（７）

　チンチン、おチンチン、ペニスてね〜、今一ピンとこない。

　レディコミには、肉棒、いち物（いちもつって読むのかな〜）イメージは湧くんだけど、言えない、馴染めない。やっぱり私は「チンポ」。声に出さなくても、この３文字が頭に浮かぶだけで、あそこがピクンと反応する。

　彼氏のマンションで半同棲中だった姉が、クリスマスの夜に帰ってきた。
（喧嘩でもでもしたのかな〜、まぁいいっか！）

　年末年始は実家で２人共ゆっくり過ごし、仕事初めの前夜にマンションに戻った。

「明美、お姉ちゃんの部屋にあった漫画の本知ら〜ん」

（やば〜い、元に戻しとくの忘れてたわ）

「これやろ〜。お姉ちゃんの部屋とちゃうで〜、ずっと前からリビングに置いたったんやで〜」
（ごまかしとこ）

「そやったっけ・・・で明美読んだん？」
「チョッと見たけど（嘘、全部読んだし、何回も読んだ）、あんなん、エロ本やんか〜」
「エロ本て、男の人が読むもんや。これはレディコミ」

（知ってるって〜。でも女のエロ本やん）

「エッチな絵ばっかりやんか」
「まぁ、明美みたいな子どもには、まだ少し早いな」
「私は、興味ないし別にいらんけど〜」（これも嘘）

　と言う訳で私の愛読本は次の日の朝、姉が処分した。興味ないって言った手前、自分で買ってくる事も出来なくなってしまった。年明けてから姉は毎日このマンションに帰ってくる。
　同居人だから当たり前なんだけど、好き勝手な事が出来なくなった。したいと思った時に、したいと思った場所で、あれが出来なくなった。自分の部屋でしたらいいんだけれど、何となくし辛くって。
（あぁ〜、ひとりお○こ　し　た　い）

　１月も終わろうとしているある朝、姉が

「明美、お姉ちゃんしばらく帰ってこうへんし」
「（やったぁ〜）彼氏んとこ？」
「何嬉しそうな顔してんの。男なんか引っ張り込んだりしたら、あかんで！」

（婚約もしてない男の部屋に転がり込むのは、いいんですか？）

「出来る訳ないやん！ここは女性専用マンションやで〜」
「まぁ、とにかく、明日からいいひんから」
「お父さん、お母さんにばれても知らんで〜」

　姉が出て行き、４〜５日経ったある夜、洗濯物を干しにベランダに出た。ベランダの隅には高校時代使っていたバットが立掛けてある。マンションに引っ越してきた頃、体が鈍らないようにとここでよく素振りをしていたが、いつの間にかしなくなってそのまま置きっ放しになっている。
　もう忘れていた。明美が前屈みになり、ちょうどお尻を突き出すような格好になった時、何かの拍子でバットが倒れ、明美の突き出したお尻のちょうど肛門あたりに、グリップエンドが当たった。
　明美はびっくりするよりも、ビクンと電気が走り思わず振り向いた。バットはカラ〜ンコロ〜ンと金属音がしベランダの床を転がった。
（いや〜ん、もうエッチなバット）
　バットを拾い上げて持ち上げようとした時、手を滑らした。バットは先の太い方から落ち、床で軽くバウンドし今度は明美の股間を前から軽く直撃した。今の一撃は明美の頭の中に火花を散らせた。
　洗濯物を干すのを途中で止め、バットを持って部屋の中に駆け込んだ。
　お風呂場でよく洗い、タオルできれいに拭く。立ち上がって脱衣場の鏡に映った明美の顔は少し赤い。
　バットを立てると、明美が少し足を開いてたった状態でグリップがちょうど股間の位置に来る。股間にバットを挟んだように立っている姿を見た時、体中が震えだした。
　グリップに股間を押し付ける。何回か擦ると堪らなくなってきた。スエットパンツの上からだと感じ方が鈍い。スエットを慌てて脱ぐ。下着の上から擦る。薄い布を通してだけなので、さっきとは比べ物にならない。クリトリスが大きくなる。また、一段と刺激が強くなる。もう止まらない。

　夜の運動公園。野球場のベンチの中、明美は見知らぬ男から脅される。

（姉ちゃん、あんな人気の無いトイレで何しとったんや）

（ようをたしてたんです。）

（ようたすのに、あんな色っぽい声だすんか）

（・・・）

（何してたんや？姉ちゃん、自分のいじってたんちゃうんか）

（そんな事してません）

　明美は突然ジャージを脱がされ、下着の中に手を入れられた。

（あっ、いやっ、やめて）

（ほ〜ら、このベトベトはなんや〜）

（・・・）

　男はベンチの隅にあったバットを明美の股間に押し付けた。男の言ったとおり明美はさっきトイレの中でひとりお○こをしていたので、バットが股間を擦ると淫靡な虫が体中を駆け巡る。

　力では敵わないが、走り出せば明美の方が早いのは一目で判る。

　刃物で脅されてる訳でもない、ロープか何かで体の自由を奪われてる訳でもない。大声も出せる。なのに逃げない。いや、だから逃げない。

（姉ちゃん、感じてきたんか？ほ〜らもうちょっと足広げて）

　明美は言われるがまま、グリップエンドが擦れるくらいにまで足を広げる。お尻の穴からお○この溝、クリトリスまでゆっくりと擦られる。口からはくぐもった、甘い吐息が漏れる。グリップエンドが往復するたびに腰が小刻みに前後する。

（だいぶきてるみたいやな〜。姉ちゃん、スケベやな〜）

　熱い、お○こが擦れるたびに全身が疼く。

（姉ちゃん、熱くなってきたやろう、上脱いだら）

　また言われたとおり、セーターを脱ぐ。

（大きなおっぱいやな〜。いい匂いやし）

　男はそう言って明美の乳房のすぐ前まで顔を近づけて、ふうぅーと息を吹きかけた。乳首に当たった瞬間、明美の頭は真っ白になった。男は卑猥に言う。

（ジャージも脱いで、ほらっ、このバット貸したるさかい、これでいってみ。）

　バットをベンチの椅子の背もたれに、斜めに固定し、明美を股がす。男は明美の頭を抑えて前屈みさせる。ちょうど、お尻を突き出した状態で、熱くなった蜜壺がぴったりと当たる。

　明美は目の前に男がいるのも忘れ、グリップに擦りつける。パンティは恥液でたっぷりと濡れている。グリップをも濡らす。

　いつの間にか、両手は乳房を揉み、指で乳首を摘み。口からはよだれが出ている。

（いやらしい女やな〜、変態女やな〜）

　汚い言葉を浴びせられるたびに、お○こ汁が溢れる。

（もっともっといやらしい事言ってぇ〜。淫乱明美のひとりお○こ見てぇ〜）明美はとうとう口にした。

（なんやて、もう一回言うてみ）

（お○こ感じるぅ、はあぁ、はあ。いいっ、い〜）

（ホンマ、いやらしい女やな〜。自分でオッパイ揉みながら、バットにお○こ擦り付けて、よだれまで出して）

（お○こいい、見て〜ぐちょぐちょお○こ見てぇ〜）

（この、お○こ女！お○こいじりまくって狂え）

（いく〜、いく〜、見て〜、いやらしいお○こ、いく〜）

　ぐっしょり濡れたパンティで股間にグリップエンドを挟んだま明美は、脱衣場の床で甘い痙攣の中にいた。

つづく