の目の前に掲げあげる。
「やめてください、どうしようと…。そんなもの」
　口では、強く抗ったものの腰のあたれが熱くなる思いに、優子は戸惑っている。
（まだまだ、身体のほてりは抜けきってないだろ）
「どうです、これ。…頼もしいでしょ。どうするかなんて、分かってるはずですがね」
　チューブ入りのローシュンを塗りつけながら楽しげな和磨。
「奥さんのここは、剃刀使いながらしっかり見せてもらいましたからね」
「あっ、いやっ…もうほどいて」
　和磨のそんな言葉にも、羞恥に身悶える優子。
「いいですね。…これでないと」
　良輔は、優子の素直な反応に満足して言うと、寄り添うようにして胸に手をやる。
「いやっ、いやです。あっ、こんなこと、…お金なら…」
「そうじゃないでしょ…？」
「良、おまえも観てみろ、こんなに充血させて、たらこ唇みたいになってる○○○○はなかなか観れんぞ」
　たてすじをなぞる和磨、良輔は体の向きを変えて覗きこむ。
「あらぁ〜、一戦終わった後みたいじゃないですか」
　和磨は、ふっくりした柔肉の感触を確かめるように、たてすじをなぞりあげていく。
「あっ、…触っちゃだめ〜」
「おぉーっ、指が気持ちいいとは、入れたくてうずうずしてくるなぁ、この感触。良、めったに味わえんぞこれは」
　良輔は、充血しきった脹らみに、二本の指を添えるようにして触れさせる。
「おぉー、こんなになるんですね○○○○って、…気持ちいい。初めてですよこんなの」
　有頂天の良輔。
「あっ、あっ、だめっ…て、あ、やめてぇ〜」
（あっ、あっ、かんじちゃう〜）
　縛られた身体を、ピクピクさせて身悶える優子。
「うわっ、溢れましたよ汁、ほら…また」
「あはは、もういいだろ、お前は胸でも担当しててくれ」
　和磨は、ねじれた張り形を擦りつけていく。
「あっ、あっ、…だめっ」
　縦すじに沿わせて、上下に動かされるオレンジ色した張り形の動きに避けるようにして腰を振るさまがまた、なんとも悩ましい。
　和磨と良輔と目を見合わせると、笑いをこらえるように含み笑いでいる。
　和磨の手に操作された張り形は、ひつように優子の柔肉の割れ目を追っていく。
「いやっ、ゆるして」
「いい感じになって来てるじゃないですか、ほら…、こんなに滑りがいい」
　張り形はクルリとねじられ向きを変えられ、粘ついた液をまんべんなく擦り付け、ひたすらなぶりつづけていく。
・
「あぁ〜、いやよ」
　優子の腰の動きは、迎え腰のようにクイクイと動く様子は、張り形を追っているようだ。
「奥さん、上の口と下の口は、どうも思いが違うようですね」
　言葉では、拒否を続けていても身体は欲情のくすぶりが徐々に炎になって優子の拒絶をあやふやなものに変えていく。
　和磨は、そろそろと張り形を引き離す。
「あぁ〜ん、いや…、も、もうやめて」
　ギュッと腰を突き上げるようにして張り形を追う優子の腰。
「もう、こんなにコリコリつっぱらかってきましたよ」
　胸をなぶり続ける良輔は、硬く飛び出した乳首を弾いている。
「あっ、あっ」
「どうしょうかねぇ〜、これ？。…もっとかな？」
　和磨は、張り形を下から沿わせて花芽めがけて突き上げる。
「あぁ〜」
　そんな張り形の動きに何度も、身悶えて甘い汁を溢れさせてしまう優子。
「あっ、も、もうだめっ……、いやぁっ」
　優子の腰は、器用な動きで張り形をとらえようとするのである。
「あはは、だめですよ、かってに咥えたりしちゃ」
　和磨は、いなすように張り形を操作する。
「どうしたいか、ちゃーんと言ってからでないと……ゆ・う・こ・さん」
　ペチャペチャと音をさせて張り形を振付ける和磨。
「いゃ、そ、そんなぁ〜。……はずかしい」
　縛られた身体を激しく身悶えさせて、欲情に耐えてる優子。
（だめ、だめよ、まけちゃ、…あぁ〜たまらない、だめ）
　そんな女の思いを察知して、和磨は再び昂ぶりを誘うように張り形を縦すじに沿わせていく。
（あぁ〜、だめ、も、もぉ〜）
　一度は、我に返ったものの…
「あっ、あぁ〜」
（いやぁ〜、もうだめ、どうにでもしてぇ〜）
　優子は、激しく張り形に腰をクイクイ振付けて、じれている。
「さぁ、奥さん、…ちゃ〜と、お願いしないと…」
「あっ、あっ、い、いじわるぅ〜〜、あっ…………」
　小声で言う優子。
「もっと、はっきり大きな声でないと…聞こえませんよ」
「いやっ、あぁ〜ん、いれて………入れて、あっ、奥に」
　優子は、視線を飛ばして和磨の持つ張り形をギュッと挟みつけるかのように繋がれたももを引きつけ屈服を表して言う。
「ほー？？、どこです？……どこの奥に入れるんですかねぇ」
　和磨は、ねじれた張り形に、なにやら怪しいクリームを塗りつけている。
「あぁ〜、もぉっ、………あたしの…あたしの中…」
「うぐっ」
　和磨は、良輔の腕を避けるようにして手を伸ばし、優子の唇を割って、いかつい指を含ませる。
「ここかな？、ゆ・う・こさん」
　口腔への刺激にも、ネチャネチャと悩ましげな表情で応える優子。
　和磨は、ひとしきり口腔をなぶりつづけて、ふやけた指をやっと引き離す。
「これでよかったかなぁ？」
　再び粘ついたクリームを塗った張り形の先で、赤く充血して張出した花芽を突っつくのである。
「あっ、あっ、あっ…ち、ちがうの…そこ、そこよ」
　触れるたびに、身体を身悶えさせ、喘ぐ優子はおもちゃのようだ。
「そこって？、どこです」
「あぁ〜〜、いじわるぅ〜あっ、あたしの…」
　ずーっと以前からの知り合いにでも言うように、甘えた響きになっている優子の声。
「奥さんの…？」
「あそこ…、あぁ〜、○・○○○に……いれてぇ」
　強く昂ぶった身体の欲情の波と共に、優子の秘肉に呑み込まれていく…。

つづく