４．危険な魅惑・・・

　杏子は自分の分のコーヒーも淹れて書斎に運ぼうとしたが、郁夫の苦悩と雄太では得られない性的快感のことで、頭がいっぱいだった。
「変なのは・・・わたし・・・今日のわたしは異常だわ・・・わたしは雄太の妻・・・分かっているんだけど・・・あぁ〜〜ぁ・・・どうしたら・・・」
　杏子は熟慮した上で決心し、裸の上にバスローブだけの姿で書斎に向かった。

　コンコン・・・
「コーヒー持ってきました」
「うん・・・遅かったね〜何かあったのかい？」
　郁夫は杏子のほうに振り向いて驚いた。
「どうしたんだい？その格好は・・・また、お風呂に入っていたのかい？」
　郁夫は杏子の露わな太股や豊満な乳房にドキッとしたが、努めて平静を装っていた。
「外は雨降り・・・わたし、少しだけお義父さんに雨宿り・・・しましょうか？」
「杏子さん・・・」
「わたし・・・何も知らないけど・・・お義父さんを放っておけない・・・この気持ちが、愛情なのか何なのか分からないけど・・・お義父さん、わたしのこと、キライですか？」
「とんでもない！君は優しくて素敵だと思うよ・・・性的な魅力も感じるよ・・・でも・・・」
「でも・・・何ですか？それだけで充分じゃないですか？」
　杏子は郁夫の前に座り、肉棒を隠していたバスタオルを取った。
　郁夫の硬直した肉棒の先からは透明な液が出て、昂ぶりを増していた。
「いけないよ・・・杏子さん、君の雨宿りするところは雄太だ・・・」
「だから・・・夕立のような雨宿り・・・です」
　杏子は自分のしていることに興奮し、火照った身体を震わせていた。
　郁夫はそんな杏子を立って抱き寄せ、優しく抱きながら呟いた。
「杏子は・・・優しくて可愛い・・・僕もそんな杏子に惹かれるよ・・・」
「だったら・・・」
　郁夫の優しく包む腕の中で杏子は小さく震えながら涙を流していた。
　郁夫はしばらく杏子の髪を優しく撫でていた。
　愛しさが込み上げてくるのに多くの時間は必要じゃ無かった。
「じゃあ、僕と経験して、雄太のために、愛し合い方を覚えるかい？」
「・・・わたし、雄太さんを愛する気持ちに嘘はありません・・・でも・・・お義父さんのこと・・・」
「おっと、黙って・・・それ以上は、口にしちゃいけないよ〜」
　郁夫は雄太のことを考えたが、杏子をこのままにしておけないと思った。
（このままだと、杏子は雄太とダメになるかもしれない・・・）
　杏子の細い顎を指で持ち上げ、優しく口唇を合わせた。
　口唇を合わせたまま舌先でそっと杏子の口唇を舐めると、杏子は瞳を閉じたまま頬を紅潮させ、小さく口唇を開いた。
　郁夫は舌を杏子の口の中に入れ、杏子の歯の裏側から歯茎を舐め回した。
「はぁ〜〜ぁ・・・これもキス・・・なんですね・・・素敵です」
　杏子は初めてのキスのように初々しく恥らいながら郁夫を見つめた。
　郁夫は優しく杏子の頬を擦り、その手でバスローブを脱がせた。
「素敵だよ・・・杏子。今からは、杏子と郁夫だよ、いいね！」
「はい・・・」
　杏子は頷きながら郁夫の胸に抱かれた。

　郁夫は杏子の身体を抱えベッドに運んで横にした。
「お義父さん、じゃなかった・・・郁夫さん、力持ちなんですね〜」
「杏子の魅力が僕に力を与えてくれたんだよ・・・いいかい？今からは、感じたままに声をあげ、乱れていいんだよ〜」
　杏子は初めてのセックスを経験するような不思議な気持ちだった。
　郁夫は杏子の額に口唇を寄せ、鼻、口唇、耳たぶへとキスをした。
「杏子は本当にグラマーだね・・・豊満な乳房、引き締まった太股、大きく張ったお尻・・・どこから愛してあげればいいか迷うよ・・・」
「郁夫さんの好きなところから・・・美味しく食べて・・・」
「それじゃあ、表側からご馳走になるかな〜」
　郁夫は眩しいばかりの若い肌を目の前にして、興奮していた。
　肉棒は暴発寸前まできていたが、先ずは杏子を満足させようと我慢した。
　豊かな乳房を揉みながら乳首を舐め回し、乳房の裾から乳首まで、指先で擦るように回転しながら乳首に到達し、親指と人差し指で擦った。
「あぁ、はぁ〜〜、はぅ、あぅ、はぁあああっ・・・あぁ〜〜〜」
　杏子は目を閉じて快感に集中していた。
　肌に熱を帯び、身体中が火照ってくるのを感じながら喘ぎ始めた。
　下腹から茂みをソォ〜と撫で、何度も繰り返し茂みだけを撫でた。
「あぁああああ・・・はぁ、はぁ、はぁ〜〜」
　淫唇から淫らな液が溢れてくるのが自分でも分かった。
　郁夫はそこを避けて太股に指を這わせ、淫唇まで近づいては遠ざかった。
「あぁ、あぁ、はぅっ・・・はぁ〜〜ぁ・・・あぁ〜〜〜いぃ〜〜はぁ〜〜」
　杏子はお尻を浮かせて身体を捩り、嘗て無い快感を味わっていた。
　郁夫の愛撫は執拗で、膝から足首まで擦った後、指を口に含んで舐め回した。
「あっ・・・あぁ〜ん、あん、あぁん・・・いやぁ〜止めて〜いぃ〜〜あぁ〜」
　足の指を１本１本丁寧に舐め回す行為に、杏子は身体を震わせていた。
「そんなこと・・・はぁ〜〜郁夫さん・・・足の指なんて・・・汚いわ・・・あぁ〜〜」
「杏子の身体で汚いところなんて無いよ〜みんな愛しくて・・・可愛くて・・・」
　ゆっくり杏子の身体をうつ伏せにして、項から背骨にそって舐め始め、手のひらは杏子の豊かなお尻を撫でていた。
　きれいなカーブを描くヒップラインから太股の内側まで指を這わせ、味わうような仕草で舌を這わせ、お尻のふたつの丘の間まで舐めていた。
「あぁ〜〜そこは・・・はぁ〜〜そこは・・・お尻の・・・穴・・・あぁ〜〜いぃ〜〜」
　菊の蕾のようなお尻の穴に舌を入れ、擽るように舌先を出し入れした。
「あぁ〜〜もぉ〜〜あぁ〜〜ん・・・あぁ、どうしよう〜あぁ〜あぁ〜〜っ・・・」
　杏子の両脚を大きく開いて淫唇まで何度も行ったり来たりして舐めた。
「はぁぁああああ〜〜〜はぁ〜はぁ〜はぁ〜〜っ・・・あぁ〜〜」
　郁夫は淫唇を指で開いて中を丁寧に舐め、小さな敏感な肉芽を指で擦った。
「うっ、わぁああ〜〜〜あっ・・・あふぅ〜〜あぅううう・・・あぁ〜〜」
　さらに指を淫壷の中に入れ、敏感な箇所を捜して一気に刺激を加えた。
「あぁあああああっ・・・・・・あぁ〜〜っ、ぃいっ・・・あっ、うっ、あああっ・・・」
　杏子の身体から汗が噴き出し、背中を仰け反らせて痙攣を繰り返した。
　初めて前戯でイッたのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・す、すごくて・・・真っ白になって・・・はぁ〜〜ぁ・・・」
　杏子は郁夫の身体にしがみついて身体を震わせた。
「可愛いなぁ〜〜杏子・・・これからが、本番だよ〜」
　郁夫は杏子の両脚を高く上げ、腰を抱え込むようにして肉棒を挿入した。
「うっ・・・わぁあああああっ・・・ぁっ・・・あぁ、あぁ、あぁああああ〜〜〜」
　郁夫の腰の動きに杏子は大きな声をあげて悶え、首を激しく横に振った。
「あぁあああ〜〜すっごぉ〜〜ぃ・・・きついわ〜〜大きいわ〜〜あぁうっ・・・」
　ずっと目にしていた郁夫の大きな肉棒が杏子の身体の芯を貫いた。
　何度も何度も絶頂感を感じ、意識が遠のくまで悶えて嬌声をあげた。
「おい、杏子・・・大丈夫か？」
　ほんの何秒かだが、気を失っていた杏子は、ハッとして我にかえった。
「もう・・・身体中が痺れるような気持ち良さで・・・郁夫さんも、イッて！」
「もう、いいのかい？・・・じゃぁ、僕も感じさせてもらうよ〜」
　そう言うと、久しぶりの射精に向けて、郁夫は激しく腰を送った。
「あぁ〜〜また・・・また、イッちゃう〜〜〜」
「僕も・・・はぁ〜っ・・・あっ・・・あぅ・・・イッ・・・くぅううううっ・・・はぁ〜〜」
　ふたりは、同時にイキ、しばらく、そのまま動けなかった・・・。