７．熟した羽

　心地よいまどろみに漂う優子を、ベットに戻して和磨達は、また祝杯をあげている。
「次は何します？」
　いい所で相手を失ってしまった良輔、いまだ冷めぬ思いで起立した剛直を振付けて言う。
「おぉ、次は俺の番だ。…順番に、ネチネチやろうぜ」
「あは、ネチネチね…」
　悔しげな良輔は、黒いトランクスを履いている。
「こないだ仕入れた吸引機、試してみるか」
「ほー、それいいですね」
　良輔は、いつか見たアダルトサイトのシーンを思い出す。
　これ面白いでしょ、とネットから落とした動画を和磨に見せて、吸引機の購入を進めたのも良輔なのである。
「良、ビールでも飲ましてやったらどうだ」
「うん」
　和磨の指示に、自分のグラスにビールを注ぎたすとベットに行って、ぼんやりまどろむように脱力した優子の頭を起こして、可愛い口にグラスを運ぶ。
「ビールは？飲めるか」
「ええ」
　やけにしおらしくなった優子は、赤い蝋を剥ぎ取られベットの上にひっくり返ったカエルの足のようなに大股開きにで、手は後手に縛りつけられている。
　尻と両足を一直線上に並べられ、ベットの淵にそって固定された優子の姿勢は、分娩台さながらである。
　優子は、砂漠を歩いて来たかのようにグビグビと冷たいビールを休まず飲み干した。
「もう少し、頂けるかしら」
　お替りを要求するほどである。
「薬だと面白くないんでね、こんなの試してみますか？……どっちにしても本気で気持ちよくなってもらわないと…、どうでした蝋燭の味は」
　親しげに話す和磨は、ＳＭ趣味の恋人達のような口ぶりである。
「…もう、帰して、…じゅうぶんでしょ」
　喉も潤うと、抗いの言葉を吐く優子。
「困りますね、そういうことを言ってもらっちゃ…奥さんだけ気持ちよくなって終わりってのは無いですよ。…時間もたっぷり有ることだし」
「…」
　和磨は、慌てるようすもなく言い捨てる。
「それなら…、ロープは、ほどいてください。…暴れたりしません」
「あはは、そうはいかないね、これが一番の趣味なんでね。…今度は、私が相手して、楽しませてもらいますよ」
　こともなげに言う和磨は、おもちゃのピストルがホースの先に付いた空気呼吸器のような物を手にしている。
「さぁ、のども潤ったことだし第２ラウンドといきますか」
　良輔は、優子を斜めに引き起こすと、ベットとの間に滑り込んで、優子の細い手に股間の物を握らせるて重なるのである。
　ハッと驚く優子、良輔のそれは、たけだけしく天を向いて、細い指に絡めていく。
　和磨が、空気呼吸器状のカップをさっきの淫らさが嘘のように閉じた○○○○に押し当てると、ピストルのレバーを一握りする。
　シューポッ
「あっ」
　空気の流れる音と共に、驚きの声を上げる優子は、思わず良輔自身を、きつく握り締めていく。
　良輔は、しっかり膨らんだ胸を揉みほぐしては、細い指の反応を楽しんでいる。
「あぁ〜」
　優子の様子は、置き火のようにくすぶっていた墨が明るさを増すように、甘い喘ぎ声をあげ始めている。
　シュポ、シュポ
　和磨は、休みなく吸引しつづけている。
「どうです、吸引の感想は？……初めてだと解らんか」
「…」
　問われた優子は、股間が熱くなる不思議な感触に戸惑いながらも、敏感な反応を魅せてしまっているが、…それでも、おもちゃにされる状況に憎悪が芽生えさせている。
　シュポシュポと繰返し吸引をきつくする和磨は、飛び出してきたピンクの柔肉に興奮をあらわに鼻息を荒くする。
　良輔は、ネットで見た物と比べるように覗き込んでいる。
「膨らんでますね」
　良輔も、期待で内心ドキドキである。
（どうなるんだ…？）
　和磨にしても未経験のことに、慎重さを増して吸引を止めては、またシャポシュポやっている。
　カップの透明な淵に張り付くように大きく膨らんだ陰唇は、血流に赤味を増して淫らに花咲いてくる。
「いいんじゃないか？良、…このまま少し時間置くか」
「あっ」
　和磨が、透明なアクリルをなぞると、それだけで優子は、充血した陰唇を敏感に反応させて身悶えるのである。
・
　和磨が、ビデオカメラを構えると、徐々に昂ぶりを増した優子が、腰をクイクイ揺すりだしているのである。
　和磨は、慌てて録画ボタンを押して、シュポッといわせる。
「あっ、熱い」
　血流が増し、ピンク色をしっかり赤くして、たらこのように膨れている陰唇、ささいな刺激に甘い声をあげる優子は、憎悪の思いも薄らいで新しい快感に身をゆだねていく。
（そろそろいいかな？）
　ジュパ
　和磨は吸引カップを引き剥がすと、蜂にでも刺されたかのように腫れあがった陰唇が、ベロリンとあらわになる。
　たらこ唇どころではない、病的に赤く腫れた陰唇は別に付けたのかというほど膨れて飛び出してプルプルしているのである。
「あっ、だめ、…さわらないでぇ」
（あぁ〜、感じるわ）
　思わず触れてしまう和磨の指の感触に、あわてた優子。
「いい感触だ」
　ぷにゅぷにゅとした感触を確かめるようにこねまわす和磨。
「あっ、あっ」
　喘ぐ優子は、尻の穴までもキュッ…キュッとヒクつかせ、腫れあがった陰唇は花芽までも覆いつくして深い亀裂を作り、極端に敏感になっている。
「こりゃいい。…赤ちゃんの○○○○の様に縦すじだけ見せて、感触も感度も倍増だな」
　プルンとおさなげだが淫らに赤く主張した亀裂に指を含ませては、なぞりあげている。
「あっ、だめ」
「だめじゃないだろ、こんなに○○○○腫らせちゃって、すごくジューシィーだぞ…ほら」
　大きく腫れた陰唇に、溢れた淫汁をまぶすように塗り広げる。
　昂ぶりが優子の陰唇の血流をさらに強くするか、赤さはさらに増して猿のお尻を思わせるほどのただれた赤さで、腫れ上がったふくらみはしぼむようすがない。
「あっ、あっ」
　手のひらを押し当てて、指の抽送をくりだす和磨は、股間を押し当てたくなっている、それほど心地よい柔らかな感触なのである。
「そんじゃ、少し楽しませてもらいますか」
　おっぴろげの優子の尻の下にクッションを敷き詰めて高さを調整すると、腫れて深い縦すじの割れ目に、たっぷりとローションを塗りつけて、長い剛直をヌルッと亀裂を割るようにして押し当てて、素股プレイの開始するのである。
「あぁ〜」（気持ちいい〜）
　花芽を突つかれながら、腫れあがって敏感にな陰唇を嬲られる優子自身も驚きである。
（あぁ〜、いい、どうして？、あっ、こんなに感じるの？）
　充血し敏感になった陰唇からの新しい快感。
　優子が激しい身悶えを見せ始めると良輔は、おじゃまとばかりにベットを飛び出してカメラを構えている。
「いんですか？…それ」
　不思議そうな良輔。
「おぉ、中に入れてるのと変らんほどだ、まとわりつく感じは格別にいい、……入れると付根の感触がいいぞ、きっとこりゃ」
　和磨は、上機嫌で腰を揺すっている。
「あっ、あっ、…こんなの初めてぇ」
　和磨に負けない速さで腰を振りつけ乱れた優子。
「あぁ〜、だめ、…あっ、い、いゃ〜〜ん」
（感じちゃう〜……あなたぁ〜…）
「あっ、あっ、あっ……も、もぉ…やめて」
　我慢の限界にみせる感極まった、いい表情で身悶える優子は、何度かアクメをやり過ごしては耐えている。
「あぁ〜、も、もぉだめっ、あっ…い、いっちゃう〜」
（あ、あなた…、ごめんなさい）
「あっ、いい、もっと、もっと…してぇ〜、うっ」
　全身を硬直させて、ブルブルと痙攣を走らせると。
　ピュ、ピュー
　優子は新しい快美感に、和磨の剛直に潮を噴きつけ、極上の逝きっぷりを魅せると放心状態で脱力してしまう。
「おお」
　と和磨は、征服感を満足させている。
「なんだ、逝っちゃったのか？…仕方ないなぁ」
　良輔とこっそり目線を合わせて、残念がって見せるのである。
（じゃ、次はズーンと奥まで、突き込んでやるか）
　和磨は、腫れあがった陰唇の根元での感触を、期待している。
「良、すまん、クリーム取ってくれ」
　良輔が、「・・オーガズム」と書かれたチューブを手渡すと、腫れあがった陰唇の下に覗かせる秘腔にクリームをたっぷり取って含ませ、自らの穂先にも塗りつける。
「吸引器、取ってくれ」
　恐れるように腫れあがった陰唇に気づかって、再び吸引器を被せるとシュポシュポと優子の秘肉を吸い上げる和磨は、結合前にしっかり膨らませておこうとするのである。

つづく