（９）

　フォークの先で撫で回した左の乳房は、全体を赤くしている。ところどころ、蚯蚓腫れとまではいかないが、引掻き傷のような跡もみえる。明美は、いった。胸の愛撫だけでいった。でもその絶頂感は、いつもとは間違いなく違う。

（気持ちよかった〜）

　ベンチの奥の壁に背中からもたれ、虚ろな視線を天井に向けていた。ぼやけた意識が戻りかけた時、太腿の内側に恥液が流れていくのを感じたので、ティッシュを取り出し、ロングスカートの裾から手を入れ、膝の内側から拭き上げた。ティッシュが秘部に近づくにつれ、体の中の淫虫が脳天に向かい、物凄いスピードで走る。まだ絶頂の余韻から醒めていない明美は、再び視界が曇り、淫虫の疼きに支配される。無意識にポケットから、スリコキ棒を取り出し、口に咥える。

「姉ちゃん、そろそろいこか」

　明美は小さく頷く。

「後ろ向いて、ゆっくりスカート捲ってみ」

　男に背を向け、ロングスカートの裾をゆっくり捲り上げていく。

　夜風に触れ、冷気が踝から膝にかけて感じるはずなのに、逆。素肌が露出するににつれ、熱くなっていく。スカートの裾は、膝から太腿を露にしていく。
（恥ずかしい。見ないで。熱い）

「姉ちゃん、そこでストップや。足、もうちょっと広げ」

（恥ずかしい。お○こ汁がいっぱい溢れ出てるのを見つかる）

　遠くにある街灯の薄明かりが、明美のお尻をほのかに浮かび出す。

「やっぱりパンティもＴバックか。ホンマ、姉ちゃんはどスケベやな〜。ほら、これ見てみ、太腿の内側、ビチョビチョや」

　男の手が乱暴に太腿の内側を撫で回し、恥液を拡げ、尻肉へ塗りたくる。明美は堪らず、腰をくねり、淫声をあげる。

「あぁ〜、あぁ〜。はぁ〜、うぅ〜ん」
「姉ちゃん、スケベ声出てきたな〜。おけつに自分の擦り付けられて感じてるんか？言うてみ、何を擦り付けられたんや？」
「・・・・」
「言えへんのか？何を擦り付けられたんや」
「お　○　こ　じ　る」
「なんやて、よう聞こえへんな。もう一回はっきり言うてみ」
「お○こ汁」
「誰のや？」
「明美のお○こ汁」
「明美のどスケベお○こ汁やろう。そう言うてみぃ！」
「明美のどスケベお○こ汁をお尻の擦り付けられました」
「そんな事されて、感じたんか？」
「感じました」
「もっとして欲しいか？」
「もっとして下さい。もっと明美のどスケベお○こ汁、お尻に擦り付けてぇ〜。もっとぉ〜、もっとぉ〜してぇ〜」

　明美の淫芯が大きく揺れる。

「姉ちゃん次、こっち向いてみ。足も開くんやで」

　スカートの裾を捲り上げたまま、男と向き合う。

　恥ずかしい、顔から火が出るくらい恥ずかしい。と同時に、どうしても疼く。男の視線が秘部に集中する。

「ブラジャーのエロいけど、そのすけべパンティはもっとエロいな〜。なんやこの紐、お○この肉ヒダが飛び出してるやないか」

　腰を回る紐、後ろでお尻の割れ目に食込む１本の紐を繋いでいる。

　割れ目に食込む紐は、途中から深く食込みついには見えなくなり、小さく可憐な菊門をほんの少し過ぎたところで２つに分かれる。さらに細くなった紐は、肉ヒダは挟み上げながら外側を通り、恥骨を避け再び腰を回る紐に繋がる。男が腰紐をグイっと引き上げる。

「あああぁ〜・・・・・・」

　あそこが締め付けられる。秘液が飛び出す。体中の淫虫が飛び回る。

「どうしたんや？言うてみ」
「お○こがぁ〜、お○こがぁ〜」

　男はスカートを脱がし、すけべ下着だけの姿にした。

（淫乱女、とうとうどすけべ下着だけになりおった。）

「クリトリス、摘みだしてみ」

　もう勝手に手が動く、感じるところに手がいく、指が動く。もう、何を言っているのか聞こえない。もう好きにして。いじめて。犯して。ぶち込んで。早くして。

　明美の秘部の入り口に、何かがゆっくりとあてがわれる。

「いや、痛いからいや」

　恥液に濡れ出したそれが、奥に向かい動き出す。

「姉ちゃん、これが欲しかったやろう。入れたろう。奥の奥までいれたろう。」

（怖い。）

　明美は痛みを我慢しようと待ったが、痛みは全然襲ってこない。

　それはゆっくり、少しずつ奥に捻るように滑り込んでくる。

（どうなってるの？熱い）

　それが通過していった肉壁が、堪らなく熱い。じりじりする。

「姉ちゃん、ちょっと細いけど、チンポの味はどうや？」

（・・・・・）

「ゆっくりと奥に突っ込んだるからな」

　もうかなり肉壁を通過している。熱くなり、じりじりしていた肉壁が蠢く。痛みで拒否しないで、蜜液で迎える。突然それは、進入をやめた。今度はゆっくり、逆送していく。体中の淫虫が、あそこに一斉に集まる。引きずられるように動く。完全に抜かれる。

　淫虫が止まり、陰唇がひきつく。再び進入しようと肉壁に当たった。今まで感じた事の無い感覚が明美を襲う。というより、今まで感じた事のない感覚に犯される。

「入れてぇ〜、早く入れてぇ〜。奥まで入れて。はぁ、はぁ、」

　今度は激しく動く。抜けるギリギリまで逆送し、肉壁のあちこちに当たりながら、奥を目指す。まるでポンプで溜まった液をかい出すように、明美の秘部から恥液が溢れ出す。床には秘液が飛び散る。止まらない。動きも、恥液も。

「もっと激しく、もっと、もっと、もっと〜」

　明美の淫芯は激しく揺れ、大きく膨らみ、絶頂が目の前にきた。

「姉ちゃん、もっと乱れろ！淫乱になれ！いやらしくなれ！」
「あぁ〜、犯して。お○こ犯して。いやらしくして！いくぅ〜」

　明美のお○こには、棒が入ったままになっている。

（抜きたくない。チンポをいれたままでいたい）

　明美は、ふらふらしながらスカートをはき、セーターをきる。

　足元がおぼつかない。歩くたびに、小さく震える。

（もう、止められない。誰か明美を犯して。）

（気が狂いそう。いやらしくして。）

　グランドから抜け出て来た明美はちゃんと歩けない。時折、小さく震え、大きくガクンと腰を折りながら。バイク置き場に向かった。その後ろから、段々明美との距離を詰めながら近づく影があった。

第１章　　終わり